JPS6250880B2 - - Google Patents

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JPS6250880B2
JPS6250880B2 JP59038116A JP3811684A JPS6250880B2 JP S6250880 B2 JPS6250880 B2 JP S6250880B2 JP 59038116 A JP59038116 A JP 59038116A JP 3811684 A JP3811684 A JP 3811684A JP S6250880 B2 JPS6250880 B2 JP S6250880B2
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JP
Japan
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rollers
frame
cart
rails
drive
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Application number
JP59038116A
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English (en)
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JPS60181995A (ja
Inventor
Takaaki Hamada
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Kumahira Safe Co Inc
Original Assignee
Kumahira Safe Co Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Kumahira Safe Co Inc filed Critical Kumahira Safe Co Inc
Priority to JP59038116A priority Critical patent/JPS60181995A/ja
Publication of JPS60181995A publication Critical patent/JPS60181995A/ja
Publication of JPS6250880B2 publication Critical patent/JPS6250880B2/ja
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  • Structure Of Belt Conveyors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、顧客が車に乗つたままの状態で預金
等の出し入れを行うことができるドライブアツプ
バンキング方式における搬送装置に関する。
〔従来の技術〕
近年、顧客が車に乗つたままの状態で預金等の
出し入れができるドライブイン方式の預金装置が
普及してきている。またこの方式では、同時に数
台の車の顧客が預金の出し入れができるように、
車路に複数のアイランドを設け、預金又は通帳等
の収受が遠隔装置を使用して行える装置が実用化
されてきている。従来、この種ドライブイン方式
の預金装置としては例えば米国特許第4135684号
公報に開示されている気送管を用いた真空方式の
ものや、同じく米国特許第4010824号公報に開示
されている搬送装置などが知られている。後者の
搬送装置は、銀行と離隔した顧客側アイランドと
銀行側のテラー側を中空状の枠体で連結し、この
枠体内に複数のモータ、多数のアイドルローラ、
搬送ベルトおよびプーリなどからなる搬送機構を
収納し、これにより顧客側とテラー側間とで容器
(預金箱)の受渡しをするように構成されてい
た。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら上記従来の装置には次のような問
題点があつた。
すなわち、前者の真空方式の場合、搬送経路の
気密性が要求され、従つて装置の据付けや保守管
理が複雑でコスト高を招来するという問題があ
り、又後者の搬送装置は、駆動モータの数やアイ
ドルローラの数が多い上に構造が複雑で重量、大
型化し、据付費、運転費などの面でコスト高を招
いていた。更に、預金箱がアイドルローラおよび
搬送ベルトにより蛇行しながら搬送されるため、
円滑で且つスピーデイな搬送が成されず故障発生
率も高いなどの問題点があつた。
本発明は上記問題点を解決するために成された
もので、軽量小型でしかも構造が簡単な上、据付
費や運転費等のコストも安価で迅速な銀行業務、
並びに顧客サービスができ、更には容器の出し入
れが容易で且つ円滑、安定した容器の搬送が可能
なドライブアツプバンキング方式における搬送装
置を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するための具体的な手段とし
て、 (1) 一方の受渡口と該受渡口から垂直上方に延び
る中空状の垂直部と、他方の受渡口と該受渡口
から垂直上方に延びる中空状垂直部と、これら
各垂直部の上端部同志を接合する中空状水平部
と、これら各垂直部および水平部内で二方向に
容器を搬送する搬送手段と、該搬送手段を同期
して同一方向に駆動する駆動手段とを有する搬
送装置において、前記搬送手段は前記各垂直部
および水平部に内設して固定された折曲部を有
する平行な2本のレールと、該各レールに沿つ
て延在する一対の搬送ベルトと、前記容器を挿
脱自在に収納するとともに前記搬送ベルトと圧
接状態に当接して前記レール上を二方向に移動
するカートとから成り、該カートは上枠と下枠
とにより構成し、上枠および下枠は夫々離間し
て相対する各2枚の上板および上板と、これら
相対する上板および下板の両端部に回転自在に
軸着して成る上下2個づつのローラとにより形
成するとともに、前記上枠と下枠とは下板中央
部の長手方向に形成された長溝に、上板の中間
部外側に突設した係止部材を遊挿して互いに揺
動自在で且つスライド可能に連結する一方、前
記下板の外方にあたる前記ローラ軸の両端部に
は鍔部を有するテーパー状車輪を軸支したこと
を特徴とするドライブアツプバンキング方式に
おける搬送装置、とするものである。
(2) また好ましくは、前記相対する下板の長溝を
挾む両側に傾斜部、水平部、U字形溝とからな
る切欠を夫々対称形に形成するとともに、該切
欠と相対する上板には切欠と係合して滑動する
摺動部材を夫々設けたことを特徴とするもので
ある。
(3) また前記上枠のローラ間および下枠のローラ
間に、夫々ベルトをループ状に掛け渡したこと
を特徴とするものである。
(4) 更に、前記相対する下板内方の各ローラ近傍
に容器を支承する複数の支承部材を設けたこと
を特徴とするものである。
〔作用〕
上記構成の搬送装置によると、カートは中空状
の垂直部並びに水平部内に延在した2本のレール
上を搬送ベルトの駆動力により容器を収納した状
態で走行する。カートの上枠と下枠とは中間部を
支点として揺動自在であるため、容器の出し入れ
が容易に行われ、また下板に形成された切欠に上
板の摺動部材を係合させているので、上枠の揺動
時にはその状態が保持されるとともに、走行中は
水平状態に保たれるようになる。
カート内に収納された容器は、上下の各ローラ
間に掛け渡したベルトおよび一対の搬送ベルトと
下板に設けられた複数の支承部材によつて挾持さ
れるので、カートと一体的となつて安定した搬送
が可能となる。更に、カートの下枠に鍔部を有す
るテーパー状車輪を設けたことにより、レール折
曲部の走行が円滑に行われるとともにレール上か
らの脱輪を防止することができる。
〔実施例〕
以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図乃至第14図はこの発明の一実施例を示
す図である。第1図において、1は銀行の建屋で
あり、この建屋1には車路2に張り出した庇廂3
が設けられるとともに壁4には防弾ガラス5によ
り形成された窓6が設けられている。窓6の内側
銀行屋内には天井から複数の垂直部7,7…が垂
設されており、この垂直部7は箱状の支持枠によ
り夫々構成されているとともに、その下端部には
テラー側の受渡口8が夫々形成されている。車路
2には複数の車が乗り入れられるように一定の距
離離隔した複数のアイランド9,9…が設けられ
ており、これらアイランド9の間が一車線の車路
となる。アイランド9と庇廂3との間には複数の
垂直部10,10…が夫々立設されており、該垂
直部10は中空で箱状の支持枠により夫々構成さ
れているとともに、下方には顧客側の受渡口11
が夫々形成されている。このように対をなす各テ
ラー側の垂直部7と顧客側の垂直部10とは、庇
廂3に固定された箱状の水平部12並びに両端接
合部13,13を介して夫々連通状に連結されて
いる。
前記箱状の垂直部7,10は夫々長さが異なる
以外同一構成の枠体であり、顧客側の受渡口11
は顧客が車に乗つたまま利用するためテラー側の
受渡口8よりも低い位置にあり、また銀行内の垂
直部7は車路2上の垂直部10よりも短かくなつ
ている。更に各水平部12の長さは、各アイラン
ド9と窓6との距離が一定の差で変化しているの
でそれに従つて長くなつており、垂直部7、水平
部12、垂直部10は全体として中空の搬送用枠
体14を構成している。
次に第2図に示すように、枠体14の内方には
テラー側(図中右方)の受渡口8近傍から顧客側
の受渡口11の近傍にかけて平行な2条のレール
15,16が枠体14に沿つて延在しており、こ
れらレール15,16は前記両接合部13,13
内で所定の曲率をもつ外方に凸面を有する円弧状
の折曲部17を夫々有している。このレール1
5,16は中空で矩形の管状体により夫々構成さ
れている。またレール15,16は複数の支持部
材29,29…により枠体14に固定される一
方、レール15,16同志は複数の軸30,30
…により互に結合されている。これら軸30,3
0…はレール15,16の両端部および折曲部1
7,17…にも設けられており、折曲部17の
夫々の軸30にはアイドルローラ19,20が回
転自在に支承されている。レール15,16は第
3図および第4図に示す如く断面矩形を有してお
り、下面21にはその長手方向の全長にわたつて
延在する切欠22が形成されている。折曲部17
でこれらレール15,16を30度以内で捩つた場
合、第4図に示すようにレール15,16の断面
形状は多少変形するが、切欠22により変形量が
吸収されるので特に問題はない。このレール1
5,16の捩りは、第1図に示すようにテラー側
から車の顧客が重ならずに見通せるようにするべ
く、テラー側の垂直部7と顧客側の垂直部10と
を互いに食い違いに且つ平行にするために成され
るものである。又第4図に示すようにこれらレー
ル15,16は折曲部17と直線部18とに分割
されており、直線部18は銀行の窓6から特定の
アイランド9までの異なる距離に従つて調節でき
るように自由の長さに分割可能となつている。第
3図および第4図において、23,23はレール
15,16の下面21に当接して該レール15,
16を固定する締結部材であり、この締結部材2
3はレール15,16の中空内に挿入されてお
り、その中央部に図示しない2個のネジ穴が形成
されている。折曲部17のレール15,16と直
線部18のレール15,16は、双方の端部を接
近させて前記締結部材23に対し切欠22を通る
ボルト24を螺挿することにより支持部材29上
に固定することができる(第3図)。これにより
レール15,16の下面21は支持部材29に挾
持されるとともに、レール15,16は長手方向
に接続される。なお、これらレール15,16は
断面矩形に限られることなく断面円形、その他の
管状体に形成することもできる。
次に搬送手段について説明する。
第2図、第5図において、垂直部10の内方で
レール15,16の先端部下方にはシヤフト25
が枠体14に回転自在に軸支されており、このシ
ヤフト25には駆動プーリー26と連動プーリー
27とが離隔して同軸に固定されている。この連
動プーリー27は一方の折曲部17上のアイドル
ローラ19と略同一線上に位置しており、シヤフ
ト25はアイドルローラ19の軸30と略平行と
なつている。第6図において、同様に他方の垂直
部7内方でレール15,16の先端部下方にはシ
ヤフト31が枠体14に軸支されており、このシ
ヤフト31には連動プーリー32が固着されてい
る。この連動プーリー32は他方の折曲部17上
のアイドルローラ19と略同一線上に位置してお
り、前記シヤフト31と軸30とは略平行となつ
ている。
次に両折曲部17,17の下方枠体14の内方
には、ガイドローラ33,34が夫々回転自在に
設けられており、該ガイドローラ33,34の軸
線はシヤフト25,31と略平行となつている。
顧客側の連動プーリー27、一方の4個のアイド
ルローラ19,19…、他方の4個のアイドルロ
ーラ19,19…、テラー側連動プーリー32、
ガイドローラ34,33間には内方の搬送ベルト
35が張設されている。第5図において、前記シ
ヤフト25から所定距離離隔した外方には該シヤ
フト25と平行な他方のシヤフト36が枠体に回
転自在に軸支されている。シヤフト36には駆動
プーリー37と連動プーリー38とが離隔して同
軸に固定されており、連動プーリー38は垂直部
10内のアイドルローラ20と略同一線上に位置
している。第6図において、同様にテラー側のシ
ヤフト31から所定距離離隔させた外方にはシヤ
フト39が設けられており、シヤフト39には連
動プーリー40が固定され、該連動プーリー40
は他方の垂直部7内のアイドルローラ20と略同
一線上に位置している。次に、第2図に示すよう
に両折曲部17,17の上方で枠体14内方に
は、ガイドローラ41,42が夫々回転自在に設
けられており、ガイドローラ41,42の回転軸
はシヤフト36,39と、又シヤフト31はシヤ
フト39と夫々略平行となつている。顧客側の連
動プーリー38と外方のガイドローラ41,42
並びにテラー側の連動プーリー40、両折曲部1
7,17の8個のアイドルローラ20,20…間
には外方の搬送ベルト43が張設されている。再
び第3図に示すように前記アイドルローラ19と
20とは同軸かつ互に回転自在であり、また内方
の搬送ベルト35と外方の搬送ベルト43とは互
いに位置ズレを有して張設されている。なお、こ
れら搬送ベルトと連動プーリーを夫々追加して内
方2本、外方2本とすることも可能である。第5
図、第6図において、テラー側連動プーリー3
2,40との間隔は顧客側の連動プーリー27,
38との間隔に略等しい。搬送ベルト35と43
とは所定の弾性率を有し伸縮するとともに、外方
の搬送ベルト43の伸縮量は内方のベルト35の
伸縮量よりも大きく設定されている。44,45
はシヤフト25,36に夫々固着された補助プー
リーであり、同様にテラー側のシヤフト31,3
9にも補助プーリー46,47が夫々固着されて
いる(第6図参照)。又第2図において、レール
15,16の両端部には後記するカートのストツ
パである停止部材28,48が夫々突設されてい
る。なお前記ガイドローラ33,34は軸30と
同軸に設けてもよく、このときガイドローラ3
3,34はアイドルローラ19,20に対して軸
方向に変位することになる。次に第5図におい
て、駆動手段50を説明する。
51はシヤフト25,36下方で顧客側の垂直
部10内壁に回転自在に軸支されたプーリー軸で
あり、このプーリー軸51には大型プーリー5
2、減速プーリー53および54が同軸上に固着
されている。この減速プーリー53と前記駆動プ
ーリー37間にはループベルト55が平行に張設
され、また減速プーリー54と駆動プーリー26
間にはループベルト56が襷掛けに張設されてい
る。60は垂直部10下端部に固着された正逆回
転可能なモータであり、このモータ60の出力軸
には出力プーリー61が固定されるとともに、こ
の出力プーリー61と前記大型プーリー52間に
はループベルト62が掛け渡されている。このモ
ータ60は第1図に示す顧客側受渡口11の近傍
に設けられたSENDスイツチSと図示しない停止
用のマイクロスイツチに電気的に接続されてい
る。又、受渡口11にはインターホンMが設けら
れている。
第5図および第7図乃至第12図において、6
5はレール15,16に沿つて顧客側の受渡口1
1からテラー側の受渡口8に、又はその逆に移動
するカートであり、このカート65は一対の下板
66,67と一対の上板68,69とを有し、下
板66,67間の相対する両端部には所定の径と
長さを有する下ローラ70,71が回転自在に連
結されており、又上板68,69間の相対する両
端部には上記下ローラ70,71と等径、等長の
上ローラ72,73が回転自在に連結されてい
る。下板66,67と下ローラ70,71とによ
り下枠74が、又上板68,69と上ローラ7
2,73とにより上枠75が夫々形成され、下板
66,67、上板68,69は中間部が一方にや
や拡幅した拡幅部76,77を有するとともに、
これら4枚の各板は略同一外形に形成されてい
る。下板66,67の拡幅部76,76は上板6
8,69の拡幅部77,77と互に対面している
とともに、下板66,67は上板68,69の外
側に摺接しており、従つて上枠75は下枠74に
よりローラ軸方向への移動が規制されている。下
板66,67の拡幅部76,76の中央部には長
溝78,78が長手方向に形成されており、他方
上板68,69の拡幅部77,77中間部には前
記長溝78,78に遊挿される軸部としてのボル
ト79,79が突設している。このボルト79に
は夫々スリーブローラ79Aが回転自在に取付け
られてナツト等により抜け止めされ、上枠75と
下枠74とは長溝78の範囲内で互に摺動自在で
あるとともにスリーブローラ79Aを支点として
揺動自在となつている。(第7図、第11図参
照) 第10図に拡大して示すように下板66,67
の前記長溝78を挾んだ拡幅部76の両側には切
欠80,80が夫々形成されている。この切欠8
0は長溝74と垂直な垂直部81と、この垂直部
81に連続したU字形溝82と、下板66の上縁
部側から略45度の角度で切り込まれた傾斜部8
3と、この傾斜部83と前記U字形溝82とを連
ねる平行部84とにより形成され全体として略三
角形の形状を有している。この切欠80と相対す
る上板68,69には一対のピン85,85Aが
夫々突設しており、これらピン85,85Aには
スリーブローラ85B,85Cが回転自在に夫々
取付けられ、図示しないスナツプリング等で抜け
止めされている。
前記切欠80のU字形溝82底部と長溝78の
底部とは略同一線上に位置する一方、前記スリー
ブローラ85B,85Cは前記切欠80,80に
夫々遊嵌されるように構成されている。
また、上枠75と下枠74とが互に平行に対向
している場合は、これらスリーブローラ85B,
85Cは切欠80,80の平行部84,84に
夫々軽く摺接している。前記U字形溝82の底部
の径はスリーブローラ85B,85Cの径よりも
やや大きく、また各平行部84,傾斜部83の各
長さは実験的に設定される所定の長さである。
下板66,67の一端部両外側には、下ローラ
70の同軸上に一対の車輪86,86が、また他
端両外側には下ローラ71の同軸上に一対の車輪
87,87が夫々回転自在に装着されている。こ
れら一対の車輪86,87間の距離は前記レール
15と16との距離に夫々等しく、車輪86,8
7は軸外方に径が小さくなるテーパー状となつて
いる。この車輪86,87がレール15,16上
を滑動し、該レール15,16のテラー側および
顧客側端部が設けられた前記停止部材28,48
に当接したとき、カート65はそれ以上の移動が
阻止されるようになつている。車輪86,87の
大径側には鍔部88,89が夫々設けられてい
る。カート65がレール15,16の捩れた折曲
部17,17を走行するとき車輪86,87の内
輪・外輪の走行路差がこれらテーパー部により吸
収されるようになつている。又車輪86,87が
横方向に滑ろうとしても鍔部88,89により防
止されるようになつている。さらに相対する下板
66,67との内側で下ローラ70,71の近傍
には後述する容器を支承するとともに、後述する
ローラの駆動溝および連動溝からベルトが離脱す
るのを防止する支承部材90が4個備えられてい
る(第8図参照)。
前述の上下のローラ70,71,72,73の
外周両端部には環状の駆動溝91と連動溝92と
が夫々形成されており、本実施例においては、上
ローラ72,73と下ローラ70,71上の駆動
溝91同志および連動溝92同志は互に食い違い
の位置に設けられている(第12図参照)。下ロ
ーラ70,71間には連動溝92に嵌合してルー
プ状のベルト93が、又上ローラ72,73間に
は同じく連動溝92に嵌合してループ状ベルト9
4が夫々張設されている。前記内方の搬送ベルト
35は、下ローラ70,71と上ローラ72,7
3との間を通過するとともに、下ローラ70,7
1の駆動溝91に夫々嵌合している。同じく前記
外方の搬送ベルト43は、下ローラ70,71と
上ローラ72,73間を通過するとともに、上ロ
ーラ72,73の駆動溝91に夫々嵌合してい
る。なお、このとき図示しないが下ローラ70,
71に駆動溝と連動溝を追加することにより内方
の搬送ベルト2本、ループ状ベルト2本とするこ
とも可能である。
95はカート65に収納される現金や預金通帳
等が入れられる容器であり、この容器95の下面
は内方の搬送ベルト35とループ状ベルト93と
に当接するとともに、上面はループ状ベルト94
と外方の搬送ベルト43に当接している。なお、
容器95は、圧縮変形可能なプラスチツク製モー
ルドとし、また底箱と蓋とはスナツプロツクでか
み合うように形成することが望ましい。ところで
前記上下のローラ70,71,72,73の長さ
は、容器95の横巾より充分に大きく、また下ロ
ーラ70,71間の距離および上ローラ72,7
3間の距離は容器95の長さよりやや大きいとと
もに、相対する上下の70,71および71,7
3間の距離は容器95の厚さよりもやや小さめに
設定されている。従つて、カート65内における
容器95は前記支承部材90,90…に4個所で
支承されるとともに、4本の上下のローラ70,
71,72,73に抱き込まれるようになりなが
ら一対の搬送ベルト35,43およびループ状ベ
ルト93,94に挾持されて収納されることにな
る。
次に作用について説明する。
車でアイランド9の一つに乗りつけた顧客は、
インタホンMでテラー側に来意を伝え、顧客側の
受渡口11に待機している容器95を手に取つて
現金、預金通帳等をその中に封入する。このとき
カート65は車輪86,87がレール15,16
の先端部に設けられた停止部材28,28に当接
して顧客側に待機しており、上枠75のスリーブ
ローラ79Aは第5図および第9図イに示すよう
に上枠75の自重W1により長溝78内を中間部
から下方へ移動するとともに、図中下方のスリー
ブローラ85Cは滑動しながら切欠80の平行部
84から傾斜部83に沿つて移動する一方、他方
(図中上方)のスリーブローラ85Bは同じく滑
動しながら切欠80の平行部84から垂直部81
と連続しているU字形溝82の底部に移動後係止
される。
従つて、上枠75は下枠74よりやや下方にず
れて移動することになる。すなわち第13図にも
示すように、下方の上下ローラ70,72はやや
位相ずれが生じて最大限離隔する一方、上方の上
下ローラ71,73も同じくやや位相ずれが生じ
て最大限接近するようになる。このとき顧客が容
器95を連動プーリー27,38および補助プー
リー44,45の間から挿入すると、容器95の
先端部は最大限離隔している下方の上下ローラ7
0,72間から容易に挿入できるとともに、搬送
ベルト35、ループベルト93および搬送ベルト
43、ループベルト94に当接状態となる。つい
で顧客がSENDスイツチSを押すとモータ60は
時計方向(図中矢印方向)に回転し、これにより
大型プーリー52、減速プーリー53,54を介
してループベルト55は矢印O方向に、またルー
プベルト56は矢印P方向に回転する。更にこの
回転は駆動プーリー37,26に伝えられて連動
プーリー38,27を夫々回動させ、各連動プー
リー38,27に巻回してなる外方の搬送ベルト
43並びに内方の搬送ベルト35を矢印Aの同一
方向へ駆動する。
第5図及び第9図イにおいて搬送ベルト35は
下ローラ70,71を矢印B方向に回転させると
ともに、下ローラ70,71間に張設してあるル
ープベルト93も同期して同一方向にエンドレス
に走行させる。同様に搬送ベルト43は上ローラ
72,73、ループベルト94を上記と反対方向
に回動させる。この上下のローラ70,71,7
2,73の回動によつて容器95は上昇してカー
ト65内に収納される。この状態において上方の
上ローラ73と下ローラ71との距離は容器95
の厚さより小さいため上昇してくる容器95の先
端部がベルト35,43,93,94を介して上
ローラ73と下ローラ71を離間させる方向に押
すようになる。(第13図参照)このとき、上枠
75と下枠74はボルト79を中心として揺動
し、スリーブローラ79Aは長溝78内を下方か
ら上方の中間部に向つて移動する。また同時に上
方のスリーブローラ85Bは滑動しながら切欠8
0のU字形溝82の底部から平行部84に移動す
る一方、下方のスリーブローラ85Cも滑動しな
がら切欠80の傾斜部83に沿つて外方から平行
部84に移動する。従つて上枠75と下枠74と
は互いに平行になる。(第9図ロ,第14図参
照) このようにして、下ローラ70と上ローラ72
および下ローラ71と上ローラ73との距離は等
間隔に保たれ、容器95はカート65内に固定的
に収納される。
カート65内に収納された容器95は、第8図
および第9図ロに示すように4個の支承部材9
0,90…に支承されるとともに、4本のローラ
70〜73に囲まれる。この状態における搬送ベ
ルト35,43並びにループベルト93,94は
容器95の角部とローラ70〜73との間で浅く
折り曲ることになり、従つて搬送ベルト35,4
3、ベルト93,94と容器95との摩擦力が強
くなり、ローラ70〜73の回動が停止される。
しかしながら、搬送ベルト35,43には引続き
矢印A方向への駆動力が加えられているため、こ
の力Fはカート65と容器95の合計重力W2
打ち勝ち、これらをレール15,16に沿つて上
方へ移動させる。従つて容器95は搬送ベルト3
5と43とに挾持されてカート65とともに垂直
部10内を上昇する。レール15,16の両折曲
部17においてカート65の車輪86,87はア
イドルローラ19,20を跨いでおり、下ローラ
70,71と干渉することはない。またカート6
5が顧客側の垂直部10内を走つている間、又は
テラー側の垂直部7内を走つている間において
は、搬送ベルト35,43は対面する水平部近く
のアイドルローラ19,20と夫々当接し、これ
らを回転させながら走行する。(第3図参照) しかして、カート65がテラー側の受渡口8に
到着すると、カート65の先端部が図示外の停止
用マイクロスイツチを押動し、モータ60を停止
させる。しかしながらカート65は慣性力により
更に前進しようとするが、テラー側のレール1
5,16の先端部に設けられた停止部材48によ
り強制的に停止させられるため、(第9図ハ)上
枠75と下枠74とはそれまでの平行状態からボ
ルト79を中心に揺動し、スリーブローラ79A
は長溝78内を中間部から下方に向けて移動する
とともに、上方のスリーブローラ85Cは滑動し
ながら切欠80の平行部84からU字形溝82の
底部に移動する。また同時に下方のスリーブロー
ラ85Bは、滑動しながら切欠80の平行部84
から傾斜部83に沿つて外方に移動し、上枠75
は下枠74よりやや下方に移動しながら上下のロ
ーラ71,73の間隙を最大限離隔させる。
このとき搬送ベルト35,43は慣性力により
引続き回転しているとともに容器95の挾圧力が
減少するため、ループベルト93,94が回動し
てローラ70〜73を回転させるように作用す
る。これにより容器95は搬送ベルト35,43
との摩擦力により下方に押し出されて、上下ロー
ラ71,73を外方に押し広げるようになる。
このようにして容器95はカート65が放出さ
れ、所定の図示しない受留部に送り出されて静止
する。
ところで、逆にテラー側から顧客側へ現金や預
金通帳等を返送する場合には、第6図において連
動プーリー32,40および補助プーリー46,
47との間から容器95を挿入する。このとき下
側になつている上下ローラ71と73とは前記と
同様充分に離隔しており、カート65の先端部は
容易に搬送ベルト35,43およびループベルト
93,94に当接して挾持される。次にテラー側
において図示外の始動用SENDスイツチが押され
るとモータ60は逆回転を始め、前述と逆の動作
が行なわれ容器95を嵌着したカート65は顧客
側へ搬送される。なお、カート65の走行中は車
輪86,87の鍔部88,89がレール15,1
6の側面に夫々当接するためカート65がレール
15,16から脱線することはない。また、カー
ト65がレール15,16の折曲部17,17…
の捩れた部分を通過するときに、車輪86,87
のテーパ部が内外輪の走行路差を吸収するため円
滑かつ高速走行が可能となる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明の搬送装置によれば
次のような効果が得られる。
(1) テラー側と顧客側とに設けられた受渡口を有
する垂直部と、これら双方の垂直部を連結する
水平部とを中空状の枠体により形成し、この枠
体内に平行な2本のレールと一対の搬送ベルト
を延設し、このレール上を容器を収納したカー
トを走行させるように構成したため、従来のよ
うな複数のモータや多数のアイドルローラが不
要となり、従つて構造が簡単で且つ軽量小型と
なり据付費、運転費などのコスト低減が図れ
る。
(2) また、走行中のカートは従来のように蛇行し
ながら搬送されることがないから、故障等の発
生率が低い上に高速度のカート搬送が可能とな
り迅速な預金処理が行える。
(3) カートは上枠と下枠とにより構成し、双方を
中間部で揺動自在に連結するとともに、上枠は
下板に設けられた切欠に沿つてスライドするよ
うにしたため、テラー側および顧客側での容器
の出し入れが自動的に且つ容易に行われる。
(4) カート走行中における容器は、上下のローラ
間に巻回されたループベルト、搬送ベルト並び
に下板に設けられた支承部材間に挾持されるの
でガタがなく安定した搬送が可能となる。
(5) 更に、走行中のカートは、鍔部を有するテー
パー状車輪を設けたことによつてレールの折曲
部や捩れた部分を通過するときでも円滑で安定
した走行が可能となる上に、レール上からの脱
輪が防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る搬送装置の一実施例を
示す全体斜視図、第2図は第1図の要部破断側面
図、第3図は第2図の―線断面図、第4図は
レールの斜視図、第5図は駆動手段の斜視図、第
6図は第2図の―線における矢視図、第7図
はカートの斜視図、第8図はカートの底面図、第
9図はカートの走行状態を示す側面図、第10図
は下板切欠部付近の拡大図および断面図、第11
図は長溝および突起部付近の拡大図および断面
図、第12図は第7図の―線断面図、第13
図、第14図は容器の作用を説明する図である。 1……建屋(銀行)、2……車路、7,10…
…垂直部、9……アイランド、12……水平部、
13……接合部、14……枠体、15,16……
レール、17……折曲部、26,37……駆動プ
ーリー、27,32,38,40……連動プーリ
ー、29……支持部材、35,43……搬送ベル
ト、50……駆動手段、52……大型プーリー、
53,54……減速プーリー、55,56……ル
ープベルト、60……モータ、62……ループベ
ルト、65……カート、66,67……下板、6
8,69……上板、70,71……下ローラ、7
2,73……上ローラ、78……長溝、79……
軸部、79A………スリーブローラ、80……切
欠、86,87……車輪、88……鍔部、95…
…容器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一方の受渡口と該受渡口から垂直上方に延び
    る中空状の垂直部と、他方の受渡口と該受渡口か
    ら垂直上方に延びる中空状垂直部と、これら各垂
    直部の上端部同志を接合する中空状水平部と、こ
    れら各垂直部および水平部内で二方向に容器を搬
    送する搬送手段と、該搬送手段を同期して同一方
    向に駆動する駆動手段とを有する搬送装置におい
    て、前記搬送手段は前記各垂直部および水平部に
    内設して固定された折曲部を有する平行な2本の
    レールと、該各レールに沿つて延在する一対の搬
    送ベルトと、前記容器を挿脱自在に収納するとと
    もに前記搬送ベルトと圧接状態に当接して前記レ
    ール上を二方向に移動するカートとから成り、該
    カートは上枠と下枠とにより構成し、上枠および
    下枠は夫々離間して相対する各2枚の上板および
    下板と、これら相対する上板および下板の両端部
    に回転自在に軸着して成る上下2個づつのローラ
    とにより形成するとともに、前記上枠と下枠とは
    下板中央部の長手方向に形成された長溝に、上板
    の中間部外側に突設した係止部材を遊挿して互い
    に揺動自在で且つスライド可能に連結する一方、
    前記下板の外方にあたる前記ローラ軸の両端部に
    は鍔部を有するテーパー状車輪を軸支したことを
    特徴とするドライブアツプバンキング方式におけ
    る搬送装置。 2 前記相対する下板の長溝を挾む両側に、傾斜
    部、水平部、U字形溝とからなる切欠を夫々対称
    形に形成するとともに、該切欠と相対する上板に
    は切欠と係合して滑動する摺動部材を夫々設けた
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のド
    ライブアツプバンキング方式における搬送装置。 3 前記上枠のローラ間および下枠のローラ間
    に、夫々ベルトをループ状に掛け渡したことを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載のドライブア
    ツプバンキング方式における搬送装置。 4 前記相対する下板内方の各ローラ近傍に容器
    を支承する複数の支承部材を設けたことを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載のドライブアツプ
    バンキング方式における搬送装置。
JP59038116A 1984-02-29 1984-02-29 ドライブアツプバンキング方式における搬送装置 Granted JPS60181995A (ja)

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JPS60181995A JPS60181995A (ja) 1985-09-17
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