JPS6254300B2 - - Google Patents

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JPS6254300B2
JPS6254300B2 JP14945979A JP14945979A JPS6254300B2 JP S6254300 B2 JPS6254300 B2 JP S6254300B2 JP 14945979 A JP14945979 A JP 14945979A JP 14945979 A JP14945979 A JP 14945979A JP S6254300 B2 JPS6254300 B2 JP S6254300B2
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JP
Japan
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group
benzamide
compound
dichlorophenyl
solution
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JP14945979A
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Tetsuo Takematsu
Masaaki Hoya
Toshitaka Kanashiki
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Hodogaya Chemical Co Ltd
Original Assignee
Hodogaya Chemical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6254300B2 publication Critical patent/JPS6254300B2/ja
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Hydrogenated Pyridines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は特定のベンズアミド誘導体及びそれを
有効成分として含有する除草剤に関する。 従来、ベンズアミド系化合物としてヒドロキシ
ベンズアミドが知られており、その中でもアニリ
ド環中に1個又は2個のハロゲン原子を有するヒ
ドロキシベンズアミド特にアニリン環中に2個の
ハロゲン原子を有しヒドロキシル置換基をパラ位
に有する4―ヒドロキシ―N―(2,3―ジクロ
ルフエニル)―ベンズアミド及び4―ヒドロキシ
―N―(2,4―ジクロルフエニル)―ベンズア
ミドが殺菌剤として有効であることが知られてお
り、又、その合成法も既知である。〔C.A.,59
2070e(1963)、C.A.,60,16248e(1964)及び
C.A.,61,94306(1963)参照〕しかしながら、
これらの化合物が除草効果を有することは知られ
ていない。 本発明者等は、これらの化合物を包含する種々
のベンズアミド誘導体につきそれらの除草活性を
検討した結果、特定の置換をバラ位置に有するベ
ンズアミド誘導体が特異の除草効果を有すること
を見出して本発明を完成するに至つたものであ
る。 すなわち、本発明の目的は、特定の置換基をバ
ラ位に有する除草効果に優れたベンズアミド誘導
体及びそれを含有する除草剤を提供することであ
る。 本発明につき概説すれば、本発明のベンズアミ
ド誘導体は、 一般式 (式中、Rはアルコキシカルボニルオキシ基、
アルキル基によるN―モノ又はN,N―ジ置換カ
ルバモイルオキシ基、アルケニル基によるN,N
―ジ置換カルバモイルオキシ基、ピロリジノカル
ボニルオキシ基、ピペリジノカルボニルオキシ
基、メチルピペリジノカルボニルオキシ基、ヘキ
サメチレンイミノカルボニルオキシ基、アルキル
カルボニルアミノ基、ハロアルキルカルボニルア
ミノ基、アルケニルカルボニルアミノ基及びアル
キル置換カルバモイルアミノ基を示し、前記置換
基におけるアルキル基及びアルコキシ基は炭素数
1〜4の基、アルケニル基は炭素数3〜4の基を
示す)で表わされる化合物であることを特徴とす
る。 又、本発明の除草剤は前記一般式で表わされる
ベンズアミド誘導体を含むことを特徴とする。 本発明は前記既知の4―ヒドロキシ―N―
(2,3―ジクロロフエニル)―ベンズアミドに
ついて、バラ位の水酸基の代りに置換基としてカ
ルボニルオキシ基、N―置換カルバモイルオキシ
基、カルボニルアミノ基又はN―置換カルバモイ
ルアミノ基を介して結合する置換基を有する多種
の化合物を検討した結果、前記一般式においてR
がアルキルカルボニルオキシ基、ハロ置換アルキ
ルカルボニルオキシ基、アルケニルカルボニルオ
キシ基、ハロ置換フエニルカルボニルオキシ基、
クロルカルボニルオキシ基である化合物の除草活
性は低く、アルコキシカルボニルオキシ基である
場合に特異的に除草活性が優れること及びカルボ
ニルアミノ基を介して結合する置換基がフエノキ
シカルボニルアミノ基である化合物の除草活性が
低いこと等に鑑み、前記特定の置換基を有する化
合物を選択した。 このような置換基Rを有するベンズアミド誘導
体の代表例を下記第1表(但し類縁化合物として
No.1〜7及びNo.27の化合物を併記する。)に示
す。なお、便宜上、上記一般式で表わされるベン
ズアミド誘導体の表示は、置換基Rの構造により
行ない、又、化合物の物性(融点)を併記した。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 本発明のベンズアミド誘導体(以下本発明の化
合物という)のうち、前記一般式中のRがアルコ
キシカルボニルオキシ基及びN―置換カルバモイ
ルオキシ基である化合物は、4―ヒドロキシ―N
―(2,3―ジクロルフエニル)―ベンズアミド
と各種のカルボニルクロライド、カルバモイルク
ロライド又はクロロホーメートとを、炭酸カリウ
ム及び炭酸ナトリウム等の無機塩基性塩類又はピ
リジン及びトリエチルアミン等の有機塩基性物質
等の存在下に、あるいは又、4―ヒドロキシ―N
―(2,3―ジクロルフエニル)―ベンズアミド
のカリウム塩と各種のカルボニルクロライド、カ
ルバモイルクロライド又はクロロホーメートと
を、アセトン、ベンゼン、トルエン、テトラヒド
ロフラン及びジオキサン等の有機溶媒中で反応さ
せる方法により合成することができる。 又、前記一般式中のRがN―置換カルバモイル
オキシ基である化合物は、別法として、4―クロ
ルカルボニルオキシ―N―(2,3―ジクロルフ
エニル)―ベンズアミドを得た後に、この化合物
と各種の第1級又は第2級アミンとを、ピリジン
及びトリエチルアミン等の有機塩基性物質等の存
在下に、アセトン、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、ジメチルアセトアミド及びジメチルスルホ
キシド等の有機溶媒中で反応させる方法、あるい
は又、4―ヒドロキシ―N(2,3―ジクロルフ
エニル)―ベンズアミドと各種のイソシアネート
とを、無触媒又は触媒としてピリジン及びトリエ
チルアミン等の有機塩基性物質の微量を添加し、
アセトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ベ
ンゼン、トルエン及びキシレン等の有機溶媒中で
反応させる方法によつても合成することができ
る。 又、前記一般式中のRがアルキルカルボニルア
ミノ基、ハロアルキルカルボニルアミノ基、アル
ケニルカルボニルアミノ基である化合物は、4―
ニロ―N―(2,3―ジクロルフエニル)―ベン
ズアミドを還元して得られる4―アミノ―N―
(2,3―ジクロルフエニル)―ベンズアミドと
各種のカルボニルクロライドとをピリジン及びト
リエチルアミン等の有機塩基性物質等の存在下に
アセトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン及び
トルエン等の有機溶媒中で反応させる方法によつ
て合成することができる。 又、前記一般式中のRがN―置換カルバモイル
アミノ基である化合物は、4―ニトロ―N―
(2,3―ジクロルフエニル)―ベンズアミドを
還元して得られる4―アミノ―N―(2,3―ジ
クロルフエニル)―ベンズアミドと各種のイソシ
アネートとを、無触媒又は触媒としてピリジン及
びトリエチルアミン等の有機塩基性物質の存在下
に、アセトン、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ベンゼン、トルエン及びキシレン等の有機溶
媒中で反応させる方法により合成することができ
る。 本発明の除草剤は、上記化合物を有効成分とし
て各種担体と混合し、水和剤、乳剤、粉剤及び粒
剤等の形態に製剤化することにより得られる。こ
の場合、担体のうち液状担体としては、通常用い
られる有機溶媒が使用され、又、固体担体として
は通常用いられる鉱物質微粉が使用される。又、
製剤製造に際しては、乳化性、分散性及び展着性
等を付与するため界面活性剤が添加される。そし
て更に、肥料ならびに除草剤、殺虫剤及び殺菌剤
等の農薬を混合して使用することもできる。 本発明の除草剤は、主として雑草の発芽及び生
長を抑制し、特に湛水条件下における土壌処理に
より、ノビエ、ヌメリグサ及びアゼガヤ等のイネ
科雑草に卓越した防除効果を示すばかりでなく、
ミゾハコベ及びキカシグサ等の広葉雑草に対して
も生長抑制効果がみられ、しかも、移植水稲に対
する薬害は殆んどみられない高度選択性除草剤で
ある。 次に、本発明の代表的化合物の合成例、本発明
の代表的除草剤の製剤例を実施例により説明する
が、本発明はこれらによりなんら限定されるもの
ではない。 参考例1 (第1表No.6の化合物の合成) 4―ヒドロキシ―N―(2,3―ジクロルフエ
ニル)―ベンズアミドのカリウム塩0.5g及びア
セトン5mlよりなる懸濁液を室温で撹拌しなが
ら、この中に、p―クロルベンゾイルクロライド
0.3mlをアセトン2mlに溶解した溶液を少量ずつ
滴下した。滴下終了後、室温のまま約7時間撹拌
して反応を終了させた。反応終了後、ロータリー
エバポレーターにより反応溶液中の溶剤を蒸発除
去し、残渣を約300mlのベンゼンに溶解した。こ
の溶液を3%水酸化ナトリウム100mlで3回洗浄
した後、更に水100mlで3回洗浄して、ベンゼン
層を無水硫酸ナトリウムで脱水過した。次い
で、溶剤を蒸発除去し、得られた残渣をベンゼン
で再結晶し、目的化合物の4―(p―クロルベン
ゾイルオキシ)―N―(2,3―ジクロルフエニ
ル)―ベンズアミド0.47gを得た。収率は71.6%
で、この化合物の融点は152.5〜155℃であつた。 実施例1 (第1表No.8の化合物の合成) 4―ヒドロキシ―N―(2,3―ジクロルフエ
ニル)―ベンズアミド1.0g、メチルクロルフオ
ーメート0.7g及びアセトン10mlよりなる懸濁液
を室温のまま撹拌しながら、この中にトリエチル
アミン1.0gをアセトン5mlに溶解した溶液を少
量ずつ滴下した。滴下終了後、溶液を加熱し、ア
セトンが還流する状態で約5時間加熱撹拌した。
ついでロータリーエバポレーターで溶剤を蒸発除
去し、残渣を約150mlのトルエンに溶解した。こ
の溶液を水100ml、2%炭酸ソーダ水溶液100ml、
水100ml、3%塩酸水100ml、水100mlの順で各1
回洗浄した後、トルエン層を無水硫酸ナトリウム
で脱水過し、溶剤を蒸発除去した。得られた残
渣をトルエンで再結晶して4―メトキシカルボニ
ルオキシ―N―(2,3―ジクロルフエニル)―
ベンズアミド0.90gを得た。収率は74.6%で、こ
の化合物の融点は119℃より徐々に分解した。 実施例2 (第1表No.9の化合物の合成) 4―ヒドロキシ―N―(2,3―ジクロルフエ
ニル)―ベンズアミド1.0g及びアセトン8mlよ
りなる懸濁液を室温で撹拌しながら、この中に、
メチルイソシアネート0.5mlを添加し、その後更
にトリエチルアミンを2〜3滴添加した。約5分
後、反応液が固化したのでこれを加熱撹拌した。
アセトンが還流する状態で約2時間加熱撹拌した
後、アセトン、過剰のメチルイソシアネート及び
トリエチルアミンを蒸発除去し、残渣をトルエン
で再結晶し、目的化合物の4―メチルカルバモイ
ルオキシ―N―(2,3―ジクロルフエニル)―
ベンズアミド1.11gを得た。収率は92.3%で、こ
の化合物の融点は156〜158℃であつた。 実施例3 (第1表No.16の化合物の合成) 4―ヒドロキシ―N―(2,3―ジクロルフエ
ニル)―ベンズアミド1.0g、ジメチルカルバモ
イルクロライド0.47g及びアセトン4mlよりなる
懸濁液を室温のまま撹拌しながら、この中に、ト
リエチルアミン0.45gをアセトン2mlに溶解した
溶液を少量ずつ滴下した。滴下終了後、溶液を加
熱し、アセトンが還流する状態で約5時間加熱撹
拌した。次いで、ロータリーエバポレーターで反
応液中の溶剤を蒸発除去し、残渣を約150mlのベ
ンゼンに溶解した。この溶液を水100mlで2回、
3%水酸化ナトリウム水溶液100mlで3回、水100
mlで3回、5%塩酸水100mlで2回そして更に水
100mlで3回洗浄した後、ベンゼン層を無水硫酸
ナトリウムで脱水過し、溶剤を蒸発除去した。
得られた残渣をトルエンで再結晶して高純度の4
―ジメチルカルバモイルオキシ―N―(2,3―
ジクロルフエニル)―ベンズアミド1.12gを得
た。収率は77.5%で、この化合物の融点は143.5
〜145.5℃であつた。 実施例4 (第1表のNo.19の化合物の合成) 4―アミノ―N―(2,3―ジクロルフエニ
ル)―ベンズアミド1.0g及びテトラヒドロフラ
ン6mlよりなる懸濁液を室温で撹拌しながら、こ
の中に、メチルイソシアネート0.5mlを添加し
た。その後、更にトリエチルアミンを2〜3滴添
加し、室温で約一昼夜撹拌反応させて反応を終了
させた。次いで、反応液中のテトラヒドロフラ
ン、トリエチルアミン及び過剰のメチルイソシア
ネートを蒸発除去した後、残渣を5%塩酸水500
ml中に入れてよく撹拌した。沈澱物を過して
残を水でよく洗浄した後、風乾して目的物の4―
メチルカルバモイルアミノ―N―(2,3―ジク
ロルフエニル)―ベンズアミド1.14gを得た。収
率は94.8%で、この化合物の融点は300℃以上で
あつた。 参考例2 (第1表のNo.7の化合物の合成) 4―ヒドロキシ―N―(2,3―ジクロルフエ
ニル)―ベンズアミド30g、トルエン350ml及び
粒状活性炭10粒程を1000mlの4つ口フラスコに仕
込み、氷で冷却撹拌しながら、この溶液中に、ト
リクロロメチルクロロホーメート30mlを滴下ロー
トで、約20分間かけて滴下した。滴下終了後、氷
冷却を止め、室温で40分間撹拌した。その後、滴
下ロートで、ピリジン13mlを15分間かけて少しず
つ滴下した。ピリジンの滴下終了後、室温のまま
2時間撹拌した後に、少しずつ加熱し、約1時間
で反応液の温度を70℃まで上昇させた。そのまま
30分間反応液の温度を70℃に保つて加熱撹拌した
後に、小型のエアーポンプで、反応液中に乾燥空
気を吹き込み、反応器内のホスゲンガスを追い出
した。この操作において、追い出したホスゲンは
ホスゲン分離器を通し、ホスゲンを完全に追い出
せたか否かはホスゲン検知紙で確認した。又、こ
の実験はドラフト内で行なう留意をはらつた。次
いで、この反応液を過した。ハルツ状物質が
残として残り、これをトルエンで数回洗浄し、こ
の洗浄液を液と一緒にして、ロータリーエバポ
レーターで溶剤を蒸発除去し、蒸発残渣として目
的物の4―クロルカルボニルオキシ―N―(2,
3―ジクロルフエニル)―ベンズアミド23.0gを
得た。収率は62.8%で、この化合物の融点は124
〜126.5℃であつた。 実施例5 (第1表のNo.24の化合物の合成) 4―クロルカルボニルオキシ―N―(2,3―
ジクロルフエニル)―ベンズアミド0.7g、トリ
エチルアミン0.25g及びアセトン4mlよりなる溶
液を、室温で撹拌し、この中に、ジイソプロピル
アミン0.31gをアセトン4mlに溶解した溶液を少
しずつ滴下した。滴下終了後、室温で更に4時間
程撹拌し、この反応液を5%塩酸水400ml中に注
入し、綿状の沈澱物を得た。この沈澱物を過し
て、液のPHが中性になるまで水でよく洗浄した
後に残を風乾し、目的物の4―ジイソプロピル
カルバモイルオキシ―N―(2,3―ジクロルフ
エニル)―ベンズアミド0.71gを得た。収率は
85.4%で、この化合物の融点は241.5〜245℃であ
つた。 実施例6 (第1表のNo.33の化合物の合成) 4―クロルカルボニルオキシ―N―(2,3―
ジクロルフエニル)―ベンズアミド1.0g、トリ
エチルアミン0.45g及びアセトン4mlよりなる溶
液を、室温で撹拌し、この中に、ヘキサメチレン
イミン0.45gをアセトン4mlに溶解した溶液を少
しづつ滴下した。滴下終了後、室温で更に5時間
程撹拌し、その後、この反応液を、5%塩酸水
500ml中に注入して綿状の沈澱物を得た。この沈
澱物を過して、液のPHが中性になるまで水で
よく洗浄した後に残を風乾し、トルエンとエタ
ノールの混合液で再結晶し、目的物の4―(N,
N―ヘキサメチレンカルバモイルオキシ)―N―
(2,3―ジクロルフエニル)―ベンズアミド
0.86gを得た。収率は72.8%で、この化合物の融
点は96〜97.5℃であつた。 参考例3 (第1表のNo.27の化合物の合成) 4―アミノ―N―(2,3―ジクロルフエニ
ル)―ベンズアミド10g及びアセトン50mlを撹拌
し、この溶液を氷で10℃以下に冷却しながら、フ
エニルクロロホーメート4.5mlを液温が10℃以上
にならないように、少しずつ滴下した。滴下終了
後、更に、トリエチルアミン4.3gをアセトン30
mlに溶解した溶液を、この反応液中に、液温が10
℃以上にならないように少しずつ滴下した。滴下
終了後、この反応液を室温で3時間程撹拌した後
に、この反応液を2%塩酸水1000ml中に注いで綿
状沈澱物を得た。この沈澱物を過し、液のPH
が中性になるまで水で洗浄した後に残を風乾
し、目的物の4―フエノキシカルボニルアミノ―
N―(2,3―ジクロルフエニル)―ベンズアミ
ドを13.1g得た。収率は91.8%でこの化合物の融
点は219〜222℃であつた。 実施例7 (第1表のNo.28の化合物の合成) 4―フエノキシカルボニルアミノ―N―(2,
3―ジクロルフエニル)―ベンズアミド1.5g及
びテトラヒドロフラン30mlよりなる溶液を氷で冷
却しながら、この溶液中に、イソブチルアミン
0.33g、トリエチルアミン0.49g及びテトラヒド
ロフラン5mlよりなる均一溶液を、反応液の温度
が5℃以上にならないように少しずつ滴下した。
滴下終了後、反応液を室温で1時間撹拌した後
に、少しずつ加熱していき、30分間で反応液が還
流する状態まで加熱し、更に、約4時間還流状態
で反応液を加熱撹拌して反応を終了させた。反応
終了後、反応液を500mlの水中に注入し、沈殿物
を過した。残を、水でよく洗浄した後に、10
%塩酸水40mlで5回洗浄し、更に、液のPHが中
性になるまで十分に水及び少量のアセトンで洗浄
しこの残を風乾し、目的物の4―イソブチルカ
ルバモイルアミノ―N―(2,3―ジクロルフエ
ニル)―ベンズアミド1.2gを得た。収率は84.4
%で、この化合物の融点は223.5〜225℃であつ
た。 実施例8 (第1表のNo.36の化合物の合成) 4―アミノ―N―(2,3―ジクロルフエニ
ル)―ベンズアミド0.7g、トリエチルアミン0.3
g及びアセトン6mlよりなる溶液を撹拌しなが
ら、この中に、アセチルクロライド0.22gをアセ
トン5mlに溶解した溶液を少しずつ滴下した。滴
下終了後、この溶液を加熱し、還流状態で3時間
程加熱撹拌した後に、ロータリーエバポレーター
で蒸発し、蒸発残渣を300mlの酢酸エチルに溶解
した後、この酢酸エチル溶液を、10%塩酸水100
mlで5回、水100mlで3回、5%重曹水100mlで1
回、水100mlで2回の順番に洗浄し、この酢酸エ
チル層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、過後、
この液をロータリーエバポレーターで蒸発さ
せ、蒸発残渣として目的物の4―アセトアミド―
N―(2,3―ジクロルフエニル)―ベンズアミ
ド0.63gを得た。収率は78.3%で、この化合物の
融点は240〜242.5℃であつた。 実施例9 (水和剤の調製) ジークライト(ジークライト化学砿業社製、登
録商標)97重量部、ネオペレツクスパウダー(花
王アトラス社製、登録商標)1.5重量部及びソル
ポール800A(東邦化学工業社製、登録商標)1.5
重量部を粉砕混合して、水和剤用のキヤリアーを
得た。このキヤリアー90重量部及び4―メチルカ
ルバモイルオキシ―N―(2,3―ジクロルフエ
ニル)ベンズアミド(実施例2で得た化合物;第
1表のNo.9の化合物)10重量部を均一に粉砕混合
して水和剤とした。 実施例10 (乳剤の調製) 4―ジメチルカルバモイルオキシ―N―(2,
3―ジクロルフエニル)―ベンズアミド(実施例
2で得た化合物:第1表のNo.9の化合物)10重量
部、シクロヘキサノン40重量部、キシレン40重量
部及びソルポール800A(東邦化学工業社製、登
録商標)10重量部を均一に混合溶解して乳剤とし
た。 次に、本発明の効果を試験例により説明する。 試験例 (除草効果及び薬害の試験) 本発明の化合物の代表例を選び、実施例9に準
じて水和剤を調製して使用した。 1/15・500アールの磁製ポツトに水田土壌を詰
め、表層にノビエ、ヌメリグサ及びアゼガヤの種
を均一に播種し、2cmの深さに湛水した。更に、
葉令2葉期の水稲苗(品種日本晴)を2本移植し
た。その後、雑草の発芽時に、各被検化合物の水
和剤希釈液を、各薬剤の所定量だけ水中に滴下処
理した。 薬剤処理後20日目に、ノビエ、ヌメリグサ及び
アゼガヤに対する除草効力及び移植水稲の薬害を
下記の基準により観察調査した。 除草効果 移植水稲の薬害 0:無(効果なし) −:無害 1:微 ±:微害 2:小 +:小害 3:中 〓:中外 4:大 〓〓:大害 5:極大(100%除草) 得られた結果を下記第2表に示す。 又、比較のため、前記一般式中のRが水酸基で
ある化合物2種を用いて、上記と同様の試験を行
なつたので、その結果を対照1及び2として併記
する。
【表】
【表】
【表】 第2表から明らかなように、本発明の化合物を
含む除草剤は、対照のものに比し除草効果が優
れ、かつ水稲に対する薬害も殆んど認められなか
つた。 以上述べたように、本発明によれば、特定の置
換基をバラ位置に有するベンズアミド誘導体を用
いることにより優れた除草効果を有する除草剤を
提供することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、Rはアルコキシカルボニルオキシ基、
    アルキル基によるN―モノ又はN,N―ジ置換カ
    ルバモイルオキシ基、アルケニル基によるN,N
    ―ジ置換カルバモイルオキシ基、ピロリジノカル
    ボニルオキシ基、ピペリジノカルボニルオキシ
    基、メチルピペリジノカルボニルオキシ基、ヘキ
    サメチレンイミノカルボニルオキシ基、アルキル
    カルボニルアミノ基、ハロアルキルカルボニルア
    ミノ基、アルケニルカルボニルアミノ基及びアル
    キル置換カルバモイルアミノ基を示し、前記置換
    基におけるアルキル基及びアルコキシ基は炭素数
    1〜4の基、アルケニル基は炭素数3〜4の基を
    示す)で表わされるベンズアミド誘導体。 2 一般式 (式中、Rはアルコキシカルボニルオキシ基、
    アルキル基によるN―モノ又はN,N―ジ置換カ
    ルバモイルオキシ基、アルケニル基によるN,N
    ―ジ置換カルバモイルオキシ基、ピロリジノカル
    ボニルオキシ基、ピペリジノカルボニルオキシ
    基、メチルピペリジノカルボニルオキシ基、ヘキ
    サメチレンイミノカルボニルオキシ基、アルキル
    カルボニルアミノ基、ハロアルキルカルボニルア
    ミノ基、アルケニルカルボニルアミノ基及びアル
    キル置換カルバモイルアミノ基を示し、前記置換
    基におけるアルキル基及びアルコキシ基は炭素数
    1〜4の基、アルケニル基は炭素数3〜4の基を
    示す)で表わされるベンズアミド誘導体を含有す
    る除草剤。
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