JPS6241774Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、チツパーによつて切削される木材
が短かくなつて木材の端末が上記チツパーに進入
したとき、木材の端末を破砕する装置に関するも
のである。

ロータに複数枚の切削刃を、ほぼ放射状の配列
で取付け、前記ロータの前側で切削刃の回転跡に
臨ませた木材供給樋の先端に受刃を設け、上記の
切削刃と受刃とで供給木材を切削してチツプを得
るチツパーにあつては、木材が短かくなると、ロ
ータによつてケーシング内のロータ前面側に木材
の端末が引き込まれるので、チツプ中に木材の端
末（片状のもの）が混入する。

このため、チツプの排出途中にスクリーン等の
選別機を介在して木材の端末を選別し、その端末
を取り除かなければならない欠点があつた。

この考案は、チツパーのケーシングに引き込ま
れた木材の端末を、ケーシングに設けた櫛歯状の
固定刃で滞留させると共に、ロータに上記の固定
受刃間を通過する点在の可動突起を設けて、上記
の端末を破砕して上述の欠点を除くようにした破
砕装置を提供することにある。

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。

図において、Ａはチツパーで、このチツパーＡ
は周面から接線方向に排出筒１を有するケーシン
グ２と、このケーシング２内にモータで駆動され
るよう組込んだロータ３と、このロータ３の前面
に放射状の配列で取付けられた切削刃４と、ロー
タ３の前側で切削刃４の回転軌跡に臨ませてケー
シング２に先端を連通させた木材供給樋５とによ
つて構成されている。

なお、樋５の先端に必要に応じた受刃（図示省
略）を設ける場合もある。

上記、排出筒１の手前でロータ３の前面と対応
するケーシング２の内面周縁から切削刃４までの
間には、木材の端末をチツプとほぼ同等に破砕す
る櫛歯状の固定受刃６が設けられている。

また、ロータ３の前面周縁から内方に向く所要
数の線上には、上記の固定受刃６間を通過する点
在の可動突起７が設けられている。

上記の固定受刃６は、第４図及び第５図で示し
たようにケーシング２に貫窓８を設けてこの貫窓
８の下縁にプレート９の先を固定すると共に、プ
レート９上に重ねてボルト１０止めする板状体１
１の前縁に設けた。

この考案に係る木材の端末破砕装置は以上の構
成であつて、次にその作用を説明すると、樋５か
ら回転ロータ３に向けて木材を供給すると、切削
刃４と受刃とにより、上記木材が切削されてチツ
プを得る。

そして、上記のチツプはロータ３の羽根によつ
て発生する風により、排出筒１に向う。

上記、木材の切削にともない、木材が短かくな
つて、ロータによりロータの前面側ケーシング２
内に木材の端末が引き込まれたとき、固定受刃６
に木材の端末が引つかかつて滞留するので、この
木材の端末は固定受刃６間を通過する可動突起７
により破砕される。

以上のように、この考案に係るチツパーに於け
る木材の端末破砕装置によれば切削にともない短
かくなつた木材の端末がロータにより引き込まれ
てケーシング内に進入したとき、ケーシングに設
けてある櫛歯状の固定受刃で滞留させ、これを固
定受刃間を通過するロータの可動突起により破砕
するようにしてあるので、チツプ中に片状の木材
の端末の混入がない。

このため、チツプ中から木材の端末を選別する
必要がない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る装置の縦断側面図、第
２図は同横断平面図、第３図は同縦断正面図、第
４図は同上の要部を示す横断拡大側面図、第５図
は同上の横断平面図、第６図は樋の縦断拡大側面
図である。 Ａ……チツパー、１……排出筒、２……ケーシ
ング、３……ロータ、４……切削刃、５……木材
供給樋、６……固定受刃、７……可動突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. チツパーに於けるチツプ排出筒の手前で、ロー
   タの前面と対応するケーシングの内面周縁と上記
   ロータの切削刃までの間に設けた櫛歯状の固定受
   刃と、ロータの前面周縁から内方に上記の固定受
   刃間を通過するように設けた可動突起とから成る
   チツパーに於ける木材の端末破砕装置。