JPS6258735A - 光デイジタル送信器 - Google Patents

光デイジタル送信器

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JPS6258735A
JPS6258735A JP60197152A JP19715285A JPS6258735A JP S6258735 A JPS6258735 A JP S6258735A JP 60197152 A JP60197152 A JP 60197152A JP 19715285 A JP19715285 A JP 19715285A JP S6258735 A JPS6258735 A JP S6258735A
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laser
signal
optical
lasers
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Yoshiaki Yamabayashi
由明 山林
Seiji Nakagawa
清司 中川
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は光の波動的性質を利用して光PSK 。
ASKなどによりディジタル信号を送信する光ディジタ
ル信号送信器に関するものである。
「従来の技術」 従来、光のPSK (Phase−8hift−Key
ing)送信はアナログ動作も可能な位相変調器にディ
ジタル信号を入力することによって行われてきた。具体
的には、第15図に示すように、単一縦モード/横モー
ドで発振する安定化レーザ11からの光に位相変調器1
2で位相変調を加えて単一モードファイバ伝送路13に
送信するものが一般的である。
信号情報は信号源14から位相変調器12に加えられる
。この場合アナログ信号でもディジタル信号でも変調可
能である利点を持つが、大容量高速伝送を目的として高
速動作させるには回路・素子製作上の制約が大きかった
。また、ASK光送信器としては第16図に示すように
単一の安定化レーザ11からの出射光を振幅分割し、一
方の光路に位相変調器12を挿入して位相変調を加え、
その位相変調出力と他方の光路の光とを重ね合わせる方
法が採られてきた。位相変調器12による位相遅延がπ
であるときは重ね合わされた送信光は消光し、位相遅延
が零であるときはレーザ11からの出射光の全てが送出
される。従ってこの送信器は、第15図のPSK送信器
について述べた回路・素子製作上の制約の他、位相遅延
の精度が出射光の消光比を決定するだめ、位相遅延量を
安定化する回路が必要になる欠点があった。
電気光学効果を利用しない形式の位相変調器としては2
レ一ザ注入同期型構成のものがある(文献(1) TA
TStJYA KIMURA他” Review pr
ogress ofcoherent optical
 fiber communication syst
ems”Opt、 and QuantumElect
ron、、 15 (1983)1−39 )。
これは位相変調器として用いるレーザに単一モードで発
振するマスターレーザの光を注入する形をしており、高
効率な結合が必須であるため製作上、あるいは信頼性に
問題がある。また、この形式の位相変調器は注入電流を
変調することによって位相変調を実現するため、位相変
調に寄生する振幅変調が不可避であるという欠点を有し
ている。
そこでこの発明はディジタル動作だけに的を絞シ、簡単
で安定なPSK / ASK光送信器を実現せんとする
ものである。
「問題点を解決するだめの手段」 この発明では光源の発光を切り換えることによってPS
Kを実現する。すなわち、第1図に示すように信号源1
4から出力される2値NRZ信号を、相補的出力を持つ
NAND (もしくはNOR)回路15で処理し、単一
縦モード/横モードで発振する位相同期した2台のレー
ザ16,17に加えてこれらを交番に発振させる。レー
ザ16,17のいずれか一方から出た光が光結合器18
を用いて一本のをフーイパ仔逆屹13に堂に道≠X灼、
て逆位式れる。このとき、各レーザ16.17から光フ
アイバ伝送路13に至る光路差が位相遅延器19を挿入
することによって二分の一波長だけ異ならされる。よっ
て2台のそれぞれのレーザ16.17の発光に対して位
相信号Oとπとをそれぞれ対応させることができる。従
って、一方のレーザは「マーク」に対応して発光して位
相πの光を送信し、もう一方のレーザは「スペース」に
対して発光して位相0の光を送信することになる(ある
いはその逆でもよい)。
位相遅延器19による位相シフトの大きさは光路差によ
って構造的に決定されるだめ周囲温度変動等の外乱に影
響されにくい利点がある。上の記述より明らかなように
、とのPSK光送信器は位相変調器に情報信号を加えて
位相遅延を変調するものではないため、従来光直接強度
変調で使用されてきた変調回路形式がそのままいかせる
利点がある。また、位相シフト量が変調振幅に依存する
従来のPSK送信器とは異なり、位相シフト量が光路差
によって決定されるため、変調回路を構成する能動素子
の経時劣化などの特性変化によって位相シフト量が影響
を受けないという特徴を有している。
またこの発明では差動位相符号化を行っている。
現在の技術レベルにおいては光信号の絶対位相を変調す
ることは不可能であるためである。しかし、最も理想的
な同期検波を使用することができるか否かは、再生され
た搬送波の位相がどの程度安定化できるかに依存してい
るのであって、変調法に本質的な問題があるわけではな
い。受信側で再生された搬送波の位相と送信側発振器で
あるレーザの位相とが高々数タイムスロットしか安定で
ない場合は同期検波を使用することは難しく、遅延検波
を採用せざるを得ない。逆に送信レーザのスペク]・ル
が安定で、搬送波再生が安定に実現できれば同期検波も
利用することができる。
半導体レーザ技術においては単一の基板上に複数のレー
ザを形成させることは可能であり、1970年にBa1
l研究所のJ、E、RipperとT−L、Paoli
が単一の基板上に隣りあって形成させたアジャセントス
トライプージェオメトリ ジャンクションレーザス(A
djacent Stripe−Geometry J
unction La5ers)で位相同期発振を確認
している(文献(2) J、E、Ripper他” 0
ptical cupling of adjacen
t stripe−geometryjunction
 1asers ” Appl、Phys、Lett、
、 17 (1970)371−373)。しかしなが
ら、活性層をストライプ化せず、電極構造のみをストラ
イプ化することによる近接レーザではしきい値を下げる
ことが難しい。したがって、前記文献(2)のレーザで
は十分でない。空間的な位相同期に着目したレーザ構造
を設計する必要がある。複数のレーザが位相関係を保持
して発光するためには各々のレーザが十分近接して配置
されていることと共に各々のレーザの伝搬定数差が小さ
いことが必要である。一方のレーザで発振している光の
電界の広がりが隣のレーザにまで達するほど接近してい
なければならない。一方のレーザがオフ(発振停止)に
なシもう一方がオン(発振)するときを考える。消光す
るレーザ共振器内ではキャリア蓄積効果によって残留す
るキャリアのために光子数も緩やかに減少する。そして
この緩やかに減少する光子の電界は反対に立ち上がろう
とするレーザにまで及んでおれば、次のレーザ発振の種
にすることができる。これにより、二つのレーザの発振
切り換えに伴う位相の連続性は保持される。文献(2)
ではCW発振状態において12μm間隔で位相同期が起
こったと報告しており、レーザを切り換えつつ位相の連
続性を保持するためにはこれ以下であることが望ましい
「実施例」 まず始めに、この発明の実施例に用いられる光源として
の半導体レーザについて述べる。この半導体レーザとし
ては活性層ストライク0間隔を10μm以下にまで近づ
ける必要がある。第2図に埋め込み型DFB (Dis
tributed Feed−Back :分布帰還型
)半導体レーザを基本にしだp基板近接ストライプ半導
体レーザの構造断面を示す。通常のDFB半導体レーザ
と同様に回折格子の波数ベクトルは紙面に垂直な方向で
あυ、これによって単一縦モード発振が得られる。活性
層を埋め込んだことにより電極のみをストライプ化した
プレーナ型に比べて活性層に注入される電流密度を上げ
ることができしきい値電流を低下させることができる利
点がある。ブラッグ回折格子を形成したp形InP基板
21の中央部上にp形InGaAsP活性層22が形成
され、さらにその上に、エツチングによって2分割され
たキャップ層23.24がある。発振波長によっては基
板21と活性層22との間にガイド層と呼ばれる層を設
けることがあるが、これはこの発明を実施するに当り本
質的な影響はない。キャップ層23.24と活性N22
とは埋め込み層25,26゜27によって挾まれている
。埋め込み層25 、26 。
27はそれぞれn形InP + p形InP、n形In
Pである。p疹xnp基板21の裏面には金合金を蒸着
して+側電極28とし、2分割されたキャップ層23゜
24にも金合金を蒸着して一側電極29.31とする。
電子はこれら一側電極29.31から相補的に注入する
。例えば電極29から注入されているときにはキャップ
層23を通じて矢印32の:うに電流が活性層22のキ
ャップ層23側から注入され、レーザ発振は活性層22
のキャップ層23側(図で左側)で起こり、光は紙面と
直角に進行する。大切なことはこのときに光のスポット
のすそが活性層22のキャップ層24側(図で右側)−
i!で及んでいることである。次に電極29への注入を
もう一方の一電極31に切υ換えることを考える。電極
29からの注入が切断されると活性層22の左側で光っ
ていた光のスポットは減衰し始めるが、電流が電極31
に切シ換えられているので活性層22の右側の利得が大
きくなっており、ここで光のスポットが成長する。光ス
ポットが成長する際に減衰しかけていた光の残留成分が
自然放出光よりも大きければ、新たに右側に生じた光ス
ポットはこの残留成分を種にして発振するので、光位相
の連続性が保存される。第2図に示したレーザはpn特
性が反転した構造でも原理的に動作することを付記して
おく。
この発明で用いる光源としては二方向から電流注入の可
能な半導体レーザが好ましく、その意味では第2図に示
したものに限らず他の形式のものでも利用することがで
きる。半導体レーザを単一基板上に集積して形成する場
合、電極による制限が大きな問題となる。集積度が上が
り、電極が小さくなるに従って外部の駆動回路との電気
的接続は困難になる。この場合は2本のレーザの間を別
の受動導波路で光学的に接続することが必要になる。例
えば第3図Aに示すように、離れたレーザストライ!3
2.33間にO型溝波路34あるいは第3図Bに示すよ
うにレーザストライf 32.33間にX型の導波路3
5を形成させることによってレーザストライf32.3
3を光結合することができる。この場合、レーザストラ
イ!32.33は平行である必要は原理的にはない。
φ 第4図にこの発明の実施例の一つである2レーザ2相P
SK送信器の具体的構成を示す。上で述べた半導体レー
ザ36のレーザA、Bは互いに相補的な信号a、!:b
で変調される。もし必要ならば直流のバイアス電流を変
調電流に重畳すればよい。
半導体レーザ36から出た光は変換レンズ37で適当に
拡大され、位相シフタ38に入射させる。
位相シフタ38には2本の導波路41,42が角度θを
なすチーツク状に配置されており、導波路41゜42の
出射光は通常の単一モードファイバ13に結合される。
従って位相シフタ38は光結合器を兼ねているといえる
。前述したように位相シフタ38は同位相で発振してい
る2本のレーザ光に二分の一波長の位相差をつけるもの
であるから原理的には表1に示すような動作をする。す
なわち、入力信号系列Xiに対し、レーザAは入力信号
Xiと同一の信号系列aで変調され、レーザBは入力信
号刈と相補的な信号すで変調される。レーザBからの出
力光に二分の一波長の光路差をつけると位相シフタ38
から伝送路13へ送出される光信号はCで示されるよう
になる。ここで負号(→は位相が反転していることを意
味しており、レーザが発光しているときの振幅は1に規
格化して考えている。ちなみに光信号の絶対値は全て1
であり、純粋なPSK信号が得られることがわかる。
表1.原理的動作 Xi:101101 a:1 0 1 1 0 1 b:0 1 0 0 1 0 c:1−1 1 1−1 1 1cl:111111 以下に位相シフタ38について詳述しておく。
位相シフタ38を構成する2本の導波路41.42のな
す角度は0.6度程度がよい(文献(3)井筒他「進行
波動作導波型プツシ−プル光変調素子」信号技報0QE
BO−37)。位相シフタ38の2本の導波路41.4
2はその光路長が二分の一波長だけ異がっていなければ
ならない。このために、原理的には一方の導波路をエツ
チング等で削るか、コアの屈折率を変えて等制約に光路
長を変えるかする必要がある。しかし実際の光回路製作
においてはレーザ36のレーザA、Bを両方共、同じ強
度で発光させておき、まず位相シック38から出力され
る光強度が最大になるよう微動調節する。この状態で位
相シフタ38の与える位相差は零であるか波長の整数倍
である。次に二本の導波路41.42を含む水平面内で
僅かに回転させ位相シフタ38からの出力光強度が最小
になった位置で固定する。
こうすることにより、位相シフタ38単体製作時の誤差
を補償し、二倍の一波長の光路差を正確に与えることが
できる。この光路差が厳密に二倍の一波長でなく、波長
の整数倍だけさらにずれていても、光源のコヒーレンス
長より十分短ければ実用上問題ない。
変換レンズ37を用いない光IC型の位相シフタ/結合
器も考えられる。この場合の構成を第6図に示す。位相
同期レーザ36の2つの出力光スポットに整合した入力
ポートをもつ位相シック光結合器43は、電気光学効果
を持つ基板の上に形成された2本の導波路から成ってい
る。第7図に示すようにこれら2本の導波路44. 、
45は合流型とするか、または第7図Bに示すように互
に接近させて漏れ光結合型の結合器を形成させる。図中
斜線を施した部分に電極46を蒸着して位相誤差補償電
圧発生器47から加える電圧で屈折率を制御できるよう
にしておく。空間的に同位相で発振するレーザA、Bの
各党を2つの入力ポートから同時に入力した状態で出力
ポートに光が現れなくなるような電極46の電圧条件を
求め、これに固定する。実装状態でこの調整を行えば、
位相同期レーザ36と位相シフタ/結合器43とのアラ
インメント誤差を補償することができることは前述の場
合と同じである。電極46に与える電圧条件は素子特性
、外部環境に変化のない限シ一定値でよく、従来のPS
K変調器のように高速動作を考慮する必要は全くない。
この点、回路設計、製作、実装上大いに負担が軽減され
る。第6図において信号処理回路15の出力を駆動回路
48を通じてレーザ36に印加している。
この発明による光PSK変調光送信器は位相変調に際し
て生ずる寄生的な振幅変調を受けない利点がある。今、
表2のXiに示すような符号系列があったとする。この
とき、2台の半導体レーザA。
Bに加えられる信号は前述したように互いに相補的であ
り表2のa、bで表されるようなものでなければならな
い。信号が“スペース″であるときにレーザの出力が零
にならず△であるとする。半導体レーザA、Bは同一の
基板状に非常に近接して形成されているので△ば2台の
レーザA、Bについて同じであると考えてよい。すると
位相シフタ/光結合器43からの出力振幅の絶対値は表
2のCに示すように信号によらず一定になる。変調時に
おけるレーザの動的ス被りトル広が9を狭くするために
は活性層内のキャリア変動を抑圧する必要がある。つま
り小信号で変調することが求められるが、このような場
合でも振幅変動のない純粋なPSK信号が得られる。
表2.振幅誤差のある場合の動作 Xi:101101 a :  1   △   1  1   Δ   1
b :  Δ  1  △  △   1   △c 
: 1−△ △−11−Δ 1−△ △−11−Δlc
l  : 1−Δ1−Δ1−△1−△ 1−△ 1−△
前述したように現在の光技術のレベルから判断1、て遅
延徐波をイ車用ぜざAをξにい。その場合は第8図に示
すように入力端子49の信号を諸性的論理和回路51と
1タイムスロツト遅延器52よりなる和分変換回路53
で和分変換して信号処理回路15へ入力すればよい。信
号処理回路15の出力は第1図、第4図、第6図などで
示した信号処理回路15以後のPSK送信器54へ接続
すればよい。受信側で遅延検波さえおこなえば原信号が
再生できる。遅延検波は前後2タイムスロットの間安定
であシさえすれば良いから、送信側レーザの周波数安定
度に対する要求条件を緩和できる。
以上では2台のレーザが同時に発振することはないとし
て議論を進めてきたが、同時に発振する場合にはまた異
なった使い方ができる。つまり2台の位相同期したレー
ザA、Bからの出射光が互いに反位相で重ね合わせれば
、光信号の引き算が可能である。よって第9図に構成を
示し、その動作原理を表3に示すように、入力NRZ信
号Xiを回路53で和分変換して信号aとしてレーザA
へ入力し、レーザBへはその信号aを遅延器55で1/
2タイムスロツト遅延させて信号すとして入力する。
この時PSK送信器54内の光結合器(18又は38或
は43)からの出力光信号振幅は入力信号XiをRZ変
換した波形が得られることになる。
表33和分変換された信号(a、b)とASK送信信号
(C))(i:1  0  1  1  0  1  
0yi:o   1  0  0  1  0  1a
:o   1   1  0   1   1   0
b:   0   1   1   0   1   
1   0c:01000−101000−10 1cl:01000101000.1ONRZ / R
Z変換は従来電子素子を用いたアナログケ9−トで行っ
てきたが、NRZ信号に対し、RZ倍信号周波数帯域が
広くなるが、第9図に示すようにコヒーレントな光回路
で実現できれば、電子回路はNRZ信号のみであり、電
子回路へ要求されるベースバンド帯域が半分に軽減され
る。また前述したように、たとえ変調時に振幅誤差△が
あっても光の干渉効果で打ち消しあうので、光振幅が(
1−△)になるだけで消光比の良好な光RZ倍信号得ら
れる。この実施例はレーザBへの遅延量がパルスのデー
ティ比を決定するので、超高速光・ぐルスの発生に応用
できる。
この発明による光PSK送信器の場合は、2台のレーザ
A、Bの光の強度が同じでなければ不要な振幅変調成分
が寄生する。光ASK送信器は光の干渉効果を利用する
ものであるから、2台のレーザA、Hの光の強度が同じ
でなければ消光比が低下する。そこで第10図に示すよ
うな自動光出力安定化回路を設けることが望ましい。位
相同期レーザ36のレーザA、Bの共振器後ろ側(信号
光を取出す側と反対側)からの出力光をそれぞれ光検出
器56.57で光電変換し、光検出器56.57の出力
を増幅器58.59で増幅した後電気的加算器61で加
算処理を行う。レーザA、Bは相補的に変調されている
から、等しい強度で発光していれば、加算器61からの
出力信号の交流成分は零である。今仮に第11図Aで示
すように入力信号Xiと同相の信号で変調されるレーザ
Aからの出力aがレーザBからの出力すよシも大きい場
合を考える。このとき加算器61からの出力Cはaと同
相の出力になり、加算器62でXiとの加算を行うとそ
の出力dばXiよシも大きい振幅を持つ。この誤差信号
dは低域ろ波器63で時間的に積分し、低周波の信号に
して比較器64で基準電圧Erと比較する。基準電圧E
rには、a + bが等振幅の時の加算器62の出力を
設定する。従って第11図Aの場合は比較器64からの
誤差出力はaとbの振幅差に比例した正電圧が得られる
ことになる。よって、比較器64からの正電圧に刻し、
駆動回路65を制御してレーザAの変調振幅を低下させ
るように制御すれば2台のレーザA、Bの出力光強度を
等しく保つことができる。また逆に、aがbより小さい
場合は第11図Bに示すように誤差信号dはX+より小
振幅になり、比較器64からは負電圧が得られることが
わかる。この時はレーザAの変調振幅を増大させるよう
に制御すればよい。
また、2台のレーザA、Bの総出力も安定化する必要が
あるが、それは次のようにすればよい。つまり加算器6
1からの出力を分岐して積分器66で平均化することに
より総出力についての信号を得る。これをよく知られた
APC(Automatic PowerContro
l )回路67に入力し、その出力で駆動回路68を制
御してレーザBを安定化すれば2台のレーザA、Bの全
体の出力も安定化することができる。この理由は、比較
器64の出力でレーザAの出力をレーザBの出力に合わ
せるように制御しているから、レーザBを安定化するこ
とにより結果的にレーザAも安定化できる。以上の制御
回路により、2台のレーザA、Bは等しく、かつ一定の
強度で安定に発光させることができるため、この発明P
SK / ASK送信器は最適な動作状態を維持しつつ
動作する。
第10図に示した光出力安定化回路における光強度モニ
タ方法としては、レーザとは別に作られた光検出器受光
面にレーザの後方出力光をレンズ等で結合させてモニタ
するのが一般的である。近年、光集積回路の研究の進展
から光検出器をレーザと同一基板上に、レーザと同一の
光軸を持つように形成することも可能になりつつあるが
、これも基本的にはレーザの後方出射光をモニタすると
いう意味では同じであるといえる。DFBレーザのよう
に後方端面を高反射化して単一モード性の向上、前方光
出力の増加を図る場合、レーザの後方出力モニタが困難
になることが予想される。しかしレーザアレイを用いれ
ば側方の漏れ光結合を用いてレーザ発振強度をモニタす
ることができ、この困難を回避できる。第12図にこの
場合の実施例を示す。位相同期する2本のレーザA、B
の両側にさらに平行に2本の光検出器81.82を形成
しておく。光検出器81はレーザAの光を、光検出器8
2はレーザBの光をモニタする。実際ノ構成としては4
本のレーザを作っておき、中の2本を順バイアスにして
、レーザ発振器として動作させ、両側の2本を逆バイア
スにしてフォトダイオードとして動作させればよい。ま
た、前述したように、電極による制限等でレーザの集積
度を上げられない場合は、各々レーザA、Bと光検出器
81.82との間に、第13図に示すように介在導波路
83.84を作り、更にレーザA、B間にも介在導波路
85を作り込んでおけばよい。なお、介在導波路83,
84.85については第3図に示したものを使用できる
これまではすべて2相PSKについてのみ説明してきた
が、原理的にはN相PSKについて拡張可能である。す
なわち第14図に示すように信号源14の入力2値信号
をN値化し、信号処理回路15で、N分の単一縦モード
/横モードで発振する位相同期したレーザナ1〜≠Nを
、その多値レベルと対応して一つを駆動し、各レーザ≠
1〜+Nの出力光ずつ位相をずらし、つまシn番目の位
相シフタは2π(n−1)/Nの位相遅延を与え、位相
シフタφ1〜φ、の出力光を一本の単一モード光ファイ
・ぐ伝送路13に光結合器86で結合させる。
「発明の効果」 以上説明したように、この発明による光ディジタル送信
器によれば、位相シフト量が物理的に決定されるので寄
生振幅変調のない、純粋で安定な光領域でのPSK 、
 ASKが複雑な制御回路なしに実現できる利点がある
。また、光ASKについてはNRZ / RZ変換が光
回路のみで実現できるので、電気膜帯域への要求条件が
半分に緩和できる利点がある。またNRZ / RZ変
換器は本質的に消光比が良好である利点も有している。
この発明の光PSK / ASK送信器は光波通信にお
ける送信器を大いに簡略化しつつ安定化を可能にするも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明をPSK送信器に適用した基本構成を
示すブロック図、 第2図は埋め込み型位相同期半導体レーザの構造例を示
す断面図、 第3図は介在導波路型位相同期レーザを示す上面図、 第4図は変換レンズを用いる場合のこの発明の実施例を
示す構成図、 第5図はレーザA、Bに対する各変調信号を示す図、 第6図は光IC型位相シフタを用いる場合のこの発明の
実施例を示す図、 第7図は位相シフタ/光結合器43を示す図、第8図は
この発明をDPSK光送信器に適用した例を示す図、 第9図はこの発明を光ASK送信器に適用した例を示す
図、 第10図はこの発明光送信器の光出力自動安定化回路の
構成例を示すブロック図、 第11図はその動作の説明に供する各部の波形図、 第12図及び第13図はそれぞれ光検出器とレーザとを
集積した本導体素子を示す平面図、第14図はこの発明
をN和光PSK送信器に適用した例を示す図、 第15図は従来の光PSK送信器を示す図、第16図は
従来の光ASK送信器を示す図である。 13;単一モード光ファイバ伝送路、14:信号源、1
5:信号処理回路としてのNANDケ゛−ト、16.1
7,32,33:位相同期安定化レーザ、18.86:
光結合器、19:位相遅延器、36゜位相同期半導体レ
ーザ、37:変換レンズ、38゛位相シフタ、43:光
IC型位相シフタ/光結合器、47:位相誤差補償電圧
源、56.57:光検出器。 特許出願人:日本電信電話株式会社 代 理 人:草 野   卓 牛7囮 オ 8図 ヤ 9記 L    −j 中 10口 沖110A 第11図B 生12医 生13図 82℃二二匝]二二コ 木 15回 士16図 手続補正君(自発) 昭和60年11月5日 1、事件の表示  特願昭60−1971522、発明
の名称 光ディジタル送信器 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 日本電信電話株式会社 5、補正の対象  明細椙中発明の詳細な説明の欄6、
補正の内容 (1)明細書11頁18行「ことを付記しておく。」の
次に下記を加入する。 「L述では第2図において電極29から活性層を電極3
】に切り換えた時に発生するレーザ発振は先にレーザ発
振と同位相であるとした。しかし実際には電極29から
電流を注入してレーザ発振を行った後に電流を電極31
に明り換えた場合は前のレーザ発振とは逆位相のレーザ
発振の方が起り易い。この場合は第1図の位相遅延器1
9は半導体レーザで兼用されたものとなり、独立した位
相遅延器19自体は省略できる。」以  上

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)入力2値NRZ信号をN値(Nは2以上の整数)
    の多値信号に変換する信号処理回路と、その信号処理回
    路の多値信号のn番目のレベル(n≦N)によりn番目
    のもののみがオンオフ駆動され、単一縦モード/横モー
    ドで発振する位相同期したN個のレーザと、 これらN個のレーザよりの出力レーザ光に対して、その
    n番目のものについて2π(n−1)/Nの位相遅延を
    与える位相遅延手段と、 その位相遅延手段よりのN本のレーザ光を一本の光伝送
    路に結合させる光結合手段とを備える光ディジタル送信
    器。
  2. (2)入力2値NRZ信号を和分変換する和分変換回路
    と、 その和分変換回路の出力NRZ信号を互にその半タイム
    スロット位相がずれた二つの信号とする信号処理回路と
    、 その信号処理回路からの二つの信号によりそれぞれオン
    オフ駆動され、単一縦モード/横モードで発振する位相
    同期した2個のレーザと、 これら2個のレーザよりの出力レーザ光間にπだけ位相
    差を与える位相遅延手段と、 その位相遅延手段よりの2本のレーザ光を一本の光伝送
    路に結合させる光結合手段とを備える光ディジタル送信
    器。
  3. (3)2個の単一縦モード/横モードで発振するレーザ
    が同一半導体基板上に平行に形成され、その一方のレー
    ザの発振光の電界の広がりが他方のレーザの活性層に達
    する程度に互に接近して、両レーザが位相同期発振可能
    とされている特許請求の範囲第1項又は第2項記載の光
    ディジタル送信器。
  4. (4)2個の各レーザの光のレベルがそれぞれ第1、第
    2光検出器で検出され、これら第1、第2光検出器の出
    力及び入力2値NRZ信号が加算され、その加算出力は
    低域通過ろ波器で平均化され、その平均化出力は基準電
    圧と比較器で比較され、その比較出力でレーザへの駆動
    信号が制御されて平均化出力が基準電圧と一致するよう
    にされている特許請求の範囲第1項又は第2項記載の光
    ディジタル送信器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5126871A (en) * 1989-11-15 1992-06-30 General Instrument Corporation Method and apparatus for redundant communication of optical signals with distortion cancellation
CN109254278A (zh) * 2017-07-12 2019-01-22 通用汽车环球科技运作有限责任公司 相干激光雷达系统的校准与对准

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US5126871A (en) * 1989-11-15 1992-06-30 General Instrument Corporation Method and apparatus for redundant communication of optical signals with distortion cancellation
CN109254278A (zh) * 2017-07-12 2019-01-22 通用汽车环球科技运作有限责任公司 相干激光雷达系统的校准与对准
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