JPS625413B2 - - Google Patents

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JPS625413B2
JPS625413B2 JP2512179A JP2512179A JPS625413B2 JP S625413 B2 JPS625413 B2 JP S625413B2 JP 2512179 A JP2512179 A JP 2512179A JP 2512179 A JP2512179 A JP 2512179A JP S625413 B2 JPS625413 B2 JP S625413B2
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JP
Japan
Prior art keywords
reaction
dimethoxy
methyl
benzohydroquinone
coenzyme
Prior art date
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Expired
Application number
JP2512179A
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English (en)
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JPS55118437A (en
Inventor
Nobuyuki Fukazawa
Atsushi Kojima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は2,3−ジメトキシ−5−メチル−p
−ベンゾハイドロキノンと(イソ)プレニルアル
コールとをルイス酸を触媒として次式 (式中R,R1は水素原子または低級アルキル
基を、R2は水素原子、低級アルキル基、アミノ
基または低級アルキルアミノ基を表わす。)で示
されるアミド類の存在下に縮合させ、生成したプ
レニルハイドロキノンを酸化することを特徴とす
る補酵素Q類の新規な製造法に関するものであ
る。
本発明により得られる補酵素Q類のうち特に2
−(3,7,11,15,19,23,27,31,35,39−
デカメチルテトラコンタ−2,6,10,14,18,
22,26,30,34,38−デカエン−1−イル)−
5,6−ジメトキシ−3−メチル−p−ベンゾキ
ノン(以下補酵素Q10と称す。)は生体内に於け
る電子伝達系に関与すると共にエネルギー産生に
重要な役割を有し心不全等心臓病の予防および治
療薬として有用な化合物である。
従来、補酵素Q類の合成方法としては、2,3
−ジメトキシ−5−メチル−p−ベンゾハイドロ
キノンと(イソ)プレニルアルコールとを、酢
酸、硫酸等のプロトン酸、または塩化亜鉛、塩化
アルミニウム等のルイス酸、あるいはこれらの混
合物を触媒として縮合反応に付し、次いで得られ
た2,3−ジメトキシ−5−メチル−6−プレニ
ル−p−ベンゾハイドロキノンを適当な酸化剤で
酸化して相当する補酵素Q類に誘導する方法が提
示されている(特公昭39−17513、特公昭39−
14220)。しかし、これらの方法は縮合反応の反応
率が低く、多量のプレニルアルコールの縮合物が
副生し、目的とする補酵素Q類の収率は低く商業
的には実施し得なかつた。さらにこれらの改良法
として、上記反応をカルボニトリルの存在下に行
なう方法が提案されている(特開昭53−5128)。
しかしながらこの改良法とても収率は不充分であ
り、添加剤のカルボニトリルが多量に存在すると
反応を阻害するなどの好ましくないところがあ
る。本発明者らは上記の従来法の欠点を改善し、
縮合反応を阻害することなく副反応を抑制して収
率を向上させるべく種々検討した結果、本発明の
方法に到達した。
本発明の方法は、2,3−ジメトキシ−5−メ
チル−p−ベンゾハイドロキノンと一般式()
又は() (式中nは1〜9の整数を表わす。)で示され
る(イソ)プレニルアルコールとをルイス酸を触
媒として、次の一般式() (式中R,R1は水素原子または低級アルキル
基を、R2は水素原子、低級アルキル基、アミノ
基または低級アルキルアミノ基を表わす。)で示
されるアミド類の存在下に縮合反応を高収率で行
なわせるものであり、アミド類の存在は主反応を
阻害することなく、特にプレニルアルコールの縮
合物の副生を抑制している。本発明の縮合反応に
おいて存在させるアミド類はその一般式からも理
解される様に尿素類をも含むものであり、以下理
解を容易にするために一般式()におけるR2
がアミノ基または低級アルキルアミノ基である場
合のアミド類は尿素類と呼称することとする。
本発明において、一般式()または()で
示される(イソ)プレニルアルコールは、例えば
ゲラニオール、リナロール、ネロール、フイトー
ル、イソフイトール、ゲラニルゲラニオール、ゲ
ラニルネロリドール、フアルネシルフアルネソー
ル、ゲラニルゲラニルフアルネソール、ソラネソ
ール、デカプレノール、イソデカプレノールなど
がある。また一般式()で示されるアミドまた
は尿素類としてはホルムアミド、アセトアミド、
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、
尿素あるいはジメチル尿素などが挙げられる。ア
ミドまたは尿素類の使用量はルイス酸触媒に対し
当量以上が好ましく大過剰量用いてもさしつかえ
ない。
本発明の反応は通常溶媒中で実施する。一般に
溶媒としては、n−ヘキサン、イソオクタンある
いはベンゼン、トルエン等のハイドロカーボン類
を単独または二種以上混合して用いられる。これ
らの溶媒にアミドまたは尿素類を添加すると溶解
せずに分離することがあるが、反応にはさしつか
えない。触媒として使用するルイス酸は三フツ化
ホウ素エーテル錯体、無水塩化アルミニウム、塩
化第一スズあるいは塩化亜鉛などが適している。
これらのルイス酸触媒の使用量は、触媒の種類、
反応試材などによつても異なるが、一般に(イ
ソ)プレニルアルコールに対して0.01モルから10
モル程度、特に0.1モルから3モル程度が好まし
い。さらに反応温度は、触媒の種類と量や溶媒な
どの反応条件によつても異なるが、一般に−50〜
100℃の範囲が適当であり、特に−30〜70℃の範
囲が好ましい。また本発明の方法を実施するに当
り採用される2,3−ジメトキシ−5−メチル−
p−ベンゾハイドロキノンと(イソ)プレニルア
ルコールとの量的関係は(イソ)プレニルアルコ
ールに対しハイドロキノンを当モル以上使用する
ことが好ましく、特に1.5〜4モルの範囲が好ま
しい。ここで生成した2,3−ジメトキシ−5−
メチル−6−プレニル−p−ベンゾハイドロキノ
ンは、一般に不安定であるので単離精製すること
なく、例えば反応液に水−メタノール混合溶媒を
添加して未反応のハイドロキノンおよび触媒ある
いは添加剤を溶出除去し、この反応液を塩化第二
鉄、酸化銀、酸化鉛等の酸化剤で処理して相当す
る一般式() (式中nは1〜9の整数を表わす。)で示され
る補酵素Q類とし、シリカゲル等によりクロマト
グラフを行ない分離精製する。更にアセトン等の
溶媒によつて結晶化を行なうことが出来る場合も
ある。
以上のように本発明は、例えば補酵素Q10を従
来の方法に比べ容易に且つ副反応を抑制して非常
な高収率で製造することが可能であり、商業的に
も実施可能である。
以下実施例をあげて本発明をさらに説明する。
実施例 1 デカプレニルアルコール(3,7,11,15,
19,23,27,31,35,39−デカメチル−テトラコ
ンタ−2,6,10,14,18,22,26,30,34,38
−デカエン−1−オール純度85.0%)3.49gおよ
び2,3−ジメトキシ−5−メチル−p−ベンゾ
ハイドロキノン3.68gを乾燥ベンゼン30mlおよび
乾燥ヘキサン30mlの混合溶媒に溶解し、窒素気流
下0℃に冷却した。尿素0.6gを添加した後、激
しく撹拌しながら三フツ化ホウ素エーテル錯体
1.27mlを除々に加えた。同温度で2時間撹拌した
のち、水20mlを加え、反応を停止させた後、反応
物をエーテル50mlで抽出した。有機層を20%メタ
ノール水で2回洗浄を行い、減圧下溶媒を留去し
た。残渣をエーテル50mlに溶解し、30%塩化第二
鉄水溶液50mlを加え、室温で2時間撹拌した後、
エーテル層を水洗し、芒硝で乾燥した。減圧下溶
媒を留去し、油状残渣をシリカゲルカラムクロマ
トにより精製した(シリカゲル100g、溶出溶
媒:n−ヘキサン−エーテル)。黄色留出部の溶
媒を留去し、残渣をアセトンにより結晶化させる
と補酵素Q10が燈黄色結晶として2.40g得られた
(純度換算収率65.4%)。融点は47.5〜48.5℃であ
り、UV,IRおよびNMRの各スペクトルは標品の
補酵素Q10とよく一致した。
実施例 2 デカプレニールアルコール(純度85.0%)6.96
gおよび2,3−ジメトキシ−5−メチル−p−
ベンゾハイドロキノン3.68gを窒素気流下に乾燥
ベンゼン50mlに溶解し、アセトアミド1.18gを添
加した後、激しく撹拌しながら、室温で三フツ化
ホウ素エーテル錯体2.52mlを滴下し、同温度で2
時間撹拌した。以下実施例1と同様な処理を行な
い補酵素Q104.24gを得た(純度換算収率57.7
%)。
実施例 3 デカプレニールアルコール(純度85.0%)6.96
gおよび2,3−ジメトキシ−5−メチル−p−
ベンゾハイドロキノン3.68gを窒素気流下に乾燥
ベンゼン50mlに溶解し、0℃に冷却した。三フツ
化ホウ素エーテル錯体3.2mlとジメチルホルムア
ミド1.85mlを乾燥ベンゼン20mlに添加し、先の反
応溶液に滴下した。反応溶液を0℃で1時間撹拌
した後、実施例1と同様な処理を行ない補酵素
Q103.88gを得た(純度換算収率52.8%)。
実施例 4 実施例1において、デカプレニルアルコールの
代りにソラネソール(3,7,11,15,19,23,
27,31,35−ノナメチル−ヘキサトリアコンター
2,6,10,14,18,22,26,30,34−ノナエン
−1−オール、純度88.0%)3.15gを用い、三フ
ツ化ホウ素エーテル錯体の代りに、無水塩化アル
ミニウム1.34gを用いた以外は実施例1と同様に
処理すると補酵素Q9(一般式()においてn
=8)が1.78g得られた(純度換算収率50.8
%)。融点は44〜45℃であり、UV,IRおよび
NMRの各スペクトルは標品の補酵素Q9とよく一
致した。
実施例 5 ゲラニオール(3,7−ジメチル−オクタ−
2,6−ジエン−1−オール)3.086gと2,3
−ジメトキシ−5−メチル−p−ベンゾハイドロ
キノン5.52gを窒素気流下、乾燥ベンゼン50mlお
よび乾燥ヘキサン50mlの混合溶媒に溶解し、0℃
に冷却した。尿素1.8gを添加した後、激しく撹
拌しながら三フツ化ホウ素エーテル錯体3.78mlを
滴下したのち、同温度で1時間撹拌した。以下実
施例1と同様に処理して、赤燈色油状物として補
酵素Q2(一般式()においてn=1)が4.65g
得られた(収率72.6%)。このもののUV,IRおよ
びNMRの各スペクトルは標品の補酵素Q2とよく
一致した。
なお、アミド類を添加しないで反応を行なうと
以下の比較例に示す如く低収率で、目的物の単離
は困難であつた。
比較例 デカプレノール0.35gと2,3−ジメトキシ−
5−メチル−p−ベンゾハイドロキノン0.37gを
ベンゼン5ml、ヘキサン5mlの混合溶媒に溶解
し、窒素気流下で−30℃に冷却し、同温度で三フ
ツ化ホウ素エーテル錯体0.28mlを撹拌下に滴下し
た。以下実施例1と同様に処理し、反応液を薄層
クロマトグラフで調べたところ、デカプレノール
の縮合物が多量に生成し、目的物は5%以下であ
ることを認めた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 2,3−ジメトキシ−5−メチル−p−ベン
    ゾハイドロキノンと一般式()又は() (式中nは1〜9の整数を表わす。)で示され
    る(イソ)プレニルアルコール類とをルイス酸を
    触媒として、次の一般式() (式中R、R1は水素原子または低級アルキル
    基を、Rは水素原子または低級アルキル基、アミ
    ノ基または低級アルキルアミノ基を表わす。)で
    示されるアミド類の存在下に縮合して2,3−ジ
    メトキシ−5−メチル−6−プレニル−p−ベン
    ゾハイドロキノンとなし、次いで酸化することを
    特徴とする一般式() (式中nは1〜9の整数を表わす。)で示され
    る補酵素Q類の製造法。
JP2512179A 1979-03-06 1979-03-06 Preparation of coenzyme q Granted JPS55118437A (en)

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