JPS6243508Y2

JPS6243508Y2 -

Info

Publication number: JPS6243508Y2
Application number: JP1985169258U
Authority: JP
Priority date: 1984-12-20
Filing date: 1985-11-05
Publication date: 1987-11-12
Also published as: JPS61112789U; US4649839A; IT1184027B; DE8437323U1; IT8568075A0; IT8554252V0

Description

【考案の詳細な説明】技術分野本考案は位置固定した案内部材と、この案内部
材に対して相対的に動くことが可能で、調節可能
な制動力を布地と一緒に供給されている帯状条片
に加えるためのばね作用下の制動片を有する、上
部および下部の布地送りを有するミシンにおける
制動装置に関する。

従来技術および問題点上記の制動装置は例えばアメリカ合衆国特許第
1277008号公報により公知である。

公知になつている上記の制動装置では、伸縮す
る帯状条片が、縫付テーブルの下側に配置された
貯蔵ローラーから供給され、位置固定した案内部
材と制動片との間を通過し、ミシンの縫目形成位
置の前方に配置された方向変換案内の所で、折り
曲げられた衣服片例えば婦人用スカートの腰まわ
りの縁に導かれている。制動片は位置固定した案
内部材の所に旋回可能に支承され、ばねによつて
位置固定した案内部材に接触している帯状条片を
押圧している。帯状条片に加えるべき制動力は調
節ねじによつて調節可能になつており、斯くして
帯状条片は、布地送りが上下から押さえている折
り曲げられた布地に対し、多少強く制動され、斯
くして折り曲げられた布地位置よりも多少強く引
留められ、斯くして布地の一定の長さの部分が、
取扱いを容易にするため一般的に強調されている
様に、種々に強く引縮められている。種々異なる
程度のしわ又はひだを作るためには制動力を変化
しなければならない。しかし正確な調節には非常
に多くの時間を浪費するばかりでなく、この様な
種類の公知の装置によつては、種々異なる程度の
しわ又はひだの調節を繰返し十分に正確に見付け
ることはほとんど不可能である。

目的本考案の目的は、前記の公知の装置を改良し、
種々異なる程度の縮み又はしわのための制動力調
節がす速くそして楽に行われ、そして正確にす速
く楽に何回も繰り返すことができるものにするこ
とである。

構成及び効果本考案は、制動力を変化させるため、回転可能
に配置された多段階カム板を板ばねを押し圧する
ために設けたことを特徴と制動装置によつて上記
の目的を簡単に達成した。

この様に形成された装置は流動的な作業態様を
可能ならしめ、そのことによつて生産性の増大と
重要な品質の改良が達成される。

本考案の構成、作用及び効果を図に示す実施例
により詳細に説明する。

台２の甲板１に設けられた切取られた孔の中に
ミシン３が挿入され、このミシンは、長方形の運
動を実施する通常の下部布地送り４の上部布地送
り装置５を有する。下部および上部布地送りの移
動距離は相互に無関係に調節可能になつている。
上下に動くことができる針棒６に固定されたミシ
ン３の上糸を導く針７はミシン３の布地担持板の
内部に配置されたルーパー８と公知の如く縫目形
成に協働する。

甲板１の下側には、ミシン３の縫目形成位置に
供給される帯状条片STのため、担持板９に配置
された制動装置１０がねじ止めされている。帯状
条片STは台２に設けられた貯蔵ローラーから出
発して、担持板９の間隔片１１上に固定された案
内部材１２と可動な制動片１３との間並びに、甲
板に設けられた斜めのスリツト１４を通過して縫
目形成位置に導かれる。

制動片１３に制動力を加えるため、この実施例
では板ばね１５が用いられ、この板ばねの一方の
端は担持板９に設けられた支承片１７の偏心子１
６に支えられそして板ばねの他の端は、回転体１
８を中間に挾んで制動片１３を支えている。板ば
ねのこの端部は半円形状に曲げられそして回転体
１８の回転面を形成している。制動片１３は担持
板９の間隔片１１に設けられた支軸ねじ１９上で
位置固定した案内部材１２に対して相対的に移動
可能な如く配置されている。

板ばね１５の圧力は制動力を変えるため、多段
階カム板２０によつて変えることが可能であり、
カム板は、担持板９にねじ２３で固定されている
アングル状部材２４の叉状に形成された垂直な板
２２に支承されている短い軸２１に取付けられて
いる。この軸の自由端には回転ノブ２５が固定さ
れている。カム板２０の周囲には平らな面２６乃
至３１があり、これらの面は軸２１から種々異な
る距離に配置されそしてカム板２０の種々の段階
を形成している。それぞれの段階は別々の制動力
値に対応している。基本的な調節は偏心子１６で
行われる。作動位置においてそれぞれの面２６乃
至３１は板ばね１５に平行に接触している。この
ことにより、カム板２０の個々の作動位置を確定
する付加的なクリツク装置は不要になる。

担持板９に固定されている短いストロークを持
つた圧縮空気シリンダー３２は、制動片１３を帯
状条片又は位置固定した案内部材１２から板ばね
１５の作用に抗して持ち上げるのに用いられる。
短いストロークを持つシリンダー３２は３ポート
２位置方向制御弁３３を介して操作可能であり、
この弁の作動接続点Ａは導管３４により短いスト
ロークを持つシリンダー３２と結合されそして初
期位置ではＲを介して排気されている。３ポート
２位置方向制御弁３３のポンプ接続点Ｐは導管３
５を介して圧縮空気源３６に接続されている。

作動態様例えばクツシヨン製造所において使用される
種々異なる程度のひだ又はしわを有する部分又は
区間を有する布地片Ｗおよびしわを有していない
布地を、下方から供給される帯状条片STの上面
に縫い付けることから出発しよう。

縫付けの始めに当たつて上方の送り装置５が持
ち上げられそして方向制御弁３３が作動させら
れ、斯くして短いストロークを持つシリンダー３
２には圧縮空気源３６から導管３５を介して接続
点ＰおよびＡおよび導管３４に圧縮空気が供給さ
れそして短いストロークを持つシリンダー３２の
作動ピストンが制動片１３を板ばね１５の作用に
抗して持上げる。帯状条片の始端を制動装置のに
新しく導入するため、制動片１３は旋回してその
位置から遠ざかることも可能になつている。

制動片１３を持ち上げた後で帯状条片STは妨
げられることなくそして張力を加えることなく、
持ち上げられた上部送り装置５の下まで引出され
ることが可能であり、そして方向制御弁３３は再
び圧縮空気を遮断する。短い工程を持つシリンダ
ー３２は導管３４と接続点ＡおよびＲを介して圧
縮空気が排出される。シリンダーケーシングの中
のばねによつて短い工程を持つシリンダー３２の
作動ピストンは待機位置に移動させられる。

制動片１３は板ばね１５によつて帯状条片ST
を位置固定した案内部材１２に押付ける。加える
べき制動力は、帯状条片ST上にあつて、上記し
た如く、上部送り装置５の下に挿入されている布
地片Ｗが前以て目印を付けられた一定の部分に、
どの様な程度のしわ又はひだを持たせるかに存在
する。このことは回転軸２１に対して種々異なる
距離に配置されている目２６乃至３１のどれが板
ばね１５に接するかによつて定まる。さらに、上
部送りに下部送りよりも大なる送り運動を与え、
しわ又はひだの程度に影響を与えることも可能で
ある。

次に実施される縫付部分のための回転ノブ２５
の調節が選択されると、上部送り装置５が降ろさ
れそしてミシン３が回転される。

制動装置１０によつて帯状条片STは、縫付け
が行われている間、押えられており、斯くして布
地片Ｗは上部送り装置５によつて送られ、即ちし
わ又はひだを付けられそしてこの状態で縫付によ
つて帯状条片STに固定される。別な程度のしわ
又はひだを設定するには、多段階カム板２０を回
転ノブ２５で回転し、望み通りの程度のひだに対
応している面２６乃至３１が板ばね１５に接触す
る様にしてやればよい。多くの場合上記調節のた
めミシンを停止してやる必要がない。布地片Ｗが
しわ又はひだなしで帯状条片STに縫付られる場
合には、方向制御弁３３を作動させ制動片１３の
制動力を除いてやればよい。上部と下部の布地送
り装置４および５が同期的な送りをする様に設定
されているから、布地片Ｗと帯状条片STとは平
に上下に接触しながら一緒に縫付けられる。

個々の面２６乃至３１の作業位置を示すため、
回転ノブに目印を付けることが可能であり、この
目印によつて、布地片Ｗの一定のしわに対応する
回転ノブ２５の角度位置がその都度容易に判る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、上部布地送り装置と本考案による制
動装置を備えた下部布地送り装置とを有し、台に
挿入されているミシンの略図、第２図は制動装置
の側面図、第３図は制動装置を下方から見た正面
図である。１２……案内部材、１３……制動片、１５……
板ばね、１６……偏心子、１８……回転体、２０
……カム板、２１……回転軸、２５……回転ノ
ブ、２６〜３１……面、３２……圧縮空気シリン
ダー。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) 位置固定した案内部材と、この案内部材に対
して相対的に動くことが可能で、調節可能な制
動力を布地と一緒に供給されている帯状条片に
加えるためのばね作用下の制動片を有する、上
部および下部の布地送りを有するミシンにおけ
る制動装置において、制動力を変化させるた
め、回転可能に配置された多段階カム板２０が
板ばね１５を押し圧するために設けられている
ことを特徴とする制動装置。 (2) カム板２０の段階は回転軸２１に対して種々
異なる間隔に配置されている面２６〜３１によ
つて周囲に形成されており、これらの面は作動
位置においてばね１５の接触面に平行に拡がる
ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１
項に記載の制動装置。 (3) ばねは板ばね１５として形成され、一方の端
は位置固定した支え軸１６に支えられそして別
の端は回転体１８を中間に挾んで制動片１３に
支えられていること、およびカム板２０は位置
固定した軸２１のまわりに回転可能な如く板ば
ね１５の両端の間に配置されていることを特徴
とする実用新案登録請求の範囲第１項または２
項に記載の制動装置。 (4) 制動片１３は調節手段３２によつて位置固定
した案内部材１２から持上げられることが可能
になつていることを特徴とする実用新案登録請
求の範囲第１項から第３項までのうちのいずれ
か一つに記載の制動装置。 (5) カム板２０は調節手段２５と結合しているこ
とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項
から第４項までのうちのいずれか一つに記載の
制動装置。 (6) 調節可能な偏心子１６が支え軸を形成してい
ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
１項から第３項までのうちのいずれか一つに記
載の制動装置。