JPS62502684A - ビンブラスチン及びビンクリスチン型化合物の合成 - Google Patents
ビンブラスチン及びビンクリスチン型化合物の合成Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
ビンブラスチン及びビンクリスチン型化合物の合成インドール−インドリンアル
カロイドにはビンブラスチン(vinbla−stine)及びビンクリスチy
(vincristine)が含1へその最も重要なものは式■
式中、R7はアセトキシまたはヒドロキシであfi:R5はホルミルまたはメチ
ルである、
の化合物によって表わすことができ、これらのものは癌の処置において広く用い
られる抗腫瘍剤である。これらの薬剤はビンカ・ロセア(Vinca roae
a)植物の抽出液から製造されていた。これらのアルカロイドは極めて少濃度で
のみ植物中に存在し、このものを他の多くの同族アルカロイドから分離しなけれ
ばならないために、その合成的生産が殊に価値あるものとなる。
本発明の合成径路とは全く異なる径路によって式Iの化合物の製造がすでに述べ
られている。かくて、ボテイーア(Potjer)及びクートネイ(Ku tn
ey)は、無水トリフルオロ酢酸の存在下においてカタランチンのNb−オキサ
イドまたはその誘導体のビンドリンとのカップリング反応、続いて還元反応によ
って、抗腫瘍活性に対して決定的なC18′5−C2/R絶体立体配置を有する
生成物を得た。(Potier等、ジャーナル・オプ・ジ・アメリカン・ケミカ
ル・ソサエティー(J、Am、 Chem。
参照〕。
POtier及びKutneyのカップリング方法は欠点を有している。
収率はカタランチンN−オキサイドとビンドリンとのカップリングを除いて、満
足できるものではなく、更に製造収率も低い。ビンドリンはビンカ・ロセアの最
も富んだアルカロイドであり、かくして容易に入手し得るが、Potier−K
utneyカップリング法の他の可能な成分 (カタランチン、アロカタランチ
ン、ボアカンジン)は比較的に得がたく、高価であり、これらのものはカップリ
ング法の広い範囲の構造式変化を許さない。
本発明に従って、式
式中、nは0〜1の整数であり;Aは芳香族炭素環式または複素環式環の残シの
部分であシ;Bは炭素原子1〜4個のアルキレン鎖であり;R′。は−CH,Y
、ホルミルまたはアセタール基の形成によって保護されたホルミルであ!、:R
1は低級アルキルであり、そしてYは独自に離脱性基または加水分解し得るエー
テル基であシ;Xはハロであり、そしてR2はアミノ保護基であり;R5は水素
または低級アルキルであ#):そしてR6は独自に水素、低級アルキルであるd
hまたはYと一緒になって低級アルキリデンジオキシを形成する、
の化合物をビンドリンの環系を含む化合物またはその塩と縮合させた場式中、2
はビンドリン環系の残基でアシ、そしてnXA、B、R’。
R” 、R3、R’ 及ヒR”ハ上&)通すテ6ル、の化合物または5−位置に
反対の立体配置を有する対応する7R−ジアステレオマーとのその混合物を生成
することが見出された。
予期に反して、との縮合は弐璽の化合物におけるC7及びC5での不斉炭素原子
の補正相対立体配置を生じ、上記の如く不斉炭素原子18′及び2′に総体立体
配置を有する式Iのアルカロイドを生成することが見出された。この総体立体配
置は抗腫瘍活性に対して決定的なものである。本発明の方法を通して、「天然」
の構造式、即ち、植物から単離されたアルカロイドの構造式を有する式 8゜式
中、n、 A、 B、 Z及びR1は上記の通りであり;R5は水素または低級
アルキルであシ;そしてR7は水素、ヒドロキシまたは低級アルキルである、
の化合物を最終的に製造することができる。このものが抗腫瘍剤として活性な「
天然」の立体配置のアルカロイドでhる。これらの[天然タイブ」のアルカロイ
ドに加えて、本発明の方法は最初に「天然タイプJの構造式と異なる構造式を有
する式
式中、n、 AXB、 ZXR’ 、 R’及びR丁は上記の通りである、のア
ルカロイドを生成する。本発明に従い、式1−Bの化合物は式I−Cの「天然タ
イプ」の化合物に対する中間体であシ、加熱によって式1−Cの化合物に転化す
ることができる。式1−Hの化合物は抗腫瘍剤としてそれ自体活性ではないが、
これらのものを「プレードラッグ」(”pr□−drugs”)として投与する
ことができ、そして加熱、極超短波、超音波または赤外線照射によって腫瘍部位
で式1−Cの化合物に転化して活性化することができる。
弐Iの化合物の生成の立体特異的性質によって、公知の抗腫瘍剤を製造すること
ができる:
ビンブラスチン−R2がアセトキシであり、R1がメチルでsb、R8がヒドロ
キシであり、R4がエチルである式1の化合物:及び
ビンクリスチン−R2がアセトキシであシ、R8がヒドロキシであり、R4がエ
チルであり、セしてR6がホルミルである式■の化合物。
加えて、本合成は抗腫瘍剤として活性である新規なビンクリスチン及びビンブラ
スチンタイプの化合物の製造方法を提供するものであり、その理由は、それぞれ
C18′及びC2/ での不斉炭素原子の補正相対及び給体立体配置を与えるた
めである。従って、本発明の方法は公知のビンクリスチン及びビンブラスチンア
ルカロイドを合成し得るのみならず、また式
式中、nXB及びR8は上記の通シであシ;R′、け水素または低級アルキルで
あシ;R′4は水素または低級アルキルであ#):そしてR3はホルミルまたは
メチルである、を有する新規な抗腫瘍化合物も合成することができる。
R1がメチルであシ、Bがメチレンであシ、そしてnが1である式!−Dの化合
物の中で、次のものが好ましい:化合物A、、、R,がメチルであり、R′4が
エチルであシ、そしてR/、が水素である式1−Dの化合物。
化合物B=R,がメチルであり、そしてR/、及びR/4が水素である式■−D
の化合物。
化合物c=R,がホルミルであり、R′4がエチルであり、そしてR/。
が水素である式1−Dの化合物。
化合物D=R,がホルミルであシ、そしてR/、及びR/、が水素である式)−
Dの化合物。
式I並びにl−C及びl−Dの化合物並びにその製薬学的に許容し得る塩は悪性
腫瘍の増殖を抑制する際に有用であり、ビンブラスチン及びビンクリスチンと同
様の方法で使用することができる。しかしながら、本発明の請求の範囲の合成に
従って製造したビンブラスチン及びビンクリスチンの新規な同族体及び構造異性
体、例えば)−Dの化合物、殊に化合物AXB、 C及びDけ、下記の第1表の
結果かられかるように、ビンクリスチン及びビンブラスチンの高毒性を有してい
ない。
腹腔内移植した腫瘍における化合物A及びBの効果並びにその減じられた毒性を
P−388白血病試験の結果から知ることができる。この試験においては化合物
を塩水溶液として投与した。P−388試験をBDFio’腫瘍細胞/動物を腹
腔内に移植した。試験化合物の投与を移植後24時間目に開始した。処置を腹腔
内的に行い、動物の体重及び状態を毎日測定した。処置した動物において得られ
た効果を日数において示した対照群の平均生存長さの%とじて表わした。この対
照を越えた増加を%T/C,即ち、処置した/対照動物として第1表に示した。
かっこ内の数字は最初の測定後、2力月のくり返し測定を表わす。
第1表
体重損失
投薬量 (日5)
化合物 (■/ユ) 日程 %T/Cg/マウス化合物A
a)遊離塩基 2 日1 119 なし2.5 日1.5.9118 なし
4.0 日1.5.9135 なし
10.0 日1.5.9 207 0.4b)HCl塩 2 日1 106 な
し2 日1.5.9 115 なし
5 日1.5.9 181 なし
化合物B 50 日3.8 113 なし100 日3.8 251 なし
ビンクリスチン 1 日1 126(139) 2.2正対照 1 日1.5.
9 152(219) 1.3P−388マウス腫瘍における新規化合物の腫瘍
抑制効果は0.01〜100■/’に97日の投薬量範囲で明白であシ、公知の
インドールーインドリンアルカロイドの効果と同等であった。同時に、本化合物
は公知のアルカロイド化合物よシも低毒性である。
人間を処置するために、本化合物を静脈内または注入剤として有利に用いること
ができる。
哨乳動物における抗腫瘍剤とて式1.1−C及びI−Dの新規化合物を使用する
際に、通常非経腸径路が用いられる。投与前に通常薬剤を製薬学的に適する担体
と混合する。非経腸投与として、静脈内が好ましいが、小哨乳動物例えばマウス
には腹腔内投与を用いることができる。静脈内投与に対しては、式Iのアルカロ
イドまたはその塩1〜10η/mlを含有する等張溶液を用いる。薬剤の活性及
び毒性の双方に応じて、薬剤を0,01〜10η/ゆ/ヒト体重、好ましくは0
.05〜1ダ/ゆ/体重の投薬量で週1回または2回或いは2週間毎に投与する
。治療投薬量で成功する他の方法は0.1〜1Qrn9/m”人体表面の投薬量
範囲で週3回或いは7日または17日毎に体表面に投与するととに基づく。
予期されるように、式!またはl−D内に包含される新規化合物は、これらの化
合物の抗腫瘍スペクトルが内輪同志で異なるように、ビンブラスチン及びビンク
リスチンのその抗腫瘍スペクトルと異なシ、−薬剤は成る種の腫瘍または腫瘍群
に対してよシ活性であυ、そして他の腫瘍に対して低活性である。しかしながら
、これらの化合物を臨床的に用いる際に、腫瘍学者はこれらのものを最初に同一
賦形剤において同一径路によって、ビンクリスチン及びビンブラスチンによって
臨床的に用いられるようにして、同一タイプの腫瘍に対して投与することができ
る。勿論、投薬レベルの差異は相対的腫瘍細胞崩壊効力及び毒性に基づくであろ
う。
臨床試験志願者に対して保護する腫瘍には胸腺癌、結腸腺癌、気管支癌、膵臓腺
癌、卵巣癌、悪性黒色腫、急性骨髄法白血病、急性リンパ球白血病、リンパ腫病
及び悪性膠原が含まれる。弐Iの化合物は1種またはそれ以上の上記の腫瘍並び
にビンクリスチン及びビンブラスチンの静脈投与に敏感な公知の他の腫瘍に対し
て臨床的に試験されよう。その効力、性質及び副作用の程度等を立証した後、薬
剤は治療法のない腫瘍に対して試験されよう。予備試験が終了し結果が公表され
た後、薬剤は比較的に無毒性投与レベルでその作用に敏感な腫瘍に対して用いら
れよう。
式1の塩基によって酸付加塩を生成する有用な無毒性の酸には無機酸、例えば塩
化水素酸、硝酸、リン酸、硫酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、亜リン酸等、並び
に脂肪族モノ及びジカルボン酸塩、フェニル−置換されたアルカン酸塩、ヒドロ
キシアルカン酸塩及びアルカンジオエートを含めた無毒性の有機酸、芳香族酸、
脂肪族及び芳香族スルホン酸等の塩が含まれる。かかる製薬学的に許容し得る塩
には硫酸塩、重硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、リン酸−水
素塩、リン酸二水素塩、メタリン酸塩、亜リン酸塩、ビロリン酸塩、クロライド
、ブロマイド、アイオダイド、酢酸塩、プロピオン酸塩、デカン酸塩、カプリル
酸塩、アクリル酸塩、ギ酸塩、イソ酪酸塩、カプロン酸塩、ヘプタン酸塩、シュ
ウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、ブチン−1,4
−ジオエート、ヘキシン−1,6−ジオエート、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩
、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メトキシ安
息香酸塩、7タル酸塩、テレフタル酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスル
ホン酸塩、クロロベンゼンスルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、フェニル酸f
f[、フェニルプロピオン酸塩、フェニル酪酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、2−ヒ
ドロキシ酪酸塩、グリコール酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩
、プロパンスルホン酸塩、ナフタレン−1−スルホン酸塩、ナフタレン−2−ス
ルホン酸塩等が含まれる。
弐■の化合物を製造するための反応を行う際に、弐Uの化合物における置換基A
は、成田の化合物の環系に結合した際に、芳香族炭素環式または複素環式環を形
成するいずれかの基であることができる。全ての普通の芳香族炭素環式または複
素環式環構造をAによって形成させることができる。Aによって形成される芳香
族炭素環式環基質には環に炭素原子6〜12個を含む炭素環式芳香族の単環式ま
たは多環式環構造、最も好ましくはベンゼン及びナフタレンが含まれる。Aが式
■の化合物における分子の残りと結合する場合、芳香族複素環式環構造は、環構
造式中に唯一のへテロ原子として1〜3個の窒素または硫黄原子を含む環構造を
形成することができる。複素環式環構造は好ましくは単環式または二環式であり
、そしてその環中に5〜10環員を含むことができる。Aによって形成される芳
香族複素環式環構造の中にはピリジン、キノリン、ピロール、チオフェン等が含
まれる。
Aによって形成される環式は未置換であるかまたは全ての普通の置換基で置換さ
れていてもよい。これらの置換基の使用はビンクリスチンの立体配置によって式
lの化合物を製造する全体の反応に影響を及ぼさない。Aによって形成される環
が置換される場合、該環は普通の置換基、例えば低級アルキル、低級アルコキシ
、ヒドロキシ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、低級アルコキシ低級ア
ルキル、低級アルコキシカルボニル低級アルキル、アミン、ニトロ、低級アルキ
ルアミノ、ハロ等で置換されていてもよい。
本発明の方法において、Bは炭素原子1〜4個のアルキレン鎖、例えばメチレン
、エチレン、プロピレン、ブチレンであることができる。低級アルキレン鎖は未
置換であるか、またはAによって定義した環に関連して上に述べた置換基を含め
た普通の置換基で置換されていてもよい。
最も好ましい置換基にはヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、等が含ま
れる。
低級アルキリデンジオキなる用語は低級アルキリデンが炭素原子1〜7個を含む
低級アルキリデンジオキシ置換基を示す。好ましい低級アルキリデンジオキシ置
換基にはインプロピリデンジオキシが含まれる。
RIGが7セタールの生成によって保護されたホルミル基である場合、該アセタ
ールを普通のアルコールまたはグリコールによって生成させ、加水分解した際に
ホルミルとしてRIGを生ずるアセタールを生成させることができる。アセター
ルを生成させるために使用する普通のアルコールにはモノヒドロキシアルコール
例えばメタノール及びエタノール、並びに他の低級アルカノール及びジヒドロキ
シアルコール、或いは環式アセタールを生成するグリコール例えばエチレングリ
コール、等を含めた低級アルキレングリコール及び炭素原子2〜7個を含むジヒ
ドロキシ低級アルカン、例えば1,3−ジヒドロキシプロパン、1,4−ジヒド
ロキシブタン、等がある。
RIGが−CH,Yであり、そしてYがその結合した炭素原子と一緒になって加
水分解可能なエーテル基を生成する場合、Yは開裂に付した際にヒドロキシ基を
生成するエーテル保護であることができる。適当なエーテル保護基は例えばテト
ラヒドロピラニルエーテルまたは4−メチル−5,6−シヒドロー2H−ピラニ
ルエーテルである。他のものはアリールメチルエーテル、例えばベンジル、ベン
ジルヒドリルまたはトリチルエーテル、或いはα−低級アルコキシ低級アルキル
エーテル、例えばメトキシメチル、或いはトリ(低級アルキル)シリルエーテル
、例えばトリメチルシリルエーテルまたはジメチル−tert、−ブチルシリル
エーテルでおる。酸触媒される開裂によって除去される好ましいエーテルはte
rt、−ブチル及びテトラヒドロピラニル並びにトリ(低級アルキル)シリルエ
ーテル、殊にジメチル−tert、−ブチルシリルエーテルであり、このものは
テトラブチルアンモニウムフルオライドの如きフルオライドとの反応によって除
去することができる。酸触媒される開裂は強有機酸または無機酸で処理して行わ
れる。好ましい無機酸には鉱酸例えば硫酸、ハロゲン化水素酸、等がおる。好ま
しい有機酸には低級アルカン酸例えば酢酸、p−トルエンスルホン酸、等がある
。酸触媒される開裂は水性媒質または有機溶媒媒質中で行うことができる。有機
酸を用いる場合、有機酸が溶媒媒質となり得る。tert、−ブチルエーテルの
場合、一般に溶媒媒質を生ずる酸と共に有機酸が用いられる。テトラヒドロピラ
ニルエーテルの場合、一般に開裂は水性媒質中で行われる。この反応を行う際に
、温度及び圧力は臨界的でなく、この反応を室温及び大気圧下で行うことができ
る。
Yによって示される離脱性基は普通の離脱性基であることができる。
好ましい普通の離脱性基はトシルオキシ、メシルオキシ及びノ・ロゲンである。
アミン保護基であるR2に関しては、水添分解または光化学的開裂によって除去
し得る普通のアミノ保護基を本発明に従って用いることができる。好ましbアミ
ノ保護基にはトリチル、O−ニトロベンジル、ベンジル及びジフェニルメチル、
等が含まれる。
本明細書に用いた如き「低級アルキル」なる用語は炭素原子1〜7個を含む1価
の飽和した直鎖状または分校鎖状脂肪族炭化水素基、例えばエチル、メチル、n
−プロピル、イングロビル、n−ブチル、インブチルを示す。「低級アルキレン
」なる用語は炭素原子1〜4個を含む2価の飽和した脂肪族の直鎖状または分枝
鎖状炭化水素基、例えばメチレンまたはエチレンを示す。「・・ロゲン」または
ノルライドなる用語には全ての4種のハロゲンまたはノ・ライド、例えば塩素、
臭素、フッ素及びヨウ素が含まれ、塩素、臭素及びヨウ素が好ましい。「低級ア
ルカノイル」なる用語は炭素原子1〜7個を含む脂肪族モノカルボン酸から誘導
されるアルカノイル基、例えばアセチル、ブチリル、ピノくロイル、等を示す。
式■の化合物とビンドリンの環系を含む化合物との縮合において、5及び7位置
に示した如き立体配置をもつ式lの化合物を生成し、このものはビンブラスチン
タイプの化合物を得るために必要である。示した如き立体配置をもつ弐■の化合
物は、式■の化合物の5位置での立体配置に応じて、5及び7位置で反対の立体
配置を有する対応するジアステレオマーとの混合物として製造することができる
。式■の化合物が示した如き5立体配置を有する場合、式■の化合物とビンブラ
スチンの環系を含む化合物との縮合により、示した如く5及び7位置に立体配置
をもつ式■の化合物を生成するであろう。一方、大計の化合物が58及び5R異
性体の混合物を含む場合、示した如く7及び5位置の双方に反対の立体配置を有
する対応するジアステレオマーによる7Rジアステレオマーの混合物として式璽
の化合物を生成するであろう。本発明の方法によシ、式■のエナンチオマーの混
合物を用いても、上記ジアステレオマーの混合物としてのみ式■の化合物を生成
させることができる。これによシ補正立体配置をもつ式■のビンブラスチンタイ
プの化合物を合成するととができる。式■の化合物のsR,Sジアステレオマー
混合物を用いる場合、示した如く5−位置に反対の立体配置を有する対応する7
Rジアステレオマーによる7S−ジアステレオマーの混合物として式■の化合物
を生成する。このジアステレオマー混合物を、普通の方法、例えばクロマトグラ
フィーを用いて、この段階でまたは成る後の段階で分離することができる。
式■の化合物とビンドリンの環系を含む化合物との縮合を行う際に、式■に示し
た構造式を含む全ての有機化合物を用いることができる。弐Hの化合物を、ビン
ドリンの環系を含む化合物またはその塩と縮合させた場合、示した如きほぼ5及
び7位置に特異的立体配置をもつ弐璽の化合物を生成することが見出された。従
って、A及びBにおける置換基並びにビンドリンの環系における置換基は不発明
の反応に対して重要ではない。これらの置換基は上記のほぼ5及び7位置に立体
配置を有する弐璽の化合物を製造するためにある。本発明に従って、ビンドリン
の環系を含む全ての化合物を式nの化合物と縮合させ、式Iの化合物を生成させ
ることができる。本発明において用いるためにビンドリンの環系を含む好ましい
化合物にはビンドリン、16−ジメトキシビンドリン及び2.3−ジヒドロN
メチルータベルンニンがある。
式■の化合物とビンドリン環系を含む化合物またはその塩との縮合は非プロトン
性溶媒の存在下において行われる。この反応を行う際に、全ての普通の非プロト
ン性溶媒を用いることができる。普通の非プロトン性溶媒にはアルデヒド及びケ
トン、例えばアセトン、メチルエチルケトン、等がある。また好ましい他の非プ
ロトン性溶媒にはエーテル、例えばジオキサン及びジエチルエーテルが含まれる
。本発明の好ましい具体例によれば、この反応はプロトン酸の存在下において或
いはビンドリン環系を含む化合物の塩とプロトン酸によって起こる。この反応を
行う際に全ての普通のプロトン酸を用いることができる。好ましいプロトン酸に
はハロゲン化水素酸例えばI(C1及びHBr並びにHBF4の如き酸がある。
この反応を行う際に、また一般に縮合を銀塩の存在下において行うことが好まし
い。この反応を行う際に、)\ライドと反応する全ての普通の銀塩を用いること
ができる。好ましい銀塩には硝酸銀、フッ化ホウ素酸銀、過塩素酸銀がある。こ
の反応を行う際に、温度及び圧力は臨界的でなく、この反応を室温及び大気圧下
で行うことができる。一方、高温または低温を用いることができる。一般にこの
反応を一10℃乃至+20℃の温度で行うことが好ましい。
式璽の化合物を式
式中、n、 AXB、 ZXRIO,R’ 、 R2、R’ 、 R’及びRI
Oは上記の通如である、
の化合物に転化することができる。この転化は弐璽の化合物を酸中にてアルカリ
金属水素化ホウ素で処理することによって行われる。この転化において全ての普
通の酸を用いることができる。酸には無機酸、例えばリン酸、硫酸並びに有機酸
、例えばギ酸及び酢酸が含まれ、有機酸例えば酢酸が好ましい。この反応を行う
際に、溶媒として有機酸を用いることができる。更に、この反応を行う際に、温
度及び圧力は臨界的でなく、この反応を室温及び大気圧下で行うことができる。
一方必要に応じて、昇温または低温を用いることができる。
本発明の他の具体例によれば、式Vの化合物は式式中、n、 X、 B、 Y、
R’ 、R” 、R’ 、 R’及びRloは上記の通シである、
の化合物をビンドリンの環系を含む化合物と縮合させて製造することができる。
この反応は、弐Hの化合物の式■の化合物への転化に関して上に述べた同一条件
を用いて行うことができる。しかしながら、一般にこの反応を銀塩の不存在下に
おいて、単に不活性溶媒の存在下において行うことが好ましい。一般にこの反応
を酸または酸ノ・ライドの存在下においてプロトン性溶媒中で行うことが好まし
い。酸を用いてこの反応を行う際に、全てのプロトン性溶媒例えば低級アルカノ
ール、即ち、メタノールまたはエタノールを用いることができる。一般に使用す
る酸は有機酸、例えば低級アルカン酸、即ち、酢酸である。一方、無機酸例えば
塩化水素酸を同様に用いることができる。この反応を酸・・ライド中で行う場合
、全ての普通の酸ノ・ライド、例えば低級アルカン酸−・ライド、即ち、アセチ
ルクロライドを用いることができる。この方法において、温度及び圧力は臨界的
でなく、室温を用いることができる。
この方法の次の工程において、R6が水素または低級アルキルである式Vの化合
物を式
式中、n1R1、A1R51z1B及びR7は上記の通シである、RIGが−C
H,Y であシ、そしてYが離脱性基である式■の化合物を、置換基R2に応じ
て、まず式Vの化合物を水添分解または光化学的開裂に付して、式1−Aの化合
物に転化することができる。この方法において、R2が水素である式Vの化合物
を生成する。この反応を行う際に、アミノ保護基を除去するための水添分解また
は光化学的開裂の普通の方法を用いることができる。
式1−Aの化合物を製造する際に、R2が水素であ!、、RIOが−CH,Yで
あり、そしてYが離脱性基である式■の化合物を有機溶媒中にて10℃〜100
℃の温度で環形成させることができる。この反応を行う際に、普通の炭化水素ま
たはエーテル溶媒を用いることができ、芳香族溶媒、例えばトルエンまたはベン
ゼンが好ましい。昇温を必要とする場合、低沸点溶媒を用いることができる。こ
れらの低沸点溶媒によって、環形成反応が密封管中で加熱することによって起こ
る。
他の具体例によれば、RIGが−CH,Yであυ、そしてYが離脱性基である式
Vの化合物は式
式中、n、 R’ 、R’ 、A、 R5,2及びBは上記の通りで6す、R7
は水素または低級アルキルであり、そしてY′はアニオンである、
の中間体を経て式1−Aの化合物に転化される。
式■の化合物を製造する際K、RIOが−CH,Yであり、そしてYが離脱性基
である式Vの化合物を有機溶媒中にて35℃〜100℃の温度に加熱する。この
反応を行う際に、普通の不活性有機溶媒を用いることができ、芳香族炭化水素、
例えばトルエン及びベンゼンまたはエーテル溶媒が好ましい。使用し得る溶媒に
は35℃以上の沸点の溶媒がある。しかしながら、また反応を密封管中で行う場
合、低沸点溶媒を周込ることもできる。この反応において離脱性基は、第四級塩
を生成した際に、アニオンY′になる。式■の化合物を上記の如くアミン保護基
の除去によって式1−Aの化合物に転化する。
RIGが一〇H2Yであり、セしてYが加水分解し得るエーテル基である式Vの
化合物を、Yが一〇Hである式Vの化合物を生成させるために普通のエーテル加
水分解によって、まずエーテル基を除去してR+ oが離脱性基でちる式Vの化
合物に転化することができる。Yがヒドロキシである式Vの化合物を、ヒドロキ
シ基を離脱性基に転化する普通の方法によって、Yが離脱性基、例えばメシルオ
キシ、トシルオキシ、またはハロゲン、例えば塩素もしくけヨウ素である式Vの
化合物に転化することができる。上記の如くして製造したYが離脱性基である式
■の化合物を上記の如くして式1−Aの化合物に転化する。
RIOが−CH,Yであシ、そしてY及びR6が低級アルキリデンジオキシ、殊
にイソプロピリデンジオキシを形成する式Vの化合物を、まずこの化合物をR2
が水素である対応する式■の化合物に転化して、式I−Aの化合物に転化するこ
とができる。この転化は上記の如くアミノ保護基を除去することによって行われ
る。アミン保護基を除去した後、低級アルキリデンジオキシ基を加水分解によっ
て除去獣Htoが−CH20Hであp、Rtが水素であシ、そしてR6がヒドロ
キシである式Vの化合物を生成させることができる。一方、この化合物を、R1
0が−CH,Yであシ、そしてY及びR6が低級アルキリデンジオキシを形成す
る式■の化合物から、まずこの低級アルキリデンジオキシ基を加水分解し、Rt
がアミン保護基であり、R10が一〇)I、OHでアシ、そしてR6が一0I(
である式Vの化合物を生成させ、その後にアミノ保護基を除去することによって
生成させることができる。R2が水素であり、Htoが−CH,OHでアシ、そ
してR6がOHである式Vの化合物を環形成剤、例えばメチルトリフエノキシホ
スホニウムハライドで環形成させて、式1−Aの化合物に転化することができる
。この転化において、この試薬に用いられる条件を用いることができる。
RIOがアセタール化されたホルミル基である式Vの化合物において、この化合
物を、まず普通のアセタール加水分解によって、アセタール基を加水分解し、R
10がホルミルである式Vの対応する化合物を生成させ、式1−Aの化合物に転
化することができる。次にこの後者の化合物を、上記の方法においてアミノ保護
基の除去によって、R′。がホルミルであり、そしてR2が水素である式Vの対
応する化合物に転化する。一方、この化合物はまずアミノ保護基を除去し、その
後、アセタール基を加水分解して生成させることができる。R2が水素であり、
そしてRIGがホルミルである式■の化合物ヲ、マず低級アルカン酸中で35℃
〜100℃に加熱し、次に低級アルカン酸中にて20℃〜60℃の温度で、シア
ン水素化ホウ素ナトリウムで還元して式1−Aの化合物に転化することができる
。
R2が水素であり、そしてRIOがホルミルである式■の化合物を低級アルカン
酸中で加熱した場合、式
式中、n、 R’ 、 A、 R’ 、 Z、 B及ヒR’ ハ上記)通’)テ
アリ、そしてY″は低級アルカン酸のアニオンである、カン酸を用いることがで
き、酢酸及びギ酸が特に好ましい。式■の化合物を低級アルカン酸中にて20℃
〜60℃の温度でシアン水素化ホウ素ナトリウムで還元して式!−Aの化合物に
転化することができる。
RIGがホルミルであり、R5及びR7の少なくとも1個が水素である式■の化
合物を中性または塩基性溶媒中で35℃〜100℃に加熱した場合、次の化合物
を生成する:
式中、n、AXZ、B及びH+は上記の通シであシ、そしてR/。
は水素または低級アルキルである。
一方、RIGがホルミルであシ、そしてR3及びR1の双方が低級アルキルであ
る式Vの化合物を中性または塩基性有機溶媒中で35℃〜100℃の温度に加熱
した場合、式
式中、AXR’ 、nXZ及びBは上記の通りであシ、そしてR”。
及びR“7は独立して低級アルキルである、の化合物を生成する。式$11−
A及びシ11−Bの化合物を、式%Jの化合物の式1の化合物への転化に関連し
て述べた方法と同様にして、還元によって式[−Aの対応する化合物に転化する
ことができる。
式Vll −Aまたは■−Bの化合物を生成させる際に、全ての普通の中性また
は塩基性有機溶媒、或いは必要に応じて、中性及び塩基性溶媒の混合物を用いる
ことができる。使用し得る好ましい中性溶媒にはトルエン、ベンゼン、トリクロ
ロメタン、等が含まれる。好ましい塩基性溶媒にはピリジン、トリエチルアミン
、等が含まれる。
式夏、V、 Vt、111、■−A及び)1−B並びにl −Aの化合物を示し
た如(C5立体配置を有する7S−ジアステレオマーとして、或いはC5での立
体配置が示したものと反対である場合、その対応する7R−ジアステレオマーに
よるその混合物として生成させることができる。7S−ジアステレオマーまたは
対応する7R−ジアステレオマーによるその混合物の生成は、これに含まれる第
三窒素基に結合した第三炭素で、式■またはI−Aの化合物のエナンチオマー純
度に依存する。対応する7R−ジアステレオマーによる78−ジアステレオマー
の混合物を生ずる場合、これらのジアステレオマーをクロマトグラフィーによっ
て工程のいずれかの段階で分離することができる。各々の場合に、C5での立体
化学構造はC7での立体化学構造に独特に対応−ビンブラスチンに見出される優
先反転防止関係(priority antireflectiverelat
ionship)(PARF)を有している。
式1−Aの化合物は相互の異性体として、または2種の配座異性体の双方の混合
物として、即ち、式1−B及びl−Cの化合物として存在することができる。式
1−Cの化合物は天然生成物の配座構造式を有する。
本発明に従い、構造式1−Hの化合物を30℃〜150℃の温度に加熱した際、
このものは天然の配座構造式を有する化合物、即ち、式1−Cの化合物に転化さ
れることが見出された。この反応を行う際に、全ての普通の不活性有機溶媒を用
いることができるが、しかしこのl−Bのl−Cへの配座的転化を全ての媒質中
で行うことができる。実際に1固体状態における式1−Bの化合物を加熱するこ
とによってこの結果が得られる。溶媒を必要とする場合、好ましい溶媒は沸点3
0℃以上の脂肪族または芳香族炭化水素である。これらの溶媒にはトルエン及び
ベンゼンが含まれる。一方、式1−B及びl−Cの化合物の混合物を上記の方法
で加熱することによって、「天然の」配座異性体に転化することができる。純粋
な形態において式1−Hの化合物を望む場合、式1−Hの化合物を式1−Cの化
合物によるその混合物から分離することができる。
この配座異性体の混合物から式1−Bの化合物を分離するために、普通の分離法
を用いることができる。
式■の化合物は式
式中、A及びR1は上記の通シであり;そしてRI6は水素またはアミン保護基
である、
の化合物を次の化合物
式中、n、 R,、R,及びBは上記の通シであシ;R11は水素または低級ア
ルキルであシ;そしてR12は低級アルキリデンジオキシである、
のいずれか一つと反応させることによって製造される。
R16が水素である弐■の化合物をR3が水素でおる弐XI−Aの化合物または
弐XI−BもしくはXI−Cの化合物と反応させて式式中、nXAXB、 R’
及びR5は上記の通りであり;RIMは−CH,−R”または−Co、−R13
であり;R6は水素または低級アルキルテアリ;R・はヒドロキシであるか、ま
たはR1と一緒になって低級アルキリデンジオキシを形成しそしてRIMは低級
アルキルでアシ、条件として、R9がヒドロキシである場合、Rs及びRaは水
素であるものとする、
の化合物を生成させることができる。部6が水素である弐■の化合物とR5が水
素である式Xll −As XI −BまたはXI−Cの化合物の一つとの反応
による弐XIの化合物の生成はマンニッヒ(Mannich)反応によって行わ
れる。弐XIの化金物を生成させるこの反応を行う際に、マンニッヒ反応におけ
る全て普通の条件を用いることができる。この式x■の化合物と式X菖−入の化
合物との反応により、Rs及びR6が水素であり、R+5が−CH2’RQであ
り、そしてR9がヒドロキシである弐XHの化合物を生成する。弐判の化合物と
弐XI−Bの化合物との反応により、R5が水素または低級アルキルであり:R
8が水素または低級アルキルでアリ、そしてR15が一〇02R13である弐X
Hの化合物を生成する。式■の化合物と弐XI−Cの化合物との反応により、R
5が水素または低級アルキルであ択B、iiが−CH,R9であジ、ここに、R
9及びR8は低級アルキリデンジオキシを形成する式XIの化合物を生成する。
弐XIの化合物は次の中間体を経て式Hの化合物に転化される二式中、n、Y’
、A、BXRl 、R” 、R5、R6、R8、RIO及びR15は上記の通り
である。
弐XIの化合物は第三アミノ基を保護して式Xffの化合物に転化される。
式XIの化合物の弐XIVの化合物への転化を行うために、水添分解または光化
学的開裂によって除去し得る上記の第三アミン保護基のいずれかによる第三アミ
ン基を保護する普通の方法を用いることができる。式Xffの化合物を生成させ
る際に、一般にハライドの如き離脱性基を含むアミン保護試薬を弐XIの化合物
と反応させる。この離脱性基はアニオンY−になる。
弐Xl’Vの化合物は該化合物Xffをアミンまたは無機塩基で処理して式XV
の化合物に転化される。全て普通のアミン塩基、例えばトリー低級アルキルアミ
ン、殊にトリエチルアミン及びジイソプロピルエチルアミンまたは無機塩基例え
ば炭酸ナトリウムを用いることができる。この反応を全て普通の不活性有機溶媒
中で行うことができる。好ましい有機溶媒にはアルコール、例えばメタノールを
含む低級アルカノールがある。
この反応を行う際に、温度及び圧力は臨界的ではない。この反応を室温及び大気
圧下で行うことができる。一方、高温または低温を用いることができる。一般に
この反応を溶媒の還流温度で行うことが好ましbo一方、弐■の化合物において
R16がアミン保護である場合、マンニッヒ反応を介する弐XI−A、XI−B
またはXI−Cの化合物のいずれか一つによる縮合は直接式XVIの化合物を生
成する。
R15が一〇H2R’であり、そしてR9がヒドロキシである式Xvの化合物を
普通のエーテル化法によって、R″が−CH,Yであり、ここに、Yは加水分解
し得るエーテル基である式XVIの化合物に転化することができる。好ましいエ
ーテル基にはトリ(低級アルキルシリル)オキシ基、殊にtert、−ブチルジ
メチルシリルオキシがある。またヒドロキシ基を離脱性基例えばメシルオキシ、
トシルオキシ或いはハライド、殊にクロライド、ブロマイドまたはアイオダイド
基に転化し、Yが離脱性基である式XVIの化合物を生成させることもできる。
式X■の化合物を生成させるための転化を行う際に、第一アルコールを上記の離
脱性基に転化する普通の反応を行うことができる。
弐XVの化合物においてR”が−〇〇〇RI”である場合、この基を還元によっ
てRIGがホルミルである式X■の化合物に転化することができる。
この転化において、エステルをその対応するアルデヒドに還元するために用いら
れる全ての普通の還元剤、例えば水素化ジイソブチルアルミニウムを用いること
ができる。RIOがアセクールの形成によって保護されたホルミルである式XV
Iの化合物を製造したい場合には、このホルミル基を普通の方法によってアセタ
ールに転化することができる。
式X■の化合物、これにはR6及びH,oが低級アルキリデンジオキシを形成す
る場合の式X■の化合物が含まれる、は第三アミン塩基の存在下において該化合
物XVIを・・ロゲン化剤、例えば有機または無機次亜・・ロゲン酸塩、好まし
くは次亜・・ロゲン酸カルシウム、次亜ノ・ロゲン酸ナトリウムまたは次亜ハロ
ゲン酸tert、−ブチルで処理して式■の化合物に転化することができる。こ
の反応を行う際に、全ての普通の第三アミン塩基を用いることができる。好まし
い第三アミン塩基にはトリー低級アルキルアミン及び環式第三アミンがある。好
ましい環式第三アミンにはN−低級アルキルピロリジン、N−低級アルキルビベ
リジン、N。
N−ジ低級アルキルアニリン、ピリジン、等が含まれる。この反応を行う際に、
不活性有機溶媒を用いることができる。一方、アミン塩基を溶媒媒質として作用
させることができる。溶媒を使用する場合、一般に非プロトン性溶媒、例えばハ
ロゲン化された炭化水素、エーテル及びジメチルホルムアミドが好ましい。この
ハロゲン化を行う際に、温度及び圧力は臨界的でなく、この反応を室温及び大気
圧下で行うことができ、−40℃〜30℃の温度が一般に好まし−。
式11−Bの化合物は式
式中、n、 R’ 、 R” 、R5、R’ 、A、 B及びRIOは上記の通
シである、
の中間体を経て式XVIの化合物から製造することができる。
式X■の化合物を無機酸または有機酸中にてアルカリ金属水素化ホウ素、好まし
くは水素化ホウ素ナトリウムで還元して式X■の化合物に転化することができる
。この反応は式■の化合物を式■の化合物に転化する際に上に述べた方法と同様
にして行うことができるが、但し、一般にこの転化に対して少なくとも40℃、
好ましくは70℃〜100Cの温度を用いることは除くものとする。
式X■の化合物を第三アミンの存在下において次亜ハロゲン酸塩、例えば次亜塩
素酸tert、−ブチル、次亜塩素酸す) IJウムまたは次亜塩素酸カルシウ
ムで塩素化して式1t−Hの化合物に転化することができる。
この反応は式■の化合物の生成に関連して上に述べた方法と同様にして行われる
。
ビンドリン環がR3でメチル基を含む式Iの化合物、即ち、ビンブラスチンタイ
プの化合物を当該分野においてよく知られた酸化法によって、R,がCHOであ
る対応する化合物、即ち、ビンクリスチンタイプの化合物に転化することができ
る。
以下の実施例は本発明を説明するものであるが、本発明を限定するものではない
。実施例中、エーテルはジエチルエーテルであシ、そしてセライトはケイソウ士
である。実施例中のHPLCは高速液体クロマトグラフィーを示す。
実施例1
3−ベンジル−112,313a1415−へキサヒドロ−4(3−メタノール
(25y)中で攪拌された1、2,3,4,5.6−ヘキサヒドロアゼヒノ(4
,5−b)インドール−5−ガルボン酸メチル(5,0g、20ミリモル)に、
湿った万能pH試験紙が赤色に変わるまで、HCl で飽和したメタノールを十
分に加えた。メタノールを減圧下で蒸発させ、残渣KH20(5011TAり及
び2−ヒドロキシテトラヒドロビラン(2,2,!i+、22ミリモル)を加え
、混合物を20℃で一夜攪拌した。
この混合物のTLC(Sin2.7.5%メタノール/CH,CI、)は2種の
生成物の生成を示し、これらのものは1,2,4.6−チトラヒドロー11−β
(4−ヒドロキシブチル)−3,10b−メタノアゼピン(4゜5−b)インド
ール−5−カルボン酸メチル及び1,2,4.6−チトラヒドロー11−α(4
−ヒドロキシブチル)−3,10b−メタノアゼピン(4,5−b)インドール
−5−カルボン酸メチル(R,0,68及び0.76、CAS、青色)であった
。この反応混合物を塩基性にしく1ocX水性NH4OH)、CH2Cl2で3
回抽出した。有機抽出液全乾燥しくNa2804)、濃縮し、残渣を直ちにTH
F (100111/)に溶解した。
THF溶液にベンジルブロマイド(2,5d、21ミリモル)を加え、次に溶液
を還流下で加熱し、3−ベンジル−1,2,4,6−チトラヒドロー11−β(
4−ヒドロキシブチル)−5−メトキシカルボニル−3゜10b−メタノアゼピ
ノl、5−b)インドリウムブロマイド及び3−ベンジル−1,2,4,6−チ
トラヒドロー11−α(4′−ヒドロキシブチル)−5−メトキシカルボニル−
3,10b−メタノアゼピノ(4,5−b)インドリウムブロマイドの混合物へ
の転化が完了するまで(約2時間)、TLCで監視した。この時点でTHFを蒸
発させ、メタノール(100m/)及びジイソプロピルエチルアミン(5,3d
)と入れ替えた。TCLが上記化合物の混合物の完全な消失を示すまで、還流を
再開した。メタノールを蒸発させ、残渣をクロマトグラフィーにかけ(Sin、
、5%メタノール/CH,CI、)、ゴムとして3−ベンジル−1゜2+3t3
at4.s−へキサヒドロ−4(3−ヒドロキシプロピル)−7H−ピロロ(2
,3−d)カルバゾール−6−カルボン酸メチル5.7g(67%)を得た;T
LC(Sin、、7.5%メタノール/CH2Cl、)R10,86(CAS、
青色)。
実施例2
3−ベンジル−1,2,3+3a、4.5−へキサヒドロ−4(3−3−ベンジ
ル−1,2+3+3a+4,5−へキサヒドロ−4(3−ヒドロキシプロピル)
−7H−ピロロ(2,3−d)カルバソール−6−カルボン酸メチル(1,0g
、2.4ミリモル)及びp−)ルエンスルホニルクロライド(0,5!ls 2
.9ミリモル)を窒素雰囲気下でピリジン(4−)中にて20℃で一夜攪拌した
。沈殿物を生じたこの混合物をCH2Cl、で希釈し、10%NH4OH及び塩
水で洗浄し、乾燥しくNa25O,)、そしてまずアスピレータ−による減圧下
で、次に高真空下で蒸発乾固させ、生成物の過熱を避けた。残渣をメタノールに
溶解し、冷凍庫中で一夜結晶化させた:3−ベンジルー1.2 r 3 p 3
a t 4 r 5−へキサヒドロ−4(3−1)−)ルエンスルホニルオキ
シプロビル)−7H−ピロロ(2,3−d)カルバゾール−6−カルボン酸メチ
ル0.599(40%)を得た。分析試料をメタノールから再結晶させた、融点
158−159℃、TLC(Sin2.7.5%メタ/−に/ CM、Cl2)
R40,91(CAS、青色)。
実施例3
3−ベンジル−1,2,3,3a、4,5−へキサヒドロ−4(3−無水ビリジ
ン8m1.中の3−ベンジル−1j213t3a#415−へキサヒドロ−4(
3−ヒト日キシプロピル)−7H−ピロロ(2,3−d)カルボゾール−6−カ
ルボン酸メチル(1,95g、4.66ミリモル)及び4−ジメチルアミノピリ
ジンの小さな結晶2個の溶液を0℃に冷却LA p−)ルエンスルホニルクロラ
イド0.891 (4,70ミリモル)を加えた。透明な赤色溶液を15℃で1
5時間攪拌し、沈殿物の生成をもたらした。次に混合物を水20 ml中に注ぎ
、ジクロロメタン25dで抽出した。有機相を水、水酸化アンモニウム水溶液及
び塩水で洗浄し、そして乾燥した(Na、5o4)。真空下で濃縮し、15℃/
15 +uでトルエンによってピリジンを共沸的に除去し、次に高真空下で乾
燥して残渣が得られ、このものをシリカゲル上で、溶離剤として4:6酢酸エチ
ル:ヘキサンを用いてカラムクロマトグラフィーにかけた。生成物3−ベンジ/
’ 1+2,3+3a+4+5−ヘキサヒト0−4(3−p−)ルエンスルホニ
ルオキシブロビル)−7H−ピロロ(2,3−d)カルバゾール−6−カルボン
酸メチル(2,OO,!9、収率75%)は融点及び分光学的データにおいて実
施例2で製造したすでに同定された試料と一致した。
実施例4
ジクロロメタン10m1及びトリエチルアミン0.18y(1,3ミルモル)中
の3−ベンジル−”、2+3+3a+4.5−へキサヒドロ−4(3−p−トル
エンスルホニルオキシプロピル)−7H−ビo*(z、3−d)カルバゾール−
6−カルボン酸メチルの溶液を0℃に冷却した。次亜塩素酸tert、−ブチル
0.200d(1,69ミリモル)を滴下[A10分間攪拌して溶液が得られ、
このものはTLCによれば、出発化合物(CAS、青色)を含まず、そl−て新
規なより極性の小さい化合物(CAS、褐色)を含んでいた。この反応混合物を
水2X10m、塩水10m7!で洗浄し、そして乾燥した(Na 2SO,)。
真空下で濃縮し、白色泡状物として3−ベンジル−6−クロロ−1t13t3a
’、4.s−ヘキサヒドロ−4(3−p−トルエンスルホニルオキシプロピル)
ピロロ(2,3−d)カルバゾール−6−カルボン酸メチルo、soo!!(1
,30ミリモル)を得た。
乾燥アセトン15m1中の3−ベンジル−6−クロロ−1,2,3,3a r
4 + 5−ヘキサヒドロ−4(3−p−1−ルエンスルホニルオキシブロビル
)−ピロロ(z、3−d)カルバゾール−6−カルボン酸メチル0.800.9
及びビンドリン1−5塩酸塩(o、4s6.p、0.895ミリモル)の溶液に
室温で乾燥アセトン15ゴ中のAgBF4o、sop (4,0ミリモル)の溶
液を加えた。5分後、不均質な灰色の反応混合物は出発物質を含んでいなかった
。濃水酸化アンモニウム10ai!、水1〇−及び塩水10−を加え、ジクロロ
メタン3×20−で抽出し、抽出液を塩水で洗浄し、乾燥しくNa、5O4)、
濃縮臥4,6−優先反転防止(PARF)3−ベンジル−1,2,313a14
#5−へキサヒドロ−4−(3−p−)ルエンスルホニルオキシグロビル)−6
−(15−ピントリニル)ピロロ(2,3−a)カルバゾール−6−カルボン酸
メチルの68及び6R異性体1.2051を得た。
4.6−優先反転防止(PARF)3−ベンジ/!/−1t 2 r 3 、3
a+4.5−ヘキサヒドロ−4−(3−p−4ルエンスルホニルオキシプロビル
)−6−(15−ピントリニル)ピロロ(2,3−d)カルバゾール−6−カル
ボン酸メチルの68及び6R異性体混合物を氷酢酸L5mlに溶解し、室温で攪
拌しながら、次亜塩素酸ナトリウム0.54g(10ミリモル)を6回に分けて
加えた。最後の添加後、反応混合物を10分間攪拌シフ、次に氷上に注いだ。濃
水酸化アンモニウムでpH値9〜10に調節し、次にジクロロメタン60m1.
で抽出した。抽出液を水(3×25−)、塩水(2sy)で洗浄し、乾燥しくN
a25o4)、そして濃縮し、黄色固体1.10gを得た。シリカ上で溶離剤と
して酢酸エチルを用いてカラムクロマトグラフィーにかけ、白色固体として5,
7−優先反転防止(PARF)3−ベンジル−1,2,3,4,5,6,7,8
−オクタヒドロ−5(3−1)−)ルエンスルホニルオキシグロビル)アゾ二ノ
(6,7−b)インドール−7−(15−ピントリニル)−7−カルボン酸メチ
ルの78及び7R異性体の混合物0.83g(ビンドリン1ミリそルを基準にし
た収率91%)を得た。RfO,25(SiO□、酢酸エチル、CAS1褐色)
。これらのジアステレオマーは溶媒としてメタノール−ジクロロメタンを用いて
TLC上でやや分離を示した。
7S及び7R異性体の良好な分離がシリカ上で1:1ヘキサンニアセトンによっ
て得られ、7g化合物に対してRfO,37及び7H化合物に対してRfo、2
7を示した。かくして、2WJlの遠心分離クロマトグラフィープレート上でこ
の混合物0.830.!i’を分離し、7g化合物0.374S及び7H化合物
0.332.9を得た。
実施例5
3−ベンジル−112,3,3a14.5−へキサヒドロ−4(3−p−トルエ
ンスルホニルオキシプロピル)−7H−ピロロ(2,3−d)カルバゾール−6
−カルボン酸メチル(0,10g、0.17ミリモル)全酢酸(1d)に溶解し
、90℃の油浴中で加熱した。水素化ホウ素ナトリウム(0,040g、1.1
ミリモル)を一部づつ速かに加え、そして反応を氷上に注いで止めた。水相を
NH,0H(10%水性)で塩基性にし、濃縮し、残渣をクロマトグラフィーに
かけ(Sin、、2%メタノール/CH2Cl、)、非晶質の固体として3−ベ
ンジル−1,2,3,4,5゜ty 、 7 、8−オクタヒドロ−5β(3−
p−)ルエンスルホニルオキシブロビル)アゾ二ノ(6,7−b)インドール−
7−カルボン酸メチルの7α異性体及び3−ベンジル−1,2,3,4,5,6
,7,8−オクタヒドロ−5β(3−p−1−ルエンスルホニルオキシグロビル
)アゾ二ノ(6,7−b)インドール−7−カルボン酸メチルの7β異性体(0
,015,9,15%)を得た。これらの化合物は放置した際に分子内第四級塩
に結晶化されやすかった。
3−ベンジル−1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−5β(3−p
−トルエンスルホニルオキシグロビル)アソニ/(6,7−b)インドール−7
−カルボン酸メチルの7α異性体に対する物理デーp:TLC(Sin、、1.
5%メタ/−#/CH2Cl、)Rfo、7’4(CAS。
紫色)。3−ベンジル−1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−5β
(3−1)−トルエンスルホニルオキシグロビル)アソニ/(6゜7−インドー
ル−7−カルボン酸メチルの7β異性体に対する物理データ:TLC(Sin、
、1.5%ll’、/−ル/CH,C1,)RfO,47(CAS。
紫色)。
実施例6
ジクロロメタン10ag中の3−ベンジル−1,2,3,4,5,6゜7.8−
#りlzヒドロ−5β(3−ヒドロキシプロピル)アゾニノ(6゜’7−b)イ
ンドール−7α及びβ−カルボン酸メチルのエピマー混合物(0,57i、1.
00ミリモル)並びにトリエチルアミ10.18m(1,31モル)の溶液を0
℃に冷却し九次亜塩素酸tert、ブチル0.15d(1,3ミリモル)の滴下
にょシ透明な黄色溶液を生じ、この溶液は0〜5℃で15分後、出発エピマー(
CAS、青色)の完全な反応及びやや極性の小さい(TLCR40゜8、ジクロ
ロメタン中の5%メタノール)3−ベンジル−12b−クロロ−1,2,3,4
,5,6−ヘキサヒドロ−5(3−p−)ルエンスルホニルオキシグロビル)ア
ゾ二ノ(6,7−b)−2,3−ジヒドロインドール−7−カルボン酸メチル(
CASX橙色)の生成を示した。この反応混合物をジクロロメタン20rntで
希釈し、水(2X50mg)及び塩水(IX20d)で洗浄し乾燥しくMg50
4)、真空下テ濃縮し、橙色泡状物0.61.9(100%)を得た。この物質
を続いてのビンドリンとのカップリング反応に直接用いた。
乾燥メタノール7d中の上記のインドリン、即ち、3−ベンジル−12b−クロ
ロ−1,2,3,4,5,6−へキサヒドロ−5(3−p−トルエンスルホニル
オキシグロピル)アソニ/(6,7−b)−2゜3−ジヒドロインドール−7−
カルボン酸メチル(0,61J、1.0ミリモル)及びビンドリン1.5塩酸塩
(0,365g、0.715ミリモル)の溶液にメタノール性HCI(メタノー
ルlod中のアセチルクロライド0.3dの溶液によって生成させたもの)5d
を加えた。透明なプルゴーニュ赤色の反応混合物を室温で15時間攪拌した。次
に混合物を真空下で濃縮し水酸化アンモニウムで塩基性に獣ジクロロメタン3o
−で抽出した。、抽出液を水2×501nl及び塩水lX20mgで洗浄し乾燥
しくMg5o、)、真空下で濃縮し、ゴム状残渣0.85.li+を得た。シリ
カゲル上で溶離剤として酢酸エチルを用いてクロマトグラフィーにかけ、淡黄色
固体として、5,7−優先反転防止(PARF)3−ベンジル−1゜2.3.4
,5,6,7j8−オクタヒドロ−5(3−p−)ルエンスルホニルオキシプロ
ビル)アゾ二ノ(6,7−b)インドール−7−(15−ピントリニル)−7−
カルボン酸メチル0.409(48%)を得た。この生成物はTLC,NMR及
び質量スペクトルによって、上記の実施例4で得られた固定された生成物と同一
であった。
実施例7
a) 517−優先反転防止3−ベンジル−1,2,3,4,5,6゜7.8−
オクタヒドロ−5(3−p−)ルエンスルホニルオキシプロビル)アゾニノ(6
,7−b)インドール−7−(15−ピントリニル)−7−カルボン酸メチルの
ジアステレオマー混合物(0,258,9,0,250ミリモル)を乾燥トルエ
ン2.5dに溶解し、攪拌しながら還流下で1.5時間加熱した。この時点で、
双方その1′−赤道ピペリジン環配座異性体の形態で第四級塩6′−ベンジル−
4′−チェチル−4′−デオキシビンズラスチノニウムトシレー)(2’S、1
8’S)及び6′−ベンジル−4′−チェチル−4′−デオキシビンプラスチノ
ニウムトシレート(2’R,1B’R)が褐色ゴムとして沈殿し、TLCは出発
物質の完全な反応を示した。溶媒゛を真空下で除去し、Rf(sto、、95
:5CH2C1,:メタノール、CAS、ピンク)0.05を有する残った固体
6′−ベンジル−4′−チェチル−4′−デオキシビンプラスチノニウムトシレ
ート(2’S、18’S)及び6′−ベンジル−4′−チェチル−4′−デオキ
シピンプラスチノニウムトシレート(2’R,18’R)(0,258,!i’
、100%)を次の脱ベンジル化に直接用いた。
b)乾燥メタノール5d中の上記の固体0.20611(0,200ミリモル)
の溶液を木炭に担持させた10%パラジウム20ηと共に水素雰囲気下にて一5
〜0℃で55分間攪拌し、その際、水素4.5mg(0,20ミリモル)を消費
した。セライトを通して濾過し、20℃で濃縮し、残渣をジクロロメタン及び1
0%水酸化アンモニウム30+/間に分配させ、有機抽出液を水及び塩水で洗浄
し、濃縮した際、双方その1′−赤道ピペリジン環配座異性体の形態で2種のジ
アステレオマー生成物4I−チェチル−4′−デオキシビンブラスチン(2′S
、18IS)及び4/−チェチル−4′−デオキシビンプラスチy(2’R,1
s’R)xso1n9(99%)を得た。トルエン5d中のこれらの2種の生成
物を還流下で2時間加熱した。TLCは双方1′−軸的に置換されたピペリジン
環配座を有する2種のジアステレオマー生成物4′−チェチル−4′−デオキシ
ビンブラスチン(2’S、18’S)及び4′−チェチル−4′−デオキシビン
ブラスチン(2’R,187R)の生成を示した。TLC(Sin2:CH,C
I、中の10%メタノール、CAS、褐色)0.16及び0.35゜濃縮しそし
て2.m S i O,プレート上で、溶離剤としてCH2Cl、中の5%メタ
ノールを用いて遠心分離クロマトグラフィーにかけ、20′−チェチル−20フ
ーゾオキシビンブラスチン(2/S。
18’5)(R40,16)32〜及びその(27R,18’R)エナンチオマ
4ジアステレオマー(Rfo、35)35■を得た。各ジアステレオマーに対す
る収率47に。
また、3−ベンジル−1+2+:L4+5+6+7,8−オクタヒドロ−5(3
−p−トルエンスルホニルオキシプロピル)アソニ/(6゜7−b)インドール
−7−(15−ピントリニル)−7−カルボン酸メチルの個々の78及び7Rシ
アステ17オマーをトルエン中で加熱し、次に水添分解する同一反応方法に付し
た場合、それぞれトルエン中で最終加熱する前に、各々1′−赤道ピペリジン環
配座異性体として、4′−チェチル−41−デオキシビンプラスチ/の個々の2
’S、1s’S及び2’R,18’Rジアステレオマーを得た。2’S 、 1
8’S 、 1’ 赤道化合物は、250X4.6鞘C−18逆相カラムにおい
て85:15メタノール:水中の1%l・リエチルアミンを用いて、流速o、
s y/nで63.3分のHPLC保持時間を有していた。
上記の1′−赤道化合物はトルエン中で95℃に加熱することによって、2’S
、 18’S 、 1’軸4′−チェチル−4′−デオキシビンブラスチンに
配座的に転化された。この生成物は同一カラムにおいて同一流速で8.8分のI
(PLO保持時間を有していた。2’R,18’R。
1′赤道化合物は250X4.6藺C−18逆相カラムにおいて85:15メタ
ノール:水中の1%トリエチルアミンを用いて、流速o、 s mt、/分で3
5.1分のHPLC保持時間を有していた。このものはトルエン中で100℃に
加熱することによって、2’R、18’R、1’軸4′−チェチル−41−デオ
キシビンブラスチンに配座的に転化された。この生成物は同一カラムにおいて同
一流速で5.4分のHPLC保持時間を有していた。
実施例8
第四級塩6′−ベンジル−4′−チェチル−4′−デオキシビンプラスチノニウ
ムトシレート(2’S、18’S)及び6′−ベンジル−47−チェチル−41
−デオキシビンプラスチノニウムトシレ−1−(2’R。
18’R)をメタノール(5d)に溶解しこの溶液に窒素を吹き込んだ。パラジ
ウム触媒(10%Pd/C,0,11)を加え、フラスコに還流冷却器を固定し
、フラスコを90℃の油浴中で加熱した。過剰量の水素化ホウ素ナトリウム(約
0.30>をできるだけ速かに冷却器の上端から加え、かくしてはげしい反応を
続けることができた。出発物質が残っているかどうかを定性的に測定するために
、この方法中、TLCで監視を行った。水素化ホウ素試薬の添加は約5分を要し
た。長い反応時間では極性の小さな副生成物を生じると思われるために、短い反
応時間を必要とする。この熱溶液を熱メタノール(約506!Iり、次にCH,
CI!(約10d)で洗浄した。溶液を一部濃縮し、NH,oH(10%水性)
を加えた。水溶液をC)I、 CI□で抽出し、有機抽出液を乾燥しくNa、s
o、)、濃縮して残渣が得られ、このものはジアステレオマー、4′−チェチル
−4フーゾオキシビンブラスチン(2’S、18’s)及び4仙デエチル−4′
−デオキシビンブラスチン(2’R,18’R)の1:1重量部混合物であった
。収量0.13!9(70%)。2’R,1B’Rエピマーに対する物理データ
:TLC(Sin2; 10%メタノール/CH,CI、)Rf□、37(CA
S、褐色)。2’S、1B’Sエピマーに対する物理データ:TLC(Sin2
.10%メタノール/CH2Cl、)RfO,23(CAS。
褐色)。
実施例9
酢酸10ゴ中の5,7−優先反転防止(PARF)3−ベンジル−1゜2.3,
4,5,6,7.8−オクタヒドロ−5β(3−1)−トルエンスルホニルオキ
シプロピル)アゾ二ノ(6,7−b)インドール−7−(15−ピントリニル)
−7−カルボン敢メチル(7α及び7β)(0,100,?、 0.092ミリ
モル)の溶液及び木炭に担持させた10%Pd0.02gを水素雰囲気下で3時
間攪拌した。次に反応混合物をセライトを通して濾過し、水酸化アンモニウムで
塩基性にし、ジクロロメタン20ゴで抽出した。抽出液を水2x20d及び塩水
lX2(ltl’で洗浄し、乾燥しくMg504)、真空下で濃縮し、黄色固体
0.060.pを得た。
TLCはこの生成物が「天然タイプ」のピペリジン環配座を有する4′−チェチ
ル−4′−デオキシビンブラスチン及びその2’R,18’Rエピマーでちるこ
と、そしてC16’−C14’ PREF ジアステレオマー(C16’での生
成物によるエピマー)を生成していないことを示した。
2種の生成物、即ち、チェチル−4−デオキシビンブラスチン(2/ S。
18’S)及びチェチル−4−デオキシビンブラスチン(2’R,18’R)の
実施例7に述べた如きクロマトグラフ分離並びに「非天然」タイプのピペリジン
のピペリジン環の配座的転化によって得られた生成物とのNMR及び質量スペク
トルが一致した、即ち、2’R,18’R及び2’S 、 18’S、、4′−
チェチル−4′−デオキシビンブラスチンの1′−赤道ピペリジン環配座異性体
はスペクトルの完全な一致を示した。
実施例10
2−エチル−5−ヒドロキシバレリアン酸メチル乾燥メタノール150d及び濃
硫酸0.5 ml、中の2−エチルバレロラクトン30.09 (0,234モ
ル)の溶液をアルゴン下にて20℃で17時間保存した。次に炭酸カリウム10
.0gを加え、この混合物を20分間攪拌した。濾過し、そして真空下にて40
℃で濃縮した後、残渣をエーテル100iに溶解した。この溶液を飽和炭酸ナト
リウム200m/、飽和塩水100rntで洗浄1.、MgSO4上で乾燥呟濾
過呟濃縮臥残渣を蒸留臥沸点58〜60℃(0,5龍Hg)の2−エチル−5−
ヒドロキシバレリアン酸メチル32.1g(86%)を得た。
実施例11
2−エチル−5−オキソベンクン酸メチルクロロクロム酸ピリジニウム50.4
6g(0,234モル)Kアルゴン下でジクロロメタン100dを加え、次には
げしく攪拌しながらジクロロメタン20d中の2−エチル−5−ヒドロキシペン
タン酸メチル25.0g(0,156モル)を加えた。20℃で2.5時間攪拌
した後、シリカゲル15g、次にエーテル200mを加えた。3.5X40cm
シリカゲルカラム(60〜200メツシユ)を通して、溶離剤としてエーテルを
用いて濾過し真空下にて40℃で濃縮して油が得られ、このものをジクロロメタ
ン1ooyに再溶解し丸めtN HCI 3X1ood、飽和NaHCO83X
100m1℃洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濾過し、40℃で濃縮しそして蒸
留し、沸点104〜105℃(16mH7i )の2−エチル−5−オキソペン
タン酸メチル生成物14.64,1il(59%)を得た。
実施例12
ラ ぐ −−−ヒ°ロー −1−エチル−−メトキシ−4−オキソブチル)−3
,10b−メタノアゼピノ(4,5ゼビ/(4,5−b)イア)’−ルー5−カ
ルボy酸6.00.9(24,6ミリモル)の溶液にアルゴン下で2−メチル−
5−オキソペンタン酸メチル4.Oog(2s、3ミリモル)を加えた。20℃
で12時間後、混合物を真空下にて40℃で濃縮し、残渣をジクロロメタンに溶
解した。この溶液をSi0.20gに吸収させ、次にSin、の4×150乾燥
カラムに入れた。酢酸エチルで溶離し、濃縮し、濃縮した溶離液のジクロロメタ
ン中の溶液をMgSO4上で乾燥し、濾過し、そして濃縮し油状生成物が得られ
、このものをトルエン各100ゴと共に、真空下にて4o℃で2回蒸留した。2
0℃(o、osm)で乾燥り、X泡状物としてう七ミ1゜2.4.6−チトラヒ
ドロー1l−(1−エチル−14,−メトキシ−4−オキソブチル)−3,10
b−メタノアゼピン(4,5−b)インドール−5−カルボン酸メチル7.70
g(82%)を得もこの生成物はUV(エタノール)λmax228.303.
33 Q nm吸収極大を有していた。
実施例13
3a14.5−へキサヒドロ−4(:2−(ヒドロキシメチル)ブチル〕無水エ
ーテル100d中の1.2,4.6−チトラヒドロー1l−(1−エチル−4−
メトキシ−4−オキソブチル)−3,tob−メタノアゼピン(4,5−b)イ
ンドール−5−カルボン酸メチル6.182g(16,08ミリモル)及びベン
ジルブロマイド2.750g(16,08ミリモル)の溶液をアルゴン下にて2
0℃で48時間攪拌した。濾過し固体分をエーテル3X100dで洗浄し、15
m及び0.01su+圧力で乾燥し、第四級塩3−ベンジル−1,2,4,6−
チトラヒドロー1l−(1−エチル−4−メトキシ−4−オキソブチル)−5−
メトキシカルボニル−3,10b−メタンアゼピノ(+、5−b)インドリウム
ブロマイド8.422.li+(94%)を得た。
メタノール4〇−及びトリエチルアミン1.1009(10,80ミリそル)中
の上記の第四級塩4.000,9(7,201ミリモル)の溶液をアルゴン下に
て還流温度で5時間加熱した。次に40℃(i 5ilJ)で溶液を濃縮し橙色
ガムが残り、このものをジクロロメタン50dに溶解した。
氷冷した15%水酸化アンそニウム及び飽和塩水で洗浄し、洗浄液をジクロロメ
タン50#jで逆抽出し、合液した有機溶液を乾燥しくMg504)、濾過し、
40℃(15藺及び0.01 ya )で濃縮して泡状物が得られ、このものを
3 X 15cm 5i02カラムで、溶離剤として1:4酢酸エチル:ペンタ
ンを用いてクロマトグラフィーにかけた。4.2’−PREF及び4.2’−P
ARF 3−ベンジル−1t213,3&$415−ヘキサヒ)”Cl−4−(
2−(メ)キシカルボニル)フチル:l−7H−ピロロ(2,3−d)カルバソ
ール−6−カルボン酸メチルエステルのジアスはとんど分離しなかった;RfO
,61(2″:1エーテル−ヘキサン);Rfo、43(ジクロロメタン中の2
%メタノール);Rfo、41(1:4酢酸エチル:ペンタン)。このエピマー
混合物を22.1mX50αの10μmシリカカラムで、エーテル:ヘキサン1
:3を用いて流速8、OH2分でHPLCによって分離することができ、1.4
7 : 1.00の比でR450分を有するPREF異性体及びR457分を有
するPARP異性体を得た。
乾燥テトラヒドロフラン20tnt中の4.2’ −PREF及び412′−P
ARF3−ベンジル−1,2,3,3a、4,5−へキサヒドロ−4−(2−(
メトキシカルボニル)ブチル〕−7H−ピロロ(2,3−d)カルバゾール−6
−カルボン酸メチルのジアスチレオマー混合物2.1479(4,526ミリモ
ル)の溶液をアルゴン雰囲気下で0℃に冷却した。速かに攪拌しながら、テトラ
ヒドロフラン中の水素化リチウムアルミニウムの1.0M溶液5.40d(5,
43ミリモル)を10分間にわたって滴下した。0℃で更に20分間攪拌した後
、反応混合物を氷冷した30%水酸化アンモニウム100d中に注ぎ、ジクロロ
メタン3×50ゴで抽出した。合液した抽出液を冷飽和塩水100dで洗浄し乾
燥しくMg5o4) 、濾過1..40℃(15關及び0.01藺)で濃縮し泡
状物として4.2’ −PREF及び4.2’ −PARF3−ベンジル−11
213,3a#415−ヘキサヒドロ−4−(2−(ヒドロキシメチル)ブチル
〕−7H−ピロロ(2,3−d)カルバゾール−6−カルボン酸メチル1.74
4.9(収率86%)を得た。TLC(Sin、、工一チル)RfQ、50(P
REF異性体)及び0.56 (PARF異性体)。
この生成物の0.50gを21IJS io2 プレート上で遠心分離クロマト
グラフィーにかけた。ジクロロメタン5ゴに加え、次に2.2m//分にて4:
lエーテル:ヘキサンで溶離し、1分フラクションを捕集した。フラクション5
〜30及び52〜90は2種のほぼ純粋なジアステレオマー性PARF及びPR
EF異性体を含有していた。
実施例14
アルゴン雰囲気下で4.2’ PREF及び4.2’ PARF3−ベンジ#−
1+2131381415−ヘキザヒドO−4[:2−(ヒドロキシメチル)ブ
チル〕−7H−ピロロ(2,3−d)カルバゾール−6−カルボン酸メチル0.
980i2.19ミリモル)Thp−トルエンスルホニルクロライド0.460
(2,41ミリモル)及び4−ジメチルアミノピリジン5mgと混合した。0℃
で乾燥ピリジン10dを加え、反応混合物を0℃で4時間及び4℃で24時間攪
拌した。次にこの赤色溶液を冷1N水酸化アンモニウム50rnl中に注ぎ、ジ
クロロメタン3X50dで抽出した。合液した抽出液も、冷飽和塩水100dで
洗浄し、乾燥しくMg5O4) 、濾過し、40℃(15關)で濃縮した。次に
トルエン2×100ばを加え、真空下にて40℃で蒸留し、4.2’ PREF
−及び4 、2 ’ P ARF 3−ベンジ#−11213,3a14,5−
ヘキサヒドロ−4(:2−(1)−)ルエンスルホニルオキシプロビル)−7H
−ピロロ(2,3−d)カルバゾール−6−カルボン酸メチル0.991.9(
収車75%)を得た。TLC(Si02)Rf3.0及び3.7.1:4酢酸エ
チル:ペンタン:Rf4.6及び5.1、ジクロロメタン中の5%メタノール。
トシレートのエピマー混合物を4w5iO,プレート上で、ジクロロメタン10
m1!を加え、酢酸エチル:ペンタン(1:5)で溶離して、遠心分離クロマト
グラフィーによって分離することができた2、2mt1分で1分フラクションか
ら、フラクション6〜26中にPREF異性体及びフラクション99〜170中
に4.2’ PARP異性体が得られた。中心7ラクシヨン(5×)を再びクロ
マトグラフィーにかけ、最終的に合わせたPREF異性体0.420g及びPA
RF異性体0.391.9を得た(合計0.811.9.収率61%)。
また、ジアステレオマー性トシレートの分離を分取型高速液体クロマトグラフィ
ーによって行った。例えば粗製の反応生成物をまず3×10cm5iotカラL
に通し、酢酸エチル:ペンタン(1:2)で溶離した。
次に濃縮した溶離(200m9)を22.111+1X 50cm、10μシリ
カカラにかけ九フラクション24ゴを捕集し、それぞれのジアステレオマーがフ
ラクション6〜9に76〜及びフラクション12〜17に1121119得られ
た(回収率94%)。
実施例15
5.7PARP及び5.2’ PARF3−ベンジル−1,2,3,4゜(15
−ピントリニル)−7−カルボン酸メチルの78及び7 R異性ジクロロメタン
10ゴ及びトリエチルアミンo、xtB(o、t62μt、1.16ミリモル)
中の4.2’ PARF−3−ベンジル−1,2゜313a1415−ヘキサヒ
ドロ−4(2−(p−トルエンスルホニルオキシメチル)ブチル]−7H−ピロ
ロ(2,3−d)カルバゾール−6−カルボン酸メチル6.36g(1,06ミ
リモル)の溶液をアルゴン下で0℃に冷却した。はげしく攪拌しながら、次亜塩
素酸tert、−ブチル135μt(0,1269,1,16ミリモル)を加え
た。0℃で20分後、黄色反応混合物を氷冷した水20−中に注ぎ、混合物をジ
クロロメタン3X10dで抽出した。合液した抽出液を乾燥しくMg504)、
濾過し、15w、次に0.05wm圧で20℃にて濃縮し、黄褐色の泡状物が得
られ、このものは3−ベンジル−6−クロロ−1r 2 r 3 + 3 ar
4 +5−ヘキサヒドロ−4[2−(P−)ルエンスルホニルオキシメチル)
ブチル〕ピロロ(2,3−d)カルバソール−6−カルボン酸メチルo、672
.9(too)であった。このクロロインドレニン(0,636,9゜1、OO
ミリモル)及びビンドリン1.5塩酸塩0.374g(0,735ミリモル)を
アルゴン下で入れ、乾燥アセトン10dを加えも5分間攪拌した後、光を遮断し
ながら、乾燥アセトン4d中の四フッ化ホウ素酸銀0.618m3.181モル
)を1回で加えた。暗所で20分間攪拌した後、褐色の懸濁液を10%水酸化ア
ンモニウム50ゴ中に注ぎ\塩化ナナトリウム飽和し、この混合物をジクロロメ
タン3X25mlで抽出した。合液して乾燥した(Mgso、)抽出液をp過り
、X40 ℃’t’ 15 msニて濃縮し、褐色のガラスを得た。TLC(S
in、、酢酸エチル)にょシ、2種のイミン4.5−PARF及び4.6−PR
EF3−ベンジル−1゜2.3.3a+4.5−へキサヒドロ−4C2−(p−
トルエンスルホニルオキシメチル)ブチル)−6−(15−インドリニル)ピロ
ロ(2゜3− d ) カルバシーk −5−力/l/ ホ7酸メー1−ル(R
40,13及び0.46)及びビンドリン(RfO132)の不存在が立証され
た。このイミン混合物を酢酸25dK溶解し、水素化ホウ素ナトリウムo、57
B(1o、6ミリモル)を速かに攪拌しながら15分間にわたって一部づつ加え
た。
次に反応混合物を冷水酸化アンモニウム溶液中に注ぎ、ジクロロメタン3X50
mで抽出した。合液した抽出液を乾燥しくMg5o、) 、濾過し、40℃にて
15m、次に0.05 mHgで濃縮し、黄褐色泡状物として、2種のイミン、
即ち、7R及び7S 5.7PARF−5,2’ PARF3−ベンジル−1,
2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−5−(2−(p−トルエンスルホ
ニルオキシメチル)フチル〕アゾニ/(5゜7−b)インドール−7−(15−
ピントリニル)−7−カルボン酸メチル0.660g(用いたビンドリンを基準
にして収率85%)を得た。
TLC(Sin、、酢酸エチル)RfO,37及び0.49 (CAS% 灰−
紫色)。4 m S L O2プレート上で、ジクロロメタン10IRI!を用
いて遠心分離クロマトグラフィーにかけ、続いてジクロロメタン、次にペンタン
中の80%酢酸エチルによって2.1d/分で溶離賦各分母のフラクションを捕
集し、個々のジアステレオマーを得た。フラクション3〜3oにおいて、5.7
PARF及び5.2’ PARF’3−ベンジル−1,2゜3.4,5,6,7
.8−オクタヒドロ〜51:2−1)−)ルエンスルホニルオキシメチル)ブチ
ル〕アゾ二ノ(6、7−b ”)インドール−7−(15−ピントリニル)−7
−カルボン酸メチルの78異性体及びフラクション52〜90において、対応す
る7R異性体。フラクション31〜51をクロマトグラフィーにかけ、追加の個
々の化合物が得ら粗合計78異性体0.3009及び7R異性体0.271.9
(ビンドリンを基準にした収率66%)でちった。
実施例16
4′〜デオキシビンブラスチン
乾燥トルエン25d中の5.7PARF−s 、2’ PARF3−ベンジル−
1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−5−[2−(p−トルエンス
ルホニルオキシメチル)フナル〕アソニ/(6,7−b)インドール−7−(1
5−ピントリニル)−7−カルボン酸メチルの78異性体0.180g(0,1
70ミリモル)をアルゴン雰囲気下にて速かに攪拌しながら還流下で24時間加
熱した。この時点で出発アミノトシレートは完全に反応していた。冷却した反応
混合物を真空下で濃縮し、残った固体を乾燥エーテル50yで3回洗浄した。生
じた第四級塩、即ち、TLC(酢酸エチル:エタノール1:1)によって出発ア
ミンを含まぬ6′−ベンジル−4′−デオキシビンブラスチノニウムトシレート
の1′〜赤道ピペリジン環配座異性体(2’S、18’5)(0,172119
6%)をメタノール6ゴに溶解した。1o%Pd/木炭0.015gを添加し、
水素雰囲気下にて一20℃で40分間攪拌し水素4ばを吸収した。反応混合物を
セライト545のlX3cIrtプラグを通して濾過し、続いてセライトをメタ
ノール30dで洗浄した。真空下にて20’Cで濃縮しジクロロメタン50ゴ中
の残渣の溶液を3%水酸化アンモニウム301n1.及び飽和塩水で洗浄し、乾
燥しくMg5o、) 、濾過し真空下で濃縮し、4′−デオキシビンブラスチン
及びその架橋したピペリジン配座異性体の混合物0.120gを得た。この混合
物をアルゴン下にてトルエン2〇−中で4時間加熱し九真空下で濃縮し、2wj
シリカゲルプレート上で遠心分離クロマトグラフィーにかけ、3:1酢酸エチル
:エタノールによって流速2−7分で溶離し、溶媒6d、次に4′−デオキシビ
ンブラスチンの1′−軸配座異性体0.052i収率41%)を含む溶液34d
を得た。UV(エタノール)λthax225.252.2882、98 nm
0
化合物4′−デオキシビンブラスチン(191■)をまず該化合物をエーテル1
0mに溶解してそのメタンスルホネートに転化した。この溶液にメタンスルホン
酸3aLを加えた。生じた沈殿物を濾過し、エーテル5dで洗浄1.S 4/−
デオキシビンブラスチンのメタンスルホン酸塩2121n9を得た。
実施例17
ローカルボン酸メチル
3−ベンジル−1,2,3,4,5,6−へキサヒドロ−アゼピノ(4,5−b
)インドール−5−カルボン酸メチル(1,3361,4,0ミリモル)、2−
ヒドロキシテトラヒドロピラン(0,980,jil、 8.2ミリモル)、ト
ルエン(3omt)及びHCIガスで飽和したエーテル(10滴)の混合物を窒
素雰囲気下にて110℃に5時間加熱した。反応混合物を冷却しメタノール15
mで希釈し濃塩酸で酸性にした。反応混合物を20℃で12時間攪拌し水5〇−
中に注ぎ、水酸化アンモニウムで強塩基性にした。トルエン相を分離し水相をジ
クロロメタン25dで3回抽出した。合液した有機溶液を飽和塩水25m/で3
回洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥獣真空下にて50℃で濃縮し、実施例1にお
いて得られた生成物と同一の分光学的特性及びTLCRf値を有する3−ベンジ
ル−1,2+3,3a、4.5−ヘキサヒト0−4−(3−にニトロキシプロビ
ル)−7H−ピロロ(2,3−d)カルバゾール−6−カルボン酸メチル1.6
7g(100%)を得た。
実施例18
4′−デオキシビンクリスチン
ジクロロメタン(2,S#+7り及び酢酸(320pt、5.6ミリモル)中の
4′−デオキシビンブラスチンメタンスルホン酸塩(21fn9.0.023ミ
リモル)の溶液を一78℃に冷却し、速かに攪拌しながら、ジクロロメタン(1
d)中の過マンガン酸カリウム(8,2:19.0.05ミリモル)及びl、4
,7,10,13.16−へキサオキサシクロオクタデカン(17rn9.64
ミリモル)の溶液を1分間にわたって滴下した。−78℃で30分後、反応混合
物を0℃で4.5%重亜硫酸ナトリウム溶液50d中に注ぎ、冷ジクロロメタン
各20mjで3回抽出した。合液した有機抽出液を0℃にて8%重炭酸ナトリウ
ム50dで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥しそして濃縮した。残渣を50X
2.5cm、10μSin。
カラムで、12d/分で2:1酢酸エチル:エタノールによって高速液体クロマ
トグラフィーで精製し、保持時間23分、TLCRf O,34(Sin、、2
: 1酢酸エチル:エタノール)及び質量スペクトルm / ZM+=808
を有する4′−デオキシビンクリスチン8.0rng(収率50%)を得た。
国際調査報告
国際調を報告 2
Claims (61)
- 1.式 ▲数式、化学式、表等があります▼II式中、nは0〜1の整数であり;R1は 低級アルキルであり;R2はアミノ保護基であり;R10は−CH2Y、ホルミ ルまたはアセタールの形成によつて保護されたホルミルであり;Aは芳香族炭素 環式または複素環式環の残りの部分であり;Bは炭素原子1〜4個のアルキレン 鎖であり;Yは独自に離脱性基または加水分解し得るエーテル基であり;R5は 水素または低級アルキルであり;R6は独自に水素または低級アルキルであるか 、或いはYと一緒になつて低級アルキリデンジオキシを形成し;そしてXはハロ ゲンである、 の化合物をビンドリン環系を含む化合物またはその塩と縮合させることを特徴と する式 ▲数式、化学式、表等があります▼III式中、n、R1、R2、R5、R6、 A、R10及びBは上記の通りであり、そしてZはビンドリン環系の残りの部分 である、の化合物または上記の構造式に対してC−5で反対の立体配置を有する 対応する7R−ジアステレオマーとのその混合物の製造方法。
- 2.Bがメチレンであり、そしてAがベンゼン環を形成する請求の範囲第1項記 載の方法。
- 3.縮合を銀塩の存在下において行う請求の範囲第1項記載の方法。
- 4.ビンドリン環系を含む化合物がビンドリンである請求の範囲第1項記載の方 法。
- 5.式 ▲数式、化学式、表等があります▼II−B式中、nは0〜1の整数であり;Z はビンドリン環系の残りの部分であり;R1は低級アルキルであり;R10は− CH2Y、ホルミルまたはアセタールの形成によつて保護されたホルミルであり ;R2はアミノ保護基であり;Aは芳香族炭素環式または複素環式環の残りの部 分であり;Bは炭素原子1〜4個のアルキレン鎖であり;Yは独自に離脱性基ま たは加水分解し得るエーテル基であり;Rは水紫または低級アルキルであり;R 5は独自に水素または低級アルキルであるか、或いはYと一緒になつて低級アル キリデンジオキシであり;そしてXはハロゲンである、の化合物をビンドリン環 系を含む化合物またはその塩と縮合させることを特徴とする式 ▲数式、化学式、表等があります▼V 式中、n、R1、R2、R5、R6、A、R10及びBは上記の通りであり、そ してZはビンドリン環系の残りの部分である、の化合物または上記の構造式に対 してC−5で反対の立体配置を有する対応する7R−ジアステレオマーとのその 混合物の製造方法。
- 6.Bがメチレンであり、そしてAがベンゼン環を形成する請求の範囲第5項記 載の方法。
- 7.縮合を銀塩の存在下において行う請求の範囲第5項記載の方法。
- 8.式 ▲数式、化学式、表等があります▼II式中、nはO〜1の整数であり;R1は 低級アルキルであり;R2はアミノ保護基であり;R10は−CH2Y、ホルミ ルまたはアセタールの形成によつて保護されたホルミルであり;Aは芳香族炭素 環式または複素環式環の残りの部分であり;Bは炭素原子1〜4個のアルキレン 鎖であり;Yは独自に離脱性基または加水分解し得るエーテル基であり;Xはハ ロゲンであり;R5は水素または低級アルキルであり;そしてR6は独自に水素 であるか、或いはYと一緒になつて低級アルキリデンジオキシを形成する、の化 合物。
- 9.Bがメチレンであり、そしてAがベンゼン環を形成する請求の範囲第8項記 載の化合物。
- 10.R2がベンジルである請求の範囲第8項記載の化合物。
- 11.R6がYと一緒になつて低級アルキリデンジオキシを形成する請求の範囲 第9項記載の化合物。
- 12.該化合物が3−ベンジル−6−クロロ−1,2,3,3a,4,5−ヘキ サヒドロ−4(3−p−トルエンスルホニルオキシプロピル)ピロロ(2,3− d)カルバゾール−6−カルボン酸メチルである請求の範囲第9項記載の化合物 。
- 13.式 ▲数式、化学式、表等があります▼II−B式中、nは0〜1の整数であり;R 1は低級アルキルであり;R2はアミノ保護基であり;R10は−CH2Y、ホ ルミルまたはアセ夕ノールの形成によつて保護されたホルミルであり;Aは芳香 族炭素環式または複素環式環の残りの部分であり;Bは炭素原子1〜4個のアル キレン鎖であり;Yは独自に離脱性差または加水分解し得るエーテル基であり; Xはハロゲンであり;R5は水素または低級アルキルであり;そしてR6は独自 に水素または低級アルキルであるか、或いはYと一緒になつて低級アルキリデン ジオキシを形成する、 の化合物。
- 14.Bがメチレンであり、そしてAがベンゼン環を形成する請求の範囲第13 項記載の化合物。
- 15.該化合物が3−ベンジル−12b−クロロ−1,2,3,4,5,6−ヘ キサヒドロ−5(3−p−トルエンスルホニルオキシプロピル)アゾニノ(6, 7−b)−2,3−ジヒドロインドール−7−カルボン酸メチルである請求の範 囲第14項記載の化合物。
- 16.式 ▲数式、化学式、表等があります▼V 式中、nは0〜1の整数であり;Zはビンドリン環系の残りの部分であり;R1 は低級アルキルであり;R2は水素またはアミノ保護基であり;R10は−CH 2Y、ホルミルまたはアセタールの形成によつて保護されたホルミルであり;A は芳香族炭素環式または複素環式環の残りの部分であり;Bは炭素原子1〜4個 のアルキレン鎖であり;Yは独自にヒドロキシル、離脱性基または加水分解し得 るエーテル基であり;R5は水素または低級アルキルであり;そしてR6は独自 に水素または低級アルキルであるか、或いはYと一緒になつて低級フルキリデン ジオキシを形成する、の化合物または上記の構造式に対してC−5で反対の立体 配置を有する対応する7R−ジアステレオマーとのその混合物。
- 17.Bがメチレンであり、そしてAがベンゼン環を形成する請求の範囲第16 項記載の化合物。
- 18.該化合物が5,7−優先反転防止(PARF)3−ベンジル−1,2,3 ,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−5−(3−p−トルエンスルホニルオキ シプロピル)アゾニノ(6,7−b)インドール−7−(15−ビンドリニル) −7−カルボン酸メチルである請求の範囲第17項記載の化合物。
- 19.式 ▲数式、化学式、表等があります▼III式中、nは0〜1の整数であり:Zは ビンドリン環系の残りの部分であり;R1は低級アルキルであり;R10は−C H2Y、ホルミルまたはアセタールの形成によつて保護されたホルミルであり; R2はアミノ保護基であり;Aは芳香族炭素環式または複素環式環の残りの部分 であり;Bは炭素原子1〜4個のアルキレン鎖であり;Yは独自に離脱性基また は加水分解し得るエーテル基であり;R5は水素またはエチルであり;そしてR 6は独自に水素または低級アルキルであるか、或いはYと一緒になつて低級アル キリデンジオキシを形成する、 の化合物または上記の構造式に対してC−5で反対の立体配置を有する対応する 7R−ジアステレオマーとのその混合物。
- 20.Bがメチレンであり、そしてAがベンゼン環を形成する請求の範囲第19 項記載の化合物。
- 21.該化合物が4,6−優先反転防止(PARF)3−ベンジルー1,2,3 ,3a,4,5−ヘキサヒドロ−4(3−P−トルエンスルホニルオキシプロピ ル)−6−(15−ビンドリニル)ピロロ(2,3−d)カルバゾール−6−低 級アルキルメチルである請求の範囲第20項記載の化合物。
- 22.式 ▲数式、化学式、表等があります▼XIX式中、nは0〜1の整数であり;Aは 芳香族炭素環式または複素環式環の残りの部分であり;Bは炭素原子1〜4個の アルキレン鎖であり;R1は低級アルキルであり;R10は−CH2Y、ホルミ ルまたはアセタールの形成によつて保護されたホルミルであり;Yは独自に離脱 性基または加水分解し得るエーテル基を形成し;R2はアミノ保護基であり;R 5は水素または低級アルキルであり;R6は独自に水素または低級アルキルであ るか、或いはYと一緒になつて低級アルキリデンジオキシを形成する、の化合物 。
- 23.Yがトシルオキシであり、そしてBがメチレンである請求の範囲第22項 記載の化合物。
- 24.該化合物が3−ベンジル−1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒド ロ−5(3−p−トルエンスルホニルオキシプロピル)アゾニノ(6,7−b) −インドール−7−カルボン酸メチルである請求の範囲第23項記載の化合物。
- 25.式 ▲数式、化学式、表等があります▼VI式中、nは0〜1の整数であり;Aは芳 香族炭素環式または複素環式環の残りの部分であり;Bは炭素原子1〜4個のア ルキレン鎖であり;R1は低級アルキルであり;Y′はアニオンであり;R2は アミノ保護基であり;R5は水素または低級アルキルであり;R7は水素または 低級アルキルであり、そしてZはビンドリン環系の残りの部分である、 の化合物または上記の構造式に対してC−5で反対の立体配置を有する対応する 7R−ジアステレオマーとのその混合物。
- 26.Aがベンゼン環を形成し、そしてBがメチレンである請求の範囲第25項 記載の化合物。
- 27.該化合物が6′−ベンジル−4′−デエチル−4′−デオキシ−ビンブラ ステノニウムトシレートである請求の範囲第26項記載の化合物。
- 28.該化合物が1′一赤道ピペリジン環配座異性体の構造式を有する請求の範 囲第27項記載の化合物。
- 29.該化合物が6′−ベンジル−4′−デオキシ−ビンブラストニウムトシレ ートである請求の範囲第26項記載の化合物。
- 30.該化合物が1′一赤道ピペリジン環配座異性体の構造式を有する請求の範 囲第29項記載の化合物。
- 31. ▲数式、化学式、表等があります▼I−B式中、nは0〜1の整数であり;Zは ビンドリン環系の残りの部分であり;R1は低級アルキルであり;Aは芳香族炭 素環式または複素環式環の残りの部分であり;Bは炭素原子1〜4個のアルキレ ン鎖であり;R5は水素または低級アルキルであり;そしてR7は低級アルキル 、水素またはヒドロキシである、の化合物を加熱によつて異性化することを特徴 とする式▲数式、化学式、表等があります▼I−C式中、n、R1、R5、R7 、A、B及びZは上記の通りである、の化合物の製造方法。
- 32.該加熱を炭化水素溶媒中で行う請求の範囲第31項記載の方法。
- 33.該加熱を30℃乃至溶媒の還流温度で行う請求の範囲第32項記載の方法 。
- 34.式 ▲数式、化学式、表等があります▼I−B式中、nは0〜1の整数であり;Zは ビンドリン環系の残りの部分であり;R1は低級アルキルであり;Aは芳香族炭 素環式または複素環式環の残りの部分であり;Bは炭素原子1〜4個のアルキレ ン鎖であり;R5は水素または低級アルキルであり;そしてR7は水素、ヒドロ キシまたは低級アルキルである、の化合物またはその製薬学的に許容し得る塩。
- 35.Zがビンドリンであり、Aがベンゼン環を形成し、そしてBがメチレンで ある請求の範囲第34項記載の化合物。
- 36.式 ▲数式、化学式、表等があります▼I−D式中、nは0〜1の整数であり;Bは 炭素原子1〜4個のアルキレン鎖であり;R2は低級アルキルであり;R5はメ チルまたはホルミルであり;R′3は水素または低級アルキルであり;R′4は 水素または低級アルキルである、 の化合物またはその製薬学的に許容し得る塩。
- 37.R5がメチルである請求の範囲第36項記載の化合物。
- 38.nが1である請求の範囲第37項記載の化合物。
- 39.Bがメチレンである請求の範囲第38項記載の化合物。
- 40.R2がメチルであり、R′3が水素であり、そしてR′4が水素である請 求の範囲第39項記載の化合物。
- 41.R2がメチルであり、R′4がエチルであり、そしてR′3が水素である 請求の範囲第39項記載の化合物。
- 42.R5がホルミルである請求の範囲第36項記載の化合物。
- 43.nが1である請求の範囲第42項記載の化合物。
- 44.Bがメチレンである請求の範囲第43項記載の化合物。
- 45.R2がメチルであり、R′4がエチルであり、そしてR′3が水素である 請求の範囲第44項記載の化合物。
- 46.R2がメチルであり、R′3が水素であり、そしてR′4が水素である請 求の範囲第43項記載の化合物。
- 47.式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 式中、nは0〜1の整数であり;Zはビンドリン環系の残りの部分であり:Aは 芳香族炭素環式または複素環式環の残りの部分であり;R2は水素またはアミノ 保護基であり;Bは炭素原子1〜4個のアルキレン鎖であり;R5は水素または 低級アルキルである、 の化合物または上記の構造式からC−5で反対の立体配置を有する対応する7R −ジアステレオマーとのその混合物。
- 48.Bがメチレンであり、そしてAがベンゼン環を形成する請求の範囲第47 項記載の化合物。
- 49.式 ▲数式、化学式、表等があります▼XVI式中、nは0〜1の整数であり;Aは 芳香族炭素環式または複素環式環の残りの部分であり;Bは炭素原子1〜4個の アルキレン鎖であり;R1は低級アルキルであり;R10は−CH2Y、ホルミ ルまたはアセタールの形成によつて保護されたホルミルであり;Yは独自に離脱 性基またはエーテル化されたヒドロキシ基を形成し;R2はアミノ保護基であり ;R5は水素または低級アルキルであり;R6は独自に水素または低級アルキル であるか、或いはYと一緒になつて低級アルキリデンジオキシ基を形成する、の 化合物。
- 50.Aがベンゼン環を形成し、そしてBがメチレンである請求の範囲第49項 記載の化合物。
- 51.式 ▲数式、化学式、表等があります▼XIII式中、nは0〜1の整数であり;R 15は−CH2−R9または−CO2R13であり;Aは芳香族炭素環式または 複素環式環の残りの部分であり;Bは炭素原子1〜4個のアルキレン鎖であり; R1は低級アルキルであり;R5は水素または低級アルキルであり;R8は水素 または低級アルキルであり;R9は水素であるか、またはR5と一緒になつて低 級アルキリデンジオキシを形成し;そしてR13は低級アルキルであり、条件と して、R9がヒドロキシである場合、R5及びR8は水素であるものとする、の 化合物または第三窒素原子がアミノ保護基で保護されている場合にその化合物。
- 52.Aがベンゼン環を形成し、そしてBがメチレンである請求の範囲第51項 記載の化合物。
- 53.式 ▲数式、化学式、表等があります▼XV式中、nは0〜1の整数であり;R15 は−CH2−R9または−CO2R13であり;Aは芳香族炭素環式または複素 環式環の残りの部分であり;Bは炭素原子1〜4個のアルキレンであり;R1は 低級アルキルであり:R2はアミノ保護基であり;R9はヒドロキシまたはエー テル化されたヒドロキシ基であり;R13は低級アルキルである、 の化合物。
- 54.Bがメチレンであり、そしてAがベンゼン環を形成する請求の範囲第53 項記載の化合物。
- 55.式 ▲数式、化学式、表等があります▼VII式中、nはO〜1の整数であり:Aは 芳香族炭素環式または複素環式環の残りの部分であり;Bは炭素原子1〜4個の アルキレン鎖であり;R1は低級アルキルであり;Y′′はアニオンであり;R 5は水素または低級アルキルであり;Rは水素または低級アルキルであり、そし てZはビンドリン環系の残りの部分である、の化合物または上記の構造式に対し てC−5で反対の立体配置を有する対応する7R−ジアステレオマーとのその混 合物。
- 56.Aがベンゼン環を形成し、そしてBがメチレンである請求の範囲第56項 記載の化合物。
- 57.式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 式中、nはO〜1の整数であり;Aは芳香族炭素環式または複素環式環の残りの 部分であり;Bは炭素原子1〜4個のアルキレン鎖であり;R1は低級アルキル であり;R7は水素または低級アルキルであり、そしてZはビンドリン環系の残 りの部分である、の化合物または上記の構造式に対してC−5で反対の立体配置 を有する対応する7R−ジアステレオマーとのその混合物。
- 58.Aがベンゼン環を形成し、そしてBがメチレンである請求の範囲第57項 記載の化合物。
- 59.式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 式中、nはO〜1の整数であり;Aは芳香族炭素環式または複素硬式環の残りの 部分であり;Bは炭素原子1〜4個のアルキレン鎖であり;R1は低級アルキル であり;R′′5及びR′′7は低級アルキルであり、そしてZはビンドリン環 の残りの部分である、の化合物または上記の構造式に対してC−5で反対の立体 配置を有する対応する7R−ジアステレオマーとのその混合物。
- 60.Aがベンゼン環を形成し、そしてBがメチレンである請求の範囲第59項 記載の化合物。
- 61.実質的に上記の如き新規化合物、中間体、調製物、製法及び方法。
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