JPS6252540B2 - - Google Patents
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- JPS6252540B2 JPS6252540B2 JP55130794A JP13079480A JPS6252540B2 JP S6252540 B2 JPS6252540 B2 JP S6252540B2 JP 55130794 A JP55130794 A JP 55130794A JP 13079480 A JP13079480 A JP 13079480A JP S6252540 B2 JPS6252540 B2 JP S6252540B2
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- Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(a) 技術分野の説明
本発明は電力系統の保護を目的とする保護継電
システムの試験装置に関するものである。
システムの試験装置に関するものである。
(b) 従来技術の説明
第1図は本発明が適用される保護継電システム
の概念図を示したものである。A,Bは電気所で
あり、被保護区間送電線11の両端にはしや断器
12A,12Bが接続されている。両端電流は両
電気所において変流器13A,13Bにより取り
出され、夫々アナログデイジタル変換器(A/
D)14A,14Bによりデイジタルデータに変
換された後、判定部(PU)16A,16Bに転
送される。又両電気所A,BのA/D出力は夫々
信号伝送装置(CC)15A,15Bを介し相手
端子へ互いに伝送され、夫々各端子の判定部
(PU)に送られる。判定部(PU)16A,16
BではA電気所電流データI〓AとB電気所電流デ
ータI〓Bを用いて被保護区間送電線に流入する事
故電流の有無を判定する。判定結果は前述のしや
断器12A,12Bへのトリツプ指令として出力
される。この判定は上記電流データI〓A,I〓Bを用
いて、例えば次式により行なわれる。
の概念図を示したものである。A,Bは電気所で
あり、被保護区間送電線11の両端にはしや断器
12A,12Bが接続されている。両端電流は両
電気所において変流器13A,13Bにより取り
出され、夫々アナログデイジタル変換器(A/
D)14A,14Bによりデイジタルデータに変
換された後、判定部(PU)16A,16Bに転
送される。又両電気所A,BのA/D出力は夫々
信号伝送装置(CC)15A,15Bを介し相手
端子へ互いに伝送され、夫々各端子の判定部
(PU)に送られる。判定部(PU)16A,16
BではA電気所電流データI〓AとB電気所電流デ
ータI〓Bを用いて被保護区間送電線に流入する事
故電流の有無を判定する。判定結果は前述のしや
断器12A,12Bへのトリツプ指令として出力
される。この判定は上記電流データI〓A,I〓Bを用
いて、例えば次式により行なわれる。
|I〓A+I〓B|K1(|I〓A+|I〓B|)+K0…
(K1,K0は定数)
本特性は横軸に|I〓A+|I〓B|、縦軸に|I〓A
+I〓B|をとり、両端データI〓AとI〓Bとの位相差
を例えば180゜一定に保つた時、第2図の様に表
わされる(この特性図を比率特性と呼ぶ)。
+I〓B|をとり、両端データI〓AとI〓Bとの位相差
を例えば180゜一定に保つた時、第2図の様に表
わされる(この特性図を比率特性と呼ぶ)。
上記I〓A,I〓Bに相当する電気量を各端子にて作
成し、第2図の比率特性を描くことができれば、
本保護継電システム10の機能が検証できること
になる。このI〓A,I〓Bは、例えば虚負荷試験器な
どによりA/D部14A,14Bから与える。
A/D部14A,14Bは第3図の様な構成から
成る。つまり、第1図における変流器13Aの出
力は第3図の端子31aに与えられ、補助変流器
32aにより適当なレベルに変換され、次段のフ
イルタ(F)33aに導入される。ここでは入力
に含まれる高調波成分が取り除かれ、次段のサン
プルホールド部(S/H)34aにて所定タイミ
ングでサンプリングされホールドされる。第3図
のA/D部14は入力データが3種類の場合を想
定したもので、例えばR,S,T3相の電気量が
導入される場合に適用される。つまり端子31
a,31b,31cより導入された電気量は、
夫々補助変流器32a,32b,32c、フイル
タ(F)33a,33b,33c、サンプルホー
ルド部(S/H)34a,34b,34cを経
て、マルチプレクサ部(MPX)35に与えられ
る。ここでは3つのサンプルホールド(S/H)
部34a,34b,34c出力をチヤンネル切換
えするマルチプレクサ(MPX)部35出力が、
次段のADC部36によりアナログ・デイジタル
変換される構成となつている。A電気所における
A/D部14Aの入力端子31aより、虚負荷試
験器などにより導入された試験電流I〓ATは、信号
伝送装置(CC)15AによりB電気所へ伝送さ
れる。一方B電気所でもA/D部14Bの入力端
子より虚負荷試験器などにより試験電流I〓BTを印
加する。これらI〓AT,I〓BTのデータを用いて第2
図の様な比率特性をとるためには両電流ベクトル
の位相差を常に監視しておく必要がある。第4図
はA,B両電気所の母線電圧vA,vBを用いて両
電流ベクトルの位相差を監視し、比率特性をとる
場合を説明するためのものである。ここで母線電
圧vA,vBは、第1図の送電線11の潮流をゼロ
にして両端電圧位相差ゼロとなつているものとす
る。端子43AはA電気所母線電圧入力端子、こ
れは2現象ブラウン管オシロスコープ44Aに与
えられる。第5図vAはその波形の一例を示した
ものである。この波形を基準として180゜位相の
ずれた電流iATを虚負荷試験器41AよりA/D
部14Aに与える。その時の電流値は虚負荷試験
器41Aにシリーズに接続された電流計42Aに
より計測し、一定値に保たせる。試験入力iATは
A/D部14Aにてアナログ・デイジタル変換さ
れ、前述の説明の如く信号伝送装置(CC)15
Aを介し相手電気所に伝送される。B電気所でも
同様にしてB電気所母線電圧vBを端子43Bよ
り導入し、ブラウン管オシロスコープ44Bにて
波形観測する。その波形の一例を第5図vBに示
す。虚負荷試験器41BによりvBと同位相とな
る試験電流iBTをA/D部14Bに与える。その
値は電流計42Bにて計測する。B電気所判定部
(PU)16Bでは、位相が180゜異なる2つの電
流iAT,iBTを用いて前述の式の演算を行い、
式の等号が成立する限界ポイントを虚負荷試験
器の出力電流値を変えて捜す。以下iAT,iBTの
位相が180゜に保たれているのを母線電圧基準で
2現象ブラウン管オシロスコープにて確認しなが
ら、iATの大きさを変える。その時、B電気所に
て式の動作限界ポイントに相当するiBTの大き
さを捜すことにより比率特性がプロツトできる。
成し、第2図の比率特性を描くことができれば、
本保護継電システム10の機能が検証できること
になる。このI〓A,I〓Bは、例えば虚負荷試験器な
どによりA/D部14A,14Bから与える。
A/D部14A,14Bは第3図の様な構成から
成る。つまり、第1図における変流器13Aの出
力は第3図の端子31aに与えられ、補助変流器
32aにより適当なレベルに変換され、次段のフ
イルタ(F)33aに導入される。ここでは入力
に含まれる高調波成分が取り除かれ、次段のサン
プルホールド部(S/H)34aにて所定タイミ
ングでサンプリングされホールドされる。第3図
のA/D部14は入力データが3種類の場合を想
定したもので、例えばR,S,T3相の電気量が
導入される場合に適用される。つまり端子31
a,31b,31cより導入された電気量は、
夫々補助変流器32a,32b,32c、フイル
タ(F)33a,33b,33c、サンプルホー
ルド部(S/H)34a,34b,34cを経
て、マルチプレクサ部(MPX)35に与えられ
る。ここでは3つのサンプルホールド(S/H)
部34a,34b,34c出力をチヤンネル切換
えするマルチプレクサ(MPX)部35出力が、
次段のADC部36によりアナログ・デイジタル
変換される構成となつている。A電気所における
A/D部14Aの入力端子31aより、虚負荷試
験器などにより導入された試験電流I〓ATは、信号
伝送装置(CC)15AによりB電気所へ伝送さ
れる。一方B電気所でもA/D部14Bの入力端
子より虚負荷試験器などにより試験電流I〓BTを印
加する。これらI〓AT,I〓BTのデータを用いて第2
図の様な比率特性をとるためには両電流ベクトル
の位相差を常に監視しておく必要がある。第4図
はA,B両電気所の母線電圧vA,vBを用いて両
電流ベクトルの位相差を監視し、比率特性をとる
場合を説明するためのものである。ここで母線電
圧vA,vBは、第1図の送電線11の潮流をゼロ
にして両端電圧位相差ゼロとなつているものとす
る。端子43AはA電気所母線電圧入力端子、こ
れは2現象ブラウン管オシロスコープ44Aに与
えられる。第5図vAはその波形の一例を示した
ものである。この波形を基準として180゜位相の
ずれた電流iATを虚負荷試験器41AよりA/D
部14Aに与える。その時の電流値は虚負荷試験
器41Aにシリーズに接続された電流計42Aに
より計測し、一定値に保たせる。試験入力iATは
A/D部14Aにてアナログ・デイジタル変換さ
れ、前述の説明の如く信号伝送装置(CC)15
Aを介し相手電気所に伝送される。B電気所でも
同様にしてB電気所母線電圧vBを端子43Bよ
り導入し、ブラウン管オシロスコープ44Bにて
波形観測する。その波形の一例を第5図vBに示
す。虚負荷試験器41BによりvBと同位相とな
る試験電流iBTをA/D部14Bに与える。その
値は電流計42Bにて計測する。B電気所判定部
(PU)16Bでは、位相が180゜異なる2つの電
流iAT,iBTを用いて前述の式の演算を行い、
式の等号が成立する限界ポイントを虚負荷試験
器の出力電流値を変えて捜す。以下iAT,iBTの
位相が180゜に保たれているのを母線電圧基準で
2現象ブラウン管オシロスコープにて確認しなが
ら、iATの大きさを変える。その時、B電気所に
て式の動作限界ポイントに相当するiBTの大き
さを捜すことにより比率特性がプロツトできる。
第5図において両電気所母線電圧vA,vBは同
一位相で説明したが実際の系統においては潮流等
の影響により位相ずれがある。つまり入力電流i
ATとiBTとの位相差を180゜一定で行う比率特性
の試験において、両端位相の基準を司る母線電圧
vA,vBの位相ずれの補正が必要となる。又、上
記試験中においても潮流等の影響のため、常時両
電気所母線電圧位相が変化し、両電気所間で2現
象ブラウン管オシロスコープを観測しながら電話
連絡等により位相の補正をしながら試験をする必
要があり、試験を困難なものにしていた。又両端
電圧位相が明確に定まらなければ、第3図のA/
D部14におけるフイルタ35,36、サンプル
ホールド37,38などの入力部の素子不良によ
りその位相特性に変化があつた場合には上記試験
方法ではその不良を見つけることができない。
一位相で説明したが実際の系統においては潮流等
の影響により位相ずれがある。つまり入力電流i
ATとiBTとの位相差を180゜一定で行う比率特性
の試験において、両端位相の基準を司る母線電圧
vA,vBの位相ずれの補正が必要となる。又、上
記試験中においても潮流等の影響のため、常時両
電気所母線電圧位相が変化し、両電気所間で2現
象ブラウン管オシロスコープを観測しながら電話
連絡等により位相の補正をしながら試験をする必
要があり、試験を困難なものにしていた。又両端
電圧位相が明確に定まらなければ、第3図のA/
D部14におけるフイルタ35,36、サンプル
ホールド37,38などの入力部の素子不良によ
りその位相特性に変化があつた場合には上記試験
方法ではその不良を見つけることができない。
又、ブラウン管オシロスコープによる観測の代
りに判定部(PU)に導入された両端電流を用い
て両端電流位相を演算し、その値を表示等の方法
により観測しながら、入力電流iAT,iBTの位相
を計測しながら試験を行う方法がある。この場
合、上記位相差演算アルゴリズムなどのソフト負
担の増大、表示機能の追加によるハード負担の増
大につながり、コストアツプとなり好ましくな
い。
りに判定部(PU)に導入された両端電流を用い
て両端電流位相を演算し、その値を表示等の方法
により観測しながら、入力電流iAT,iBTの位相
を計測しながら試験を行う方法がある。この場
合、上記位相差演算アルゴリズムなどのソフト負
担の増大、表示機能の追加によるハード負担の増
大につながり、コストアツプとなり好ましくな
い。
(c) 発明の目的
本発明の目的は電流差動保護継電システムの機
能検証を簡便に、かつ確実に行うことのできる試
験装置を提供することにある。
能検証を簡便に、かつ確実に行うことのできる試
験装置を提供することにある。
(d) 発明の構成
本発明の構成を述べる前に、本発明が入力とす
る信号について説明しておく。
る信号について説明しておく。
電流差動原理を採る本システムにおいて式の
演算を行うためには両電気所での電気量のサンプ
リングデータに同時性が要求される。
演算を行うためには両電気所での電気量のサンプ
リングデータに同時性が要求される。
本発明が適用される第1図のシステムでは両電
気所の電流を同一時刻にサンプリングするため、
そのサンプリングタイミングを以下に説明する方
法により制御している。
気所の電流を同一時刻にサンプリングするため、
そのサンプリングタイミングを以下に説明する方
法により制御している。
第1図におけるA電気所の信号伝送装置15A
の内部ブロツクの一部を第6図に示す。主発振器
(OSM)61出力は位相制御器(PC)62に与
えられ相手電気所からの同期信号65との位相比
較を行い、両端のサンプリング位相が一致する様
に制御が行なわれ、その制御結果が次段のサンプ
リング同期信号(以下SP信号と呼ぶ)作成部6
3に与えられる。このSP信号64は相手電気所
へ送信されると共に、サンプリング信号66とし
てA/D部14内のサンプルホールド(S/H)
部に与えられ、入力信号のサンプリングに用いら
れる。
の内部ブロツクの一部を第6図に示す。主発振器
(OSM)61出力は位相制御器(PC)62に与
えられ相手電気所からの同期信号65との位相比
較を行い、両端のサンプリング位相が一致する様
に制御が行なわれ、その制御結果が次段のサンプ
リング同期信号(以下SP信号と呼ぶ)作成部6
3に与えられる。このSP信号64は相手電気所
へ送信されると共に、サンプリング信号66とし
てA/D部14内のサンプルホールド(S/H)
部に与えられ、入力信号のサンプリングに用いら
れる。
上記位相制御の方法を第7図を用いて説明す
る。時刻t1にA電気所にて発せられたSP信号は、
時刻t3でB電気所に到達し、同様にB電気所にて
t=t2で発せられたSP信号はt=t4にてA電気所
に到達する。第7図ε(=t2−t1)が両電気所での
SP信号の位相ずれとなり、このεを0にする様
に第6図位相制御器(PC)62は制御を行う。
ε=0となつた時両電気所でのサンプリングタイ
ミングは完全に同一時刻に行なわれることにな
り、前記式は同一時刻のサンプリングデータを
用いて演算されることになる。
る。時刻t1にA電気所にて発せられたSP信号は、
時刻t3でB電気所に到達し、同様にB電気所にて
t=t2で発せられたSP信号はt=t4にてA電気所
に到達する。第7図ε(=t2−t1)が両電気所での
SP信号の位相ずれとなり、このεを0にする様
に第6図位相制御器(PC)62は制御を行う。
ε=0となつた時両電気所でのサンプリングタイ
ミングは完全に同一時刻に行なわれることにな
り、前記式は同一時刻のサンプリングデータを
用いて演算されることになる。
本発明は、この両電気所間で同期のとれたSP
信号を用いて保護継電システムの試験を行うもの
である。第8図にその一実施例を記す。入力端子
81は前述のSP信号を導入する端子であり、こ
れは入力フイルタ部(F)82に与えられる。この出
力は次段の増幅部(A)83にてその振幅を変えら
れ、更に次段の移相器(P)84にてその位相が
変えられる。この様にして得られた信号が出力端
子85より第1図保護継電システム10内のA/
D部14A及び15Bの入力端子〜第3図の端子
31,32〜に印加される。本試験装置出力(端
子85より得られる)の振幅は端子85に電圧計
を接続して計測、SP信号に対する位相差は、端
子81と端子85間に位相計を接続して計測す
る。
信号を用いて保護継電システムの試験を行うもの
である。第8図にその一実施例を記す。入力端子
81は前述のSP信号を導入する端子であり、こ
れは入力フイルタ部(F)82に与えられる。この出
力は次段の増幅部(A)83にてその振幅を変えら
れ、更に次段の移相器(P)84にてその位相が
変えられる。この様にして得られた信号が出力端
子85より第1図保護継電システム10内のA/
D部14A及び15Bの入力端子〜第3図の端子
31,32〜に印加される。本試験装置出力(端
子85より得られる)の振幅は端子85に電圧計
を接続して計測、SP信号に対する位相差は、端
子81と端子85間に位相計を接続して計測す
る。
(e) 発明の作用
第9図のタイミングチヤートに従つて本発明の
作用を説明する。本発明の入力信号は前述した様
に両電気所で同期のとられたSP信号を用いる。
第9図aにその波形の一例を示す。ここでは系統
周波数50Hz、つまり20msの周期をもつ矩形波で
説明する。この50HzSP信号を入力とするフイル
タ(F)82は、入力矩形波に含まれている基本周波
数成分のみを通過させる帯域通過フイルタであ
る。このフイルタ82出力を第9図bに示す。こ
れはフイルタにより整形された50Hz正弦波であ
り、振幅Imを有する。同図bの一点鎖線は、次
段の増幅部(A)83により振幅をIm′にかえた時の
波形であり、これが次段の移相器(P)84の入
力となる。この移相器(P)84を用いて入力
SP信号に対する位相θを可変させ、以下に述べ
る方法で保護継電システムの試験を行うものであ
る。第9図cの一点鎖線が、本試験装置の出力端
子85に得られる。
作用を説明する。本発明の入力信号は前述した様
に両電気所で同期のとられたSP信号を用いる。
第9図aにその波形の一例を示す。ここでは系統
周波数50Hz、つまり20msの周期をもつ矩形波で
説明する。この50HzSP信号を入力とするフイル
タ(F)82は、入力矩形波に含まれている基本周波
数成分のみを通過させる帯域通過フイルタであ
る。このフイルタ82出力を第9図bに示す。こ
れはフイルタにより整形された50Hz正弦波であ
り、振幅Imを有する。同図bの一点鎖線は、次
段の増幅部(A)83により振幅をIm′にかえた時の
波形であり、これが次段の移相器(P)84の入
力となる。この移相器(P)84を用いて入力
SP信号に対する位相θを可変させ、以下に述べ
る方法で保護継電システムの試験を行うものであ
る。第9図cの一点鎖線が、本試験装置の出力端
子85に得られる。
次に第10図を用いて本発明の適用例を説明す
る。本誌験装置(TU)101Aは、両端で同期
のとられたSP信号64を入力とする。このSP信
号64を用いて作成された試験入力iATは本試験
装置(TU)101A内の移相器(P)によりSP
信号と特定の(指定通りの)位相関係を保つてい
る。ここでは移相を180゜とすると、試験入力iA
Tは第11図cに示す様な波形となる。この位相
をA電気所における位相計103Aにて計測、振
幅は電圧計102Aにて計測する。そしてこのi
ATがA電気所保護継電装置104Aに与えられ
る。信号伝送装置(CC)15Aを介しB電気所
に伝送されたこのデータ(iAT)は、B電気所内
信号伝送装置(CC)15Bを介して判定部
(PU)16Bに送られる。B電気所でもA電気所
と同一装置が設置されており、本試験装置
(TU)101Bへの入力はA電気所と同期のと
れたSP信号64である。つまり位相の基準とな
るSP信号に対してA電気所からの試験入力デー
タ(iAT)は180゜の位相をもち判定部(PU)1
6Bに導入され、B電気所でのA/D部14Bへ
の入力はSP信号と同一位相となる試験入力iBT
が与えられ、判定部(PU)16Bに導入され
る。A電気所ではiATが位相、振幅共同一値とな
る様に監視し、B電気所では本試験装置(TU)
101B内増幅部(A)にて振幅を変えて前述の式
における等号の成立する動作限界値を捜索する。
る。本誌験装置(TU)101Aは、両端で同期
のとられたSP信号64を入力とする。このSP信
号64を用いて作成された試験入力iATは本試験
装置(TU)101A内の移相器(P)によりSP
信号と特定の(指定通りの)位相関係を保つてい
る。ここでは移相を180゜とすると、試験入力iA
Tは第11図cに示す様な波形となる。この位相
をA電気所における位相計103Aにて計測、振
幅は電圧計102Aにて計測する。そしてこのi
ATがA電気所保護継電装置104Aに与えられ
る。信号伝送装置(CC)15Aを介しB電気所
に伝送されたこのデータ(iAT)は、B電気所内
信号伝送装置(CC)15Bを介して判定部
(PU)16Bに送られる。B電気所でもA電気所
と同一装置が設置されており、本試験装置
(TU)101Bへの入力はA電気所と同期のと
れたSP信号64である。つまり位相の基準とな
るSP信号に対してA電気所からの試験入力デー
タ(iAT)は180゜の位相をもち判定部(PU)1
6Bに導入され、B電気所でのA/D部14Bへ
の入力はSP信号と同一位相となる試験入力iBT
が与えられ、判定部(PU)16Bに導入され
る。A電気所ではiATが位相、振幅共同一値とな
る様に監視し、B電気所では本試験装置(TU)
101B内増幅部(A)にて振幅を変えて前述の式
における等号の成立する動作限界値を捜索する。
以上の説明はA電気所を基準にして行つたがB
電気所を基準にしても全く同じであることはいう
までもない。
電気所を基準にしても全く同じであることはいう
までもない。
更に本説明では第2図の様な比率特性により保
護継電システムの機能を試験するようにしたが、
本試験装置を用いることにより位相特性なども同
様に試験が可能である。
護継電システムの機能を試験するようにしたが、
本試験装置を用いることにより位相特性なども同
様に試験が可能である。
(f) 他の実施例
本文では本試験装置からの出力を第3図A/D
部内補助変流器33or34に与えることで説明し
たが、同図フイルタ部(F)35or36に与えるよう
にしてもよい。又通常保護継電装置は補助変流
器、判定部等をユニツト構造にして構成されてお
り、試験時には補助変流器をとりはずし、その位
置に本試験装置を挿入するように構成してもよ
い。この場合本試験装置と補助変流器との入出力
ピンは互換性を持たせておく必要がある。
部内補助変流器33or34に与えることで説明し
たが、同図フイルタ部(F)35or36に与えるよう
にしてもよい。又通常保護継電装置は補助変流
器、判定部等をユニツト構造にして構成されてお
り、試験時には補助変流器をとりはずし、その位
置に本試験装置を挿入するように構成してもよ
い。この場合本試験装置と補助変流器との入出力
ピンは互換性を持たせておく必要がある。
本文では両電気所間で同期のとれた信号として
50Hz矩形波のSP信号を本装置の入力としたが、
入力はこれに限定されるものではなく、両端同期
のとれたバイポーラ信号を用いてもよく、更に入
力電気量をサンプリングするタイミングを決める
サンプリングパルス(例えば600Hzクロツク)を
分周して用いてもよい。又第8図の構成ではフイ
ルタ、増幅部、移相器とを別々にしたもので説明
したが、フイルタと増幅部、増幅部と移相器更に
3者を一体にしたもの、3者の接続順序を変えた
ものなどすべて本発明の範ちゆうである。又フイ
ルタは帯域通過フイルタに限定されるものではな
く基本周波数成分付近を通過させるフイルタなら
何でもよい。
50Hz矩形波のSP信号を本装置の入力としたが、
入力はこれに限定されるものではなく、両端同期
のとれたバイポーラ信号を用いてもよく、更に入
力電気量をサンプリングするタイミングを決める
サンプリングパルス(例えば600Hzクロツク)を
分周して用いてもよい。又第8図の構成ではフイ
ルタ、増幅部、移相器とを別々にしたもので説明
したが、フイルタと増幅部、増幅部と移相器更に
3者を一体にしたもの、3者の接続順序を変えた
ものなどすべて本発明の範ちゆうである。又フイ
ルタは帯域通過フイルタに限定されるものではな
く基本周波数成分付近を通過させるフイルタなら
何でもよい。
又本文では2端子系統で説明したが多端子系統
保護用継電システムに対しても同様に適用可能で
ある。
保護用継電システムに対しても同様に適用可能で
ある。
又入力電気量としては変流器により計測した電
流を直接用いることに限定されず、保護送電線区
間内充電々流を補償した形で導入しても同様であ
る。
流を直接用いることに限定されず、保護送電線区
間内充電々流を補償した形で導入しても同様であ
る。
又SP同期信号を用いた本試験装置出力を、従
来から用いられているマイクロ回線を利用した同
期事故発生器への入力とすることで両端同時事故
発生時の保護継電システムの試験を行うことがで
きる。
来から用いられているマイクロ回線を利用した同
期事故発生器への入力とすることで両端同時事故
発生時の保護継電システムの試験を行うことがで
きる。
(g) 総合的効果
本発明は多端子送電系統保護用継電システムの
試験を行うに際して全端子で同期のとれたサンプ
リング同期信号(SP信号)を用いて保護継電装
置への試験入力を作成するもので、このSP信号
を基準信号として位相及び振幅を可変としたもの
である。従来潮流の影響で電話連絡などで試験中
に常時位相を調整しなければならなかつたが、本
発明に依ればそれが不要となり簡便にシステムの
試験を行うことができ、試験時間の短縮、両電気
所での試験入力の位相の明確化によりそのもたら
される効果は極めて大きい。更に本試験装置を補
助変流器あるいは補助変成器と入出力ピンに互換
性をもたせておくことにより、試験のための配線
が不要であり、シンプルな試験セツトとなる。又
本試験装置は両電気所で同期のとれたSP信号を
用いているため、逆に両電気所で同期がずれた場
合、そのチエツクが簡便にできる。つまりSP信
号に対する試験入力を両電気所で同一位相として
おけば同期ずれにより、差電流(=iAT−iBT)
が現出し、同期ずれが検出できるという効果があ
る。
試験を行うに際して全端子で同期のとれたサンプ
リング同期信号(SP信号)を用いて保護継電装
置への試験入力を作成するもので、このSP信号
を基準信号として位相及び振幅を可変としたもの
である。従来潮流の影響で電話連絡などで試験中
に常時位相を調整しなければならなかつたが、本
発明に依ればそれが不要となり簡便にシステムの
試験を行うことができ、試験時間の短縮、両電気
所での試験入力の位相の明確化によりそのもたら
される効果は極めて大きい。更に本試験装置を補
助変流器あるいは補助変成器と入出力ピンに互換
性をもたせておくことにより、試験のための配線
が不要であり、シンプルな試験セツトとなる。又
本試験装置は両電気所で同期のとれたSP信号を
用いているため、逆に両電気所で同期がずれた場
合、そのチエツクが簡便にできる。つまりSP信
号に対する試験入力を両電気所で同一位相として
おけば同期ずれにより、差電流(=iAT−iBT)
が現出し、同期ずれが検出できるという効果があ
る。
第1図は本発明が適用される保護継電システム
の概念図、第2図は電流差動リレーの比率特性
図、第3図は第1図におけるA/D部の内部ブロ
ツク図、第4図は保護継電システムの試験時のブ
ロツク図、第5図は第4図における試験を説明す
るための波形図、第6図は第1図における信号伝
送装置の内部ブロツク図の一部を示す図、第7図
は信号伝送装置を用いて両端同期をとる様子を示
す概念図、第8図は本発明の内部ブロツク図、第
9図a,bおよびcは第8図の動作を説明するた
めの図、第10図は本発明を用いた保護継電シス
テムの試験ブロツク図、第11図a,bおよびc
は第10図を説明するための波形図である。 11……保護送電線、12A,12B……しや
断器、13A,13B……変流器、14A,14
B……A/D変換部、15A,15B……信号伝
送装置、16A,16B……判定部、10……保
護継電システム、31a,b,c……A/D変換
部入力端子、32a,b,c……補助変流器、3
3a,b,c……フイルタ、34a,b,c……
サンプルホールド部、35……マルチプレクサ
部、36……A/D変換器、41A,41B……
虚負荷試験器、42A,42B……電流計、43
A,43B……母線電圧入力端子、44A,44
B……ブラウン管オシロスコープ、61……主発
振器、62……位相制御器、63……サンプリン
グ同期信号作成部(SP信号)、64,65……SP
信号、66……サンプリング信号、81,85…
…本発明の入出力端子、82……フイルタ、83
……増幅器、84……移相器、101A……保護
継電システム試験装置、102A……電圧計、1
03A……位相計、104A……A電気所保護継
電装置。
の概念図、第2図は電流差動リレーの比率特性
図、第3図は第1図におけるA/D部の内部ブロ
ツク図、第4図は保護継電システムの試験時のブ
ロツク図、第5図は第4図における試験を説明す
るための波形図、第6図は第1図における信号伝
送装置の内部ブロツク図の一部を示す図、第7図
は信号伝送装置を用いて両端同期をとる様子を示
す概念図、第8図は本発明の内部ブロツク図、第
9図a,bおよびcは第8図の動作を説明するた
めの図、第10図は本発明を用いた保護継電シス
テムの試験ブロツク図、第11図a,bおよびc
は第10図を説明するための波形図である。 11……保護送電線、12A,12B……しや
断器、13A,13B……変流器、14A,14
B……A/D変換部、15A,15B……信号伝
送装置、16A,16B……判定部、10……保
護継電システム、31a,b,c……A/D変換
部入力端子、32a,b,c……補助変流器、3
3a,b,c……フイルタ、34a,b,c……
サンプルホールド部、35……マルチプレクサ
部、36……A/D変換器、41A,41B……
虚負荷試験器、42A,42B……電流計、43
A,43B……母線電圧入力端子、44A,44
B……ブラウン管オシロスコープ、61……主発
振器、62……位相制御器、63……サンプリン
グ同期信号作成部(SP信号)、64,65……SP
信号、66……サンプリング信号、81,85…
…本発明の入出力端子、82……フイルタ、83
……増幅器、84……移相器、101A……保護
継電システム試験装置、102A……電圧計、1
03A……位相計、104A……A電気所保護継
電装置。
Claims (1)
- 1 各端電気量を同時サンプリング後アナログ・
デイジタル変換したデータを信号伝送装置を用い
て互いにデータ授受し合い、被保護区間送電線内
部に流入する事故電流の有無を判定する保護継電
システムの試験を行うものにおいて、前記同時サ
ンプリングの基準となるサンプリング同期信号を
用いて試験入力信号を作成し、この信号を保護継
電装置へ入力して前記保護継電システムの試験を
行うようにした保護継電システム試験装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55130794A JPS5755726A (en) | 1980-09-22 | 1980-09-22 | Protecting relay system testing device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55130794A JPS5755726A (en) | 1980-09-22 | 1980-09-22 | Protecting relay system testing device |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5755726A JPS5755726A (en) | 1982-04-02 |
JPS6252540B2 true JPS6252540B2 (ja) | 1987-11-05 |
Family
ID=15042841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP55130794A Granted JPS5755726A (en) | 1980-09-22 | 1980-09-22 | Protecting relay system testing device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5755726A (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60234420A (ja) * | 1984-05-07 | 1985-11-21 | 株式会社明電舎 | 継電器の点検装置 |
JPS648821A (en) * | 1987-06-30 | 1989-01-12 | Toshiba Corp | Differential relay |
JPH02241321A (ja) * | 1989-03-13 | 1990-09-26 | Mitsubishi Electric Corp | サンプリング時刻の同期制御方式 |
US10247764B2 (en) | 2013-07-25 | 2019-04-02 | Daihen Corporation | Method for controlling devices provided with communication function, and device used in implementing the method |
JP6450074B2 (ja) * | 2014-02-12 | 2019-01-09 | 株式会社ダイヘン | 計測装置、電力系統監視システム、および、計測方法 |
JP7360646B2 (ja) * | 2019-04-26 | 2023-10-13 | インフォメティス株式会社 | 計測装置、計測装置制御方法および計測装置制御プログラム |
-
1980
- 1980-09-22 JP JP55130794A patent/JPS5755726A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5755726A (en) | 1982-04-02 |
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