JPS6249935A - サワ−ガス流からのh↓2sの除去方法 - Google Patents

サワ−ガス流からのh↓2sの除去方法

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JPS6249935A
JPS6249935A JP61194124A JP19412486A JPS6249935A JP S6249935 A JPS6249935 A JP S6249935A JP 61194124 A JP61194124 A JP 61194124A JP 19412486 A JP19412486 A JP 19412486A JP S6249935 A JPS6249935 A JP S6249935A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、サワーガス流からのl’ltsの除去方法に
関するものである。
各種の「サワー」工業ガス流中に著量のHtSが存在す
ると、しつこい問題が生ずる。この汚染物を除去しかつ
回収するため種々の方法が開発されているが、この種の
方法の殆んどは種々の理由で欠点を有する。
現在注目を集めている1つの循環法においては、サワー
ガスを水性の多価金属キレート物または錯反応体系と接
触させて固体硫黄を生成させ、これを反応体の再生前ま
たは再生後のいずれかに回収する。好適反応体は鉄(I
II)の錯体であって、鉄(Ill)が特定有機酸また
はその誘導体との錯体を形成する。
使用する成る種の反応体の安定性は温度依存性であり、
すなわち溶液の温度が高過ぎると、成る種の反応体は減
成もしくは分解する傾向を有することが判明した。特に
、硫黄の融点より高い温度を使用すると、たとえば特定
の鉄錯体系などの成る種の系は分解する傾向を有する。
他方、硫黄を溶液から抽出するために溶剤を使用すれば
、溶剤が溶液、処理ガスまたは性成硫黄における顕著な
熔解性を示す場合問題が生じうる。
かくして、上記問題を回避するガス処理系が要望されて
いる。
この目的で、可溶化した分解しうる鉄の配位錯体を含有
する反応体水溶液を用いる本発明によるサワーガス流か
らのHisの除去方法は、(al  サワーガス流を、
接触帯域にて硫黄の融点より低い温度で鉄(III)と
ニトリロ三酢酸との可溶化した配位錯体および鉄(II
)とニトリロ三酢酸との可溶化した配位錯体を含有する
反応体水溶液と、H2Sを変換させる条件下で接触させ
て、His含を量の減少した気体流並びに固体硫黄およ
び増大した濃度の鉄(ff)とニトリロ三酢酸との可溶
化した配位錯体を含有する水性混合物を生成させ、前記
反応体溶液における鉄(11)とニトリロ三酢酸との配
位錯体に対する鉄(III)とニトリロ三酢酸との配位
錯体のモル比を0.2〜6とし; (bl接触帯域から水性混合物を除去すると共に、増大
した固体硫黄度を有する混合物の少量部を分離し: (c)  増大した硫黄濃度を有する混合物を、少なく
とも実質的に酸素を含有しない雰囲気中で硫黄を溶融さ
せるのに充分な温度まで加熱して、溶融硫黄を含有する
鉄とニトリロ三酢酸との可溶化した配位錯体の溶液を生
成させると共に、溶融硫黄含有の溶液を少なくとも実質
的に酸素を含有しない分離帯域にて硫黄の融点またはそ
れ以上の温度で、鉄とニトリロ三酢酸との可溶化した配
位錯体の実質的に硫黄を含有しない溶液からなる上相と
溶融硫黄からなる下相とに分離し; fd+  溶融硫黄を前記分離帯域から回収し;(al
  再生すべき混合物を再生帯域にて、混合物中の鉄(
U)とニトリロ三酢酸との可溶化した配位錯体を鉄(I
II)とニトリロ三酢酸との可溶化した配位錯体に変換
する条件の下で酸素と接触させることにより前記混合物
の多量部を再生して、鉄(II)とニトリロ三酢酸との
配位錯体に対する鉄(m)とニトリロ三酢酸との配位錯
体のモル比が0.5〜Gである再生した反応体水溶液を
生成させ; (fl  工程(c)からの再生された反応体水溶液を
接触帯域に移して、ここで反応体水溶液として使用する ことを特徴とする。
適する具体例において工程(c)は、増加硫黄濃度を存
する混合物を鉄とニトリロ三酢酸との可溶化した配位錯
体の実質的に硫黄を含有しない溶液からなる上相と溶融
硫黄からなる下相とを含む少な(とも実質的に酸素を含
有しない分離帯域に導入することからなり、前記帯域の
温度を添加硫黄を溶融させるのに充分な温度に維持する
と共に、添加した固体硫黄を溶融させて下相の1部にす
る。
好ましくは、工程(d)は、溶融硫黄をろ遇して実質的
に純粋な溶融硫黄を生成させる工程をさらに含む。
代案として、本発明は可溶化した分解しうる鉄の配位錯
体を含有する反応体水溶液を用いるサワーガス流からH
tSを除去する方法に関し、この方法は (al  サワーガス流を、接触帯域にて硫黄の融点よ
り低い温度で鉄(III)とニトリロ三酢酸との可溶化
した配位錯体および鉄(II)とニトリロ三酢酸との可
溶化した配位錯体を含有する反応体水溶液と、HtSを
変換させる条件下で接触させて、H2S含有量の減少し
た気体流並びに固体硫黄および増大した濃度の鉄(II
)とニトリロ三酢酸との可溶化した配位錯体を含有する
水性混合物を生成させ、前記反応体溶液における鉄(I
I)とニトリロ三酢酸との配位錯体に対する& (II
I)とニトリロ三酢酸との配位錯体のモル比を0.2〜
6とし; 由) 水性混合物を接触帯域から取出すと共に、再生す
べき混合物を再生帯域にて混合物中の鉄(II)とニト
リロ三酢酸との可溶化した配位錯体を鉄(III)とニ
トリロ三酢酸との可溶化した配位錯体まで変換する条件
下で酸素と接触させることにより前記混合物を再生して
、鉄(II)とニトリロ三酢酸との配位錯体に対する鉄
(III)とニトリロ三酢酸との配位錯体のモル比が0
.5〜6である固体硫黄を含有する再生反応体溶液を生
成させ; (c)  固体硫黄濃度が増大した前記再生反応体混合
物の少量部を分離し: +d)  固体硫黄濃度が増大した再生反応体混合物を
、少なくとも実質的に酸素を含有しない雰囲気中で硫黄
を溶融させるのに充分な温度まで加熱して、鉄とニトリ
ロ三酢酸との配位錯体および溶融硫黄を含有する溶液を
生成させ、かつ溶融硫黄を含有する溶液を少なくとも実
質的に酸素を含有しない分離帯域にて硫黄の溶融点また
はそれ以上の温度で、鉄とニトリロ酢酸との可溶化した
配位錯体の実質的に硫黄を含有しない再生溶液からなる
上相と溶融硫黄からなる下相とに分離し: fat  溶融硫黄を前記分離帯域から回収し:かつ (f)  工程(c)からの再生反応体水溶液を接触帯
域に移して、ここで反応体水溶液として使用すことを特
徴とする。
適する具体例において工程(d)は、増大した固体硫黄
濃度を有する混合物を鉄とニトリロ三酢酸との可溶化し
た配位錯体の実質的に硫黄を含有しない溶液からなる上
相と溶液硫黄からなる下相とを含む少なくとも実質的に
酸素を含有しない分離帯域に導入することからなり、前
記帯域の温度を添加硫黄を溶融させるのに充分な温度に
維持すると共に、添加固体硫黄を溶融させて下相の1部
にする。
好ましくは、工程(elは、溶融硫黄をヂ過して実質的
に純粋な溶融硫黄を生成させると共に、微量の不純物を
除去しかつ実質的に純粋な溶融硫黄を生成させる工程を
さらに含む。
本明細書において、ニトリロ三酢酸を意味するためNT
Aの用語を使用する。鉄とNTAとの配位錯体は、可溶
化した化合物(たとえば配位錯体の可溶化したアンモニ
ウムもしくはアルカリ金属塩)として溶液中に存在する
。本明細書中に使用する「可溶化」という用語は、上記
陽イオンの塩として或いは配位錯体が溶液中に存在する
その他任意の形態としてのいずれかの、溶解した前記配
位錯体を意味する。好適には、アンモニウム塩が使用さ
れる。しかしながら、本発明はより希薄な配位錯体の溶
液についても使用することができ、この場合鉄沈澱物を
与えるような工程は重要でない。
上記したように、反応体の再生は、好ましくは空気とし
ての酸素を用いて行なわれる。この酸素は2つの機能を
果たし、すなわち反応体のFe(II)からre(DI
)への酸化および混合物からの溶解ガスのストリッピン
グである。酸素(供給される形態とは無関係)は、混合
物中に存在するFe(II)とNTAとの配位錯体のア
ンモニウム型における量に対し理論当量または過剰で供
給される。好ましくは酸素は、約20〜約300%の過
剰の量で供給される。
本明細書中に使用する「酸素」という用語は、「純粋」
酸素に限定されず空気、酸素リッチな空気またはその他
の酸素含有ガスも包含する。
処理される特定種類のサワーガス流は臨界的でなく、唯
一の実際的な制限は当業者に明らかなように使用する溶
液に対するサワーガス流の反応性である。本発明の実施
によりH2Sを除去するのに特に適したガス流は、上記
したように天然ガス、石油回収率を向上させるのに使用
する循環CO2、合成ガス、工程ガスおよびガス化法に
より生成される燃料ガス、たとえば石炭、石油、シエー
ル油、タールサンドなどのガス化により生成されるガス
である。特に好適なものは石炭ガス化流、天然ガス流、
生成かつ循環されるCO□流、並びに気体炭化水素流か
らなる精製供給原料、特にH2S対CO,の低い比率を
有するこの種のガス流、およびその他の気体炭化水素流
である。本明細書中に使用する「炭化水素流」という用
語は、著量の炭化水素(パラフィン系および芳香族系の
両者)を含有する流れを包含することを意図し、この種
の流れは炭化水素としては技術的に定義されないような
著量の「不純物」を含有することが了解されよう。
さらに主として単一の炭化水素(たとえばエタン)を含
有する流れも本発明の実施に極めて適している。気体も
しくは液体炭化水素のガス化および/または部分酸化か
ら生ずる流れも、本発明によって処理することができる
。考えられる種類の流れにおけるH、S含有量は広範囲
に変化するが、一般に約0.005〜約10容憧%の範
囲である。CO2含有量も変化するが、約0.1〜約9
9.0容量%(もしくはそれ以上)の範囲とすることが
できる。
この意味で、本発明は各種のCOx流、たとえば超臨界
COオ流からH2Sを除去するために使用することもで
きる。明らかに、H2SとCO□との存在量は一般に律
速因子とはならない。
接触帯域もしくは吸収−接触帯域で使用する温度は一般
に臨界的でないが、ただし反応は硫黄の融点より低い温
度で行なわれる。たとえば、パラフィンの基準に合格す
べく天然ガスからHtSを除去するような多くの工業用
途においては、室温での吸収が望ましい、(何故なら、
冷凍コストが低温における吸収増加で得られる利点を上
回るからである。一般に、10〜80℃の温度が適して
おり、20〜60℃の温度が好適である。全接触時間は
約1〜約120秒の範囲であり、2〜60秒の接触時間
が好適である。
同様に、再生帯域もしくはストリッピング帯域において
も、温度は広範囲に変化することができる。好ましくは
再生帯域は、接触帯域とほぼ同し温度或いはそれより若
干低い温度に維持すべきである。一般に、約10〜80
℃、好ましくは20〜50℃の温度を使用することがで
きる。再生帯域におけるpHは6.5〜8.5であり、
かつ可溶化した鉄に対するNTAのモル比は1.0〜1
.5の範囲である。
接触帯域における圧力条件は、処理すべきガスの圧力に
応じて広範囲に変化することができる。
たとえば接触帯域における圧力は0. I MPa= 
15MPaの範囲、或いは20MPaとさえすることが
でき、0.1 MPa〜約10MPaの圧力が好適であ
る。再生帯域においても圧力は相当に変化することがで
き、好ましくは約0.1 MPa 〜約0.3 MPa
もしくは0、4 MPaの範囲である。所定容積の混合
物および酸素に対する滞留時間は10〜60分間、好ま
しくは20〜40分間の範囲とすることができる。
関与する圧力、fL量および温度の関係は当業者に充分
理解されており、ここに詳細に説明する必要はない、こ
の種の反応工程に関する他の操作条件は、1962年1
2月11日付けのハートレー等に係る米国特許第3,0
68,065号公報に記載されている。好ましくは、ニ
トリロ三酢酸対全鉄量のモル比は約1.0〜1.5の範
囲である。この方法は、好ましくは連続的に行なわれる
上記したように、H2Sは接触すると本発明の方法にお
いて鉄(III)とNTAとの配位錯体により、固体の
元素硫黄まで急速に変換される。溶液として供給されま
たは使用されるFe(III)とNTAとの配位錯体の
量は、流れにおけるII t S t1度もしくは含有
量を所望レベルまで低下させるのに充分な量である。全
量もしくはほぼ全量の除去が望ましければ、供給する全
量は一般にLS1モル当り少なくとも約2モルの程度で
ある。1It51モル当り約2〜約15モルのFe(I
II)とNTAとの配位錯体の比率を用いることができ
、H2S 1モル当り約2〜約5モルのPe(m)とN
TAとの配位錯体の比率が好適である。溶液中に存在す
るFe (II)とNTAとの配位錯体に対するFe(
III)とNTAとの配位錯体の比率は一般に約6未満
であり、一般に約0.2〜約6の範囲、好ましくは約0
.5〜約6の範囲である。
配位錯体を含有する溶液は一般に約0.1モル−約3モ
ル/lの濃度を存する水溶液として供給され、約0.5
〜1.5モル/lの濃度が好適である。
上記したように、配位錯体としての溶液の全鉄濃度は、
溶液と鉄との合計重量に対し約0.01〜約7重量%、
好ましくは0.5〜約7重量%である。
上記したように、可溶化したNTAとの鉄配位錯体は、
鉄の適当な塩、酸化物もしくは水酸化物とNTAとのア
ルカリ金属もしくはアモニウムイオンの存在下における
反応、或いはアンモニウム塩もしくはアルカリ金属塩と
の反応により水溶液中で形成することができる。
以下、添付は図面を参照して、本発明を実施例につき一
層詳細に説明する。
全ての数値は単に例示として計算したものであり、また
全ての流れは特記しない限り連続的である。
サワーガス、たとえば約0.5%のH2Sを含有する天
然ガスは経路1から接触器または吸収器2の形態の接触
帯域に流入し、ここにはさらにFe(III)とNTA
との配位錯体のアンモニウム型0.8モル/1の水溶液
からなる水性混合物も流入し、この混合物はさらに経路
21を介するFe(II)とNTAとの配位錯体のアン
モニウム型0.2モルをも含有する。この溶液は、ガス
流におけるH、Sの還元作用を用いて生成れれる。すな
わち、接触器2における初期溶液はFe(III)とN
TAとの配位錯体1モル/1の水溶液であって、さらに
溶液のpHを6.5〜8.5の範囲に維持するのに充分
な添加水酸化アンモニウムをも含有する。始動させかつ
ガス流中のH2Sとの反応の後、後記するように再生を
制御して、Fe(11)とNTAとの配位錯体のアンモ
ニウム型の再生が完了しないようにする。吸収器もしく
は接触器2は任意適当な形態、たとえば充填カラムまた
はトレーカラムとしうるが、好ましくはベンチュリー噴
霧の組合せカラム系である。ガス流の量、H2S含有量
などに応じて、2個以上の接触帯域を好ましくはシリー
ズとして使用することもできる。いずれの場合も図示し
た装置において、供給ガスの圧力は約8.5MPa (
ゲージ圧)であり、水性混合物の温度は約45℃である
。全H2Sを反応させるには、約120秒の接触時間が
使用される。精製された「スィート」ガスは、経路3を
介して吸収器2から流出する。「スィート」ガスは基準
要件を満たすのに充分な純度である。混合物において、
H2SはFe(III)とNTAとの配位錯体のアンモ
ニウム型によって固体元素硫黄まで変換され、かつFe
(III)とNT^との配位錯体のアンモニウム型はF
e(II)とNTAとの配位錯体のアンモニウム型に変
換される。元素硫黄およびFe(II)とNTAとの配
位錯体のアンモニウム型を含有する生成した水性混合物
は連続的に取出されて、経路4を介し圧力解除および脱
ガス装置5に移送され、この装置5はさらに硫黄濃縮も
しくは濃化帯域としても作用する。水性混合物から脱着
されたガスは、経路17を介し装置5から抜き取られる
。圧力解除および脱ガス装置5における硫黄濃度の増加
した混合物の少量部(たとえば5〜10容量%)を圧力
解除および脱ガス装置5の底部から連続的に抜取り、こ
れを経路6を介して硫黄回収に移送する。取出される部
分の固体硫黄含有量はできるだけ高くすべきであるが、
全固形硫黄粒子を混合物から回収する必要はない。当業
者が認めているように、主たる部分は極めて少量の硫黄
を含有することもでき、このような循環物は後の再生ま
たは接触帯域を阻害しない、たとえばハイドロクロンの
ような他の種類の濃縮器も使用することもできる。圧力
解除および脱ガス装置5における水性混合物の多量部分
を経路7を介して取出し、Fe(m)の可溶化した配位
錯体の再生を行なう。再生帯域すなわちカラム8におい
て、混合物を経路9からの過剰空気と接触させて、可溶
化第一鉄キレートの一部を可溶化第二鉄キレートに変換
する。
硫黄の回収は次のように行なわれる:経路6における混
合物を熱交換器10(たとえば二重管熱交換器)に通し
、溶液の温度を120℃まで上昇させて混合物中の硫黄
を溶融させる0次いで、溶融した硫黄を含有する混合物
を経路11を介して分離器12に移し、ここで溶液(混
合物)上相と溶融硫黄の下相とに分離する。熱交換器1
0における溶融と分離器12における分離との両者は、
酸素の不存在下で行なわれる。所望に応じ、分離器12
では不活性窒素ヘッドを使用することもできる。上相に
おける混合物もしくは溶液は経路13を介して抜取られ
、再生器8に移される。分離器12における溶液の全滞
留時間はたとえば5〜60分間、好ましくは10〜30
分間のように最小とすべきである。当業者が認めるよう
に、この溶液を回収して、たとえば接触帯域のようなサ
イクル内の任意の個所に戻すことができ、必要に応じ調
整を行なう。溶融硫黄は分散器12から経路14を介し
て回収され、好ましくはフィルタ15に移送されて、た
とえば炭素質物質または硫黄鉄などの固体不純物が除去
される。当業者には了解されるように、分離器12と経
路14とフィルタ15とは加熱され或いは充分断熱され
て、硫黄の固化を防止する0分離した溶融硫黄は経路1
6を介して回収もしくは貯蔵に移される。
再生帯域8はスバージ型のタワー再生器からなり、経路
9を介して供給される酸素(空気として)水性混合物と
の上昇併流を有する。再生器における速度は0.03〜
0.1m/sの範囲である。このカラムにおける温度は
約45℃であり、かつ全圧力は約0.2 MPaである
。排空気は経路20を介して除去され、かつFe(II
)とNTAとの配位錯体のアンモニウム型に対するFe
(In)とNTAとの配位錯体のアンモニウム型の比率
が約4である再生混合物は経路21を介して接触帯域2
に戻される。
必要に応じ、補給反応体溶液を経路18を介して供給す
ることができる。
本発明の他の実施例においては、経路6における硫黄含
f量の増加した混合物を分離器12中へ直接導入し、こ
の分離器は鉄とNTAとの配位錯体の実質的に硫黄を含
有しない溶液からなる上相と溶融硫黄からなる下相とを
含有し、その下部帯域を加熱手段(図示せず)によって
添加硫黄を溶融させるのに充分な温度に維持する。この
ようにして、加熱器10は省略することができる。
次に第2図を参照して証明する。サワーガス(たとえば
約0.5%のthisと32容量%のCO2とを含有す
る天然ガス)を経路31から接触帯域32(スパージ型
カラム)に流入させて、Pe(III)とNTAとの配
位錯体のアンモニウム型0.8モル/lよりなり、さら
に経路42を介して供給されるFe(II)とNTAと
の配位錯体のアンモニウム型0.2モル/1をも含有す
る水溶液と接触させる。
供給ガスの圧力は約8.5MPa(ゲージ圧)とし、か
つ水性混合物の温度は約45℃とする。全HtSを反応
させるため約45秒間の接触時間を用いた。
精製された「スィート」ガスは経路33を介して接触帯
域32から流出する。この「スィート」ガスは基準要件
に合致するに充分な純度を有する。
水性混合物におけるH2SはFe(III)とNTAと
の配位錯体のアンモニウム型により元素硫黄まで変換さ
れる6元素硫黄と少量の吸収CO2と約0.5モル/1
のFe(I[)とNTAとの配位錯体のアンモニウム型
0.5モル/1とを含有する水性混合物を連続的に取出
し、かつ経路34を介して脱ガス装置25に移送する0
図示したように、全ての溶解ガスを脱ガス装置25から
経路50を介し圧力の低下によって取出し、かつ混合物
を経路36を介して再生帯域37まで前進させる。
再生帯域37において、混合物を第1図につき説明した
と同様な方法で処理する。Fe(II)とNTAとの配
位錯体のアンモニウム型は、経路38を介して供給され
る酸素によりFe(III)とNTAとの配位錯体のア
ンモニウム型に変換され、その間Fe(I[)とNTA
との配位錯体のアンモニウム型を鉄とNTAとの配位錯
体の分解を抑制するよう充分維持する。再生帯域37の
温度は約45℃であり、かつカラムにおける圧力を約0
.2 MPaに維持する、また元素硫黄と過剰の排空気
とを含有する再生混合物を、経路40を介し脱ガスおよ
び濃縮帯域41に移送する。排空気を経路39を介して
帯域41から除去する。圧力解除および脱ガス装置5(
第1図参照)に対応する帯域41から、再生された固体
硫黄を含有する混合物の多量部と少量部とを分離し、多
量部分は接触帯域32まで経路42を介して移送する。
少量部分(たとえば硫黄含有量の増加した帯域41にお
ける混合物の5容量%)を経路43を介して熱交換装置
44に移送し、次いで経路45を介して第1図につき説
明したように分離器46へ酸素の不存在下に移送する0
分離器46からの混合物を経路50を介して帯域41に
戻し、かつ溶融硫黄を経路47を介して分離器46から
取出し、これを好ましくはフィルタ48でデ遇して経路
49に硫黄を供給する。
本発明を特定の装置につき説明したが、当業者は必要に
応じて他の均等もしくは同類の装置を使用しうろことを
了解するであろう。本明細書において使用する「帯域」
という用語は、必要に応じシリーズとして操作される区
分化した装置の使用、或いは寸法の制約などのため1個
のユニットを複数ユニットに分割することをも包含する
。たとえば、接触帯域は、2個の分離した向流カラムで
構成して第1カラムの下部からの溶液を第2カラムの上
部へ導入し、部分精製された第1カラムの上部から得ら
れる気体物質を第2カラムの下部へ供給することもでき
る。勿論、これらユニットの並行操作も本発明の範囲内
である。混合物もしくは溶液の取出しまたは導入は、特
定帯域における任意適当な個所で行なうことができる。
さらに、当業者には理解されるように、使用する溶液も
しくは混合物は他の所定目的の物質または添加部物を含
有することもできる。たとえば、米国特許第3,933
,993号公報は、たとえば燐酸緩衝剤および炭酸緩衝
剤などの緩衝剤の使用を開示している。同様に、たとえ
ば修酸ナトリウム、蟻酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウ
ムおよび酢酸ナトリウムなどの他の有益な添加物、或い
はたとえば消泡剤および/または湿潤剤などの添加物を
使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は再生前に別の工程で硫黄除去を行なう本発明の
実施例を示す流れ図であり、 第2図は再生後に別の工程で硫黄を除去する場合を図示
する流れ図である。 2・−接触器または吸収器、5−説ガス装置、8−・カ
ラム、10−・加熱器、12〜・分離器、15−・−フ
ィルタ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)可溶化した分解しうる鉄の配位錯体を含有する反
    応体水溶液を使用してサワーガス流からH_2Sを除去
    するに際し、 (a)サワーガス流を、接触帯域にて硫黄の融点より低
    い温度で鉄(III)とニトリロ三酢酸との可溶化した配
    位錯体および鉄(II)とニトリロ三酢酸との可溶化した
    配位錯体とを含有する反応体水溶液と、H_2Sを変換
    させる条件下で接触させて、H_2S含有量の減少した
    気体流並びに固体硫黄および増大した濃度の鉄(II)と
    ニトリロ三酢酸との可溶化した配位錯体を含有する水性
    混合物を生成させ、前記反応体溶液における鉄(II)と
    ニトリロ三酢酸との配位錯体に対する鉄(III)とニト
    リロ三酢酸との配位錯体のモル比を0.2〜6とし; (b)接触帯域から水性混合物を除去すると共に、増大
    した固体硫黄濃度を有する混合物の少量部を分離し; (c)増加した硫黄濃度を有する混合物を少なくとも実
    質的に酸素を含有しない雰囲気中で、硫黄を溶融させる
    のに充分な温度まで加熱して、溶融硫黄を含有する鉄と
    ニトリロ三酢酸との可溶化した配位錯体の溶液を生成さ
    せると共に、溶融硫黄含有の溶液を少なくとも実質的に
    酸素を含有しない分離帯域にて硫黄の融点またはそれ以
    上の温度で、鉄とニトリロ三酢酸との可溶化した配位錯
    体の実質的に硫黄を含有しない溶液からなる上相と溶融
    硫黄からなる下相とに分離し; (d)溶融硫黄を前記分離帯域から回収し;(e)再生
    すべき混合物を再生帯域にて混合物中の鉄(II)とニト
    リロ三酢酸との可溶化した配位錯体を鉄(III)とニト
    リロ三酢酸との可溶化した配位錯体に変換する条件の下
    で酸素と接触させることにより前記混合物の多量部分を
    再生して、鉄(II)とニトリロ三酢酸との配位錯体に対
    する鉄(III)とニトリロ三酢酸との配位錯体のモル比
    が0.5〜6である再生した反応体水溶液を生成させ; (f)工程(e)からの再生された反応体水溶液を接触
    帯域に移して、ここで反応体水溶液として使用する ことを特徴とするサワーガス流からのH_2Sの除去方
    法。
  2. (2)工程(c)が、増加硫黄濃度を有する混合物を鉄
    とニトリロ三酢酸との可溶化した配位錯体の実質的に硫
    黄を含有しない溶液からなる上相と、溶融硫黄からなる
    下相とを含む少なくとも実質的に酸素を含有しない分離
    帯域に導入することからなり、前記帯域の温度を添加硫
    黄を溶融させるのに充分な温度に維持すると共に、添加
    した固体硫黄を溶融させて下相の1部にする特許請求の
    範囲第1項記載の方法。
  3. (3)工程(d)が、溶融硫黄をろ過して実質的に純粋
    な溶融硫黄を生成させる工程をさらに含む特許請求の範
    囲第1項または第2項記載の方法。
  4. (4)可溶化した分解しうる鉄の配位錯体を含有する反
    応体水溶液を使用してサワーガス流からH_2Sを除去
    するに際し、 (a)サワーガス流を接触帯域にて硫黄の融点より低い
    温度で、鉄(III)とニトリロ三酢酸との可溶化した配
    位錯体および鉄(II)とニトリロ三酢酸との可溶化した
    配位錯体を含有する反応体水溶液と、H_2Sを変換さ
    せる条件下で接触させて、H_2S含有量の減少した気
    体流並びに固体硫黄および増大した濃度の鉄(II)とニ
    トリロ三酢酸との可溶化した配位錯体を含有する水性混
    合物とを生成させ、前記反応体溶液における鉄(III)
    とニトリロ三酢酸との配位錯体に対する鉄(III)とニ
    トリロ酢酸との配位錯体のモル比を0.2〜6とし; (b)水性混合物を接触帯域から取出すと共に、再生す
    べき混合物を再生帯域にて混合物中の鉄(II)とニトリ
    ロ三酢酸との可溶化した配位錯体を鉄(III)とニトリ
    ロ三酢酸との可溶化した配位錯体まで変換する条件下で
    酸素と接触させることにより前記混合物を再生して、鉄
    (II)とニトリロ三酢酸との配位錯体に対する鉄(III
    )とニトリロ三酢酸との配位錯体のモル比が0.5〜6
    である固体硫黄を含有する再生反応体溶液を生成させ; (c)固体硫黄濃度が増大した前記再生反応体混合物の
    少量部を分離し; (d)固体硫黄濃度が増大した再生反応体混合物を少な
    くとも実質的に酸素を含有しない雰囲気中で硫黄を溶融
    させるの充分な温度まで加熱して、鉄とニトリロ三酢酸
    との配位錯体および溶融硫黄を含有する溶液を生成させ
    、かつ溶融硫黄を含有する溶液を少なくとも実質的に酸
    素を含有しない分離帯域にて硫黄の溶融点またはそれ以
    上の温度で鉄とニトリロ三酢酸との可溶化した配位錯体
    の実質的に硫黄を含有しない再生溶液からなる上相と溶
    融硫黄からなる下相とに分離し; (e)溶融硫黄を前記分離帯域から回収し;かつ (f)工程(c)からの再生反応体水溶液を接触帯域に
    移して、ここで反応体水溶液として使用する ことを特徴とするサワーガス流からのH_2Sの除去方
    法。
  5. (5)工程(d)が、増大した固体硫黄濃度を有する混
    合物を鉄とニトリロ三酢酸との可溶化した配位錯体の実
    質的に硫黄を含有しない溶液からなる上相と溶融硫黄か
    らなる下相とを含む少なくとも実質的に酸素を含有しな
    い分離帯域に導入することからなり、前記帯域の温度を
    添加硫黄を溶融させるのに充分な温度に維持すると共に
    、添加固体硫黄を溶融させて下相の1部にする特許請求
    の範囲第4項記載の方法。
  6. (6)工程(e)が、溶融硫黄をろ過して実質的に純粋
    な溶融硫黄を生成させる工程をさらに含む特許請求の範
    囲第4項または第5項記載の方法。
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