JPS6253622B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 フアイバーをたい積する従来技術の方法と装置
とが米国特許第3581706号および第4014635号明細
書に記載されている。これら従来技術の方法と装
置とでは、空中に漂つているフアイバーが内部の
垂直軸の周りに回転する撹拌羽根または羽根車を
有する垂直な筒状のハウジング内に供給される。
該フアイバーはハウジングおよび運動中の成形ワ
イヤ・スクリーン・ベルト上の不動のワイヤ・ス
クリーンまたは多孔板を通じて吸引される空気に
よつて下方向へ運ばれる。空気は運動中の成形ワ
イヤ・スクリーン・ベルト下方からの部分的な真
空または吸引によつて該ワイヤ・スクリーン・ベ
ルトを通じて引き込まれ、それによつて該ワイ
ヤ・スクリーン・ベルト上に連続的なフアイバー
のウエブを定着させる。フアイバーは成形ワイ
ヤ・スクリーン・ベルト、特に配布装置の真下に
吸込力を生じることにより運動中の成形ワイヤ・
スクリーン・ベルトに指向される。配布装置の前
端部に運動する成形ワイヤ・スクリーン・ベルト
を受け入れる端部であり、また配布装置の後端部
はウエブを形成するフアイバーを上に乗せて運動
する成形ワイヤ・スクリーン・ベルトを送り出す
端部である。成形帯域は配布装置の前後端部に設
けた密封ロールとサイドシール壁とにより閉鎖さ
れる。

前記米国特許の装置の速度が増大するに従い、
密封ロールは静電電荷を生じてフアイバーを既に
成形されたウエブをロールに付着させけば立たせ
る。密封ロールは１分間毎に約200フイートの速
度までは満足に作用するがそれ以上に速度が増大
すると作用効率は低下し、従つて、運動する成形
ワイヤ・スクリーン・ベルトが１分毎に500ない
し700フイートの範囲で運動している時間まで
に、成形されたウエブは密封ロールにより完全に
けば立たせしめられる。

密封ロールとサイドシール壁との間の間〓はま
た空気が外部の大気から成形帯域に流入してウエ
ブの縁部をけば立たせる。けば立たされた縁部は
フアイバーを密封ロールとサイドシール壁との間
の間〓を埋めて次の密封ロールに引つかかる。

それぞれが１対の密封ロールを有している２台
またはそれ以上の台数の配布装置を使用する場合
には、繊維材のウエブまたはマツトは、遊〓とま
た１つの配布装置の出口の密封ロールと次の配布
装置の入口の密封ロールとの間を運動している成
形ワイヤ・スクリーンの下にはウエブを押さえつ
ける真空力がないという事実とにより高い速度で
ワイヤから離れ持ち上がる。

「乾燥したフアイバーを多孔の成形面にたい積
する装置」と称する発明についてダニエル・エ
ル・ミールク氏が出願した米国特許第4180378号
明細書には配布装置間にスペースを設けて前記米
国特許の２台の配布装置の成形帯域用に共通のト
ンネルを使用する概念が記載されている。配布装
置間でトンネルの頂部には穿孔が設けられていて
この帯域における空気の乱れを極減しまた配布装
置間の帯域を運動する成形ワイヤーの下方のそら
せ板にも穿孔を設けて成形ワイヤ・スクリーン上
にウエブを保持する。このような構造にすると、
１分毎に1000フイートで運転して満足にウエブを
成形した。しかしながら、配布装置間の帯域で
は、ある程度空気の乱れが生じてフアイバーが側
部で盛上がる結果となつた。トンネルの頂板の穿
孔を設けてない個所では、フアイバーの盛上がり
が可成り大になると、盛上がり部分がウエブ上に
倒れてはつきりと目立つ高い基本重量と高い不透
明性をもつ局部的斑点を生じる。このような斑点
はエンボス加工においてほぐれて不満足な連続シ
ートになる。

更にまた、配布装置間の個所でウエブを押さえ
つけるためウエブを通し空気を吸引することはエ
ネルギーを浪費する。

前記した米国特許のほかに以下の特許が当業界
の現状を示す。

オーストラリヤ国特許第220446号明細書には繊
維材を配置するため配布装置とを複数台使用する
例が示してある。

米国特許第3825381号明細書には空気で配置し
て木の繊維のウエブを形成するため複数の配布装
置を使用する例が示してある。

米国特許第3645457号明細書にはベルト上に木
のチツプをたい積するため２台の配布装置を使用
する例が示してある。

米国特許第3598680号明細書にはベルト上にフ
アイバーを配置するため２台の配布装置を使用す
る例が示してある。

米国特許第3080617号明細書にはベルト上にフ
アイバーの連続層を配置するため複数の配布装置
を使用する例が示してある。

米国特許第3071822号明細書にはベルトにフア
イバーを送るため複数のフエルト形成装置を使用
する例が示してある。

米国特許第2165280号明細書にはベルトにフア
イバーを送るため複数のブロアを使用する例が示
してある。

本発明の多配布装置ヘツドでは配布装置ヘツド
が共通のトンネルを下の成形帯域に配置して横並
べにして位置決めされている。共通のトンネルの
入口と出口とにあるものを除いてその他の密封ロ
ールは省略されている。更にまた、入口端部の密
封ロールは容易に省略でき、この入口端部は成形
ワイヤがトンネルに入る際に通る小さいスロツト
を残して閉じることができる。成形ワイヤの下の
吸込程度はトンネルの両端部における空気成分が
取るに足りない程になるようにしてある。

複数の小さい配布装置ヘツドが繊維材のウエブ
またはマツトを１台の大きい機械を使用する場合
よりも一層均一に配置する。

従つて、本発明の１つの目的は、多孔の成形ワ
イヤ・スクリーン・ベルト上に空気により配置し
て乾燥繊維材の一層均一なウエブまたはマツトを
高速のもとに形成することである。

本発明の他の１つの目的は、最少限の動力すな
わちエネルギーを使用してこのような均一なウエ
ブまたはマツトを形成することである。

本発明の他の１つの目的は、運動する多孔ワイ
ヤ・スクリーン・ベルト上以外の帯域でのフアイ
バーの盛上りを極減することである。

本発明のその他の目的は添付図面を参照して以
下に説明することにより明らかになることと思
う。

配布装置ハウジング１０，１２はそれぞれそれ
に繊維材を送り込む入口導管１４，１６，１８，
２０を有している。過大寸法の繊維材を回収しそ
れを貯槽またはハンマミルに戻すために出口導管
２２，２４，２６，２８，３０，３２，３４，３
６が使用される。ハウジング１０，１２内には垂
直のシヤフト４６，４８，４７，４９を中心とし
て回転可能な羽根車３８，４０，４２，４４の如
き複数の羽根車が配置されている。原動手段は図
示してない。それぞれのシヤフトに１つ以上の羽
根車を位置決めでき、また２つ以上のシヤフトを
使用できる。典型的には、羽根車は同一方向に回
転する。出口導管２２，２４，２６，２８，３
０，３２，３４，３６は羽根の回転方向如何によ
り一時に半数の羽根車が使用される。羽根車が第
２図から見て時計方向に回転している時、出口導
管２４，２６が使用され他の出口導管２２，２８
は閉塞される。羽根車３８，４０が反時計方向に
回転している時、出口導管２２，２８が使用され
他の出口導管２４，２６は閉塞される。

ハウジング１０，１２の底部は開放していてそ
の開口にわたり多孔のワイヤ・スクリーンが延び
ている。もし所望ならば、開口の一部分は閉塞す
ることができる。ハウジング１０，１２および図
示した２つのハウジングと横並べにした任意追加
のハウジングの底部の開口は側壁板の如き共通の
サイドシール壁５０を有する共通のトンネルに開
放している。トンネルはその両端部が回転可能な
密封ロール５２，５４によりほぼ密封されてい
る。密封ロール５２，５４とサイドシール壁５０
と第１図には図示してない後側のサイドシール壁
との間には僅かな間〓５６，５８が形成されてい
る。

上面で繊維材のウエブまたはマツトが形成され
る運動する多孔のワイヤ・スクリーン・ベルト６
０がトンネルの一端部から他端部にまでロール５
２，５４の下を運動する。

ロール５４は繊維材のウエブまたはマツトがト
ンネルを出る際にそれを圧縮する助けとなる。ウ
エブまたはマツトを支持したベルト６０の運動方
向は矢印６２で示してある。

吸込箱６４は多孔ワイヤ・スクリーン・ベルト
６０の下を部分的真空に保持して落下するフアイ
バーに運動するベルト６０上でマツトまたはウエ
ブを形成させまたベルト６０上にウエブを保持す
る。もし所望ならば、密封ロール５２は省略する
ことができ、共通のトンネル５１の入口端部はベ
ルト６０がトンネルに入る際に通るスロツトを残
すように閉じることができる。

従つて、本発明の装置によれば、複数の互いに
接触させて横並べにされた配布装置によつてフア
イバーを共通のトンネル内に送り込み、運動中の
多孔のワイヤ・スクリーン・ベルト上に繊維材の
マツトまたはウエブを配置する。それによつてト
ンネル内でウエブまたはマツトがけば立つのを防
止するとともに、繊維材が壁と密封ロールに付着
するのを最小限にし、かつ運動中のワイヤ・スク
リーン・ベルト上にウエブまたはマツトを高速の
もとに均一に形成することができる。

本発明を詳細に説明したが、本発明はこの説明
したものに限定されるものでなく前記した特許請
求の範囲によつてのみその範囲が限定されるもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は共通のサイドシール壁を有する共通の
トンネル内で多孔ベルトに乾燥したフアイバーを
空気で送る複数の配布装置ヘツドの垂直側面図、
第２図は配布装置ヘツドの一部分を破線で示した
第１図の装置の部分断面上面図である。 １０，１２……ハウジング、５１……トンネ
ル、５２，５４……密封手段、６０……ベルト、
６４……吸込手段。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ それぞれハウジング内の底部に開口を有し、
   該開口にわたつて多孔の成形スクリーンを有する
   複数の互いに接触させて横並べにしたフアイバー
   配布装置と、前記複数の配布装置のハウジングの
   下に前記開口に開放され各開口にわたつて延在す
   る共通の成形トンネルと、該トンネル内をその長
   さに沿い所定の方向に運動し且つ前記配布装置の
   開口からフアイバーを受領するように位置決めさ
   れた多孔のワイヤ・スクリーン・ベルトと、該ベ
   ルトが運動する際に通過する間〓を残して前記ト
   ンネルの両端部に設けた密封手段と、フアイバー
   を運動中の前記ベルトに送り且つフアイバーのウ
   エブを形成するためフアイバーを前記ベルト上に
   保持する空気流を生じさせるため該ベルトの下に
   位置決めされた吸込手段とからなることを特徴と
   するフアイバーたい積装置。 ２ ベルトが前記トンネルを出る少なくとも一端
   部における密封手段が密封ロールである特許請求
   の範囲第１項記載の装置。