JPS6246370Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本考案はリモートコントロール（以下リモコン
と略称する）操作の可能なテレビジヨン受像機に
係る。

＜従来の技術＞ 従来からリモコン送信機をテレビジヨン受像機
本体前面に着脱自在に設け、遠方からのリモコン
操作だけでなく該送信機を受像機本体に収納した
ときにも該送信機の操作スイツチを兼用して選局
や電源のオンオフ等の各種の操作ができるテレビ
ジヨン受像機が提案されまたその一部が製品化さ
れている。

斯種の従来のテレビジヨン受像機では第１図に
示すように、受像機本体の前面キヤビネツト１に
送信機収納凹部２を形成するとともに受信部取付
用透孔３を穿設し、該収納凹部２にリモコン送信
機４を着脱自在になし、また透孔３には受光素子
５が内蔵されたリモコン受信部６を取付けてい
た。さらにここで上記リモコン送信機４の前面に
は操作スイツチ７．７…を並設し、また側面には
透光部８を形成し、該透光部８の近くに発光素子
９を内蔵していた。

上記のようなテレビジヨン受像機においては、
通常第１図に示すようにリモコン送信機４を収納
凹部２に収納した状態で操作スイツチ７．７…を
適宜操作し選局等の操作を行なつていた。この場
合発光素子９より発光された選局等の光情報は透
光部８及びリモコン受信部６の側面に穿設された
窓孔１０を通して受光素子５に直接に伝送受信さ
れていた。

一方リモコン操作時にはリモコン送信機４を受
像機本体の収納凹部２から取外し、遠方から受像
機本体に向つて送信機４を操作したとき、発光素
子９より発射された光情報が受信部６の正面に穿
設された窓孔１１を通して発光素子５に受信さ
れ、こうして選局等の動作が行なわれていた。

＜考案が解決しようとする問題点＞ ところで上記のような従来のテレビジヨン受像
機では、リモコン操作だけでなくリモコン送信機
を受像機本体に収納したときにも該送信機の操作
スイツチを兼用しているため、リモコン受信部６
の受光素子５は受像機本体前面に設けた送信機収
納凹部２の近くに配置しなければならず、その設
置位置が規制され、また受光素子５は２方向から
の光情報を受信する必要がありどうしても受信感
度が低下していた。

＜考案の目的＞ 本考案はこのような点に鑑みなされたものであ
り、オプテイカルフアイバーを用い光情報を確実
に受光素子に伝達でき受光素子の設置場所に限定
されないテレビジヨン受像機を提供するものであ
る。

特に本考案では受像機本体前面に送信機収納筐
体を開閉自在に取付け、該筐体内にリモコン送信
機を収納した場合にも送信機から発射された光情
報を確実に受光素子まで導くことが可能なテレビ
ジヨン受像機を提供するものである。

＜実施例＞ 以下図面に示す実施例に従つて本考案を説明す
る。

第２図及び第３図は本考案の１実施例を示すも
のであり、ここで第１図と同一部分には同一符号
を附記している。ここでは受像機本体の前面キヤ
ビネツト１に形成した送信機収納凹部２の側面に
送信機収納筐体１２をピン１３．１３′によつて
前方へ回動自在に取付け、該筐体１２を第３図に
示す通り数十度開閉できるようにしたものであ
る。そしてまたここでは受光素子５をリモコン受
信部６から離し、選局回路基板等所望とする基板
１４に取付け、他の回路部品等とともに電気的配
線を施しておき、可撓性を有するオプテイカルフ
アイバー１５を用いて該フアイバー１５の一端面
を受光素子５に近接配置し、他端を２つ１５′、
１５″に分岐しその一方１５′の端面をリモコン受
信部６の窓孔１１に配設し、もう一方１５″は送
信機収納凹部２及び収納筐体１２にそれぞれ設け
られた透孔１６、１７より筐体１２内に挿通しそ
の端面をリモコン送信機４の透光部８に対向した
その光軸上の窓孔１８に配設したものである。

従つて上記のようなテレビジヨン受像機では、
第２図に示すようにリモコン送信機４を収納筐体
１２内に収納し、しかも該筐体１２を前面キヤビ
ネツト１の収納凹部２内に閉成した状態では、受
像機本体前面は面一となり外部からは送信機４の
操作を行なうことができず、子供のいたずら等に
よる誤動作を防止することができる。

また選局等の操作を行なう場合には、送信機収
納筐体１２の前面に予め付設された把手１９を手
前に引張り該筐体１２を開き第３図の２点鎖線で
示すような状態まで回動し、このような状態でリ
モコン送信機４の操作スイツチ７．７…を適当に
操作すれば、送信機４内の発光素子より発光され
た選局等の光情報は透孔部８及び窓孔１８を通し
てオプテイカルフアイバー１５″の端面に入射さ
れ、該フアイバー１５を介して他端部の受光素子
５に導かれる。

一方リモコン操作を行なう場合には、送信機収
納筐体１２を第３図に２点鎖線で示す通り開放し
た状態でリモコン送信機４を収納筐体１２から取
出し、受像機本体前面からリモコン受信部６に向
けて操作すれば、送信機４から発射された選局等
の光情報が窓孔１１を通してオプテイカルフアイ
バー１５′の端面に入射され、該フアイバー１
５′を介して他端部の受光素子５に導かれる。

＜考案の効果＞ 本考案によれば、受像機本体前面に送信機収納
筐体を開閉自在に設け該筐体にリモコン送信機を
着脱自在に収納し該送信機の操作スイツチを通常
の選局等の操作に兼用するテレビジヨン受像機に
おいて、リモコン受信部にオプテイカルフアイバ
ーの一端に配設しまた該フアイバーの他端をリモ
コン収納筐体の特に送信機の光軸上に配設し、該
フアイバーを介して受光素子に光情報を導いてい
るため、受光素子は受像機本体前面から離し選局
回路基板上等の任意の位置に設置できるばかりで
なく、リモコン送信機の収納時に送信機より発射
された光情報は確実にオプテイカルフアイバーに
入射され受光素子まで伝達される。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のテレビジヨン受像機のリモコン
送信機取付部の一部切欠平面断面図、第２図は本
考案の１実施例の一部切欠平面断面図、第３図は
第２図におけるＡ−A′線断面図である。 １……前面キヤビネツト、２……送信機収納凹
部、４……リモコン送信機、５……受光素子、１
２……送信機収納筐体、１５……オプテイカルフ
アイバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 受像機本体前面に送信機収納筐体を開閉自在に
   設け該筐体にリモコン送信機を着脱自在に収納
   し、該リモコン送信機を該筐体に装着し且つ該筐
   体を開いた状態で該送信機の操作スイツチを通常
   の選局等の操作に兼用するテレビジヨン受像機に
   おいて、リモコン受信部にオプテイカルフアイバ
   ーの一端を配置し該フアイバーの他端を上記収納
   筐体の特にリモコン送信機の光軸上に配置し、リ
   モコン送信機より発射された光情報をオプテイカ
   ルフアイバーを介してリモコン受信部の受光素子
   に導くようにしたことを特徴とするテレビジヨン
   受像機。