JPS6254435B2 - - Google Patents

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JPS6254435B2
JPS6254435B2 JP56172666A JP17266681A JPS6254435B2 JP S6254435 B2 JPS6254435 B2 JP S6254435B2 JP 56172666 A JP56172666 A JP 56172666A JP 17266681 A JP17266681 A JP 17266681A JP S6254435 B2 JPS6254435 B2 JP S6254435B2
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JP
Japan
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sucrose
chloro
deoxy
ether
product
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JP56172666A
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English (en)
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JPS57102898A (en
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Kuan Rii Cheangu
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Tate and Lyle PLC
Original Assignee
Tate and Lyle PLC
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Publication date
Application filed by Tate and Lyle PLC filed Critical Tate and Lyle PLC
Publication of JPS57102898A publication Critical patent/JPS57102898A/ja
Publication of JPS6254435B2 publication Critical patent/JPS6254435B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は強力な甘味料である、スクロースから
誘導された新規な化合物に関する。本発明はこの
甘味料を含有する組成物に関する。 スクロースはなお最も広く使用される甘味料で
あるが、実質上より甘い代替品を見出すべく多く
の努力がなされ、これは、高度の甘味を低カロリ
ー含量及び/又は虫歯のおそれが少ないことに結
び付けることが望ましい時に、例えばダイエツト
製品にそしてソフトドリンクの製造に使用でき
る。今日まで二つの最も商業上成功した非スクロ
ース甘味料(即ちスクロース自体以外の化合物を
含む甘味料)はサツカリンとサイクラミン酸塩で
あり、各々スクロースの約200倍及び約30倍の甘
味力を有する。しかしながら、これらの甘味料特
にサイクラミン酸塩の使用はその安全性の疑問の
故にある国では最近制限され又は禁止されてい
る。サツカリンもまた多くの人により検知できる
不快な苦い後味の欠点に悩まされる。 更に最近には、多くの他の非スクロース甘味料
が研究され、あるものは天然起源であり、他のも
のは合成品であり、広範囲の化学構造に及ぶ。こ
れらの化合物はタンパク質、例えばモネリン、タ
オマチン及びミラクリン;ジペプチド、例えばア
スパルテーム及びジヒドロカルコン例えばネオヘ
スペリジンジヒドロカルコンを含んだ。しかしな
がら、この甘味料を合成し又は抽出する困難性と
は別に、これらが必ずしもスクロースと同じ甘味
性を有しない問題がある。特にスクロースと比較
して、この甘味は初めが遅くかつ比較的後をひ
き、そして甘草様又は後味があり、これらの差違
をマスクしなければスクロースの直接の代替品と
してこの甘味料は不適当である。 広く多岐の化学構造をもつた多くの甘味料が研
究されているが、スクロースの甘味より実質的に
大きな甘味が他の炭水化物ではなくスクロースの
誘導体の単に一つの非常に小さな群で見出されて
いることに注目することが重要である。公知であ
るこれらの高甘味物質は一般には全く炭水化物で
はない。実際に、スクロース分子上に若干の置換
基があると、その甘味を破壊することが知られて
いる。従つて、例えば、種々の位置のエステル化
は甘くない生成物を生ずる。水酸基が他の官能基
で置換されたスクロース誘導体の甘味の損失は
Shallenbergerの理論(J.Food Sci.(1963)28
584)を確認した。即ち、糖類の甘味は受容体サ
イトと適当に配置された水酸基の水素結合により
引き起こされることである。スクロースから水酸
基を除去することそしてその配置を代えることに
より種々の研究者がこの理論を裏付ける研究を行
なつた。どの場合でも、水酸基の除去は甘味を減
少するか、甘味を実質上変えないままであつた。 次に1975年の終り近く、若干の非常に甘いスク
ロース誘導体が見出された。英国特許第1543167
号明細書は特定の種類の塩素化スクロース誘導体
を開示しかつクレームし、これは高度の甘味、あ
る場合にはスクロースの数百倍の甘味を有し、し
かも初期の何らの遅延なしに又は不快な後味なし
にスクロースと同じ性質の甘味を有することが判
明した。特許第1543167号明細書のこの化合物
は、4−、6−、1′−、及び6′−位置の特定の組
合わせで水酸基を塩素原子で置換されたものであ
る。塩素置換基の配置は重要であり、塩素置換基
の特定の組合わせのみが高度の甘味を有するスク
ロース誘導体を供することが判明した。他の組合
わせは予期されたようにスクロースの甘味性を取
除いた。 1975年に続く年で非常に甘いスクロース誘導体
は見出されなかつた。実際に、その時に評価され
た塩素化唯一のスクロース誘導体は2,1′−ジク
ロロ−2,1′−ジデオキシ誘導体であり、これは
あまり甘くなく、そして英国特許出願第
2037561A号明細書に開示される2,6,1′,6′−
テトラクロロ−2,6,1′,6′−テトラデオキシ
誘導体である。特許第1543167号明細書の化合物
と完全に対照的に、この2,6,1′,6′−テトラ
クロロ−スクロース誘導体はキニンの苦味と匹敵
し得る苦味力を有する強力な苦味剤であることが
判明した。従つて特許第1543167号明細書の塩素
置換からの離脱は甘くない代りに他の官能的性質
を有する化合物を導く。 非常に驚くことには、本発明者は異なつたパタ
ーンの塩素置換を有するが、それにもかかわらず
強力の甘味を有する若干のクロロスクロース誘導
体を見出した。 本発明により一般式: (式中、3′及び4′−置換基は互いにトランス配
置を有する)を有する4−クロロ−4−デオキシ
−α−D−ガラクトピラノシル 1,4,6−ト
リクロロ−1,4,6−トリデオキシ−β−D−
ヘキスロフラノシド、特に1,4,6−トリクロ
ロ−1,4,6−トリデオキシ−β−D−フルク
トフラノシル−4−クロロ−4−デオキシ−α−
D−ガラクトピラノシド、また4−クロロ−4−
デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル 1,
4,6−トリクロロ−1,4,5−トリデオキシ
−β−D−ソルボフラノシドが供される。 これらの新規な化合物は呈味試験で1,6−ジ
クロロ−1,6−ジデオキシ−β−D−フルクト
フラノシル 4−クロロ−4−デオキシ−α−D
−ガラクトピラノシド、別に4,1′,6′−トリク
ロロ−4,1′,6′−トリデオキシ−ガラクトスク
ロース、またTGSと称されるもの、に同様のオ
ーダーの一定の甘味;即ち閾値レベルで、又は例
えば5%溶液として比較した時にスクロースの甘
味の数百倍のオーダーの甘味を有することが判明
した。特に、1,4,6−トリクロロ−1,4,
6−トリデオキシ−β−D−フルクトフラノシル
4−クロロ−4−デオキシ−α−D−ガラクトピ
ラノシドは6.7%の濃度で比較した時にスクロー
スの甘味の約2200倍の甘味を有することが判明し
た。従つて、例えば、代表的な試験では、この化
合物の0.003%溶液を5,6,7,8及び9%濃
度のスクロース溶液と味見者のパネルにより比較
する。次にこの試験溶液にマツチする平均スクロ
ース濃度を0.003で割つて試験化合物がスクロー
スより甘い大体の倍数を与える。ソルボ異性体は
同様の基準に基づいてスクロースの約200倍の甘
味を有する。 本発明によるこの新規化合物は6−位置でブロ
ツクされたスクロース誘導体の直接塩素化によ
り、例えばエステル化により、しかし4′−位置と
4−、1′−、及び6′−位置ではフリーであり、そ
して6−位置からブロツキング基を続いて除去に
より得られる。この型式の好適な塩素化はピリジ
ンのような有機塩基と適当な溶媒、例えばクロロ
ホルムのような塩素化炭化水素の存在で塩化スル
フリルを使用する。TGSのような若干の副生物
がこの反応でまた生成し、そしてこの塩素化は多
分4′−位置におけるより4−、1′−及び6′−位置
でより迅速に進行すると思われる。また4′−位置
の塩素化は他の位置の場合とは異なる機構を含み
かつ3′,4′−エポキシドの生成を介して進行する
と思われる。別法として、若干の塩素原子を既に
保有するスクロース誘導体は出発物質として、例
えばTGSの6−エステルを使用できる。 好ましくは、例えば還流溶媒と共に反応混合物
に逆流する硫酸の生成を阻止するために、反応混
合物から発生した三酸化イオウが乾燥管を介して
反応容器から導き出されるように反応を調整す
る。代表的には8モル当量の塩化スルフリルを数
時間約40−50℃でピリジン/クロロホルム中のス
クロースと反応させる。この反応混合物を塩化ス
ルフリル反応に対して普通であるように、例えば
メタノールで急冷、微量のヨウ化ナトリウムで脱
クロル硫酸化そしてアセチル化、続いてクロマト
グラフイー、結晶化等による分離によつて処理す
ることができる。 スクロース 6−アセテートに適用した時この
方法から得られた生成物は二つの密接に関連した
異性体を含むことが判明し、そしてこれらは3′及
び4′位置で二つの配置異性体であると思われる。
理論に拘束されるつもりはないが、エポキシド形
成はリキソ−又はリボ−エポキドを生じ、これは
次に開環で、4′−クロロ−4′−デオキシ−フルク
トース及び4′−クロロ−4′−デオキシ−ソルボー
ス誘導体を生ずると考えられる。 特にフルクト−異性体に対する別の製造法は6
−位置でエステル化又はブロツクされそして4
−、1′−及び6′−位置で遊離の水酸基を有する
4′−クロロ−4′−デオキシスクロース誘導体の塩
素化を含む。任意の好都合な塩素化剤、例えば塩
化スルフリル、又はVilsmeier試薬、例えばN,
N−ジアルキルホルムアミド又はN,N−ジアル
キルアセトアミドと無機酸塩化物の反応により得
られたN,N−ジアルキル−(クロロメタニミニ
ウム)クロリドを使用できる。4′−クロロ−4′−
デオキシスクロース(即ち、4−クロロ−4−デ
オキシ−β−D−フルクトフラノシル−D−グル
コピラノシド)自体は公知化合物である
(Guthrie等、Carbohydrate Research 75
(1979)第c1から第c4)。この別法により得た化合
物は3′−及び4′−置換基がフルクトース配置にあ
るものである。 4′−クロロ−4′−デオキシフルクト誘導体の製
造に対して選択的である別の方法が本発明の別の
特徴として供され、即ち1,4,6−トリクロロ
−1,4,6−トリデオキシ−β−D−フルクト
フラノシル 4−クロロ−4−デオキシ−α−D
−ガラクトピラノシド(即ち4,1′,4′,6′−テ
トラクロロ−4,1′,4′,6′−テトラデオキシガ
ラクトスクロース)の製造法であり、ここでは一
般式: (式中、R1及びR2は各々水酸基又は保護され
た水酸基を表わし、R3は塩素原子を表わし、か
つR4は水素原子を表わし、又はR3は水素原子を
表わしかつR4は水酸基を表わし、そしてR5及び
R6は各々水酸基又は塩素原子を表わす)を有す
る化合物とジエチルアゾジカルボキシレート
(DEAD)のような相乗剤(potentiator)と併用
してトリフエニルホスフイン(TPP)のような
リキソエポキシド形成剤と反応;分子中のすべて
の反応性水酸基の保護、例えばエステル化によ
る;DMFのような極性非プロトン性溶媒中で塩
化物イオンの給源とエポキシドの反応;そして保
護基の除去;4,1′及び6′−位置の何れの水酸基
も公知方法により塩素原子により置換えることに
より、3′,4′−リキソエポキシドの形成を介する
配置の反転なしに4′−クロロ置換基がスクロース
誘導体のフルクトース環に導入される。 出発物質としてクロロ置換基がこれらの他の必
要な位置に存在するスクロース誘導体を使用して
この方法を都合良く実施する。3−及び6−位置
で遊離の水酸基が、望ましくない3,6−アンヒ
ドロ副生物の生成を導き、この理由のために例え
ばエステル化又はエーテル化によりこれらの位置
の一つ又は両方を保護することが極めて好まし
く、二つの中で6−位置を保護することがより容
易である。出発物質の一つの特に好適な群は一般
式: (式中、R1は保護された水酸基を表わす)の
化合物である。一つの特に有用な種類の保護され
た水酸基はアリール及び/又はアルキル置換シリ
ルオキシ基、例えびt−ブチルジフエニルシリル
オキシ基である。他の保護された水酸基はアシル
オキシ基、特に脂肪族又は芳香族カルボキシルア
シルオキシ基、例えばベンゾイルオキシ基又はア
セトオキシ基である。 出発物質の溶解度に応じて、不活性溶媒、例え
ばトルエンのような炭化水素中でリキソ−エポキ
シド形成反応を都合良く実施する。DEADを好ま
しくは溶媒中で出発物質と接触させ、次に混合物
にTPPを加える。反応は発熱性でありそして好
適な時間、例えば1から5時間熱く(例えば還流
で)混合物を保つことができる。次にアルカノー
ル、例えばメタノールで急冷すること、そして例
えばクロマトグラフイーにより成分を分離するこ
とにより反応混合物を処理することができる。 塩化物イオンの給源との反応前に水酸基の保護
はアシル化、特に無水酢酸との反応によるアセチ
ル化により都合良く実施される。またこの反応中
6−位置の保護をアセチル化により行なうことも
好都合である。従つて、6−位置がシリル基で予
め保護されている場合には、代りにこれとアシレ
ートを除去することが望ましい。 本発明による化合物は非毒性であり、マウスで
1g/Kg以上のLD50(急性経口)を有する。 本発明の別の特徴により甘味料として前記の新
規な化合物の少なくとも一つを含有する摂取可能
な製品及び経口組成物が供される。「摂取可能な
製品」とは使用の普通の過程で呑みこむことが意
図されるもの、例えば食品又は飲料、又は経口的
に投与される医薬品を意味する。「経口組成物」
とは使用の通常の過程でそのまま摂取されること
が意図されないが、のど又は口腔の処置のため口
に入れられるもの、例えばねり歯みがき、歯みが
き粉、洗口液、うがい薬、トローチ、水歯みがき
又はチユーインガムを意味する。 本発明によりまた固体増量剤又はキヤリア、又
は液体増量剤又はキヤリアと共に前記の新規な化
合物の少なくとも一つを含む甘味組成物が供され
る。「甘味組成物」とは摂取され又は口に保たれ
るべく、それ自体経口的に供されないが、代りに
甘くするため又は甘味を増すために他の摂取可能
な製品又は経口組成物に添加されることが意図さ
れる組成物を意味する。 前記に示した増量剤又はキヤリアは甘味化合物
のための適当なビヒクルを含み、このため組成物
に調合でき、これを他の製品、例えば粒子、錠剤
又は点滴包装品中の溶液を甘くするために好都合
に使用できる。従つてこの増量剤又はキヤリアは
例えば従来の水分散性錠剤化成分、例えば澱粉、
ラクトース及びスクロース自体;スクロースのも
のと等しい単位甘味当りの体積を有する粒状甘味
組成物を供するための低密度充てん剤、例えば噴
霧乾燥したマルトデキストリン;及び安定剤、着
色剤及び粘度調節剤のような助剤を含有する水溶
液を含む。 前記の甘味化合物を含有するソフトドリンクの
ような飲料を糖を含まないダイエツト製品又は規
則により必要とされる最小量の糖を含有する「糖
減少」製品の何れかとして調合できる。糖がない
場合には、糖により供されるものに類似の「口当
り」を供する別の試剤、例えばペクチン又は植物
ガムを加えることが望ましい。びん入りシロツプ
で0.1から0.15%ペクチンを加えることができ
る。 本発明の別の特徴によれば、前記の新規化合物
を配合することを含む物質を甘くする方法が供さ
れる。 下記の例は本発明を更に例示する(温度は℃で
示す)。 例 1 1,4,6−トリクロロ−1,4,6−トリデ
オキシ−β−D−フルクトフラノシル 4−ク
ロロ−4−デオキシ−α−D−ガラクトピラノ
シド及び対応するソルボ異性体 ピリジン(187.5ml)とクロロホルム(187.5
ml)の混合物にスクロース 6−アセテート(75
g)を溶解しそしてこの溶液を−75℃に冷却し
た。塩化スルフリル(221ml、約14M.E.)を撹拌
下滴加し、次の反応混合物を室温まで徐々に加温
した。水蒸気の取入れを阻止するために反応容器
に塩化カルシウムの保護管を装着した。この反応
混合物を45℃で約24時間加熱した。次に激しくか
きまぜながら硫酸と氷(5)の10%混合物に前
記の混合物を注入した。生成物をジクロロメタン
(3×1)に抽出し、これを水、重炭酸ナトリ
ウム、水で洗浄しそして硫酸ナトリウムで乾燥し
た。この有機抽出物を濃縮乾固し、メタノール
(1)に溶解し、そして数結晶のヨウ化ナトリ
ウムを加えて完全な脱クロル硫酸を確保した。30
分間放置後に、この溶液を濃縮乾固し、ピリジン
(1)に溶解し、そして無水酢酸(200ml)の添
加により溶解した材料をアセチル化した。反応を
16時間室温でかきまで、次に氷/水(5)に注
入した。沈澱した生成物を別し、ジクロロメタ
ンに溶解し、硫酸ナトリウムで乾燥しそしてシロ
ツプに濃縮し、これを60−80石油エーテル:エチ
ルアセテート(2:1)を使用してシリカゲルカ
ラムから溶離した。不完全な分離が観察され、第
2のカラムは60−80石油エーテル:エチルアセテ
ート(3:1)を使つて行なつた。分離した主成
分はなお非常に類似の極性を有する二つの化合物
の混合物であつた。 この混合物をジエチルエーテルから結晶化さ
せ、そして二つの異なる種類の結晶が生成するこ
とが観察された。すべての溶媒が蒸発した後に、
2種類の結晶を手で分離した。TLC(ジエチル
エーテル−ガソリン4:1)は殆ど又は全く相互
汚染を示さなかつた。僅かにより速く移動する主
成分は4,1′,4′,6′−テトラクロロ−4,1′,
4′,6′−テトラデオキシガラクトソルボスクロー
ステトラアセテートであることを示し、そしてよ
り遅く移動する副成分は4,1′,4′,6′−テトラ
クロロ 4,1′,4′,6′−テトラデオキシガラク
トスクローステトラアセテートであることを示し
た。 次に脱エステル化を下記の通り行なつた: メタノール(20ml)とアセトン(0.5ml)中の
4,1′,4′,6′−テトラクロロ−4,1′,4′,6′

テトラデオキシガラクトスクローステトラアセテ
ート(2.2g)の溶液をPH9にナトリウムメトキ
シドで処理した。この反応を4時間室温でかきま
ぜ、そしてTLC(ジクロロメタン−メタノール
6:1)は単一生成物を示した。この溶液を
Amberlyst15(商標)(H+)樹脂の添加により中
和し、過しそして濃縮乾固した。収量はテトラ
−アセテート中間体から1.6gであつた。この脱
アセチル化化合物は例3、ルート2、(f)で得られ
たものと同一であつた。 同様に、対応するテトラ−アセテートから4,
1′,4′,6′−テトラクロロ−4,1′,4′,6′−テ

ラデオキシガラクトソルボスクロースを製造し
た、〔α〕D+71.3゜〔1.3,H2O〕。 分析:C12H18O7Cl4に対して 計算値 C 34.61;H 4.32,Cl 34.13% 実測値 35.5 4.84 34.2 このガラクトソルボ生成物に対する 13Cnmrは
例3で示す表に含まれる。 例 2 TGS 6−O−t−ブチルジフエニルシリルエ
ーテルの塩素化 ピリジン(25ml)中のTGS(2.0g)にジメチ
ルアミノピリジン(0.5g)、続いて−ブチルジ
フエニルシリルクロリド(1.4ml、約1.1eq)を加
え、そしてこの混合物を3日間50から60℃できか
まぜながら加熱した。次に反応混合物を氷水に注
入しそしてシロツプ生成物を氷水でデカンテーシ
ヨンにより洗浄した。これを次にクロロホルムに
溶解し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、シロツプに
濃縮し(3.0g、93.7%)そしてエタノールから
結晶化した。融点124−125℃〔α〕D+34.6゜(
0.8CHCl3)。シロツプ(2.0g)をピリジン
(5.0ml)とクロロホルム(5.0ml)の混合物に溶
解しそして−40℃に冷却した。塩化スルフリル
(3g)を滴下で加え、温度を室温に徐々に上昇
するにまかせ、次に45℃にかきまぜながら上げ
た。この混合物を約10時間この温度でかきまぜ、
再び例1におけるように塩化カルシウム管を装着
した。次にこの混合物を例1におけるように仕上
げそしてアセチル化混合物をガソリン/エチルア
セテート(5:1)でシリカから溶離してシロツ
プとしてテトラクロロテトラアセテート(2.5
g、62%)とTGSペンタアセテート(約10%)
を生じた。テトラクロロ誘導体の結晶化は置換の
塩素化パターンではスクロース 6−アセテート
から得られた化合物に明らかに同様の純粋な化合
物を生じた。次にこの生成物を脱アセチル化し
(メタノール中のナトリウムメトキシド)そして
室温でテトラヒドロフランで脱シリル化して(テ
トラ−n−ブチルアンモニウムフルオリド)例1
のものと同一の遊離のテトラクロロ誘導体を生じ
た。この結晶化からの母液の脱アセチル化と脱シ
リル化はTLCのRf値で非常に類似し、明らかに
例1で得られたものと同一の二つの化合物、即ち
1,4,6−トリクロロ−1,4,6−トリデオ
キシ−β−D−フルクトフラノシル 4−クロロ
−4−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシド及
び4−クロロ−4−デオキシ−α−D−ガラクト
ピラノシル−1,4,6−トリクロロ−1,4,
6−トリデオキシ−β−D−ソルボフラノシドの
混合物を生じた。 例 3 4,1′,4′,6′−テトラクロロ−4,1′,4′,
6′−テトラデオキシガラクトスクロース(1,
4,6−トリクロロ−1,4,6−トリデオキ
シ−β−D−フルクトフラノシル 4−クロロ
−4−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシ
ド) ルート 1 ドライトルエン(250ml)中のTGS(10g)の
溶液をDEAD(12ml、23モル当量)、続いてTPP
(19g、1.3m.e.)で処理した。反応は発熱性であ
り、5分後TLC(エーテル/石油7:1)は2
主生成物を示した。この混合物を2.5時間還流
し、次に冷却し、メタノール(50ml)で希釈し、
シロツプに濃縮しそしてエーテルで取出した。存
在するTPP酸化物の殆どを結晶化により除去
し、シリカゲル(150g)のカラムで粗材料にク
ロマトグラフイーを行ない、エーテル−軽油
(1:1)で溶離してTGSの3,6−アンヒドロ
−3′,4′−リキソ エポキシド誘導体(即ち3,
6−アンヒドロ−4−クロロ−4−デオキシ−α
−D−ガラクトピラノシル3,4−アンヒドロ−
1,6−ジクロロ−1,6−ジデオキシ−β−D
−タガトフラノシド)(5g、55%)〔α〕D+6.5
゜(C,1.0,CHCl3)を生じた。 分析:C12H15O6Cl3に対して 計算値 C 39.83 H 4.14 Cl 29.46% C 40.28 H 4.28 Cl 26.45% このカラムの更に溶離はTGS3′,4′−リキソエ
ポキシドを生じた。この材料を無水酢酸で処理に
より過アセチル化してTGS3′,4′−リキソ エポ
キシドトリアセテート(即ち、4−クロロ−4−
デオキシ−2,3,6−トリ−−アセチル−α
−D−ガラクトピラノシル3,4−アンヒドロ−
1,6−ジクロロ−1,6−ジデオキシ−β−D
−タガトフラノシド)、′Hnmr及びm.s.に支持さ
れた構造(下記参照)を生じた。 ルート 2 (a) TGS 6−t−ブチルジフエニルシリルエー
テル ドライピリジン中のTGS(8g)の溶液を
t−BDPSクロリド(5.6ml)と4−ジメチルア
ミノ−ピリジン(200mg)で18時間室温で処理
した。TLCは若干の未反応出発物質(TLC溶
離物:エチルアセテート/アセトン/水、10:
10:1)と共に一つの主生成物の存在を示し
た。次にこの混合物を氷水に注入しそしてエチ
ルアセテートで抽出した。この抽出物を乾燥し
(Na2SO4)そして蒸発乾固した。エタノールか
らの結晶化はTGS −BDPSエーテル(10.5
g、82.6%)融点95−97℃(トルエン−ガソリ
ン)、〔α〕D+39.3(C 1.0 CHCl3)を生じ
た。 分析:C28H37O8Cl3Siに対して 計算値 C 52.87 H 5.82 Cl 16.75% 実測値 52.28 5.76% (b) TGS 6−t−BDPS エーテル 3′,4′−リ
キソエポキシド ドライトルエン(250ml)中のTGS
BDPS(10g)の溶液をDEAD(12ml、2.3m.e.
)、続いてTPP(19g、1.3m.e.)で処理した。
反応は発熱性であり;5分後TLC(エーテ
ル/アセトン、10:1)は一つの主生成物と出
発物質の不存在を示した。この反応混合物をメ
タノール(50ml)で希釈し、シロツプに濃縮
し、そしてエーテルで取出した。TPP酸化物
副生物の殆どを結晶化により除去し、そしてエ
ーテル/軽油(2:1)と共にドライシリカゲ
ル(150g)のカラムで粗材料にクロマトグラ
フイーを行ない、次に極性を4:1に徐々に増
加しそして最後にエーテル/アセトン(9:
1)を用いてエポキシド(8.5g、87.6%)を
生じた。 (c) 過アセチル化 ピリジン(70ml)と無水酢酸(7ml)を使用
して段階(b)の生成物(7g)の通常のアセチル
化はジアセテート(7.5g、94.8%)〔α〕D
104.5゜(C 1.0,CHCl3)を生じた。 分析:C32H39O9Cl3Siに対して 計算値 C 54.73; H 5.55, Cl 15.18% 実測値 55.42 5.76 (d) TGS 3′,4′−リキソエポキシド トリアセ
テート テトラヒドロフラン(150ml)中の段階(c)か
らジアセテート(7g)の溶液を18時間室温で
テトラ−−ブチルアンモニウムフルオリド
(1.4g)で処理した。TLC(エーテル/軽油、
6:1)は一部脱アセチル化による微量の遅く
移動する生成物と共に一つの主生成物を示し
た。この混合物を濃縮し、ドライピリジン(50
ml)で取出しそして3時間室温で無水酢酸(7
ml)で処理した。TLCエーテル/軽油(7:
1)はただ一つの生成物を示した。この反応混
合物を濃縮しそしてエーテル/軽油(1:1)
と共にシリカゲル(50g)の短いカラムから溶
離してルート1からの生成物と同一の結晶生成
物(4.3g、85.2%)融点133−134℃〔α〕20
116.3℃(C 1.0,CHCl3)を生じた。 分析:C18H23O10Cl3に対して 計算値 C 42.72 H 5.54 Cl 21.06% 実測値 43.00 4.58 20.79% (e) 4,1′,4′,6′−テトラクロロ−4,1′,
4′,6′−テトラデオキシガラクトスクローステ
トラアセテート dmf(50ml)中の段階(d)からの生成物の溶液
を5時間90℃で塩化リチウム(4g)で処理し
た。この反応生成物を氷水に注入しそしてエー
テルで抽出した。この抽出物を乾燥し
(Na2SO4)、シロツプに濃縮しそしてピリジン
と無水酢酸を用いて通常の方式でアセチル化し
てテトラクロロテトラアセテート(2.6g,
56.2%)融点103−104℃(エーテル/軽油)
〔α〕D+75.0(C,1.0,CHCl3)を生じた。 分析:C20H26O11Cl4に対して 計算値 C 41.09 H 4.45% 実測値 41.43 4.53% (f) 4,1′,4′,6′−テトラクロロ−4,1′,
4′,6′−テトラデオキシガラクトスクロース ドライメタノール(25ml)中の段階(e)からの
テトラアセテート(1.5g)の溶液を5時間室
温で触媒量のナトリウムメトキシドで処理し、
Amberlyst(商標)15樹脂と共にかきまぜるこ
とにより脱イオン化しそして濃縮乾固した。エ
ーテルからの結晶化は生成物(1g、93.5%)
融点58−60〔α〕20 +72.3゜(C 1.0,H2O)
を生じた。 分析:C12H18O7Cl4に対して 計算値 C 34.61; H 4.32; Cl 34.13% 実測値 35.5 4.84 34.2 13C nmrスペクトルと一致した構造 【表】 【表】 【表】 【表】 【表】 単位セルの寸法は下記の通りである: a=13.39Å b= 9.37Å c=10.99Å =108.7゜ 単斜晶;スペースグループp21 分子の計算機作成図を添付図面に示す、これは
明らかに3′及び4′位置での配置がフルクト配置で
あることを示す。 例 4 飲料用の甘味錠剤 各錠剤はスクロース、アラビアガム及びステア
リン酸マグネシウムを含有する分散可能な錠剤ベ
ース(約60mg)と共に、例1、例2又は例3から
の1,4,6−トリクロロ−1,4,6−トリデ
オキシ−β−D−フルクトフラノシル−4−クロ
ロ−4−デオキシ−α−ガラクトピラノシド(2
mg)を含有する。 例 5 糖含有カロリー減少コーラドリンク 100ml瓶入りシロツプを製造する成分: 例3のテトラクロロ誘導体 20mg スクロース 60g 安息香酸 35mg リン酸(濃) 1ml コーラフレーバ 1.1ml 着色剤 任意に ミネラルウオーター 100mlまで 次にこのシロツプを冷したミネラルウオーター
の炭酸入225ml試料に20ml用量で添加できる。 例 6 ねり歯みがき 重量% 二塩基性リン酸カルシウム 50% グリセロール 20% ラウリル硫酸ナトリウム 2.5% スペアミント油 2.5% トラガカントガム 1.0% 例3のテトラクロロ誘導体 0.03% 水 23.97% この成分を混合して糖又はサツカリンを含まな
い容認し得る甘味のスペアミントフレーバねり歯
みがきを生ずる。 例 7 チユーインガム 重量部 ポリビニルアセテート 20 ブチルフタルブチルグリコレート 3 ポリイソブチレン 3 微結晶性ロウ 2 炭酸カルシウム 2 フレーバ/アロマ 1 例3のテトラクロロ誘導体 0.07 グルコース 10 前記のチユーインガムベースを通常の錠剤又は
ストリツプに切断できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本願の化合物分子の計算機作成図であ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式: (式中、3′及び4′−置換基は互いにトランス配
    置を有する)の化合物。 2 1,4,6−トリクロロ−1,4,6−トリ
    デオキシ−β−D−フルクトフラノシル4−クロ
    ロ−4−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシド
    である、特許請求の範囲第1項記載の化合物。 3 4−クロロ−4−デオキシ−α−D−ガラク
    トピラノシル1,4,6−トリクロロ−1,4,
    6−トリデオキシ−β−D−ソルボフラノシドで
    ある、特許請求の範囲第1項記載の化合物。 4 甘味料として、一般式: (式中、3′及び4′−置換基は互いにトランス配
    置を有する)の化合物を含有する、摂取可能な製
    品又は経口組成物。
JP56172666A 1980-10-28 1981-10-28 Sweet chlorine-substituted disaccharide and manufacture Granted JPS57102898A (en)

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GB8034666 1980-10-28

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BR9807377B1 (pt) * 1997-02-13 2009-12-01 processo para separação de fase lìquida de uma sacarose clorada a partir de uma mistura de reação de sacarose clorada.
US6998480B2 (en) * 2002-03-08 2006-02-14 Tate & Lyle Public Limited Company Process for improving sucralose purity and yield
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