JPS625707Y2 - - Google Patents

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JPS625707Y2
JPS625707Y2 JP17504380U JP17504380U JPS625707Y2 JP S625707 Y2 JPS625707 Y2 JP S625707Y2 JP 17504380 U JP17504380 U JP 17504380U JP 17504380 U JP17504380 U JP 17504380U JP S625707 Y2 JPS625707 Y2 JP S625707Y2
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handle
push
inner cable
pull
cable
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JP17504380U
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、インナーケーブルをプツシユ・プ
ルすることで、2つの被駆動装置にそれぞれ選択
的にハンドルの力を伝える伝達力取出し装置の、
前記インナーケーブルの構造に関する。
例えば、従来、被駆動装置としての開閉体であ
るトランクリツドとフユーエルフイラーリツド
は、個々にケーブルおよびハンドルとを有する独
立したオープナー機構を有していた。このため、
部品点数が増加し、また、配設スペースが増大す
るという問題点があつた。一方、単一のハンドル
と単一のケーブルとを備えて、このケーブルをプ
ルするかプツシユするかによるプツシユ・プル・
ケーブルの伝達力取出し装置を利用して、トラン
クリツドとフユーエルフイラとを別々に開閉する
オープナー機構が提案されている。しかしなが
ら、このようなプツシユ・プル・ケーブルの伝達
力取出し装置にあつては、例えばオープナー機構
に適用した場合、ケーブルが運転席からトランク
のある車体後部まで延長する長いものであり、し
かも、特にトランク内などで屈曲して配索されて
いるため、プツシユする際のケーブルの摺動抵抗
がとりわけ大きくなり、操作感が良くないという
問題点もあつた。
そこで、出願人は、これら従来の問題点を解決
するために、特願昭55−1621号において、被駆動
装置の一方に係合させたインナーケーブルの途中
に係止部を設けて、プツシユ方向の動きを一部制
限し、インナーケーブルの一部を摺動自在に被覆
する屈曲自在なアウターケーシングを設け、この
アウターケーシングの一端を固定し、かつ他端を
自由端として被駆動装置の他方と係合させる伝達
力取出装置をすでに提案している。
しかしながら、この伝達力取出装置としては、
インナーケーブルのハンドルと係止部との間は、
プツシユ・プルの作用をなし、且つインナーケー
ブルの係止部と自由端との間はプル作用のみをす
るにも抱らず、インナーケーブル全長にわたつて
1本のケーブルを用いていた。このため、インナ
ーケーブル全長にわたつてプツシユ・プルケーブ
ルが使用されていた。ところが、このプツシユ・
プルケーブルは、プツシユ作用にも耐えるように
曲げ剛性を高くしているため、荷重伝達効率が思
わしくない不利な点がある。したがつて、前記係
止部と自由端との間の、プル作用しか期待されな
いインナーケーブルにも、プツシユ・プルケーブ
ルを用いることは、荷重伝達効率を低下させるば
かりか、ケーブルの剛性を向上させるため複雑な
構造となつているから、コストアツプをももたら
す不具合がある。
この考案は、このような従来の不具合に着目し
てなされたものであり、インナーケーブルのハン
ドルと係止部との間に、プツシユ・プルケーブル
を用いるとともに、インナーケーブルの係止部と
自由端との間にプルケーブルを用いることによ
り、プツシユ・プルケーブルとプルケーブルとを
接続してインナーケーブルを構成し、もつて前記
不具合を解決することを目的としている。
以下、この考案を図面に基づいて説明する。
第1図は、この考案を自動車の開閉体オープナ
ー機構に適用した場合の実施例を示す図である。
まず、構成を説明すると、単一のL字形のハンド
ル1は先端に操作部1aおよび基部にケーブル連
結部1bとを有し、中央部の屈折部が回動支点ピ
ン2により、運転席側の車体3にボルト等により
固設されたブラケツト4に枢支されており、相反
する2方向に揺動可能で、リターンスプリング5
により非操作時は中立位置に復帰するようになつ
ている。プツシユ・プルの2方向に移動し得るイ
ンナーケーブル6の一端は、係止片6aがカシメ
等により固定されてハンドル1のインナーケーブ
ル連結部1bに連結し、その他端は車体後方に延
長し、係止片6bがカシメ等により固定されて、
第2の被駆動装置としてのトランクリツド7のロ
ツク機構8に係合している。車種によつては、ト
ランクリツドのロツク機構のかわりにバツクドア
のロツク機構に係合させる。
インナーケーブル6のハンドル1側の一部分を
摺動自在に被覆する屈曲自在なアウターケーシン
グ9は、その一端部9aがブラケツト4に固定さ
れて不動となつており、他端部9bが自由端とな
り第1の被駆動装置としてのフユーエルフイラー
リツド10のロツク機構11に係合し、かつ後述
の他のアウターケーシングの一端部に当接してお
り、また、クランプ12により摺動自在に車体に
保持されている。13はインナーケーブル6のト
ランクリツド7側の部分を摺動自在に被覆するア
ウターケーシングであり、一端部13aは、ブラ
ケツト14にビス15で固定されたクランプ16
に固定保持されており、他端部13bは、トラン
クリツド7のロツク機構8に固定される。また、
ブラケツト14は、車体にボルト等により固設さ
れる。
第2図に示されるように、アウターケーシング
13の一端部13aには、インナーケーブル6の
径に比して大な径の孔17が設けられており、孔
17により形成される段差がストツパー18とな
る。インナーケーブル6の中程、前述の孔17内
に対応する位置に、係止部19がカシメ等により
固定され、且つこれが孔17内に摺動可能に挿入
されて、ハンドル1の中立位置でストツパー18
に当接するようになつている。
インナーケーブル6は、係止部19とハンドル
1との間がプツシユ・プルケーブル61からな
り、また係止部19とトランクリツド7のロツク
機構8との間がプルケーブル62からなる。そし
て、両ケーブル61,62が係止部19により、
カシメ等の固定手段によつて連続されて1本のイ
ンナーケーブル6を構成している。プツシユ・プ
ルケーブル61は、比較的径が大きい単線からな
るか、または、径が小さい単線の外周に複数の細
単線を撚つてシールドし、これの外周にさらに平
板線を巻いたテーピングが施された複合線からな
り、曲げ剛性を高くして、プツシユ作用およびプ
ル作用に耐えるよう構成されている。また、プル
ケーブル62は、単撚り線または複撚り線等の撚
り線からなり、屈げ剛性を低くして、しかもプル
作用に耐えるよう構成されている。
フユーエルフイラーリツド10のロツク機構1
1は、中央部がピン20によりブラケツト14に
回動自在に支持されるレバー21と、ロツク方向
へバネ22で付勢されかつ係止部23で係止され
ているロツキング・ロツド24と、レバー21と
ロツキング・ロツド24とを両端部に設けられた
ピン25,26により回動自在に連結する連結ロ
ツド27とを有する。レバー21の連結ロツド2
7に連結しない端は、アウターケーシング9の端
部9bの溝に嵌合して固定される。また、ロツキ
ング・ロツド24の連結ロツド27に連結しない
端は、フユーエルフイラーリツド10の止め金2
8に係合している。トランクリツド7のロツク機
構8は、中央部がピン29により回動自在に支持
され、バネ30によりロツク方向に付されるラツ
チレバー31を有する。ラツチレバー31の一端
は、インナーケーブル6が挿通して係止片6bを
当接させており、その他端は、トランクリツド7
と一体のストライカー32と係合している。
次に、作用を説明する。
ハンドル1を図示の中立位置Nより矢印A方向
に回動すると、インナーケーブル6は、矢印aに
示すプツシユ方向に移動するが、第2図に示す係
止部19がストツパー18に当接して、プルケー
ブル62の動きを阻止するため、プツシユ方向の
動きはトランクリツド7のロツク機構8に伝わら
ない。一方、プツシユ・プルケーブル61は、ア
ウターケーシング9の全長より長くなり、このた
め、アウターケーシング9の端部9bは、プツシ
ユ・プルケーブル61の長くなつた分だけハンド
ル1側に引張られる。この結果、端部9bに固定
されたレバー21が反時計方向に回動して、連結
ロツド27を介して、ロツキング・ロツド24を
バネ22に抗して矢印a′方向に移動させ、フユー
エルフイラーリツド10の止め金28との係合を
解く。フユーエルフイラーリツド10は、図示し
ないスプリング機構またはシリンダ機構により開
く。この際、インナーケーブル6を構成するプル
ケーブル62は移動しないため、インナーケーブ
ル6の摺動抵抗は小さい。また、この場合、係止
片6bは動かず、トランクリツド7のロツク機構
8を作動させることはない。
次に、ハンドル1を図示の中立位置Nより矢印
B方向に回動すると、インナーケーブル6は、プ
ツシユ・プルケーブル61およびプルケーブル6
2の双方が矢印bに示すプル方向に移動して、係
止片6bがラツチレバー31をバネ30に抗して
回動し、この結果、ラツチレバー31とストライ
カー32の係合が外れて、トランクリツド7のロ
ツクが解除され、トランクリツド7は、図示しな
いスプリング機構(ウエザストリツプ反力)によ
り開く。この場合、第2図に示す係止部19は孔
17内を矢印b′方向に移動するが、矢印B方向の
ハンドル1の回動範囲内においては、アウターケ
ーシング9の端部9bに当接する位置までは移動
せず、したがつて、アウターケーシング9の端部
9bには作用せず、フユーエルフイラーリツド1
0のロツク機構11を作動させることはない。
前記インナーケーブル6がプル方向bに移動す
るときは、インナーケーブル6のブルケーブル6
2は曲げ剛性が低いため、摺動抵抗が小さい。し
たがつて、インナーケーブル6の荷重伝達効率は
高くなるためハンドル1の矢印B方向への回動に
必要な力は小さくなる。
ここで、上記実施例ではハンドル1を回動式と
したが、これに限ることなく、スライド式、出没
式等、適宜構造のハンドル1を用いることができ
る。また、被駆動装置としては、ロツク機構8,
11を用いたが、インナーケーブル6の進退によ
り駆動される装置であれば、他の機構を用いるこ
とができることは勿論である。
以上説明してきたように、この考案のインナー
ケーブルの構造によれば、中立位置から相反する
方向にそれぞれ移動可能なハンドルと、このハン
ドルにその一端が連結され他端に係止部が設けら
れ前記ハンドルの揺動によつて移動可能なプツシ
ユ・プルインナーケーブルと、前記ハンドルと前
記係止部との間の前記プツシユ・プルインナーケ
ーブルを摺動自在に被覆し屈曲自在でハンドル側
の一端が静置され、他端の自由端が第1の被駆動
装置に係合されたアウターケーシングと、前記プ
ツシユ・プルインナーケーブルがプツシユ方向に
移動したとき前記係止部が係合して該係止部に一
端が固着されて前記ハンドルと反対側に延び、他
端が第2の被駆動装置に係合されるプルインナー
ケーブル部分のプツシユ方向移動を規制する静置
されたストツパーと、を備え、ハンドルが中立位
置に保持されているときは第1、第2の被駆動装
置は共にロツク状態に保持され、ハンドルを移動
させて前記両インナーケーブルをプル方向に移動
させることにより第2の被駆動装置のロツク状態
を解除し、ハンドルを移動させて前記プツシユ・
プルインナーケーブルをプツシユ方向に移動させ
ることにより前記係止部を前記ストツパーに当接
させてプルインナーケーブルのプツシユ方向の移
動を阻止しながら第1の被駆動装置のロツク状態
を解除するようにしてある。このため、プツシユ
作用が期待されていない。係止部の、ハンドルよ
り遠い側のインナーケーブルには、曲げ剛性の高
くないプルケーブルを用いることができた。した
がつて、前記プルケーブルの摺動抵抗が小さいた
め、プル作用時のインナーケーブルの荷重伝達効
率は向上する。このことは、ハンドルによる被駆
動装置の駆動力が小さくても足りる結果、ハンド
ル操作が転くなる効果をもたらす。また、プルケ
ーブルはプツシユ・プルケーブルよりも構造が簡
単であつて低廉であるから、インナーケーブル全
体のコストダウンに貢献できる効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す全体説明
図、第2図は第1図の要部拡大図、第3図はプツ
シユ・プルケーブルとプルケーブルの接続部分を
示す拡大図である。 1……ハンドル、1b……インナーケーブル連
結部、6……インナーケーブル、7……トランク
リツド、8……ロツク機構(第2の被駆動装
置)、9……アウターケーシング、10……フユ
ーエルフイラーリツド、11……ロツク機構(第
1の被駆動装置)、18……ストツパー、19…
…係止部、61……プツシユ・プルケーブル、6
2……プルケーブル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 中立位置から相反する方向にそれぞれ移動可能
    なハンドルと、このハンドルにその一端が連結さ
    れ他端に係止部が設けられ前記ハンドルの揺動に
    よつて移動可能なプツシユ・プルインナーケーブ
    ルと、前記ハンドルと前記係止部との間の前記プ
    ツシユ・プルインナーケーブルを摺動自在に被覆
    し屈曲自在でハンドル側の一端が静置され、他端
    の自由端が第1の被駆動装置に係合されたアウタ
    ーケーシングと、前記プツシユ・プルインナーケ
    ーブルがプツシユ方向に移動したとき前記係止部
    が係合して該係止部に一端が固着されて前記ハン
    ドルと反対側に延び、他端が第2の被駆動装置に
    係合されるプルインナーケーブル部分のプツシユ
    方向移動を規制する静置されたストツパーと、を
    備え、ハンドルが中立位置に保持されているとき
    は第1、第2の被駆動装置は共にロツク状態に保
    持され、ハンドルを移動させて前記両インナーケ
    ーブルをプル方向に移動させることにより第2の
    被駆動装置のロツク状態を解除し、ハンドルを移
    動させて前記プツシユ・プルインナーケーブルを
    プツシユ方向に移動させることにより前記係止部
    を前記ストツパーに当接させてプルインナーケー
    ブルのプツシユ方向の移動を阻止しながら第1の
    被駆動装置のロツク状態を解除するようにしたこ
    とを特徴とする伝達力取出し装置におけるインナ
    ーケーブルの構造。
JP17504380U 1980-12-06 1980-12-06 Expired JPS625707Y2 (ja)

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JPS5799224U JPS5799224U (ja) 1982-06-18
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