JPS6246958B2 - - Google Patents
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- JPS6246958B2 JPS6246958B2 JP11991786A JP11991786A JPS6246958B2 JP S6246958 B2 JPS6246958 B2 JP S6246958B2 JP 11991786 A JP11991786 A JP 11991786A JP 11991786 A JP11991786 A JP 11991786A JP S6246958 B2 JPS6246958 B2 JP S6246958B2
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Landscapes
- Spark Plugs (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は内燃機関用点火プラグの耐汚損性を
向上するための点火プラグの改良に関する。
向上するための点火プラグの改良に関する。
一般に、点火プラグは磁器絶縁体の発火脚部先
端の温度が約500℃以下のとき、該発火脚部表面
に未燃焼生成物であるカーボン、水分などの導電
性物質が付着し、電極間の絶縁抵抗が1MΩ以下
に低下すると飛火困難となつて正常な火花放電を
得ることができない。特にこの現象は自動車製造
業者における機関への点火プラグ組付から車両が
ユーザーに渡るまで、或いは新車から1000Km未満
の走行距離の状態で比較的多く、機関の調整運
転、低速及び低負荷などの短い運転が繰返される
ことから点火プラグ磁器絶縁体の発火脚部表面に
上記導電性物質が付着して失火を生じる不具合が
発生し易い。
端の温度が約500℃以下のとき、該発火脚部表面
に未燃焼生成物であるカーボン、水分などの導電
性物質が付着し、電極間の絶縁抵抗が1MΩ以下
に低下すると飛火困難となつて正常な火花放電を
得ることができない。特にこの現象は自動車製造
業者における機関への点火プラグ組付から車両が
ユーザーに渡るまで、或いは新車から1000Km未満
の走行距離の状態で比較的多く、機関の調整運
転、低速及び低負荷などの短い運転が繰返される
ことから点火プラグ磁器絶縁体の発火脚部表面に
上記導電性物質が付着して失火を生じる不具合が
発生し易い。
従来、かかるくすぶり汚損を防止するために点
火プラグの主体金具の燃焼室側の内面及び磁器絶
縁体の発火脚部表面にシリコンオイルの被膜層を
形成し、発火脚部表面から主体金具への電流の短
絡をその被膜層によつて阻止する点火プラグが提
案されている。
火プラグの主体金具の燃焼室側の内面及び磁器絶
縁体の発火脚部表面にシリコンオイルの被膜層を
形成し、発火脚部表面から主体金具への電流の短
絡をその被膜層によつて阻止する点火プラグが提
案されている。
しかし、このシリコンオイル単体だけでは汚損
防止効果が十分でなく、このため本発明者等はシ
リコンオイルとパラフインの混合溶液からなる被
膜層によつて前記効果を向上させた点火プラグを
特願昭55―100143号で提案している。ところがシ
リコンオイル自体の耐熱性が問題なことから、耐
汚損性効果が次第に劣化したり高速などの高温に
曝されると急激にその効果が損われ易く、またガ
ソリンに対する耐油性が劣ることからも被膜層が
溶解されてその効果が失われる欠点があつた。
防止効果が十分でなく、このため本発明者等はシ
リコンオイルとパラフインの混合溶液からなる被
膜層によつて前記効果を向上させた点火プラグを
特願昭55―100143号で提案している。ところがシ
リコンオイル自体の耐熱性が問題なことから、耐
汚損性効果が次第に劣化したり高速などの高温に
曝されると急激にその効果が損われ易く、またガ
ソリンに対する耐油性が劣ることからも被膜層が
溶解されてその効果が失われる欠点があつた。
本発明はかかる問題を有利に解決するもので耐
熱性、耐油性及び耐水性の高いフツ素系オイルに
パラフインを加えた混合溶液からなる被膜層を形
成することにより、耐汚損性効果がすぐれてその
効果が長時間にわたつて維持することができる点
火プラグの提供を目的とする。
熱性、耐油性及び耐水性の高いフツ素系オイルに
パラフインを加えた混合溶液からなる被膜層を形
成することにより、耐汚損性効果がすぐれてその
効果が長時間にわたつて維持することができる点
火プラグの提供を目的とする。
以下本発明を具体的に説明する。
第1図は本発明の一実施例を示す点火プラグの
要部断面図であり、1は機関取付ねじを配した主
体金具、2は中心電極、3は高アルミナ質からな
る磁器絶縁体で軸孔内に前記中心電極2を保持す
る。この磁器絶縁体3は前記主体金具1の内腔の
段座1bにパツキン6を介して収納し公知の手法
で封塞固定され、主体金具1の燃焼室側の内面1
aに発火脚部3aを備える。この発火脚部3aの
奥部表面3bにはフツ素系オイルとパラフインの
混合溶液からなる本発明の被膜層4を形成する。
5は接地電極で前記主体金具1の下端面に接合さ
れて前記中心電極2との間に火花間隙を形成した
点火プラグである。
要部断面図であり、1は機関取付ねじを配した主
体金具、2は中心電極、3は高アルミナ質からな
る磁器絶縁体で軸孔内に前記中心電極2を保持す
る。この磁器絶縁体3は前記主体金具1の内腔の
段座1bにパツキン6を介して収納し公知の手法
で封塞固定され、主体金具1の燃焼室側の内面1
aに発火脚部3aを備える。この発火脚部3aの
奥部表面3bにはフツ素系オイルとパラフインの
混合溶液からなる本発明の被膜層4を形成する。
5は接地電極で前記主体金具1の下端面に接合さ
れて前記中心電極2との間に火花間隙を形成した
点火プラグである。
この本発明の被膜層4を形成するフツ素系オイ
ルとしては、クロロトリフルオロエチレン
(CTFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン
(PCTFE)等の低重合物が使用される。即ちこ
れらフツ素系オイルはシリコンオイルに比べて耐
熱性、耐油性及び耐水性が高く、特に摩擦係数が
小さくて粘着性が小さいことから磁器絶縁体3の
発火脚部表面に被膜を形成した場合、著しくこの
被膜面に対するカーボンなどの導電性物質の付着
を防止する作用を有するものであつて点火プラグ
が著しくくすぶり難くなり、さらにパラフインの
少量添加によつて耐水性を増し、かつ被膜の接着
性を増加させて発火脚部表面に斑のない一様な被
膜層を形成して耐汚損性効果を高めることができ
る。
ルとしては、クロロトリフルオロエチレン
(CTFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン
(PCTFE)等の低重合物が使用される。即ちこ
れらフツ素系オイルはシリコンオイルに比べて耐
熱性、耐油性及び耐水性が高く、特に摩擦係数が
小さくて粘着性が小さいことから磁器絶縁体3の
発火脚部表面に被膜を形成した場合、著しくこの
被膜面に対するカーボンなどの導電性物質の付着
を防止する作用を有するものであつて点火プラグ
が著しくくすぶり難くなり、さらにパラフインの
少量添加によつて耐水性を増し、かつ被膜の接着
性を増加させて発火脚部表面に斑のない一様な被
膜層を形成して耐汚損性効果を高めることができ
る。
さて、磁器絶縁体3の発火脚部の奥部表面3b
に均一な被膜層4を形成するには、フツ素系オイ
ルの粘度を20cst以下に、好ましくは1〜15cstに
溶剤で希釈して使用する。この容剤としては、前
記オイルを可溶するものならば何んでも使用で
き、その内アセトン、ケトン、メチルエチルケト
ン、トリクレン、クロルベンゼン、トルエン、ト
リクロロトリフロロエタン、キシレン、リグロイ
ン石油及びベンジンなどが好適である。またパラ
フインとしてはすべてのパラフイン炭化水素物質
が使用でき、特に高級パラフイン炭化水素のもの
が耐熱性も高く有用である。
に均一な被膜層4を形成するには、フツ素系オイ
ルの粘度を20cst以下に、好ましくは1〜15cstに
溶剤で希釈して使用する。この容剤としては、前
記オイルを可溶するものならば何んでも使用で
き、その内アセトン、ケトン、メチルエチルケト
ン、トリクレン、クロルベンゼン、トルエン、ト
リクロロトリフロロエタン、キシレン、リグロイ
ン石油及びベンジンなどが好適である。またパラ
フインとしてはすべてのパラフイン炭化水素物質
が使用でき、特に高級パラフイン炭化水素のもの
が耐熱性も高く有用である。
実施例 1
パラフインをトリクロロトリフロロエタンに溶
かしたパラフイン溶液を作り、この溶液100c.c.に
フツ素系オイルを0.1,1,5,10,30,70c.c.と
加えたそれぞれE,F,G,H,I及びJの混合
溶液を作る。これら混合溶液を同様に磁器絶縁体
の発火脚部の奥部表面にそれぞれ塗布して被膜を
形成し、これら磁器絶縁体を主体金具に組付けた
点火プラグE―Jを用意する。また、比較品とし
て発火脚部表面の無塗布の従来点火プラグD及び
シリコンオイル単体による被膜層を形成した点火
プラグKを用いて耐汚損性の比較実験を行つた。
かしたパラフイン溶液を作り、この溶液100c.c.に
フツ素系オイルを0.1,1,5,10,30,70c.c.と
加えたそれぞれE,F,G,H,I及びJの混合
溶液を作る。これら混合溶液を同様に磁器絶縁体
の発火脚部の奥部表面にそれぞれ塗布して被膜を
形成し、これら磁器絶縁体を主体金具に組付けた
点火プラグE―Jを用意する。また、比較品とし
て発火脚部表面の無塗布の従来点火プラグD及び
シリコンオイル単体による被膜層を形成した点火
プラグKを用いて耐汚損性の比較実験を行つた。
この実験に使用した機関は4サイクル単気筒、
テスト条件はアイドル(2070rpm)のチヨーク3/
4閉の過濃混合気で50秒運転し、引き続きスロツ
トル全開でレーシング5回を行ない2分間運転停
止するサイクルを繰返したもので評価した。
テスト条件はアイドル(2070rpm)のチヨーク3/
4閉の過濃混合気で50秒運転し、引き続きスロツ
トル全開でレーシング5回を行ない2分間運転停
止するサイクルを繰返したもので評価した。
この結果は第2図に示すように、従来の無塗布
点火プラグD及びシリコン単体の被膜層を形成し
た点火プラグKと比較してフツ素系オイルとパラ
フイン溶液の混合溶液からなる被膜層を形成した
本発明のE―J点火プラグは何れも耐汚損性が向
上する。混合溶液の割合としては、パラフイン溶
液100に対してフツ素系オイル0.1%以上添加すれ
ば効果が得られるが、好ましくは5〜50%割合が
よく、50%以上のフツ素系オイルの添加は均一な
被膜が得られにくくて経済的にも浪費であり、耐
汚損性効果も変らなくなる。
点火プラグD及びシリコン単体の被膜層を形成し
た点火プラグKと比較してフツ素系オイルとパラ
フイン溶液の混合溶液からなる被膜層を形成した
本発明のE―J点火プラグは何れも耐汚損性が向
上する。混合溶液の割合としては、パラフイン溶
液100に対してフツ素系オイル0.1%以上添加すれ
ば効果が得られるが、好ましくは5〜50%割合が
よく、50%以上のフツ素系オイルの添加は均一な
被膜が得られにくくて経済的にも浪費であり、耐
汚損性効果も変らなくなる。
また、上記実施例1に用いた点火プラグは市販
車(4サイクル、1800c.c.)を−10℃の低温下でア
イドルと低速(10〜20Km/H)運転パターンのサ
イクル運転を繰返した条件においても同様な傾向
があることが確かめられている。
車(4サイクル、1800c.c.)を−10℃の低温下でア
イドルと低速(10〜20Km/H)運転パターンのサ
イクル運転を繰返した条件においても同様な傾向
があることが確かめられている。
なお、被膜層4を磁器絶縁体3の発火脚部3a
の奥部表面3bにのみ限定する理由は、発火脚部
3aの先端部分に塗布形成すると自己清浄性が高
い温度にしないと浄化されない不具合を解決する
ためのものである。
の奥部表面3bにのみ限定する理由は、発火脚部
3aの先端部分に塗布形成すると自己清浄性が高
い温度にしないと浄化されない不具合を解決する
ためのものである。
さらに本発明は第3図に示すように、磁器絶縁
体3の発火脚部3aと主体金具1の内面1aの両
者の奥部側にフツ素系オイルからなる被膜層14
を形成してもよい。上記第1図のように磁器絶縁
体3の発火脚部の奥部表面3bだけでも十分に耐
汚損性の向上効果は認められるが、さらに主体金
具1の内面1a側にも形成することによつて主体
金具への電流の短絡が阻止される作用と相まつ
て、耐汚損性がさらに向上させることができる。
この場合の被膜形成は磁器絶縁体を主体金具に組
付けた後、発火後の環状空間内で奥部へ本発明オ
イルを注入することで形成できるため、製作が極
めて容易である。
体3の発火脚部3aと主体金具1の内面1aの両
者の奥部側にフツ素系オイルからなる被膜層14
を形成してもよい。上記第1図のように磁器絶縁
体3の発火脚部の奥部表面3bだけでも十分に耐
汚損性の向上効果は認められるが、さらに主体金
具1の内面1a側にも形成することによつて主体
金具への電流の短絡が阻止される作用と相まつ
て、耐汚損性がさらに向上させることができる。
この場合の被膜形成は磁器絶縁体を主体金具に組
付けた後、発火後の環状空間内で奥部へ本発明オ
イルを注入することで形成できるため、製作が極
めて容易である。
以上述べたように本発明点火プラグは、少なく
とも磁器絶縁体の発火脚部表面にフツ素系オイル
にパラフインの混合溶液からなる被膜層を形成し
たことにより、低速、低負荷運転を繰返しても前
記表面にカーボン、水などの導電性物質が付着し
にくくて高い絶縁抵抗を保持することができ、特
に新車における点火プラグの急速汚損を有効に防
止することができる。
とも磁器絶縁体の発火脚部表面にフツ素系オイル
にパラフインの混合溶液からなる被膜層を形成し
たことにより、低速、低負荷運転を繰返しても前
記表面にカーボン、水などの導電性物質が付着し
にくくて高い絶縁抵抗を保持することができ、特
に新車における点火プラグの急速汚損を有効に防
止することができる。
さらにフツ素系オイルは耐熱性、耐油耐水性が
高いために比較的高温となる車速走行を繰返して
も耐汚損性効果を長時間維持する効果を有する。
高いために比較的高温となる車速走行を繰返して
も耐汚損性効果を長時間維持する効果を有する。
第1図は本発明の一実施例を示す点火プラグの
要部断面図、第2図は耐汚損性の比較実験結果を
示すグラフ、第3図は本発明の他の実施例を示す
点火プラグの発火部側要部断面図である。 1…主体金具、1a…内面、2…中心電極、3
…磁器絶縁体、3a…発火脚部、3b…奥部表
面、4,14…被膜層。
要部断面図、第2図は耐汚損性の比較実験結果を
示すグラフ、第3図は本発明の他の実施例を示す
点火プラグの発火部側要部断面図である。 1…主体金具、1a…内面、2…中心電極、3
…磁器絶縁体、3a…発火脚部、3b…奥部表
面、4,14…被膜層。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 主体金具内に中心電極を保持する磁器絶縁体
を収納固定してなる点火プラグにおいて、前記主
体金具の燃焼室側の内面が取り囲む前記磁器絶縁
体の少なくとも発火脚部の奥部表面に、フツ素系
オイルとパラフインを含んだ溶液の混合溶液から
なる被膜層を形成して絶縁抵抗の低下を阻止する
ことを特徴とする点火プラグ。 2 前記混合溶液が、パラフイン溶液100に対し
て前記フツ素系オイルを少なくとも0.1%以上混
合したことを特徴とする特許請求の範囲第1項記
載の点火プラグ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11991786A JPS61259475A (ja) | 1986-05-24 | 1986-05-24 | 点火プラグ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11991786A JPS61259475A (ja) | 1986-05-24 | 1986-05-24 | 点火プラグ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61259475A JPS61259475A (ja) | 1986-11-17 |
JPS6246958B2 true JPS6246958B2 (ja) | 1987-10-05 |
Family
ID=14773378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11991786A Granted JPS61259475A (ja) | 1986-05-24 | 1986-05-24 | 点火プラグ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61259475A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4993307B2 (ja) * | 2008-03-28 | 2012-08-08 | 日本特殊陶業株式会社 | スパークプラグ及びその製造方法 |
-
1986
- 1986-05-24 JP JP11991786A patent/JPS61259475A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61259475A (ja) | 1986-11-17 |
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