JPS6243766Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、チツパーによつて切削される木材
が短かくなつて木材の端末が上記チツパーに進入
したとき、木材の端末を破砕する装置に関するも
のである。

ロータに複数枚の切削刃を、ほぼ放射状の配列
で取付け、前記ロータの前側で切削刃の回転軌跡
に臨ませた木材供給樋の先端に受刃を設け、上記
の切削刃と受刃とで供給木材を切削してチツプを
得るチツパーにあつては、木材が短かくなると、
ロータによつて上記ロータの前側ケーシング内に
木材の端末が引き込まれるので、チツプ中に木材
の端末（片状のもの）が混入する。

このため、チツプの排出途中にスクリーン等の
選別機を介在して木材の端末を選別し、取り除か
なければならない欠点があつた。

この考案は、ケーシングに引き込まれた木材の
端末をチツプと略同等となるよう破砕して、上述
の欠点を解消することを目的としている。

この考案は、チツパーのケーシングに引き込ま
れた木材の端末をケーシングに設けた櫛歯状の固
定受刃で滞留させると共に、ロータに設けた上記
固定受刃間を通過する点在の可動突起を設けて、
上記の端末を破砕し、しかもガイド部材によつて
固定受刃に木材の端末を案内して確実に破砕する
ようにした破砕装置を提供する。

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。

図において、Ａはチツパーで、このチツパーＡ
は、周面から接線方向に排出筒１を有するケーシ
ング２と、このケーシング２内にモーターで駆動
されるように組込んだロータ３と、このロータ３
の前面に略放射状の配列で取付けられた切削刃４
と、ロータ３の前側で切削刃４の回転軌跡に臨ま
せてケーシング２に先端を連通させた木材供給樋
５とによつて構成されている。

なお、樋５の先端縁に必要に応じ受刃６を設け
る場合もある。

また、排出筒１の手前でロータ３の前面と対応
するケーシング２の内面周縁から切削刃４までの
間には、木材の端末をチツプと略同等に破砕する
櫛歯状の固定受刃７が設けられている。

さらに、ロータ３の前面周縁から内方に向く所
要数の線上には、上記の固定受刃７間を通過する
点在の可動突起８が設けられている。

上記の固定受刃７は、第４図及び第５図で示し
たようにケーシング２に貫窓９を設けて、この貫
窓９の下縁にプレート１０の先端を固定すると共
に、プレート１０に固定受刃７を重ねてボルト１
１止めされている。

また、上記ロータ３の前面と対応するケーシン
グ２の内面には、ロータ３の前面に対して所定の
間隙を存すると共に、樋５の先端下縁の直下から
固定受刃７の内径縁に向く板状体１２が設けられ
ている。

さらに、この板状体１２の外周縁樋５から固定
受刃７の手前側途中までの間には、ロータ３の前
面に接触しないガイド板１３が設けられている。

この考案に係る木材の端末破砕装置は、以上の
構成であつて、次にその作用を説明すると、樋５
から回転ロータ３に向けて木材を供給すると、切
削刃４と受刃６とにより上記木材が切削されてチ
ツプを得る。

そして、上記のチツプは、ロータ３の羽根によ
つて発生する風により排出筒１に向う。

上記木材の切削にともない、木材が短かくなつ
て、ロータ３によりロータ３の前面ケーシング２
内に木材の端末が引き込まれたとき、板状体１２
とロータ３との間隙に、上記木材の端末が嵌り込
むと共に、ガイド板１３によりロータ３の下位周
縁に落下するのを阻止する。

そして、ガイド板１３の開放端から固定受刃７
の下側に端末が案内されて、上記固定受刃７に端
末が引つかかる。

しかして、固定受刃７間を通過する可動突起８
により端末を破砕し、チツプと共に排出する。

以上のように、この考案に係るチツパーに於け
る木材の端末破砕装置によれば、切削にともない
短かくなつた木材の端末がロータにより引き込ま
れてロータの前面ケーシング内に引き込まれたと
き、ロータと板状体との間隙からガイド板により
案内されて固定受刃の下に案内するので、上記固
定受刃に引つかかつた端末を可動突起によつて破
砕する。

このため、チツプ中に木材の端末が混入しない
と共に、一々選別する必要がない。

特に、ケーシングの内面からロータの前面に向
けて板状体を突設してあるので、固定受刃に案内
される端末が、上記固定受刃の先端部、即ちロー
タの前面側となる。

このため、可動突起に端末が確実に臨み、破砕
効率の向上をはかることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るチツパーの縦断側面
図、第２図は同上の横断平面図、第３図は同縦断
正面図、第４図は固定受刃の取付を示す縦断側面
図、第５図は同上の横断平面図、第６図は樋の部
分を示す横断平面図である。 Ａ……チツパー、１……排出筒、２……ケーシ
ング、３……ロータ、４……切削刃、５……木材
供給樋、６……受刃、７……固定受刃、８……可
動突起、９……貫窓、１０……ガイド板、１１…
…ボルト、１２……板状体、１３……ガイド板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. チツパーに於けるチツプ排出筒の手前でロータ
   の前面と対応するケーシングの内面周縁と上記ロ
   ータの切削刃との間に設けた櫛歯状の固定受刃
   と、ロータの前面周縁から内方に、上記固定受刃
   間を通過するよう設けた可動突起と、ケーシング
   の内面でロータの前面に対して所定の間隙を設け
   ると共に、樋の先端下縁から固定受刃の内径側の
   縁に向くよう設けた板状体と、この板状体の外周
   縁樋から固定受刃の手前側迄の間で、ロータの前
   面と接触しないように設けたガイド板とから成る
   チツパーに於ける木材の端末破砕装置。