JPS6253233B2 - - Google Patents
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- JPS6253233B2 JPS6253233B2 JP6505480A JP6505480A JPS6253233B2 JP S6253233 B2 JPS6253233 B2 JP S6253233B2 JP 6505480 A JP6505480 A JP 6505480A JP 6505480 A JP6505480 A JP 6505480A JP S6253233 B2 JPS6253233 B2 JP S6253233B2
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Landscapes
- Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
- Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Description
本発明はプラスチツクス成形品を水で洗滌した
後、表面に水滴を残さないで水切りを行なう方法
に関するものである。 プラスチツクス成形品、例えばプラスチツクス
製レンズ、シートなどの表面塗装を行う場合、塗
装前に成形品表面に付着したホコリ、ゴミ、砂な
どの異物を除去するため洗滌が行なわれる。洗滌
は揮発性の有機溶剤、水などによつて一般に行な
われる。揮発性の有機溶剤の例としてアルコー
ル、フロン(フツ素化塩素化メタン又はエタンな
ど)が用いられる。有機溶剤による洗滌後の乾燥
は早くて、表面がきれいであるが、ソルベントク
ラツクなどプラスチツクスに及ぼす影響が大きい
ことや、揮発ロス、蒸留再生費等が高価であるこ
とや、燃焼性や毒性などの欠点がある。一方水に
よる洗滌はソルベントクラツクの様なプラスチツ
クスに及ぼす影響は少なく、安価であるが、洗滌
後プラスチツクス成形品表面に水が水滴となつて
残り乾きにくく、表面に水滴として付着した場合
は乾燥後水滴跡が白い班点となつて残るなどの欠
点がある。成形品表面に水滴を作らないためには
水に界面活性剤を入れておく方法もあるが、成形
品表面に付着した水の乾燥が遅い、表面に残つた
界面活性剤のため塗膜の密着性が低下するなどの
欠点がある。 本発明者らは水洗滌に於けるかかる欠点を解消
するため種々検討した。プラスチツクス表面の接
触角で表わされる如く水をはじく性質、プラスチ
ツクス自身がもつ熱による表面付着水の蒸発に着
目し、成形品の洗滌槽から引上げる速度と洗滌槽
の水温を調節すれば表面に水が付着しない成形品
が得られることを見い出した。即ち本発明はシー
ト状又はレンズ形状で20℃に於ける水との接触角
が45゜以上であるプラスチツクス成形品を水洗滌
し、水槽内から該成形品を垂直方向に引上げ水切
りを行う方法に於いて水温x(℃)、引上げ速度
y(cm/分)として、図1に於いて点A(50、
150)、B(70、150)、C(70、5)、D(10、
5)、E(10、10)、F(35、50)を結んで出来る
斜線部内(境界線上は含む)の条件で引上げるこ
とによりプラスチツクス成形品の洗滌後の水切り
が達成される。本発明のプラスチツクス成形品の
水切りを行う前に、界面活性剤を含む水でプラス
チツクス成形品を洗滌する。この場合、超音波洗
滌を行うことは洗滌時間を早め洗滌効果を上げる
ために有効である。界面活性剤の種類はノニオ
ン、又はアニオンなどの公知のものが使用出来、
濃度としては0.001〜0.3%程度のものが良い。洗
滌温度としては8〜80℃程度が好ましい。超音波
洗滌では洗滌時間は10〜1000秒程度で良い。 プラスチツクス成形品を垂直に引上げる時、適
当な速度で引上げると水面付近での表面付着水は
プラスチツクス表面ではじかれて下に落ちる。こ
の時あまり速く引上げると成形品表面に水がとり
残されて水滴となつて残る。水温が高いとプラス
チツクスの水のはじき分が連続的になり水滴とな
りにくいことやもし水滴が残つてもプラスチツク
ス自身の温度が上り成形品表面での水の蒸発によ
る乾燥が加わるので、水温が低い時よりも速い引
上げ速度で引上げることが出来る。水温があまり
高過ぎるとプラスチツクスが変形したり、成形歪
によるクラツクが入つたり、付近が水蒸気によつ
て湿度が高くなり乾燥効果が低下するなどの問題
が生じて好ましくない。結局図1斜線部の範囲が
洗滌後成形品表面に水を残さない適正な範囲とし
て得られる。プラスチツクスとしては20℃に於け
る水との接触角が45゜以上のプラスチツクスで、
ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、アク
リロニトリルスチレンコーポリマー、メチルメタ
クリレートスチレンコーポリマー、ポリカーボネ
ート、ポリジエチレングリコールビスアリルカー
ボネート、ゴム強化メタクリル樹脂、セルロース
アセテート、セルロースアセテートブチレートな
どのセルロース系樹脂、ポリ塩化ビニルなどの透
明プラスチツクスが例示される。水との接触角が
45゜より低い表面が親水性のプラスチツクス、例
へばポリジエチレングリコールビスアリルカーボ
ネート、セルロースアセテートのアルカリ加水分
解物、ポリカーボネート樹脂の酸化処理物などで
は水を表面ではじかないので水槽から遅い速度で
引上げても表面が漏れ易く引上げ直後は水で濡れ
た状態となる。シート状又はレンズ状成形物を吊
下げるための治具、又は製品と一体成形されたタ
ブなどが水槽に浸漬されると治具又はタブなどに
水が溜まり、この水が下に落ちて製品を濡らすこ
とがあるので、治具又はタブなどは浸漬しない様
にすると洗滌後の水切りが一層確実になる。 次に本発明の実施例を示す。 実施例 1 20℃に於ける水との接触角が55゜であるポリメ
チルメタクリレート樹脂製の直径65mm、厚み2.6
mm、外面カーブ数5カーブのメニスカスタイプ+
1デイオプトリーの凸レンズで、レンズ上端部に
レンズと一体成形された巾5mm、厚み2mm、長さ
50mmの吊下げタブがついているレンズを界面活性
剤の入つた水(第1槽)で超音波振動をかけなが
ら洗滌した。次に純水がオーバーフローしている
水槽(第2槽)で4分間洗滌した。次に水温35℃
の純水がゆつくりとオーバーフローする水槽(第
3槽)にタブの下端より5mm下の所まで浸漬し2
分間洗浄し40cm/分の引上げ速度で引上げた。レ
ンズ表面には水滴は付着していなかつた。この後
6分後に表面硬化用シリコーン系樹脂透明塗料を
浸漬法により塗布し、乾燥硬化させた。得られた
レンズは無色透明のきれいなレンズであつた。 実施例 2 実施例1に於いて、凸レンズの代りに直径75
mm、厚み2mm、外面カーブ数6カーブのメニスカ
スタイプOジオプトリの染色されたサングラスレ
ンズを用い、第3槽の水温60℃、引上げ速度120
cm/分なる条件で行つた以外は全て実施例1と同
じことを行つた。得られたレンズはタレ跡、班点
等のないきれいな透明レンズであつた。 実施例 3 実施例1に於いて、ポリメチルメタクリレート
の代りに、100mm×100mm×2mmのポリカーボネー
トシートをクリツプで握んでクリツプの5mm下の
所まで浸漬した以外は全て同じことを行つた。ポ
リカーボネートの接触角を接触角測定装置(エル
マ光学製)で測定し20℃で67゜であつた。水槽か
ら引上げたシートには水滴はなく、コーテイング
後のシートも無色透明できれいなシートであつ
た。 比較例 1 濃硫酸と重クロム酸カリを混合し、クロム酸混
液を調製し、ポリカーボネート製シートを室温で
1時間浸漬して表面を酸化処理し、水に対する接
触角が67゜(20℃)から37゜になつた。この酸化
処理シートを実施例3に用いた未処理シートの代
りに用いた所、水槽からの引上げシート表面は一
様に水で濡れていた。 実施例 4〜6 実施例1に於いて、第3槽水温35℃、引上げ速
度40cm/分なる条件の代わりに、次の第1表に示
す条件で行つた以外は全て実施例1と同様に水切
りを行つた。
後、表面に水滴を残さないで水切りを行なう方法
に関するものである。 プラスチツクス成形品、例えばプラスチツクス
製レンズ、シートなどの表面塗装を行う場合、塗
装前に成形品表面に付着したホコリ、ゴミ、砂な
どの異物を除去するため洗滌が行なわれる。洗滌
は揮発性の有機溶剤、水などによつて一般に行な
われる。揮発性の有機溶剤の例としてアルコー
ル、フロン(フツ素化塩素化メタン又はエタンな
ど)が用いられる。有機溶剤による洗滌後の乾燥
は早くて、表面がきれいであるが、ソルベントク
ラツクなどプラスチツクスに及ぼす影響が大きい
ことや、揮発ロス、蒸留再生費等が高価であるこ
とや、燃焼性や毒性などの欠点がある。一方水に
よる洗滌はソルベントクラツクの様なプラスチツ
クスに及ぼす影響は少なく、安価であるが、洗滌
後プラスチツクス成形品表面に水が水滴となつて
残り乾きにくく、表面に水滴として付着した場合
は乾燥後水滴跡が白い班点となつて残るなどの欠
点がある。成形品表面に水滴を作らないためには
水に界面活性剤を入れておく方法もあるが、成形
品表面に付着した水の乾燥が遅い、表面に残つた
界面活性剤のため塗膜の密着性が低下するなどの
欠点がある。 本発明者らは水洗滌に於けるかかる欠点を解消
するため種々検討した。プラスチツクス表面の接
触角で表わされる如く水をはじく性質、プラスチ
ツクス自身がもつ熱による表面付着水の蒸発に着
目し、成形品の洗滌槽から引上げる速度と洗滌槽
の水温を調節すれば表面に水が付着しない成形品
が得られることを見い出した。即ち本発明はシー
ト状又はレンズ形状で20℃に於ける水との接触角
が45゜以上であるプラスチツクス成形品を水洗滌
し、水槽内から該成形品を垂直方向に引上げ水切
りを行う方法に於いて水温x(℃)、引上げ速度
y(cm/分)として、図1に於いて点A(50、
150)、B(70、150)、C(70、5)、D(10、
5)、E(10、10)、F(35、50)を結んで出来る
斜線部内(境界線上は含む)の条件で引上げるこ
とによりプラスチツクス成形品の洗滌後の水切り
が達成される。本発明のプラスチツクス成形品の
水切りを行う前に、界面活性剤を含む水でプラス
チツクス成形品を洗滌する。この場合、超音波洗
滌を行うことは洗滌時間を早め洗滌効果を上げる
ために有効である。界面活性剤の種類はノニオ
ン、又はアニオンなどの公知のものが使用出来、
濃度としては0.001〜0.3%程度のものが良い。洗
滌温度としては8〜80℃程度が好ましい。超音波
洗滌では洗滌時間は10〜1000秒程度で良い。 プラスチツクス成形品を垂直に引上げる時、適
当な速度で引上げると水面付近での表面付着水は
プラスチツクス表面ではじかれて下に落ちる。こ
の時あまり速く引上げると成形品表面に水がとり
残されて水滴となつて残る。水温が高いとプラス
チツクスの水のはじき分が連続的になり水滴とな
りにくいことやもし水滴が残つてもプラスチツク
ス自身の温度が上り成形品表面での水の蒸発によ
る乾燥が加わるので、水温が低い時よりも速い引
上げ速度で引上げることが出来る。水温があまり
高過ぎるとプラスチツクスが変形したり、成形歪
によるクラツクが入つたり、付近が水蒸気によつ
て湿度が高くなり乾燥効果が低下するなどの問題
が生じて好ましくない。結局図1斜線部の範囲が
洗滌後成形品表面に水を残さない適正な範囲とし
て得られる。プラスチツクスとしては20℃に於け
る水との接触角が45゜以上のプラスチツクスで、
ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、アク
リロニトリルスチレンコーポリマー、メチルメタ
クリレートスチレンコーポリマー、ポリカーボネ
ート、ポリジエチレングリコールビスアリルカー
ボネート、ゴム強化メタクリル樹脂、セルロース
アセテート、セルロースアセテートブチレートな
どのセルロース系樹脂、ポリ塩化ビニルなどの透
明プラスチツクスが例示される。水との接触角が
45゜より低い表面が親水性のプラスチツクス、例
へばポリジエチレングリコールビスアリルカーボ
ネート、セルロースアセテートのアルカリ加水分
解物、ポリカーボネート樹脂の酸化処理物などで
は水を表面ではじかないので水槽から遅い速度で
引上げても表面が漏れ易く引上げ直後は水で濡れ
た状態となる。シート状又はレンズ状成形物を吊
下げるための治具、又は製品と一体成形されたタ
ブなどが水槽に浸漬されると治具又はタブなどに
水が溜まり、この水が下に落ちて製品を濡らすこ
とがあるので、治具又はタブなどは浸漬しない様
にすると洗滌後の水切りが一層確実になる。 次に本発明の実施例を示す。 実施例 1 20℃に於ける水との接触角が55゜であるポリメ
チルメタクリレート樹脂製の直径65mm、厚み2.6
mm、外面カーブ数5カーブのメニスカスタイプ+
1デイオプトリーの凸レンズで、レンズ上端部に
レンズと一体成形された巾5mm、厚み2mm、長さ
50mmの吊下げタブがついているレンズを界面活性
剤の入つた水(第1槽)で超音波振動をかけなが
ら洗滌した。次に純水がオーバーフローしている
水槽(第2槽)で4分間洗滌した。次に水温35℃
の純水がゆつくりとオーバーフローする水槽(第
3槽)にタブの下端より5mm下の所まで浸漬し2
分間洗浄し40cm/分の引上げ速度で引上げた。レ
ンズ表面には水滴は付着していなかつた。この後
6分後に表面硬化用シリコーン系樹脂透明塗料を
浸漬法により塗布し、乾燥硬化させた。得られた
レンズは無色透明のきれいなレンズであつた。 実施例 2 実施例1に於いて、凸レンズの代りに直径75
mm、厚み2mm、外面カーブ数6カーブのメニスカ
スタイプOジオプトリの染色されたサングラスレ
ンズを用い、第3槽の水温60℃、引上げ速度120
cm/分なる条件で行つた以外は全て実施例1と同
じことを行つた。得られたレンズはタレ跡、班点
等のないきれいな透明レンズであつた。 実施例 3 実施例1に於いて、ポリメチルメタクリレート
の代りに、100mm×100mm×2mmのポリカーボネー
トシートをクリツプで握んでクリツプの5mm下の
所まで浸漬した以外は全て同じことを行つた。ポ
リカーボネートの接触角を接触角測定装置(エル
マ光学製)で測定し20℃で67゜であつた。水槽か
ら引上げたシートには水滴はなく、コーテイング
後のシートも無色透明できれいなシートであつ
た。 比較例 1 濃硫酸と重クロム酸カリを混合し、クロム酸混
液を調製し、ポリカーボネート製シートを室温で
1時間浸漬して表面を酸化処理し、水に対する接
触角が67゜(20℃)から37゜になつた。この酸化
処理シートを実施例3に用いた未処理シートの代
りに用いた所、水槽からの引上げシート表面は一
様に水で濡れていた。 実施例 4〜6 実施例1に於いて、第3槽水温35℃、引上げ速
度40cm/分なる条件の代わりに、次の第1表に示
す条件で行つた以外は全て実施例1と同様に水切
りを行つた。
【表】
いずれのレンズも水洗後に水滴の付着がなく、
表面硬化用シリコーン系樹脂塗料を塗布、硬化し
てもクラツクはなく、無色透明の光学的均一なレ
ンズであつた。 比較例 2 実施例1に於いて、第3槽水温15℃の洗滌水で
洗滌し、引上げ速度40cm/分の引上げ速度で引上
げた以外は全て実施例1と同じことを行つた。 第3槽から引上げた直後のレンズ下端に直径3
mmほどの水滴が一つ残つた。又透明塗料塗布後乾
燥硬化したレンズの下端部は光学的に不均一で、
像のゆがみが見られた。この原因は水洗時に残つ
た水滴のタレ跡などにより塗膜の均一性がみだれ
たことによる。 比較例 3 実施例1に於いて、第3槽水温90℃の洗滌水で
洗滌し、引上げ速度40cm/分の引上げ速度で引上
げた以外は全て同じことを行つた。 得られたレンズの周辺部に多数の小さいクラツ
クが生じた。 比較例 4 実施例1に於いて、第3槽水温35℃の洗滌水で
洗滌し、引上げ速度120cm/分の引上げ速度で引
上げた以外は全て実施例1と同じことを行つた。 洗滌後ののレンズに多数の水滴が残り、レンズ
中央部にも水滴が見られた。透明塗料塗布後のレ
ンズは光学的に不均一で像のゆがみが見られた。 比較例 5 実施例2に於いて、第3槽水温90℃の洗滌水で
洗滌し、引上げ速度120cm/分の引上げ速度で引
上げた以外は全て実施例1と同じことを行つた。 洗滌後レンズは周辺部にクラツクが生じた。 比較例 6 実施例2に於いて、第3槽水温60℃の洗滌水で
洗滌し、引上げ速度155cm/分の引上げ速度で引
上げた以外は全て実施例2と同じことを行つた。 洗滌後のレンズに多数の水滴が付着した。
表面硬化用シリコーン系樹脂塗料を塗布、硬化し
てもクラツクはなく、無色透明の光学的均一なレ
ンズであつた。 比較例 2 実施例1に於いて、第3槽水温15℃の洗滌水で
洗滌し、引上げ速度40cm/分の引上げ速度で引上
げた以外は全て実施例1と同じことを行つた。 第3槽から引上げた直後のレンズ下端に直径3
mmほどの水滴が一つ残つた。又透明塗料塗布後乾
燥硬化したレンズの下端部は光学的に不均一で、
像のゆがみが見られた。この原因は水洗時に残つ
た水滴のタレ跡などにより塗膜の均一性がみだれ
たことによる。 比較例 3 実施例1に於いて、第3槽水温90℃の洗滌水で
洗滌し、引上げ速度40cm/分の引上げ速度で引上
げた以外は全て同じことを行つた。 得られたレンズの周辺部に多数の小さいクラツ
クが生じた。 比較例 4 実施例1に於いて、第3槽水温35℃の洗滌水で
洗滌し、引上げ速度120cm/分の引上げ速度で引
上げた以外は全て実施例1と同じことを行つた。 洗滌後ののレンズに多数の水滴が残り、レンズ
中央部にも水滴が見られた。透明塗料塗布後のレ
ンズは光学的に不均一で像のゆがみが見られた。 比較例 5 実施例2に於いて、第3槽水温90℃の洗滌水で
洗滌し、引上げ速度120cm/分の引上げ速度で引
上げた以外は全て実施例1と同じことを行つた。 洗滌後レンズは周辺部にクラツクが生じた。 比較例 6 実施例2に於いて、第3槽水温60℃の洗滌水で
洗滌し、引上げ速度155cm/分の引上げ速度で引
上げた以外は全て実施例2と同じことを行つた。 洗滌後のレンズに多数の水滴が付着した。
図1は水滴を付着しないプラスチツクス成形品
を得るための水温(℃)とプラスチツクス成形品
引上げ速度(cm/分)の関係を示すグラフであ
る。図に於てA,B,C,D,E,Fの点で囲ま
れた斜線部が水滴の付着しない範囲である。
を得るための水温(℃)とプラスチツクス成形品
引上げ速度(cm/分)の関係を示すグラフであ
る。図に於てA,B,C,D,E,Fの点で囲ま
れた斜線部が水滴の付着しない範囲である。
Claims (1)
- 1 シート状又はレンズ形状で20℃に於ける水と
の接触角が45゜以上であるプラスチツクス成形品
を界面活性剤を含む水で洗滌し、次いで界面活性
剤を含まない水で洗滌後、水槽内から該成形品を
垂直方向に引上げ水切りを行う方法に於いて、水
温x(℃)、引上げ速度y(cm/分)として、図
1に於いて点A(50、150)、B(70、150)、C
(70、5)、D(10、5)、E(10、10)、F(35、
50)を結んで出来る斜線部(境界線上は含む)内
の条件で引上げることを特徴とするプラスチツク
ス成形品の洗滌後の水切り方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6505480A JPS56161431A (en) | 1980-05-16 | 1980-05-16 | Method for draining plastic molded item after water washing |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6505480A JPS56161431A (en) | 1980-05-16 | 1980-05-16 | Method for draining plastic molded item after water washing |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56161431A JPS56161431A (en) | 1981-12-11 |
JPS6253233B2 true JPS6253233B2 (ja) | 1987-11-09 |
Family
ID=13275851
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6505480A Granted JPS56161431A (en) | 1980-05-16 | 1980-05-16 | Method for draining plastic molded item after water washing |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS56161431A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03112144A (ja) * | 1989-09-27 | 1991-05-13 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体装置の搬送装置 |
-
1980
- 1980-05-16 JP JP6505480A patent/JPS56161431A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03112144A (ja) * | 1989-09-27 | 1991-05-13 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体装置の搬送装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56161431A (en) | 1981-12-11 |
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