JPS6243687Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、パイプの一側の外周に接する半円弧
形の第１掴み片を取付けた第１保持片に連結した
第１ハンドルと、前記第１保持片に開閉自由に軸
着すると共にパイプの他側の外周に接する半円弧
形の第２掴み片を取付けた第２保持片と、その第
２保持片に連結した第２ハンドルと、第１，第２
保持片の何れかに固定してパイプの外周に対応さ
せた円形リングと、該円形リングに回転自由に嵌
合した回転リングと、回転リングに設けた半径方
向の案内部材に摺動可能に嵌めたパイプ切りの刃
物保持体と、前記案内部材に進退自由に螺合して
先端を刃物保持体に接続すると共に外端に回転ハ
ンドルを備えるねじを設けたパイプカツターにお
いて、仕上げ用カツターを前記の回転ハンドルの
外端に嵌合した延長ハンドルに取付けて、前記回
転ハンドル中に収納し、必要に応じて延長ハンド
ルと共に外し取つてパイプの切断端に生じたバリ
を取除くことができるようにしたものである。

本考案の一実施例を説明する。

図において１はパイプの一側の外周に接する半
円弧形の合成樹脂製第１掴み片２を交換自由に取
付けた第１保持片であつて、これに第１ハンドル
３を一体形をなさせて連結する。５は前記の第１
保持片１の軸４に開閉自由に軸着した第２保持片
であつて、パイプの他側の外周に接する半円弧形
の合成樹脂製第２掴み片６を交換自由に取付け、
軸７に第２ハンドル８を連結する。９は第１ハン
ドル３と第２ハンドル８とに両端を連結した伸縮
装置であり、第２ハンドル８を第１図鎖線のよう
に開き、それからは伸縮装置９に抗して押し、第
２保持片５を軸４を支点にして同図矢線Ｘの方向
に広げてからパイプを第１掴み片２と第２掴み片
６の間に通す。第１保持片１と第２保持片５とは
夫々が短かい半円筒形にしてあり、第１保持片１
（又は第２保持片５に、パイプの外周から少し離
れて対応する円形リング１０を固定し、該リング
１０の外周から回転を自由にした回転リング１１
の内周を嵌め、該回転リング１１に半径方向に突
出する案内部材１２を取付ける。該案内部材１２
には半径方向内側と同外側とに門形のガイド片１
３，１４を設け、ガイド片１３に、切断刃物１５
を先端に取付けた刃物保持体１６を摺動自由に嵌
合する。１７はガイド片１４に進退自由に螺合し
たねじ杆であつて、先端にねじ方向を反対にした
小径ねじ１８を一体に設け、その先端の小径ねじ
１８を刃物保持体１６の外端に螺入し、ガイド片
１４より外方の外端に回転ハンドル１９を固着す
る。以上は従来公知のパイプカツターを説明した
ものである。

本実施例においては、回転ハンドル１９の外端
から中空部２１を形成し、かつ外周から中空部２
１まで貫くノツク孔２２を設ける。

２３は回転ハンドル１９の外端に接続状に突出
させた延長ハンドルであつて、その先端部に前記
の中空部２１に収まる削径突部２４を第３図のと
おりに形成して該突部２４の外周にばね２５の弾
力で突出してノツク孔２２に内側から嵌まるノツ
クピン２６を設け、先端には段部２８をもつ取付
軸２７を嵌着すると共にその外周の一部に発条３
０の弾力で段部２８に接する押え用の套管２９を
摺動自由に嵌める。取付軸２７には先端面（第３
図の左端面）からカツター嵌合用の盲孔３１と、
段部２８の内側の透孔３２とを設け、該透孔３２
に係合ボール３６を嵌めて套管２９により押え得
るようにする。透孔３２は係合ボール３６が脱出
しないように上下の両端を小径に搾る。３３は軸
状の柄部３４を盲孔３１に嵌め、かつその外周の
環状係合溝３５に係合ボール３６の一部を嵌めて
抜け止めを施すようにした仕上用カツターであ
り、盲孔３１内で自由に回転できるようにしてあ
る。この仕上用カツター３３は削径突部２４とと
もに中空部２１に収納する（第２図参照）。

前段で説明した公知のパイプカツターの作用は
従来通りであり、本実施例は回転ハンドル１９の
外端に嵌めた延長ハンドル２３のノツクピン２６
をノツク孔２２に嵌めているので、第１図のよう
に長さが長くなつて回転ハンドル１９及びねじ１
７の回転操作が容易になる。第４図に示したパイ
プａの切断端は、切断刃物１５が外周から内周へ
進むため内周にバリｂを生じている。これを仕上
げるには、第２図状態のノツクピン２６を押して
延長ハンドル２３を外し、第４図のとおりに仕上
げ用カツター３３を当て、パイプａを廻すか延長
ハンドル２３を握つたまま廻して内周面の面取り
を行う（柄部３４は回転自由である）。

本考案は前記に例示した構成になり、従来から
ある回転ハンドル１９を外側から中空にして、延
長ハンドルを延長状に連結し、該延長ハンドル２
３に前記の中空部２１に安全に収納できる仕上げ
用カツター３３を取付けているもので、延長ハン
ドル２３は回転ハンドル１９の回転を容易にする
存在となるが邪魔物になるものではなく、用に臨
んだ延長ハンドル２３と仕上げ用カツター３３と
を回転ハンドル１９から外して使用できる利益を
もつ。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案の一実施例を示し、第１図は
平面図、第２図は裏平面図、第３図は延長ハンド
ル２３の一部切欠側面図、第４図は同使用を示し
た側面図、第５図は仕上げ用カツター３３の斜視
図、第６図は延長ハンドル２３と仕上げ用カツタ
ー３３とを分離した斜視図である。 ３……第１ハンドル、８……第２ハンドル、１
０……円形リング、１１……回転リング、１２…
…案内部材、１６……刃物保持体、１７……ねじ
杆、１９……回転ハンドル、２１……中空部、２
３……延長ハンドル、２４……削径突部、３３…
…仕上げ用カツター、３４……柄部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パイプの一側の外周に接する半円弧形の第１掴
   み片を取付けた第１保持片に連結した第１ハンド
   ルと、前記第１保持片に開閉自由に軸着すると共
   にパイプの他側の外周に接する半円弧形の第２掴
   み片を取付けた第２保持片と、その第２保持片に
   連結した第２ハンドルと、第１，第２保持片の何
   れかに固定してパイプの外周に対応させた円形リ
   ングと、該円形リングに回転自由に嵌合した回転
   リングと、回転リングに設けた半径方向の案内部
   材に摺動可能に嵌めたパイプ切りの刃物保持体
   と、前記案内部材に進退自由に螺合して先端を刃
   物保持体に接続すると共に外端に回転ハンドルを
   備えるねじを設けたパイプカツターにおいて、前
   記の回転ハンドルの外端を中空としかつ該外端に
   嵌合される延長ハンドルを設け、該延長ハンドル
   に前記の中空部に挿入される仕上用カツターを取
   付けたことを特徴とするパイプカツターの仕上用
   カツター収納装置。