JPS6259668B2 - - Google Patents

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JPS6259668B2
JPS6259668B2 JP3011280A JP3011280A JPS6259668B2 JP S6259668 B2 JPS6259668 B2 JP S6259668B2 JP 3011280 A JP3011280 A JP 3011280A JP 3011280 A JP3011280 A JP 3011280A JP S6259668 B2 JPS6259668 B2 JP S6259668B2
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JP
Japan
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film
parts
surface layer
titanium oxide
weight
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JP3011280A
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JPS56126155A (en
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Takashi Toyoda
Yozo Ooba
Masaaki Yamanaka
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Yupo Corp
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Yupo Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は耐光性の優れる多層構造のオレフイン
系樹脂フイルムに関するものである。 2軸延伸フイルム基層の上に、クレイ、珪藻
土、炭酸カルシウム、酸化チタン等の無機微細粉
末含有オレフイン系樹脂よりなる一軸延伸フイル
ムが積層された構造の印刷性、筆記性のすぐれた
多層フイルムは知られている(特公昭46−40794
号公報)。 この積層フイルムにおいて、2軸延伸フイルム
よりなる基層はフイルムの引裂に対する抗張力
を、1軸延伸フイルムよりなる表面層は、オフセ
ツト印刷性、筆記性を付与する。 しかしながら、この積層フイルムは耐光性が低
く、屋外で長期間放置されると紫外線によりオレ
フイン樹脂が劣化し、フイルムの強度が著しく低
下する欠点がある。 この耐光性を改良するため、紫外線吸収剤や紫
外線吸収物質であつて、体質顔料でもある酸化チ
タンを配合することが考えられるが、高価なこれ
ら添加剤は、積層フイルムにおいて基層には配合
せず、表面層のみに配合されるのが一般である
(米国特許第3515626号)。 しかしながら、これら紫外線吸収物質を表面層
側のみに配合してなる積層フイルムは若干耐光性
が改良されるが、半年〜1年で劣化するので、更
に耐光性の改良が業界で望まれている。 本発明者等は、これら従来の積層フイルム(基
材層に酸化チタンや紫外線吸収剤を含有しない)
の劣化は、表面層を透過した紫外線が基材層のオ
レフイン系樹脂を劣化させることにあると想定
し、基材層にも紫外線吸収物質を含有させてみた
ところ、紫外線吸収物質として、酸化チタンとビ
ス(2,2,6,6―テトラメチル―4―ピペリ
ジル)セバケートを併用すると、オレフイン系樹
脂の耐光性が著しく向上することを見出し、本発
明を完成した。 即ち、本発明は酸化チタン微細粉末とビス
(2,2,6,6―テトラメチル―4―ピペリジ
ル)セバケートを含有するオレフイン系樹脂フイ
ルムが2層以上積層された構造の多層樹脂フイル
ムであつて、該多層樹脂フイルムは2軸延伸フイ
ルムよりなる基材層と少くとも1軸方向に延伸さ
れたフイルムよりなる表面層を有し、かつ、次の
(イ)乃至(ハ)の条件を満足する耐光性の優れる多層樹
脂フイルムを提供するものである。 (イ) 表面層の肉厚は少なくとも3μ以上であつ
て、多層樹脂フイルム全肉厚の1/3以下であ
る。 (ロ) 表面層において、オレフイン系樹脂100重量
部に対し、酸化チタンは3〜100重量部、ビス
(2,2,6,6―テトラメチル―4―ピペリ
ジル)セバケートは0.1〜2重量部の割合で配
合されている。 (ハ) 基材層中の酸化チタンおよびビス(2,2,
6,6―テトラメチル―4―ピペリジル)セバ
ケートのオレフイン系樹脂に対する配合割合
は、それぞれ表面層に含まれる量の1/30〜1/4
の割合である。 本発明において、上記オレフイン系樹脂として
は、エチレン、プロピレン、ブテン―1等のオレ
フインのホモ重合体、これらオレフインの2種以
上の共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、
エチレン・アクリル酸メチル共重合体等が挙げら
れる。これらの中でも、強度の面からはポリプロ
ピレン、高密度ポリエチレンが好ましい。 これらは単独で、または2種以上併用して用い
られる。 次に、オレフイン系樹脂に配合される配化チタ
ン微細粉末としては平均粒径が0.05〜5μのもの
が好ましい。この酸化チタン粉末は表面層におい
てオレフイン系樹脂100重量部に対し3〜100重量
部、好ましくは3〜60重量部、より好ましくは3
〜25重量部の割合で配合される。3重量部未満で
は、得られるフイルムのオフセツト印刷性、筆記
性が十分でない。 酸化チタンは、安価な他の無機微細粉末、例え
ば、炭酸カルシウム、焼成クレイ、ケイソウ土等
と併用することもできる。その場合、表面層にお
ける無機微細粉末の量は、オレフイン系樹脂100
重量部に対し、300重量部以下、好ましくは10〜
100重量部の割合で用いる。 そして、他方の紫外線吸収物質であるビス
(2,2,6,6―テトラメチル―4―ピペリジ
ル)セバケートは、表面層においてオレフイン系
樹脂100重量部に対し、0.1〜2重量部、好ましく
は0.5〜1重量部の割合で用いられる。 基材層における酸化チタンおよびビス(2,
2,6,6―テトラメチル―4―ピペリジル)セ
バケートのオレフイン系樹脂に対する配合量は、
それぞれ表面層の1/30以上、1/4以下の範囲の
量、即ち、オレフイン系樹脂100重量部に対し、
酸化チタンは0.1〜25重量部、ビス(2,2,
6,6―テトラメチル―4―ピペリジル)セバケ
ートは0.0033〜0.5重量部の割合で用いられ、い
ずれも表面層よりは少量で用いる。 これらが、1/30未満では耐光性の改良が十分で
ない。また、1/4の量を越えても耐光性が更に改
良されることなく、経済的に不利であるととも
に、色相を低下させる欠点がある。 そして、基材層においても酸化チタンとともに
前述の無機微細粉末を使用することができ、その
場合、オレフイン系樹脂100重量部に対し、腰、
風合、折り畳み性等の要求される不透明の印刷用
フイルムを目的とするときは15〜60重量部の割合
で、半透明性が要求されるトレーシング紙を目的
とするときは25重量部以下の量で用いる。 本発明において、多層フイルムの構造は、基材
層の片面に、表面層が一体に積層された構造の2
層フイルム、基材層の両面に表面層が一体に積層
された構造の3層フイルムであつても、上記2層
フイルムの裏面に、更に他種のフイルムが一体に
積層された構造の3層以上のフイルムであつても
良い。 更に、前記基材層と表面層の間に他種のフイル
ムが介在する3層以上の構造のフイルムであつて
も良い。 その場合、基材層、表面層以外の他の層を形成
するフイルムも、基材層と同等の範囲内の量の酸
化チタン、ビス(2,2,6,6―テトラメチル
―4―ピペリジル)セバケートを含有することが
必要である。 そして、表面層の肉厚は3μ以上であつて、多
層樹脂フイルムの全肉厚の1/3以下であり好まし
くは表面層が1層のみのときは1/5以下が、2層
のときは1/4以下が良好である。3μ未満では表
面層の強度が十分でなく、また無機微細粉末が表
面より脱落しやすくなり、印刷時の紙粉トラブル
の原因となる。また、フイルム全厚の1/3を越え
ては高価な酸化チタンやビス(2,2,6,6―
テトラメチル―4―ピペリジル)セバケートの使
用量が多く経済的でないし、延伸成形時の抗張力
が大きくなり、延伸装置が苛酷な負担を負うこと
となるので好ましくない。 なお、表面層が2層の場合は、該2層の和を以
つて表面層の肉厚として、フイルム全層に対する
肉厚を計算するものとする。 そして、基材層は積層フイルムの引裂性を防止
するため2軸に延伸されている。また、表面層は
積層フイルムに紙的風合を付与させるため少なく
とも1軸方向に延伸されていることが必要で、積
層フイルムがオフセツト印刷性を要求されるとき
は1軸延伸フイルムであることが、光沢を要求さ
れるときは2軸延伸フイルムであることが好まし
い。 次に本発明の積層樹脂フイルムを製造するに
は、酸化チタン、ビス(2,2,6,6―テトラ
メチル―4―ピペリジル)セバケートを含有する
オレフイン系樹脂よりなる表面層、基材層を形成
する各々の組成物を、それぞれ別の押出機を用い
て溶融混練し、同一ダイに供給し、インフレーシ
ヨン法またはT―ダイ法で共押出した積層フイル
ムを、逐次または同時2軸延伸することにより製
造する。 また、基材層を形成する上記樹脂組成物をT―
ダイ成形して得たフイルムを、予じめ1軸方向に
延伸した後、この延伸フイルム上に表面層を形成
する樹脂組成物フイルムを溶融ラミネートし、次
いで前記延伸方向と直角の方向に延伸することに
より製造される。 そして、後者の製造法において表面層が薄く押
出成形、延伸成形が困難と予測されるときは、表
面層を形成する樹脂組成物と、該組成物よりも酸
化チタン、ビス(2,2,6,6―テトラメチル
―4―ピペリジル)セバケートの含量の少ないオ
レフイン系樹脂組成物を共押出して、基材層の延
伸フイルム上に溶融ラミネートするのが好まし
い。 前記延伸は、オレフイン系樹脂の融点よりも低
い温度で、延伸倍率は1.3倍以上、好ましくは2.5
〜10倍(軸方向)、面積倍率が5〜50倍となるよ
うに行う。延伸により表面層および基層の内部に
は微細な孔が多数形成され、積層フイルムに紙的
風合が付与される。また、表面層が1軸延伸物の
ときは微細粉末を中心とした表面亀裂も表面に形
成され、オフセツト印刷インクの吸収が良好とな
る。 このようにして得られた積層フイルムは印刷
性、筆記性が良好であり、耐光性に優れ、白色度
の高いパルプ紙の風合を有する。 なお、表面層、基材層、いずれかの層あるいは
両層とも酸化チタン、ビス(2,2,6,6―テ
トラメチル―4―ピペリジル)セバケート、オレ
フイン系樹脂の他に、有機充填剤、繊維物質、抗
酸化剤、分散剤、帯電防止剤、滑剤等を含有して
いても良い。特にオレイン酸が0.05〜5重量部と
次記(a)乃至(c)の3種以上の酸化防止剤がオレフイ
ン系樹脂100重量部に対し、下記の割合で配合さ
れているときは色相変化のない積層樹脂フイルム
が得られる利点を有する。 酸化防止剤: (a) 2,6―ジ第3ブチルパラクレゾール
0.05〜1重量部 (b) トリ(モノまたは/およびジ・ノニルフエニ
ル)ホスフアイト、ジステアリルペンタエリス
リトールジホスフアイトから選ばれた酸化防止
剤 0.05〜1重量部 (c) トリス(3,5―ジ第3ブチル―4―ヒドロ
キシベンジル)イソシアヌレート、オクタデシ
ル―3―(3,5―ジ第3ブチル―4―ヒドロ
キシフエニール)―プロピオネートより選ばれ
た酸化防止剤 0.05〜1重量部。 以下実施例により本発明を更に詳細に説明す
る。なお、実施例中の配合の部は全て重量基準で
ある。 実施例 1 三菱油化(株)製ポリプロピレン“ノーブレンMA
―6”(商品名)90部、三菱油化(株)製高密度ポリ
エチレン“ユカロンハードEY―40”(商品名)
100部、耐光性改良剤として平均粒径1μの酸化
チタン0.8部および三共(株)製ビス(2,2,6,
6―テトラメチル―4―ピペリジル)セバケート
“サノールLS―770”(商品名)0.06部、クレイ15
部、酸化防止剤として吉富製薬(株)製“ヨシノツク
スBHT”(商品名)、アデカアーガス化学(株)製
“マークー329”(商品名)及びチバ・ガイギー(株)
製“イルガノツクス―1076”(商品名)をそれぞ
れ0.1部および分散剤として花王石鹸(株)製オレイ
ン酸“ルナツク”(商品名)0.1部よりなる組成物
を押出機を用いて熔融、混練したのち、ダイより
200℃の温度でシート状に押出し、約50℃迄、該
シートを冷却した。次いでこのシートを約135℃
に加熱した後、ロール群の周速差を利用して縦方
向に4倍延伸した。 別に、ポリプロピレン(三菱ノーブレンMA―
6)100部、平均粒径1.5μのクレー80部、平均粒
径1μの酸化チタン10部、ビス(2,2,6,6
―テトラメチル―4―ピペリジル)セバケート
0.4部、抗酸化剤としてヨシノツクスBHT、マー
ク329およびイルガノツクス―1076をそれぞれ0.1
部、オレイン酸0.1部の割合で配合した組成物を
別の2台の押出機を用いて溶融混練し、ダイスよ
り200℃の温度でシート状に前記縦軸延伸された
シートの両側面にラミネートし、一旦、室温より
20℃高い温度まで冷却後、約155℃に再加熱し、
テンターを用いて横方向に8倍延伸し、次いで
160℃のオーブン中を通過させて熱セツトして、
中間層(基材層)の2軸延伸フイルムの肉厚が70
μ、表裏層の1軸延伸フイルムの肉厚が各々10μ
の三層構造の印刷、筆記性のすぐれたフイルムを
得た。 このようにして得られた延伸フイルムは印刷
性、筆記性が良好であり、長期間屋外保存して
も、長時間高い温度におかれても変色がなく、白
色度の高いパルプ紙の風合を有するフイルムであ
つた。 比較例 1 実施例1において、基材層、表裏層を構成する
樹脂組成物として、共に酸化チタンとビス(2,
2,6,6―テトラメチル―4―ピペリジル)セ
バケートを含有しない樹脂組成物を用いる他は同
様にして積層フイルムを得た。 比較例 2 実施例1において、基材層を構成する樹脂組成
物としてビス(2,2,6,6―テトラメチル―
4―ピペリジル)セバケートを含有しない樹脂組
成物を用いる他は同様にして積層フイルムを得
た。 比較例 3 実施例1において、基材層を構成する樹脂組成
物として酸化チタンを含有しない樹脂組成物を用
いる他は同様にして積層フイルムを得た。 比較例 4 ビス(2,2,6,6―テトラメチル―4―ピ
ペリジル)セバケートの代りに2(2′―ヒドロキ
シ―3′―第3ブチル―5′メチルフエニル)―5―
クロロベンゾトリアゾールを用いる他は実施例1
と同様にして積層フイルムを得た。 耐光性評価 前記実施例1、比較例1〜4で得た積層フイル
ムより試料片を作成し、これ等フイルムの端を両
面粘着テープで固定し、これをスガ試験機(株)製サ
ンシヤインカーボン型ウエザオメーター内に入
れ、フイルムの表面層側より紫外線を照射した。 紫外線を照射したフイルムの端部を折り曲げ、
ヒビ割れが発生する迄に要した紫外線照射時間を
測定した。 結果を次に示す。 実施例1 2000時間以上 比較例1 100 〃 (表面より劣化) 〃 2 300 〃 (内部より劣化) 〃 3 250 〃 (内部より劣化) 〃 4 500 〃 なお、ウエザオメーターによる300時間の劣化
は、フイルムを屋外で貯蔵した場合の半年〜9カ
月の劣化に相当する。 また、例中で用いた抗酸化剤の成分は次の通り
である。 (i) チバ・ガイギー製“イルガノツクス1076”オ
クタデシル―3―(3,5―ジ第3ブチル―4
―ヒドロキシフエニル)―プロピオネート (ii) アデカアーガス製“マーク329” トリ(モノノニルフエニル)ホスフアイトとト
リ(ジノニルフエニル)ホスフアイトとの混合
物 (iii) 吉富製薬製“ヨシノツクスBHT”2,6―
ジ第3ブチルパラクレゾール 実施例2、比較例5 (A) ポリプロピレン“三菱ノーブレンMA6”100
部、平均粒径1.5μの炭酸カルシウム20部、
2,6ジ第3ブチル―4―メチルフエノール
0.1部、オクタデシル3,5―ジ第3ブチル―
4―ヒドロキシフエニル)プロピオネート0.1
部、ジステアリルペンタエリスリトールジホス
フアイト0.1部、オレイン酸0.1部および表―1
に示す量の酸化チタンとビス(2,2,6,6
―テトラメチル―4―ピペリジル)セバケート
とからなる組成物を押出機で混練り後、T―ダ
イよりシート状に押出し、90℃に冷却した。得
たシートを再び140℃に加熱したのち、縦方向
に4倍延伸した。 (B) 上記ポリプロピレン100部、平均粒径1.5μの
炭酸カルシウム70部、ルチル型酸化チタン10
部、2,6ジ第3ブチル―4―メチルフエノー
ル0.1部、オクタデシル3,5―ジ―第3ブチ
ル―4―ヒドロキシフエニール)プロピオネー
ト0.1部、ジステアリルペンタエリスリトール
ジホスフアイト0.1部、オレイン酸0.5部および
ビス(2,2,6,6―テトラメチル―4―ピ
ペリジル)セバケート0.4部とからなる組成物
を押出機で混練りした。 (C) 上記のポリプロピレン100部、平均粒径1.5μ
の炭酸カルシウム70部、2,6―ジ第3ブチル
―4―メチルフエノール0.1部、オクタデシル
―3,5―ジ第3ブチル―4―ヒドロキシフエ
ニール)プロピオネート0.1部、ジステアリル
ペンタエリスリトールジホスフアイト0.1部、
オレイン酸0.5部および表1に示す量の酸化チ
タンとビス(2,2,6,6―テトラメチル―
4―ピペリジル)セバケートからなる組成物を
押出機で混練りした。 上記(B)と(C)で得た熔融物をそれぞれ一つのダイ
内に導き、ダイ内で積層したシート状物を、(A)で
得た縦方向延伸フイルムの片面に(B)の組成物が外
側(表面層)になるように共押出して溶融ラミネ
ートした。得た3層の積層シートを150℃に加熱
したのち、横方向に10倍延伸し次いで、冷却して
得た延伸フイルムは、白色、不透明であり、従来
のパルプ紙に類似の風合いを有し、オフセツト印
刷、グラビア印刷、筆記性のすぐれたフイルムで
あつた。 このフイルムの見掛け密度は0.8であり、(A),
(B),(C)層、それぞれの層には多数の微少な空隙が
形成され、(B)の表面には多数の微細な亀裂が見受
けられた。 得たフイルム〔(B)層3μ、(A)層10μ、(C)層50
μ〕の耐光性を表1に示す。
【表】
【表】 実施例3、比較例6 (A) 実施例1のポリプロピレン100部、平均粒径
1.5μの炭酸カルシウム30部、2,6―ジ第3
ブチル―4―メチルフエノール0.1部、オクタ
デシル3,5―ジ第3ブチル―4―ヒドロキシ
フエニール)プロピオネート0.1部、ジステア
リルペンタエリスリトールジホスフアイト0.1
部および表2に示す量の酸化チタンとビス
(2,2,6,6―テトラメチル―4―ピペリ
ジル)セバケートとからなる組成物を押出機で
混練りした。 (B) 三菱油化(製)ポリプロピレン“三菱ノーブ
レンMA4”(商品名)100部、平均粒径1.5μの
炭酸カルシウム20部、ルチル型酸化チタン10
部、2,6―ジ第3ブチル―4―メチルフエノ
ール0.1部、オクタデシル3,5―ジ―第3ブ
チル―4―ヒドロキシフエニール)プロピオネ
ート0.1部、ジステアリルペンタエリスリトー
ルジホスフアイト0.1部、オレイン酸0.5部およ
びビス(2,2,6,6―テトラメチル―4―
ピペリジル)セバケート0.4部とからなる組成
物を別の押出機で混練りした。 上記(A)と(B)で得た熔融物を一つのダイ内に導
き、ダイ内で溶融物(B)が(A)の両側にくるように積
層し、シート状に共押出ししたのち冷却した。得
た積層シートを150℃に加熱したのち、たて方向
に4倍、つづいて横方向に10倍延伸し、冷却し
た。得た2軸延伸フイルム積層物は、白色、不透
明で光沢があり、従来のパルプ紙に類似の風合を
有し、グラビア印刷性、筆記性のすぐれたフイル
ム積層物であつた。該積層物の見掛け密度は0.8
であり、(A)と(B)層のそれぞれの層内部には多数の
微少な空隙が形成されていた。 得た延伸フイルム積層物〔A層3μ、B層50
μ、A層3μ〕の耐光性を表2に示す。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 酸化チタン微細粉末とビス(2,2,6,6
    ―テトラメチル―4―ピペリジル)セバケートを
    含有するオレフイン系樹脂フイルムが2層以上積
    層された構造の多層樹脂フイルムであつて、該多
    層樹脂フイルムは2軸延伸フイルムよりなる基材
    層と少くとも1軸方向に延伸されたフイルムより
    なる表面層を有し、かつ、次の(イ)乃至(ハ)の条件を
    満足することを特徴とする耐光性の優れる多層樹
    脂フイルム。 (イ) 表面層の肉厚は少なくとも3μ以上であつ
    て、多層樹脂フイルム全肉厚の1/3以下であ
    る。 (ロ) 表面層において、オレフイン系樹脂100重量
    部に対し、酸化チタンは3〜100重量部、ビス
    (2,2,6,6―テトラメチル―4―ピペリ
    ジル)セバケートは0.1〜2重量部の割合で配
    合されている。 (ハ) 基材層中の酸化チタンおよびビス(2,2,
    6,6―テトラメチル―4―ピペリジル)セバ
    ケートのオレフイン系樹脂に対する配合割合
    は、それぞれ表面層に含まれる量の1/30〜1/4
    の割合である。
JP3011280A 1980-03-10 1980-03-10 Multilayer resin film having excellent light resistance Granted JPS56126155A (en)

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