JPS625145A - 流れの三次元観察方法 - Google Patents

流れの三次元観察方法

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JPS625145A
JPS625145A JP14264885A JP14264885A JPS625145A JP S625145 A JPS625145 A JP S625145A JP 14264885 A JP14264885 A JP 14264885A JP 14264885 A JP14264885 A JP 14264885A JP S625145 A JPS625145 A JP S625145A
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敏明 長谷川
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俊夫 阿部
Noboru Hisamatsu
暢 久松
Atsushi Inumaru
淳 犬丸
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Nippon Furnace Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ■1発明の目的 (産業上の利用分野) 本発明は、流れの挙動を三次元解析するための手法の一
つであって、流れを三次元方向に定量的に測定可能とす
るため幾つかの断面を同時に可視化する方法に関する。
(従来の技術) 流れの挙動を観測する手段としては流れを可視化するこ
とが最も一般的である。この流れの可視化は、元来流れ
の剥離、′aの発生などを含む流れの状態や流れの方向
といったものを、おもな対象とする定性的な観察にとど
まるものが多かったが、最近では、いまだ十分な確度は
期待できないにしても、一応定量的な計測が可能となり
つつある。
例えば断続光を用いて得られるトレーサの流跡から、ま
たはトレーサの発生を電気的に制御できる電気制御法な
どによるタイムラインから任意の流れ場の流速分布を容
易に求めることができるようになってきた。
(発明が解決しようとする問題) しかし、従来の可視化方法によって流れの挙動を解析す
る場合、一般には写真などに記録されたトレーサの流跡
などに基づいて行なわれるため、平面的な流れ即ち二次
元的な流れにおける挙動を把握できるに止まり、旋回や
渦あるいは揺らぎを伴う立体的な流れ即ち三次元流のメ
カニズムを定量的に評価できるまでには至っていない。
本発明は、非定常な流れの三次元解析を大川するため、
定性的、定量的な観測が可能な状態で流れの幾つかの断
面を同時に可視化できる流れの立体的可視化方法を提供
することを目的とする。
If 、発明の構成 (問題点を解決するための手段) 斯かる目的を達成するため、本発明の流れの多断面同時
可視化方法は、微細粒子あるいは微細気泡から成るトレ
ーサを均一な濃度で分散させた流体で流れ場を形成する
一方、この流れ場を相互に異なる波長帯域の複数のスリ
ット光を使って同時に照射し照明光のトレーサに因る散
乱によって複数断面を同時に可視化すると共にこの流れ
場を各波長帯域毎に瞳像し、各波長帯域の散乱光によっ
て形成される画像から異なる断面の流れ挙動に関する定
性的・定量的情報を同時に検出するようにしたものであ
る。
(実 施 例) まず、本発明を実施するための典体的装置例を図面に基
づいて詳細に説明する。
第2図に流れ場を再現する可視化装置の一例を概略図で
示す。この可視化装置は、流れ場を再現するモデル槽1
と、このモデル槽1にトレーサ4を均一な濃度で分散さ
せた流体を供給する流体供給ユニット2及びモデル槽1
内の流れ場に収束された平面的な光5を照射するスリッ
ト光源3とから主に構成されている。この可視化装置に
おいて、モデル槽1の底面から流入した流体は、モデル
槽1内において流れ場を再現したのちモデル槽1の上方
の排出口6から図示しない排出管を通じて排出される。
流体は、通常そのままの状態であるいは必要な処理を施
した後槽外に排出される。尚、流体をモデル槽1の上方
から導入し底面から排出することも、また側面から導入
して他の面から排出することも可能である。
前記モデル槽1は、特定の周波数帯域の光特に可視領域
の光に対して吸収性を示すことがない材質であることが
望ましく、例えばアクリル樹脂やガラス等の透光性材料
によって円形ないし角形などの所定の形状に形成されて
いる。このモデル槽1は、内部にモデルを設置する場合
には、有限の流れ場を形成するための容器に過ぎないが
、管内の流体の流れを可視化する場合等にはそれ自体が
モデルとして使用される。また、無限空間における流れ
場を再現する場合には、モデル槽1に代えて実験至仝体
を流れ場とし静止空間を得る。尚、モデル槽1は、その
上方に排出口6を底面に噴射ロアを有し、更に底面の噴
射ロアには観察しようとする流れ場を再現するモデル8
が一般に取付けられる。もっとも、モデルを噴射ロアか
ら離してモデル槽1内に設置し、噴射ロアにおいては何
ら流体の流れに変化を与えない場合もある。本実施例の
モデル槽1は周壁仝面を可視光線を透過させる材料で形
成しているが、全周壁面を透過性材料、で形成する必要
はなく、少なくとも散乱光を観察する面とスリット光が
入射する面が透光性を有すれば足りる。例えばスリット
光5B、5G、5Rの入射方向と90〜145度の角度
θの位置で最適の乱反射が得られることからその範囲に
観察窓と入射窓とを位置させておけば良く、角型モデル
槽1を使用する場合には少なくとも隣り合う二面を透光
性材料で形成すれば足りる。尚、この場合、観察窓と入
射窓を除く他の周壁面を光吸収体で形成すれば、散乱光
の検出が極めて容易となる。更に、流れ場を輪切りにし
て観察する場合には、流れ場を横切るスリット光58.
5G、5Rを観察するため、モデル槽1の上方に観察者
ないし観察機器を配置する。
前述のモデル槽1に流体を供給する流体供給ユニット2
は、流体供給源(図示省略)とモデル槽1とを結ぶ管路
9の途中にトレーサ注入部10を設け、圧送途中の流体
にトレーサ4を定量的に強制注入することによっである
いは発生させることによって一定濃度の流体として供給
するものである。勿論、供給ユニット2は前述のものに
限定されない。例えば、あらかじめ可視化に最適な濃度
に調整された流体をタンクに貯留し、これを定量ポンプ
で取り出しモデル槽1に圧送するようにしても良い。
流れ場を形成する流体は、気体ないし液体に、微細粒子
あるいは微細気泡から成るトレーサ4を均一な濃度で分
散させたものであって、流れ場の形成に影響を及ぼさな
い範囲において可能な限りトレーサ4が密にかつ均一に
存在するe度に保たれている。
分散媒としては気体を使用する場合には空気を、また液
体を使用する場合には水を採用するのが最も一般的であ
るが、これ己限定されるものではなく、必要に応じて他
の気体を採用することもある。
また、分散相即ちトレーサ4としては、コロイド粒子に
代表される微細粒子か、微細気泡の採用が好ましい。分
散媒に気体を使用する場合のトレーサ4としては、直径
1μm程度の微粒子が容易に入手できるMgO,S! 
O,AC303等の所謂ファインセラミックスの球状物
が好適である。
このファインセラミックスから成る微粒子は取扱易く一
定濃度の気体コロイドが得易いからである。
勿論、霧や煙をトレーサとした気体コロイドも充分均一
化すれば使用できる。
また、分散媒に液体を使用する場合のトレーサ4として
は、上述のファインセラミックスの他、極めて微細な乳
脂防球を含む牛乳等の採用が好適である。殊に、牛乳は
、容易に入手できかつ安価で取扱いが容易であると共に
高輝度の散乱光が得られることから最も好ましいトレー
ナ微粒子の一つである。中でも加工乳は、一般に乳脂防
球が直径2μm以下(1μm未満41.8%、1〜2μ
m47.7%)に調整されているため、液体中において
コロイドを形成するに好適である。そこで、本実施例の
場合、水に対して0.2%重量部の加工乳を含ませて親
水コロイドを形成させている。
尚、ファインセラミックスの微粒子を採用する場合、牛
乳と違って流れの中に直接注ぎ込むだけでは直ちにコロ
イド状態を形成できない。そこで、ファインセラミック
スをあらかじめ少量の水に浸した高濃縮コロイド溶液と
も言うべきものを用意する。この高濃縮コロイド溶液は
、例えば、一定比率の水とファインセラミックスの微粒
子とを減圧下のタンク内において攪拌混合し、微粒子表
面に付着している気泡を完全に脱泡させることによって
作られる。この高濃縮コロイド溶液は、定量スラリポン
プを使って流体供給ユニット2に定量的に供給され、流
体供給源から供給される水と混合されて一定@度のコロ
イド溶液を形成する。
また、分散媒として液体を使用する場合には、0.06
〜0.2ml1lの範囲の微細気泡、更に好ましくは0
.1〜0.2ml+1の微細気泡を均一濃度で分散させ
得れば使用可能である。この微細な気泡は、流体供給ユ
ニット2の管路9の途中に直径3mm以下好ましくは0
.8〜0.5n+mの小孔を少なくとも1つ穿孔したオ
リスイス(図示省略)を設置することにより、0.2I
lII11以下の気泡が70%程度を占める平均0.1
mmの微細気泡が局所的減圧によって脱気され、連続的
に大量的に安定供給できる。
尚、前述の気体コロイドの場合、トレーサ4を定量噴射
装置を使って流体供給ユニット2に定量的に供給し、流
体供給源から供給される空気と混合させて一定濃度に形
成するか、或いはあらかじめ空気とトレーサ4を混合隈
拌して一定濃度としてからモデル槽1に供給する。
前述のトレーサを均一かつ密に含む流体によって再現さ
れる流れ場は、スリット光58.5G。
5Rに代表される平面的な照明によって、流れの任意の
位置を照射し可視化し得るように設けられている。スリ
ット光5B、5G、5Rは公知のスリット光源3によっ
であるいは二次元光学系を使用して可視域のレーザビー
ムを拡げることによって簡単に得られる。また、レーザ
ービームをそのままの状態で高速にオシレートさせるこ
とにより、実質的なスリット光として使用ることも可能
である。
このスリット光5B、5G、5Rとしでは、照射断面毎
に互いに波長帯域の異なる複数の光が採用される。波長
帯域の異なる光とは、他の光と主たる波長帯域を異にす
るものであって、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の単一色
光の中から適宜選択することが好ましく、中でも単一波
長の光の採用は最も好ましいいが、これらの組み合せか
ら成る色の光であっても他の光と波長帯域上での区別が
できるものであれば実施可能である。尚、スリット光に
は可視領域の光の使用が観測や画像9a理上好ましいが
、これに限定されるものでなく、赤外線領域や紫外線領
域の光の使用もIt像装置側を対応させることにより可
能である。
照明光としての単一色光の使用は好ましく、中でも光の
三原色たる赤、緑、青の光の使用は、その後の画像処理
を容易にする上で最も好適である。
帯域分離の容易な単一色光を使用する場合、撮像手段と
して入手容易な公知のITVカメラやカラーTVカメラ
等が使用可能だからである。したがって、使用波長帯域
の選択は、光の三原色を基本とし、これに可視断面数に
対応させて他の単一色ないし複合色を加えたり、−色除
けば良い。尚、この特定波長帯域のスリット光58.5
G、5Rは、例えば、白色光から容易に得られるスリッ
ト光を任意の色の特定波長帯域の光を主に透過させるバ
ンドパスフィルター11B、1°IG、IIRを通すこ
とによって容易に得られる。また、プリズムなどを使っ
て白色光を分光させてから任意の波長帯域の光・色を抽
出したり、可視領域のレーザ光を光源とすることにより
得られる。
一方、上述のスリット照明光58.5G、5Rの散乱に
よって可視化された複数の流れ場を同時に撮像する手段
としては、前記照明光の各波長帯域に夫々対応する特定
波長帯域の光を透過する複数のバンドパスフィルター1
28.12G、12R・・・と該フィルター12B、1
2G、12R・・・を透過する波長帯域ごとの画像情報
を夫々入力する複数の画像入力装置138.13G、1
3R・・・とから成る。画像入力側のバンドパスフィル
ター128.12G、12R・・・は、照明光として使
用される特定の波長帯域の光を主に透過させるものであ
って、波長帯域を異にする複数の照明光に対応させて複
数種用意されている。他方、画像入力装置は、画像処理
方式に応じて公知の装置の中から適宜選択使用される。
例えば、TVカメラ、ビデオカメラのような光学式のも
のあるいは高速度カメラのようなものの採用が好ましく
、中でもRGBli像管とバンドパスフィルターを内蔵
するカラーTVカメラの使用は一光軸上の複数の画像情
報を同時に得ることができることから好適である。
ここで、カラーTVカメラの場合、照明光に、赤、緑、
青の波長帯域の光を使用すれば、被写界深度を深くして
可視断面を撮像するだけで各断面ごとの可視流れ場が1
台のカメラで同時にR像され、かつ夫々RGB信号に分
けられて別個の画像情報として入力される。そこで、こ
のRGBカラー信号を夫々別個に取出して、そのまま画
像信号としであるいは高速A−D変換を経てデジタル電
気信号として出力し、可視化に供しあるいは測定ないし
記録のために供し若しくは録画し、画像に含まれている
流れの定性的、定量的情報を検出する。
例えば、市販のモニタテレビに直接表示する場合、流れ
場は、散乱光の輝度に対応した階調の白黒画像としであ
るいは単一カラー画像として表示される。勿論、散乱光
の輝度に置換された流れの挙動に関する定性的、定量的
情報は、画像情報のまま利用されるばかりでなく、適宜
アナログ画像処理若しくはデジタル画像処理を施して他
の形態によって利用されることもある。例えば、TV輝
度信号をコンピュータ処理等によって輝度に対応する明
度と色合いのカラー表示に変換することも可能である。
尚、本明細書におけるバンドパスフィルターとは、単一
のフィルターで特定波長帯域の光を主に透過させるもの
の他、短波長カットフィルターと長波長カットフィルタ
ーとを組合せて特定の波長帯域の光だけを透過させるも
の等の他のフィルターも含む。
以上のように構成された可視化装置を使って本発明の流
れの多断面同時可視化方法は次のように実施される。
まず、モデル槽1あるいは無限空間に向けて均質なトレ
ーサ4を密に分散させた流体を必要なだけ槽内に安定供
給し所望の流れ場を作り出す。トレーサ4を含む流体は
流れ場を形成しかつ可視化に好適な濃度にあらかじめ全
組調整されたものか、あるいは流体供給ユニット2にお
いて圧送中に涙金調整されたものが使用される。次いで
、この流れ場に相互に異なる波長帯域のスリット光5B
、5G、5Rを任意の異なるセクションに同時に照射し
、各スリット光5B、5G、5Rをトレーサ4に乱反射
させることにより任意断面における流れを抽出して可視
化する。
複数のスリット照明光5B、5G、5Rの散乱によって
可視化された流れ場は、観察者の目には重視して渾然と
なり判別不能であるが、バンドパスフィルター128.
12G、12R・・・を通してvri像された流れ場は
、各波長帯域毎に分離され、即ち各断面ごとの画像情報
として分離入力される。
このトレーサ4の粗密に伴う散乱光の強度およびその変
動によって形成される画像には流れ場の濃度およびその
変動並びに流速などの各種定性的定量的情報を含んでい
る。そこで、各画像入力をそのままモニタテレビなどを
使って出力し可視化すれば、同−流れ場の異なる断面に
おけるトレーサ4の動き即ち流れの挙動を画像で同時に
追跡できる。このため、一平面内における流れの現象、
流れ方向等は勿論のこと、三次元方向における定性的情
報も正確に知ることができる。しがも、十分微細でかつ
均質なトレーサ4によって散乱する光の強度は単位体積
中のトレー丈1[ii1数即ちトレーサ密度に比例する
と考えられ、それは散乱光の強度が濃度に対応すること
を意味することから、トレーサ4の粗密に伴う散乱光の
強弱によって濃度及び濃度弁イ[をも同時に目視観察で
きる。
また、濃度は、散乱光の明るさと相似関係にあり、混合
状態にある二流体においてトレーサ4を含まない流体の
割合が高くなるにつれて単位体積中のトレーサ量が減少
して明るさを失うことから、噴射ロア付近の明るさを塁
準明るさく濃度100%相当)として伯の点における濃
度が定量的に求められる。例えば、各セクションの流れ
場をモニターテレビに夫々映し出し、噴射口付近と任意
の測定点に該当するブラウン管上に設置したフォ]・セ
ンサによって光の強弱即ち濃度の粗密を電気的信号に変
換して検出し、この電気信号をフィルター23に通して
画面スキャン信号を除去した後にトランジェントレコー
ダを経てオシロスコープまたはXYレコーダへ出力し、
測定ないし記録することができる。しかも、この測定は
流れ場の異なるセクションにおける流体の濃度を同時に
可視化して画像処理するため流れ場全域における瞬間的
な濃度分布が立体的かつ定量的に解析できる。
更に、各セクションにおけるトレーサ4群の移動、拡散
及び集合現象即ち濃度変動が散乱光の集合から成る画像
の変化例えば明るさの変動を通して容易に比較し知るこ
とができる。しかも、この濃度変動は極めて近い点にお
いで極めて類似する波形の濃度変化として表われること
から、同一セクション内における極めて近い二点間ある
いは極めて近い二つのセクションの三次元方向の二点間
において極めて類似する波形の濃度変化が認められるま
での変動の時間的ずれを検出することによって、二次元
方向あるいは三次元方向における流れの速度を測定でき
ることとなる。
即ち、一つのコロイド粒子4を特定してそのコロイド粒
子4が所定距離△1を移動する時間を測定することは事
実上不可能であるが、一定濃度のコロイド粒子群が移動
する時間は接近する二点間の濃度変化の時間的ずれとし
て把握することができる。また、微細かつ均質なコロイ
ド粒子4が密に含まれた流体が作り出す流れ場において
、一定濃度のコロイド粒子群が移動する現象は一つの測
定点において濃度変化として表われる。そして、このコ
ロイド粒子群の移動現象は、極めて近い他の点において
は極めて類似する波形の濃度変化として表われる(第5
図参照)。このことから、コロイド粒子群の近接する二
点間における移動時間Δtは、両点における濃度変化の
時間的ずれとして把握できるのである。したがって、近
接する平行な二手面の流れ場において、極めて類似する
波形の濃度変化が認められる場合、これらの間における
S度変化の時間的ずれから三次元方向の流れの速度を測
定できる。尚、濃度変動は、コロイド粒子4を含む流体
と含まない流体との混合状態において、コロイド粒子4
を含まない流体の割合が高くなるにつれであるいは流体
の拡散による希薄化につれて単位体積中のコロイド粒子
量が減少し、単位体積当りの散乱光の輝度が低くなると
という現象で表われる。この現象は画像信号のまま利用
する場合、テレビ画面上での明るさの変動として現われ
る。
そこで、例えば第4図に示すように、各画像信号を出り
する各モニタテレビ21B、21G、21Rのブラウン
管上のほぼ同一あるいは主次元流動を想定した場合に相
関関係が求められると思われる位置にフォトセンサ22
8.22G、22Rを設置し、各点における濃度変動を
測定する。そして、コンピュータ24において、夫々の
測定点で起こる濃度変化の時間的ずれ・最大遅れ時間Δ
℃が相互相関関数法を用いて算出される。前述したよう
に、接近した二つの測定点P+ 、P2においては第5
図に示すように類似の濃度変化が起こる。そこで、各測
定点における濃度変化を統計的に処理して特徴的なピー
クを各々求め、このピークを基準にして最大遅れ時間△
tを求める。ある点における最大遅れ時間即ちコロイド
粒子群の例えばフォトセンサ22B、22G間移動時間
△tが求められれば、フォトセンサ22B、22G間の
微小距離△Lがあらかじめ定められていることから、■
=△L/Δ℃より流速は簡単に求められる。尚、第4図
において、符号25はディスプレイ、26はXYレコー
ダ、27はプリンタである。
勿論、上述の濃度測定等は工業用TVカメラを使って映
し出されるテレビ画像の輝度変化を利用してモニタテレ
ビ上のフォトセンサで連続的に検出してリアルタイムの
画像処理を実現しているが、これに限定されものではな
く、画像信号を直ちにコンピュータ処理して合成画像を
得たり、数値化したりあるいは記録することも可能であ
る。
また、高速度写真搬影カメラによって撮像して三次元解
析することも可能である。この場合、3000駒/秒の
搬影速度を得ることができるので、30〜60/秒が限
度のITVカメラに比べると、流れ場の揺らぎを記録す
る場合には大きな効果を発揮する。
■0発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明の流れの多断面
同時可視化方法は、微細粒子あるいは微細気泡から成る
トレーサを均一な濃度で分散させた流体で流れ場を形成
する一方、この流れ場を相互に異なる波長帯域の複数の
スリット光を使って同時に照射し照明光のトレーサに因
る散乱によって複数断面を同時に可視化すると共にこの
流れ場を各波長帯域毎に瞳像し、各波長帯域の散乱光に
よって形成される画像から異なる断面における流れの挙
動に関する定性的・定量的情報を同時に検出し得るよう
にしたので、成る断面内における流れの状態や流れの方
向といった定性的な観察は勿論のこと、散乱光の強弱か
ら濃度分布及び変動が一目で観察できるし、各波長帯域
の光によって形成される画像を分析しかつ三次元方向の
可視断面間の相関関係を求めることによって流れ場の立
体的な定性的観察は勿論のこと流れ場全域における瞬間
的なm度分布やその変動並びに流速等の定量的測定が非
接触下にリアルタイムで可能となる。
即ち、従来では不可能であった非定常流れの挙動に関す
る三次元解析をリアルタイムで非接触下に実現したので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理図、第2図は本発明に係る流れの
多断面同時可視化方法を実施する可視化装置の概略図、
第3図は可視化された流れ場を示す説明図、第4図は本
発明の流れの多断面同時可視化方法によって得られた画
像情報を処理する装置の一例を示す説明図、第5図は多
断面流れ場における@度変動の時間的ずれを示すグラフ
である。 3・・・スリット光源、4・・・トレーサ、5B、5G
、5R・・・相互に異なる波長帯域のスリット光、 11B、 11G、1’1R・・・バンドパスフィルタ
ー、128.12G、12R・・・バンドパスフィルタ
ー、138.13G、13R・・・ti像千手段特許出
願人    日本ファーネス工業株式会社財団法人 電
力中央研究所 第1図 手続ネm正書(自発) 昭和60年7月2日 特許庁長官   宇 賀  遇 部  殿1 、 事件
(1)表示Ot)−/ (r/ ’f”昭和60年7月
1日提出の特許願 2、発明の名称 流れの多断面同時可視化方法 3、補正をする者 事件との関係   特許出願人 名 称  日本)7−ネスエ東株式会社4、代理人 明細書の「特許請求の範囲」及び「発明の詳細な説明」
の欄6、補正の内容 特許請求の範囲 (1)微細粒子あるいは微細気泡から成るトレーサを均
一な濃度で分散させた流体で流れ場を形成する一方、こ
の流れ場を相互に異なる波長帯域の複数のスリット光を
使って同時に照射し照明光のトレーサに因る散乱によっ
て複数断面を同時に可視化すると共にこの流れ場を各波
長帯域毎に撮像し、各波長帯域の散乱光によって形成さ
れる画像から異なるIIi面におりる流れの挙動に関す
る定性的・定量的情報を同時に検出することを特徴とす
る流れの多断面同時可視化方法。 (2)前記可視断面をバンドパスフィルターを通して各
波丘帯域毎に撮像することを特徴とする特許請求の範囲
第1項に記載の流れの多断面同時可視化方法。 (3)前記スリット光は相互に異なる単−波長の光から
成ることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の流
れの多断面同時可視化方法。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) 微細粒子あるいは微細気泡から成るトレーサを
    均一な濃度で分散させた流体で流れ場を形成する一方、
    この流れ場を相互に異なる波長帯域の複数のスリット光
    を使って同時に照射し照明光のトレーサに因る散乱によ
    って複数断面を同時に可視化すると共にこの流れ場を各
    波長帯域毎に撮像し、各波長帯域の散乱光によって形成
    される画像から異なる断面における流れの挙動に関する
    定性的・定量的情報を同時に検出することを特徴とする
    流れの多断面同時可視化方法。
  2. (2) 前記可視断面をバンドパスフィルターを通して
    各波を帯域毎に撮像することを特徴とする特許請求の範
    囲第1項に記載の流れの多断面同時可視化方法。
  3. (3) 前記スリット光は相互に異なる単一波長の光か
    ら成ることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の
    流れの多断面同時可視化方法。
JP60142648A 1985-07-01 1985-07-01 流れの三次元観察方法 Expired - Lifetime JPH0654279B2 (ja)

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JPH05333039A (ja) * 1992-05-28 1993-12-17 Takasago Thermal Eng Co Ltd 気流の可視化方法
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CN103743537A (zh) * 2013-12-19 2014-04-23 浙江理工大学 用于piv实验示踪粒子的保压投放装置及方法

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JPS58154666A (ja) * 1982-03-10 1983-09-14 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 流跡計測方法及び流跡撮影カメラ
JPS5987334A (ja) * 1982-11-10 1984-05-19 Nippon Furnace Kogyo Kaisha Ltd 燃焼又は反応を伴う流れ場における流体流れのシュミレ−タ

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