JPS625118B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS625118B2
JPS625118B2 JP54023147A JP2314779A JPS625118B2 JP S625118 B2 JPS625118 B2 JP S625118B2 JP 54023147 A JP54023147 A JP 54023147A JP 2314779 A JP2314779 A JP 2314779A JP S625118 B2 JPS625118 B2 JP S625118B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mast
hull
reinforced plastic
fiber reinforced
carbon fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP54023147A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS55114679A (en
Inventor
Katsuji Kabaya
Kazuharu Fukushima
Akira Kubota
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP2314779A priority Critical patent/JPS55114679A/ja
Publication of JPS55114679A publication Critical patent/JPS55114679A/ja
Publication of JPS625118B2 publication Critical patent/JPS625118B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は航走速度を大きくするよう構成された
セールボートに関する。
一般にセールボートの航走速度を大きくするに
は船全体の軽量化を図ることにより達成できる。
このような場合、特にマストの重量を軽減するこ
とにより大きな効果が得られる。すなわち、マス
トは船全体の重心より相当の上方にあるため、こ
の重量を軽減すれば船全体の重心位置を変えるこ
となくバラスト重量を軽減できる。そして、この
ように重心位置から離れた位置にあるマストおよ
びバラストを軽減することによつて船全体の重心
まわりの慣性モーメントをかなり小さくできる。
したがつて船体が波に応じてピツチングしやすく
なり、波を乗り越しやすくなり、波による抵抗を
低減できるものである。しかし、従来のセールボ
ートは一般にアルミ合金製のマストを備えてお
り、このようなマストはその軽量化に限度があつ
た。
本発明は以上の事情にもとづいてなされたもの
で、その目的とするところは、軽量で、しかも強
度的にも充分なマストが得られ、航走速度を大き
くできるのは勿論のこと、船体の重心位置を有効
に下げることができ、復元力の大きな安定したセ
ールボート提供することにある。
すなわち、本発明は上記目的を達成するため、
セールを支持する中空筒状のマストを、少なくと
も略軸方向に沿つて延在するカーボンフアイバを
強化繊維としたカーボン繊維強化プラスチツクを
主体として構成し、このマストの肉厚を、船体の
前後方向に対向する部分では厚く、船体の両側に
対する部分では薄く形成し、マストの肉厚を周方
向に沿つて変化させたことを特徴とする。
以下、本発明を図面に示す一実施例にしたがつ
て説明する。図中1は船体、2はラダー、3はセ
ンターボードである。また、4はマストであつ
て、このマスト4は後述する如くカーボンフアイ
バ強化プラスチツク材料を主体として形成され、
中空円筒状をなしている。そしてこのマスト4の
下端部はマストステツプ5に後方に起倒可能に取
付けられている。6はこのマストステツプ5の基
板部であつて、この基板部6は船体1のデツキ7
に取付けられている。また、この基板部6の後方
からは支持柱部8が上方に一体に立設されてい
る。そして、上記マスト4の下端部には後方に向
つて取付ブラケツト9が突設されており、この取
付ブラケツト9の先端部は上記マストステツプ5
の支持柱部8の上端部にピン10によつて枢着さ
れ、マスト4はこのピン10を中心として第2図
に二点鎖線で示す如く後方に倒せるように構成さ
れている。また、マスト4の下端には嵌合部材1
1が取付けられている。この嵌合部材11はアル
ミニウム合金で形成され、マスト4の内面に嵌合
し、またマスト4の周壁を貫通して螺装された取
付螺子12……によつて取付けられている。な
お、この嵌合部材11とマスト4との嵌合面およ
び取付螺子12……の外周には防食のための亜鉛
塗料13が塗布されている。そして、上記基板部
6の上面にはマスト4が正立したときこのマスト
4の下端に取付けられた嵌合部材11を嵌合収容
する嵌合収容部14が一体に立設されている。そ
して、この嵌合収容部14にはこれを横方向に貫
通して着脱自在にクレビスピン15が取付けられ
ている。そして、上記嵌合部材11にはこのクレ
ビスピン15の位置に対応して係着凹部16が形
成されている。そして、このクレビスピン15を
取外すことによつてマスト4が起倒自在となり、
またマスト4が正立した状態でクレビスピン15
を嵌合収容部14に取付けることによりこのクレ
ビスピン15が嵌合部材11の係着凹部16内に
係合してマスト4を正立状態に保持するように構
成されている。また、このマスト4の下端部には
ハリヤード導出孔17が形成されており、このハ
リヤード導出孔17には案内滑車18が取付けら
れている。そして、メインセール19のハリヤー
ド(図示せず)はこのマスト4内を通り、案内滑
車18に案内されてこのハリヤード導出孔17か
ら導出されるように構成されている。そして、こ
のマスト4はカーボンフアイバ強化プラスチツク
材料を主体として構成され、中空円筒状をなして
いる。20は軸方向カーボンフアイバ強化プラス
チツク層であつて、マスト4の軸方向に沿つて配
置されたロービング状のカーボンフアイバ21を
プリプレグ法によつて成形したものである。そし
て、この軸方向カーボンフアイバ強化プラスチツ
ク層20の肉厚は、第4図に示すように、船体1
の前後方向に対向する部分では厚く、船体1の両
側に対向する部分では薄く形成されており、マス
ト4の肉厚が周方向に沿つて変化されている。こ
の場合、上記カーボンフアイバ強化プラスチツク
層20の肉厚の変化は、周方向に亘つて積層数を
変えることによつてなされ、このため、肉厚は段
階的に変化している。そして、この軸方向カーボ
ンフアイバ強化プラスチツク層20の内側および
外側面にはクロス状のグラスフアイバで強化され
たグラスフアイバ強化プラスチツク層22,23
が積層されている。なお、このマスト4の後側外
周には軸方向に沿つてアルミニウム合金からなる
セールグループ部材35がエポキシ系接着剤36
等により接着されている。また、このマスト4の
下部にはブーム取付部24が形成され、ここにブ
ーム25が取付けられている。26はブーム25
を取付けるためのブーム取付部材であつて、ブラ
インドリベツド27,27によつてマスト4のブ
ーム取付部24に取付けられている。そして上記
のブーム25はヒンジ28を介してこのブーム取
付部材26に連結されている。そして、このブー
ム取付部24ではマスト4の外径が大きく形成さ
れ、他の部分より肉厚が厚く形成されている。ま
た、このブーム取付部24では軸方向カーボンフ
アイバ強化プラスチツク層20とグラスフアイバ
強化プラスチツク層22,23との間にそれぞれ
ロービング状のカーボンフアイバ29を周方向に
沿つて配置した周方向カーボンフアイバ強化プラ
スチツク層30,30が介在されている。したが
つてこのブーム取付部24ではカーボンフアイバ
21,29が互に直交する2方向に配置され、ブ
ラインドリベツト27,27に加わる荷重によつ
てマスト4の周壁が裂けるのを防止するよう構成
されている。また、ブーム取付部材26とマスト
4とが互に当接する接触面、およびブライドリベ
ツト27,27の外周面には防食のための亜鉛塗
料31が塗布されている。そして、このブーム取
付部24の他にスプレツダ(図示せず)を取付け
るためのスプレツダ取付部32およびフオアステ
ー33を取付けるためのフオアステー取付部34
が形成されており、これらスプレツダ取付部32
およびフオアステー取付部34は上記ブーム取付
部24と同様の構造に形成されている。なお、第
3図および第4図は理解を容易にするために肉厚
の差を実際のものより誇張して描いたものであ
る。また、第1図中符号38は、マスト4の上端
から船尾に向つて張つたバツクステーを示す。
このような本発明の一実施例において、マスト
4は、その上端部がフオアステー33やバツクス
テー38によつて、船体1の前後方向に引張られ
ているので、このマスト4には常時船体1の前後
方向に沿う曲げ力が加わるとともに、メインセー
ル19が風を受けると、マスト4には前後方向に
より大きな曲げ力が加わる。
しかるに、上記構成のマスト4は、軸方向に沿
つて配置されたカーボンフアイバ21によつて強
化された軸方向カーボンフアイバ強化プラスチツ
ク層20を主体として構成したので、従来のアル
ミ合金製のマスト4に比べて大幅に軽量化できる
とともに、このカーボンフアイバー21がマスト
4に加わる曲げに対抗することになり、曲げ強度
をきわめて大きく保つことができる。
しかも、このマスト4は船体1の前後方向の肉
層を、船体1の両側に比べて厚く形成してあるの
で、上記マスト4に加わる曲げ力に対して、より
高強度となり、軽くて強いマスト4が得られる。
したがつて、船体1の重心位置を有効に下げる
ことができ、復元力の大きな安定したセールボー
トを得ることができる。
また、船体1の重心位置を変えないとすれば、
その分だけバラストとなるセンターボード3の重
量を軽減できるから、上記重心回りの慣性モーメ
ントが小さくなる。このため、船体1が波に応じ
てピツチングし易くなり、波の抵抗が軽減される
から、航走速度を大きくすることができる。ま
た、マスト4の径も細くすることができるので、
メインセール19に当る風がマスト4によつて乱
されることが少なくなり、メインセール19の効
率が向上してより航走速度を大きくできる。ま
た、軸方向カーボンフアイバ強化プラスチツク層
20はカーボンフアイバ21が軸方向のみに配列
されているので、周方向の強度が小さく、マスト
4の断面形状が変形するような破壊を生じやすく
なるが、この軸方向カーボンフアイバ強化プラス
チツク層20の内外両面にはクロス状のグラスフ
アイバで強化されたグラスフアイバ強化プラスチ
ツク層22,23が積層されているので、これら
によつて周方向の補強がなされ、上述の如き不具
合を生じることはない。またブーム取付部24
等、他部材が取付けられ、局部的な荷重が加わる
部分はマスト4の肉厚が大きく形成されており、
また周方向にもカーボンフアイバ29が配置され
ているので、これらの部分が局部的に破壊した
り、他部材を取付けるリベツト、螺子等に加わる
荷重によつてマスト4が軸方向に裂けたりするこ
とがなく、充分な取付強度が得られる。
なお、本発明は必らずしも上記の一実施例には
限定されない。
たとえばグラスフアイバ強化プラスチツク層は
必らずしも設ける必要はない。
また、ブーム取付部等の構成は必らずしも上記
のものに限定されない。
さらにマストと船体の取付構造も必らずしも上
記のものには限定されない。
以上詳述した本発明によれば、マストを、その
軸方向に沿つて配置されたカーボンフアイバによ
り強化された軸方向カーボンフアイバ強化プラス
チツクを主体として構成したので、従来のアルミ
合金製のマストに比べて大幅に軽量化できるとと
もに、このカーボンフアイバーがマストに加わる
曲げに対抗することになり、曲げ強度もきわめて
大きく保つことができる。しかも、このマストは
船体の前後方向の肉厚を、船体の両側に比べて厚
く形成してあるので、上記マストに加わる曲げ力
に対してより高強度となり、軽くて強いマストが
得られる。
したがつて、船体の重心位置を有効に下げるこ
とができ、復元力の大きな安定したセールボート
を得ることができる。
それとともに、上記マストの軽量化によつて、
上記重心回りの慣性モーメントが軽減されるの
で、船体が波を乗り越え易くなり、このため、波
による抵抗を低減でき、航走速度を大きくできる
等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は側面
図、第2図は第1図の部分の拡大図、第3図は
一部断面で示す第1図の部分の説明図、第4図
は第1図の―線に沿う断面図である。 1…船体、4…マスト、19…セール(メイン
セール)、20…軸方向カーボンフアイバ強化プ
ラスチツク層、22,23…グラスフアイバ強化
プラスチツク層、24…ブーム取付部、30…周
方向カーボンフアイバ強化プラスチツク層、32
…スプレツダ取付部、34…フオアステー取付
部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 セールを支持する中空筒状のマストを、少な
    くとも略軸方向に沿つて延在するカーボンフアイ
    バを強化繊維としたカーボン繊維強化プラスチツ
    クを主体として構成し、このマストの肉厚を、船
    体の前後方向に対向する部分では厚く、船体の両
    側に対向する部分では薄く形成し、上記マストの
    肉厚を周方向に沿つて変化させたことを特徴とす
    るセールボート。
JP2314779A 1979-02-28 1979-02-28 Sailboat Granted JPS55114679A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2314779A JPS55114679A (en) 1979-02-28 1979-02-28 Sailboat

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JP2314779A JPS55114679A (en) 1979-02-28 1979-02-28 Sailboat

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS55114679A JPS55114679A (en) 1980-09-04
JPS625118B2 true JPS625118B2 (ja) 1987-02-03

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ID=12102447

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JP2314779A Granted JPS55114679A (en) 1979-02-28 1979-02-28 Sailboat

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Families Citing this family (4)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60100291U (ja) * 1983-12-16 1985-07-08 白井 充 硬度可変マスト
FR2679973A1 (fr) * 1991-07-30 1993-02-05 Petitjean Philippe Procede d'ancrage sur une structure creuse en materiau composite.
EP2891604A1 (de) * 2014-01-06 2015-07-08 Karl Mayer Textilmaschinenfabrik GmbH Mast für Segelfahrzeuge
CN113444935B (zh) * 2021-09-01 2021-11-09 山东裕航特种合金装备有限公司 一种耐冲击船用桅杆的制备方法

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JPS55114679A (en) 1980-09-04

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