JPS6254164B2 - - Google Patents
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- JPS6254164B2 JPS6254164B2 JP4678181A JP4678181A JPS6254164B2 JP S6254164 B2 JPS6254164 B2 JP S6254164B2 JP 4678181 A JP4678181 A JP 4678181A JP 4678181 A JP4678181 A JP 4678181A JP S6254164 B2 JPS6254164 B2 JP S6254164B2
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- Japan
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- gas
- iron scrap
- arc furnace
- furnace
- melting method
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
Landscapes
- Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は鉄スクラツプを溶解する製鋼用アーク
炉操業に用いるものであつて、主としてUHP
(Ultra High Power)アーク炉における迅速溶解
方法に関するものである。
炉操業に用いるものであつて、主としてUHP
(Ultra High Power)アーク炉における迅速溶解
方法に関するものである。
鉄スクラツプを原料とする製鋼用アーク炉、特
に、UHPアーク炉による製鋼方法においては、
通常3本の電極の対向部(ホツトゾーン)は鉄ス
クラツプが早く溶け、電極の非対向部、すなわ
ち、電極間の炉壁付近(コールドゾーン)は鉄ス
クラツプの溶け方が遅く、スクラツプが残存する
ことがある、というアンバランスが生じ、全体の
溶解効率を悪くしている欠点がある。これを解消
せんとして、従来よりコールドゾーンにおけるス
ラグライン上方の炉壁に助燃バーナを設け、残留
した鉄スクラツプを溶解する方法が採用されてい
た。
に、UHPアーク炉による製鋼方法においては、
通常3本の電極の対向部(ホツトゾーン)は鉄ス
クラツプが早く溶け、電極の非対向部、すなわ
ち、電極間の炉壁付近(コールドゾーン)は鉄ス
クラツプの溶け方が遅く、スクラツプが残存する
ことがある、というアンバランスが生じ、全体の
溶解効率を悪くしている欠点がある。これを解消
せんとして、従来よりコールドゾーンにおけるス
ラグライン上方の炉壁に助燃バーナを設け、残留
した鉄スクラツプを溶解する方法が採用されてい
た。
しかし、従来の助燃バーナの取付位置が、スラ
グラインより上方の炉壁位置であるため、残留し
た鉄スクラツプがバーナ燃焼熱を吸収し得る初期
の間、すなわち、スラグラインよりも上方に位置
している鉄スクラツプは、バーナによつて有効に
溶解されるが、スラグラインより下方に位置する
鉄スクラツプに対しては効果がない。スラグライ
ンより下方に位置する鉄スクラツプは、接触する
溶鋼熱量によつて溶解されることになるが、ホツ
トゾーンとコールドゾーンの溶解速度のアンバラ
ンスにより上記鉄スクラツプの溶解速度が遅く、
溶解効率を著しく低下させていた。このため、鉄
スクラツプの完全溶解時間が長くなり、無駄な電
力が消費されていた。
グラインより上方の炉壁位置であるため、残留し
た鉄スクラツプがバーナ燃焼熱を吸収し得る初期
の間、すなわち、スラグラインよりも上方に位置
している鉄スクラツプは、バーナによつて有効に
溶解されるが、スラグラインより下方に位置する
鉄スクラツプに対しては効果がない。スラグライ
ンより下方に位置する鉄スクラツプは、接触する
溶鋼熱量によつて溶解されることになるが、ホツ
トゾーンとコールドゾーンの溶解速度のアンバラ
ンスにより上記鉄スクラツプの溶解速度が遅く、
溶解効率を著しく低下させていた。このため、鉄
スクラツプの完全溶解時間が長くなり、無駄な電
力が消費されていた。
従来では、上記に対する対策はとられていな
い。一部で酸素吹き込みも行われることがある
が、3個所のコールドゾーンの溶鋼中に炉外から
酸素を吹き込むことは作業上困難であり、実際的
でなく、一般的には行われていない。
い。一部で酸素吹き込みも行われることがある
が、3個所のコールドゾーンの溶鋼中に炉外から
酸素を吹き込むことは作業上困難であり、実際的
でなく、一般的には行われていない。
本発明は、上記問題点に鑑み、製鋼用アーク炉
における特有の場所、すなわち、コールドゾーン
の炉床付近に残存する鉄スクラツプの溶解速度を
早め、鉄スクラツプ全体の溶解速度の不均一を解
消し、鉄スクラツプの迅速溶解を行い、上述の問
題を解消することを目的とするもので、製鋼用ア
ーク炉のコールドゾーンの場所におけるスラグラ
イン以下の炉床に、ガス吹込ノズルを設置し、該
ノズルを通じて酸化性ガス、還元性ガス、不活性
ガスを、鉄スクラツプ装入から出鋼までの各操業
段階に応じて選択して、鉄スクラツプに吹付けた
後、溶鋼中に吹き込むことを特徴とするアーク炉
における迅速溶解方法に係るものである。
における特有の場所、すなわち、コールドゾーン
の炉床付近に残存する鉄スクラツプの溶解速度を
早め、鉄スクラツプ全体の溶解速度の不均一を解
消し、鉄スクラツプの迅速溶解を行い、上述の問
題を解消することを目的とするもので、製鋼用ア
ーク炉のコールドゾーンの場所におけるスラグラ
イン以下の炉床に、ガス吹込ノズルを設置し、該
ノズルを通じて酸化性ガス、還元性ガス、不活性
ガスを、鉄スクラツプ装入から出鋼までの各操業
段階に応じて選択して、鉄スクラツプに吹付けた
後、溶鋼中に吹き込むことを特徴とするアーク炉
における迅速溶解方法に係るものである。
以下、本発明の方法を図面を参照して説明す
る。
る。
図面では、3本の電極を挿入した製鋼用アーク
炉において本発明の方法を実施する状態の一例を
示している。
炉において本発明の方法を実施する状態の一例を
示している。
第1図及び第2図において、1は電極、2はホ
ツトゾーン、3はコールドゾーン、4はコールド
ゾーン3に残存している鉄スクラツプである。
ツトゾーン、3はコールドゾーン、4はコールド
ゾーン3に残存している鉄スクラツプである。
本発明の方法は、上記コールドゾーン3の残存
鉄スクラツプ4を早く溶解させ、且つ全体として
の溶解速度をも早めるために、コールドゾーン3
の場所で且つスラグラインより下方の位置より鉄
スクラツプ4に対して直接酸化性ガスを吹きつ
け、鉄スクラツプが溶解し昇熱が終つてから出鋼
までの間は不活性ガスを溶鋼中に吹き込む溶鋼を
撹拌させ、これにより迅速溶解を行うことであ
る。
鉄スクラツプ4を早く溶解させ、且つ全体として
の溶解速度をも早めるために、コールドゾーン3
の場所で且つスラグラインより下方の位置より鉄
スクラツプ4に対して直接酸化性ガスを吹きつ
け、鉄スクラツプが溶解し昇熱が終つてから出鋼
までの間は不活性ガスを溶鋼中に吹き込む溶鋼を
撹拌させ、これにより迅速溶解を行うことであ
る。
この方法を実施するために、第2図に示す如
く、アーク炉の炉壁5部における電極非対向部、
すなわち、コールドゾーン3の場所において、ス
ラグライン6より下方位置の炉床7に、たとえ
ば、図示の如く二重管構造としたガス吹込ノズル
8を、炉中心方向へ、又は炉中心方向を外した接
線方向へ向けて取り付け、該ガス吹込ノズル8
に、鉄スクラツプの装入直後から出鋼までの鉄ス
クラツプ溶解段階に応じて異なるガスを供給し、
鉄スクラツプ又は溶鋼中にガスを吹き込ませる。
9は溶鋼、10はスラグである。
く、アーク炉の炉壁5部における電極非対向部、
すなわち、コールドゾーン3の場所において、ス
ラグライン6より下方位置の炉床7に、たとえ
ば、図示の如く二重管構造としたガス吹込ノズル
8を、炉中心方向へ、又は炉中心方向を外した接
線方向へ向けて取り付け、該ガス吹込ノズル8
に、鉄スクラツプの装入直後から出鋼までの鉄ス
クラツプ溶解段階に応じて異なるガスを供給し、
鉄スクラツプ又は溶鋼中にガスを吹き込ませる。
9は溶鋼、10はスラグである。
本発明の方法において用いるガスは、酸化性ガ
ス、還元性ガス、不活性ガスであるが、酸化性ガ
スとしては、純酸素、酸素富化空気又は空気、還
元性ガスとしては、各種燃料ガス(たとえば、プ
ロパンガス、灯油等の噴霧状ガス等)、又不活性
ガスとしては、アルゴン、窒素等、一般に用いら
れているものを用いる。
ス、還元性ガス、不活性ガスであるが、酸化性ガ
スとしては、純酸素、酸素富化空気又は空気、還
元性ガスとしては、各種燃料ガス(たとえば、プ
ロパンガス、灯油等の噴霧状ガス等)、又不活性
ガスとしては、アルゴン、窒素等、一般に用いら
れているものを用いる。
先ず、鉄スクラツプ装入直後、すなわち、点弧
期から主溶解期までは、酸化性ガスと還元性ガス
をノズル8より炉内に吹き込み、直接残存鉄スク
ラツプ4に吹きつけて燃焼熱により鉄スクラツプ
4を昇温させ、鉄スクラツプの溶解を促進させ
る。この際、ガス吹込ノズル8が二重管構造の場
合は、内管に酸化性ガスを通し、外管に還元性ガ
スを通すようにする。尚、ノズル8は二重管に限
らず、集合体あるいは3重管にするなど、本発明
の目的に適するガス吹込ノズルであればよい。
期から主溶解期までは、酸化性ガスと還元性ガス
をノズル8より炉内に吹き込み、直接残存鉄スク
ラツプ4に吹きつけて燃焼熱により鉄スクラツプ
4を昇温させ、鉄スクラツプの溶解を促進させ
る。この際、ガス吹込ノズル8が二重管構造の場
合は、内管に酸化性ガスを通し、外管に還元性ガ
スを通すようにする。尚、ノズル8は二重管に限
らず、集合体あるいは3重管にするなど、本発明
の目的に適するガス吹込ノズルであればよい。
次に、炉床に溶鋼9が溜り、炉床に湯だまりが
形成された以降は酸化性ガスと還元性ガス、又は
不活性ガス又は不活性ガスと加炭材を、ノズル8
より吹き込み、未溶解スクラツプ4の溶解促進を
図る。スラグ形成を促進するために不活性ガスと
造滓材を吹き込むこともできる。特に、炉容積に
対し非常に大きなパワーの炉用変圧器を備えた、
いわゆるUHPアーク炉においては、投入電力が
大きいため、ホツトゾーン2とコールドゾーン3
とでは鉄スクラツプ溶解速度の差が著しく大き
く、したがつて、全体の溶解速度と投入電力のエ
ネルギー効果が悪くなつて来るが、上記のよう
に、点弧期から昇熱期始期までは少なくとも酸化
性ガスを積極的にコールドゾーン3の部分に吹き
付けるので、UHPアーク炉としての効果を十分
に発揮させることができるのである。
形成された以降は酸化性ガスと還元性ガス、又は
不活性ガス又は不活性ガスと加炭材を、ノズル8
より吹き込み、未溶解スクラツプ4の溶解促進を
図る。スラグ形成を促進するために不活性ガスと
造滓材を吹き込むこともできる。特に、炉容積に
対し非常に大きなパワーの炉用変圧器を備えた、
いわゆるUHPアーク炉においては、投入電力が
大きいため、ホツトゾーン2とコールドゾーン3
とでは鉄スクラツプ溶解速度の差が著しく大き
く、したがつて、全体の溶解速度と投入電力のエ
ネルギー効果が悪くなつて来るが、上記のよう
に、点弧期から昇熱期始期までは少なくとも酸化
性ガスを積極的にコールドゾーン3の部分に吹き
付けるので、UHPアーク炉としての効果を十分
に発揮させることができるのである。
次に、アーク炉内で還元精錬を行なう場合に
は、昇熱期末期から出鋼までの期間において、不
活性ガス又は還元性ガスを溶鋼9中に吹き込むこ
とによつて、溶鋼9を撹拌させて精錬を促進させ
るようにする。
は、昇熱期末期から出鋼までの期間において、不
活性ガス又は還元性ガスを溶鋼9中に吹き込むこ
とによつて、溶鋼9を撹拌させて精錬を促進させ
るようにする。
以上、本発明の方法の構成作用を説明したが、
本発明の方法は、炉内では主として溶解のみを行
い、精錬の大部分は別容器に移して行う、いわゆ
る炉外精錬と組合せることにより、本発明の方法
のコスト、すなわち、ガス吹込ノズルの寿命、吹
込ガス量、その他メンテナンス費用を極めて減少
できる。すなわち、溶解完了後、酸化精錬や還元
精錬を炉内で行う場合、その間の炉床からのガス
吹込み効果はさほど大きくないにもかかわらず、
ノズル冷却とノズル閉塞防止のためのみ、高価な
ガスの放出を続けねばならず、又ノズル自体のヒ
ート当りの寿命も何分の1かに短縮してしまうこ
とになる。
本発明の方法は、炉内では主として溶解のみを行
い、精錬の大部分は別容器に移して行う、いわゆ
る炉外精錬と組合せることにより、本発明の方法
のコスト、すなわち、ガス吹込ノズルの寿命、吹
込ガス量、その他メンテナンス費用を極めて減少
できる。すなわち、溶解完了後、酸化精錬や還元
精錬を炉内で行う場合、その間の炉床からのガス
吹込み効果はさほど大きくないにもかかわらず、
ノズル冷却とノズル閉塞防止のためのみ、高価な
ガスの放出を続けねばならず、又ノズル自体のヒ
ート当りの寿命も何分の1かに短縮してしまうこ
とになる。
次に、本発明の実施例を説明する。
たとえば、炉殻径5.8m、トランス容量
60000KVAのUHPアーク炉に実施した場合で、1
つのコールドゾーン3に2個所、合計6個所に、
2重管からなるガス吹込ノズル8を取り付け、鉄
スクラツプ装入までは内外管ともに空気を計2
m3/min本、約70tの鉄スクラツプの装入直後か
ら30tの追加装入を経て鉄スクラツプ崩落までの
約15分間は、内管に酸素を10Nm3/min本、外管
に灯油を2〜5/min本とその噴霧用空気1〜
3Nm3/min本を吹き込み、鉄スクラツプの山を溶
かし、その後、出鋼までの約45分は、溶鋼中のカ
ーボン量が規定よりも高い場合には内管に酸素を
30Nm3/min本、外管にプロパンを0.5〜2Nm3/
min本又は窒素を2〜5Nm3/min本吹き込んで、
浴の温度を上昇させることにより計約60分で溶解
を完了し、1600℃の溶鋼約98tを炉外精錬用取鍋
に出鋼することができる。出鋼サイクルは約75分
である。溶鋼は次いで取鍋内で精錬され、脱ガス
処理されて鋳造される。
60000KVAのUHPアーク炉に実施した場合で、1
つのコールドゾーン3に2個所、合計6個所に、
2重管からなるガス吹込ノズル8を取り付け、鉄
スクラツプ装入までは内外管ともに空気を計2
m3/min本、約70tの鉄スクラツプの装入直後か
ら30tの追加装入を経て鉄スクラツプ崩落までの
約15分間は、内管に酸素を10Nm3/min本、外管
に灯油を2〜5/min本とその噴霧用空気1〜
3Nm3/min本を吹き込み、鉄スクラツプの山を溶
かし、その後、出鋼までの約45分は、溶鋼中のカ
ーボン量が規定よりも高い場合には内管に酸素を
30Nm3/min本、外管にプロパンを0.5〜2Nm3/
min本又は窒素を2〜5Nm3/min本吹き込んで、
浴の温度を上昇させることにより計約60分で溶解
を完了し、1600℃の溶鋼約98tを炉外精錬用取鍋
に出鋼することができる。出鋼サイクルは約75分
である。溶鋼は次いで取鍋内で精錬され、脱ガス
処理されて鋳造される。
本発明の使用により、上記実施例の場合、炉底
ガス吹込みを行わない場合に比べて、約15%の生
産性の向上と高価なガスの使用にも拘らず熱原単
位は約20%(40〜50KWH/t)減少でき、従来
の方法で得られなかつた大きな利益を得ることが
できる。
ガス吹込みを行わない場合に比べて、約15%の生
産性の向上と高価なガスの使用にも拘らず熱原単
位は約20%(40〜50KWH/t)減少でき、従来
の方法で得られなかつた大きな利益を得ることが
できる。
尚、本発明は、図示して説明した実施例のみに
限られるものではなく、たとえば、ガス吹込ノズ
ル8は第1図で斜線で示しているコールドゾーン
3の範囲に1個所でもよく、複数個所でもよい
が、個々の炉によりコールドゾーン3の位置、広
さが少しづつ異なるので、それに応じて適切に個
数、場所を選択し決定すればよい。なお、炉壁か
らのバーナ燃焼は本発明においてもその使用を制
限するものではない。
限られるものではなく、たとえば、ガス吹込ノズ
ル8は第1図で斜線で示しているコールドゾーン
3の範囲に1個所でもよく、複数個所でもよい
が、個々の炉によりコールドゾーン3の位置、広
さが少しづつ異なるので、それに応じて適切に個
数、場所を選択し決定すればよい。なお、炉壁か
らのバーナ燃焼は本発明においてもその使用を制
限するものではない。
以上述べた如く、本発明の方法によれば、コー
ルドゾーンの範囲内で且つスラグライン以下の炉
床に、鉄スクラツプ装入から出鋼までの各操業段
階に応じて必要なガス吹き込みを行うので、 (i) コールドゾーンにおいて溶鋼中に残存する鉄
スクラツプを迅速に溶解でき、鉄スクラツプ溶
解時間が短縮される。
ルドゾーンの範囲内で且つスラグライン以下の炉
床に、鉄スクラツプ装入から出鋼までの各操業段
階に応じて必要なガス吹き込みを行うので、 (i) コールドゾーンにおいて溶鋼中に残存する鉄
スクラツプを迅速に溶解でき、鉄スクラツプ溶
解時間が短縮される。
(ii) 溶鋼中に残存している鉄スクラツプを溶解す
るために40〜50KWH/tの電力費を消費して
いるが、上記(i)の迅速溶解により減少でき、消
費電力の低減が図れる。
るために40〜50KWH/tの電力費を消費して
いるが、上記(i)の迅速溶解により減少でき、消
費電力の低減が図れる。
(iii) 鉄スクラツプの迅速溶解、撹拌により生産性
が向上する。
が向上する。
等の優れた効果を奏し得る。
第1図はアーク炉炉床の説明用平面図、第2図
は本発明の方法を実施するアーク炉の縦断面図で
ある。 1……電極、2……ホツトゾーン、3……コー
ルドゾーン、4……残存鉄スクラツプ、5……炉
壁、6……スラグライン、7……炉床、8……ガ
ス吹込ノズル、9……溶鋼、10……スラグ。
は本発明の方法を実施するアーク炉の縦断面図で
ある。 1……電極、2……ホツトゾーン、3……コー
ルドゾーン、4……残存鉄スクラツプ、5……炉
壁、6……スラグライン、7……炉床、8……ガ
ス吹込ノズル、9……溶鋼、10……スラグ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 製鋼用アーク炉のコールドゾーンの場所にお
けるスラグライン以下の炉床に、ガス吹込ノズル
を設置し、該ノズルを通じて酸化性ガス、還元性
ガス、不活性ガスを、鉄スクラツプ装入から出鋼
までの各操業段階に応じて選択して、鉄スクラツ
プに吹付けた後溶鋼中に吹き込むことを特徴とす
るアーク炉における迅速溶解方法。 2 酸化性ガスと還元性ガスとを鉄スクラツプ装
入から出鋼までの期間吹き込むことを特徴とする
特許請求範囲1に記載のアーク炉における迅速溶
解方法。 3 鉄スクラツプ装入から湯だまりが形成される
までは酸化性ガスと還元性ガスを、鉄スクラツプ
が溶落し湯だまりが形成された以降から出鋼まで
は酸化性ガスと不活性ガスとをそれぞれ吹き込む
ことを特徴とする特許請求範囲1に記載のアーク
炉における迅速溶解方法。 4 昇熱期末期から出鋼までの期間において、不
活性ガス又は還元性ガスを吹込むことを特徴とす
る特許請求範囲第3項に記載のアーク炉における
迅速溶解方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4678181A JPS57161021A (en) | 1981-03-30 | 1981-03-30 | Quick-melting method in arc furnace |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4678181A JPS57161021A (en) | 1981-03-30 | 1981-03-30 | Quick-melting method in arc furnace |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57161021A JPS57161021A (en) | 1982-10-04 |
JPS6254164B2 true JPS6254164B2 (ja) | 1987-11-13 |
Family
ID=12756864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4678181A Granted JPS57161021A (en) | 1981-03-30 | 1981-03-30 | Quick-melting method in arc furnace |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS57161021A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01162576U (ja) * | 1988-04-26 | 1989-11-13 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5092807A (ja) * | 1973-12-14 | 1975-07-24 |
-
1981
- 1981-03-30 JP JP4678181A patent/JPS57161021A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5092807A (ja) * | 1973-12-14 | 1975-07-24 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01162576U (ja) * | 1988-04-26 | 1989-11-13 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57161021A (en) | 1982-10-04 |
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