JP2734772B2 - 加工布折曲げ装置 - Google Patents

加工布折曲げ装置

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JP2734772B2 JP29335690A JP29335690A JP2734772B2 JP 2734772 B2 JP2734772 B2 JP 2734772B2 JP 29335690 A JP29335690 A JP 29335690A JP 29335690 A JP29335690 A JP 29335690A JP 2734772 B2 JP2734772 B2 JP 2734772B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、加工布の周囲に折り目を形成可能な加工布
折曲げ装置に関する。
[従来技術] 従来より、加工布折曲げ装置として、実開昭63−9127
5号公報に記載の如く、加工布としてのポケット片の周
囲に自動で折り目を形成して、前身頃等の生地の上に自
動で載置するものが知られている。
この装置では、第7図に示す如く、下記の(a)〜
(e)の手順で、ポケット片Pの周囲に自動で折り目を
形成して生地Wの上に積層する。尚下記の(a)〜
(e)の手順は、第7図の(a)〜(e)にそれぞれ対
応している。
(a)ミシンのテーブル14上方にて、支持板24にポケッ
ト片Pを載置した後、折曲げ押え板28を支持板24を重ね
併せて、ポケット片Pの周縁部を支持板外周に沿って下
方へ折曲げる。
(b)折曲げ片支持体32に設けた複数の折曲げ片35をエ
アシリンダ等からなる折曲げ片駆動装置33により支持板
24の外側方から下方へ向かって移動させることにより、
ポケット片Pの下方折曲げ部分を支持板24の裏面側へ折
曲げる。
(c)支持板24及び折曲げ片支持体32をテーブル14上に
配設された生地Wまで下降させる。
(d)折曲げ片駆動装置33により折曲げ片35を支持板24
下方から外側方向に引出す。
(e)折曲げ押え板28及び折曲げ片支持体32をテーブル
14上方に移動させる。
またこの種の装置では、上記(b)にて、ポケット片
Pの下方折曲げ部分を支持板24の裏面側へきれいに折曲
げることができるように、テーブル14の上方にて、折曲
げ片35の表面と支持板24の裏面との間隔T(即ち折曲げ
片35と支持板24との相対位置)を、ポケット片Pの布厚
に応じて調整できるようにされている。
一方この種の装置では、上記(c)の如く、ポケット
片Pの下方折曲げ部分を折曲げ片35により支持板24の裏
面側へ折曲げた後、支持板24,折曲げ片支持体32,折曲げ
片35及びポケット片Pが一体的に、生地W,延いてはテー
ブル14上面に押圧される。このため、上記のようにテー
ブル14上方での折曲げ片35の表面と支持板24の裏面との
間隔Tを調整できるようにしただけでは、テーブル14上
面への押圧位置にて、折曲げ片35の裏面とテーブル14上
面との間隔T′が広くなり過ぎたり狭くなり過ぎるとい
った問題があった。これは折曲げ片35と折曲げ片支持体
32の下面との距離が調整できないためである。
そしてテーブル14上面への押圧位置にて、上記間隔
T′が狭くなり過ぎると、折曲げ片35に大きな加重が加
わって変形や損傷が発生したり、折曲げ片35を支持板24
から側方へ離間する際にポケット片Pの折曲げ部分が支
持板24よりも外方へ膨らみ、折曲げが不完全になる、と
いった問題が発生し、逆にテーブル14上面への押圧位置
にて、上記間隔T′が広くなり過ぎると、ポケット片P
の折曲げ時に支持板24に反りが生じたり、支持板24の離
脱時に折曲げ片との摩擦によってポケット片の折曲げ部
分が外側へ引っ張られ、支持板24よりも外方へ膨らんで
しまう、といった問題が発生する。
このためこの種の加工布折曲げ装置では、テーブル14
上面への押圧位置において、上記間隔Tをポケット片P
の布厚に応じて調整できるように、折曲げ片支持体32
に、テーブル14面上での折曲げ片35の高さ位置を調節す
る調節装置を設けることも考えられている。
[発明が解決しようとする課題] このようにテーブル14上方での折曲げ片35の表面と支
持板24の裏面との間隔T、及びテーブル14面上での折曲
げ片35の裏面とテーブル14との間隔T′を調整できるよ
うにした加工布折曲げ装置においては、ポケット片Pを
きれいに折曲げた状態で生地Wに載置することができる
ようになるのであるが、こうした位置調整を行なうに当
たっては、テーブル14上方にて、各折曲げ片35の高さ位
置にばらつきがないかどうか、またテーブル14面上での
各折曲げ片35の高さ位置が適正かどうか等、各位置での
折曲げ片35の状態を見なければならず、またテーブル14
上方及びテーブル14面上での位置調整が互いに影響を及
ぼすため、各位置での調整を何度も繰り返し行わなけれ
ばならない。またこの調整時には、折曲げ片35を支持板
24の下方まで移動したり支持板24から離間させる作業を
頻繁に行なう必要がある。
ところが従来の装置では、折曲げ片35が折曲げ片駆動
装置33により常に駆動状態となっており、上記作業(即
ち折曲げ片35を支持板24の下方まで移動したり支持板24
から離間させる作業)は手動で行うことができなかっ
た。このため上記作業を行なう際には、その都度、折曲
げ片駆動装置33を駆動しなければならず、調整作業が面
倒であるといった問題があった。
そこで本発明は、折曲げ片の位置調整時に、上記作業
を手動で行うことができる加工布折曲げ装置を提供する
ことにより、上記調整作業の負担を軽くすることを目的
としてなされた。
[課題を解決するための手段] 即ち上記目的を達成するためになされた本発明は、テ
ーブル上方にて加工布が載置される支持板と、該支持板
の周囲に配設された折曲げ片支持体と、該折曲げ片支持
体に、上記支持板との上下方向の相対位置を調整可能に
設けられ、上記支持板上面からはみ出た加工布を支持板
下面側へ折曲げるための複数の折曲げ片と、上記支持板
及び折曲げ片支持体をテーブルに対して一体的に近接、
離隔させる駆動装置と、上記支持板及び折曲げ片支持体
がテーブルに対して離隔位置にあるとき、上記折曲げ片
を上記支持板下方へ突出させて、加工布を支持板下面側
へ折曲げ、上記支持板及び折曲げ片支持体がテーブルに
対して近接位置にあるとき、上記折曲げ片を上記支持板
から離間させる折曲げ片駆動装置と、上記折曲げ片支持
体に設けられ、上記支持板及び折曲げ片支持体がテーブ
ルに対して近接位置にあるときの上記各折曲げ片とテー
ブル上面との間隔を調節可能な調節装置と、を備えた加
工布折曲げ装置において、上記各折曲げ片を上記支持板
に対して手動で突出・離間可能にするため指令信号を発
生する指令信号発生手段と、該指令信号により上記折曲
げ片駆動装置の動作を停止させ、上記折曲げ片を手動で
突出・離間可能状態に切り替える折曲げ片駆動装置停止
手段と、を設けたことを特徴としている。
[作用] 上記のように構成された本発明の加工布折曲げ装置に
おいては、複数の折曲げ片が、加工布が載置される支持
板との上下方向の相対位置を調整できるように、折曲げ
片支持体に設けられ、支持板及び折曲げ片支持体は駆動
装置によりテーブルに対して一体的に近接・離隔できる
ようにされている。このため支持板及び折曲げ片支持体
がテーブルに対して離隔位置にあるとき、折曲げ片駆動
装置により折曲げ片を支持板下方へ突出させれば、支持
板に載置された加工布の周囲がを支持板下面側へ折曲げ
られ、その後駆動装置により支持板及び折曲げ片支持体
をテーブルに対して近接位置まで移動させ、折曲げ片駆
動装置により折曲げ片を支持板から離間させれば、周囲
が折曲げられた加工布がテーブル上面に載置されること
となる。
また折曲げ片支持体には、支持板及び折曲げ片支持体
がテーブルに対して近接位置にあるときの各折曲げ片と
テーブル上面との間隔を調節可能な調節装置が備えられ
ているため、折曲げ片の位置調整を、テーブルに対して
離隔位置にあるときは勿論のこと、テーブルに対して近
接位置にあるときにも行うことができる。
また更に本発明の加工布折曲げ装置には、指令信号発
生手段が備えられ、これを介して各折曲げ片を支持板に
対して手動で突出・離間可能にするための指令信号を発
生すれば、折曲げ片駆動装置停止手段が、折曲げ片駆動
装置の動作を停止させる。従って折曲げ片の位置調整時
に、指令信号発生手段から指令信号を発生させれば、折
曲げ片を支持板に対して手動で突出・離間させることが
可能となる。
[実施例] 以下に本発明の実施例を図面と共に説明する。
まず第1図は実施例の加工布折曲げ装置1が搭載され
たミシン11の外観を表す斜視図である。
図に示すように、ミシン11は、アーム部12とベッド部
13とを備え、アーム部12には、下端に針16aを有する針
棒16が上下動可能に支持され、ベッド部13内には、針16
aと共に縫目形成装置を構成する糸輪捕捉器(図示略)
が配設されている。
またテーブル14上には、加工布折曲げ装置1により周
囲が折曲げられ、前身頃等の生地Wに載置されたポケッ
ト片Pを、生地Wと共に、ミシンの縫目形成位置まで移
動するための送り腕17が設けられている。送り腕17に
は、針案内溝18を有する送り板19が着脱可能に装着され
ており、送り板19によりポケット片Pをテーブル14に押
圧した状態で、送り板19を図に示すX,Y方向へ移動する
ことにより、ポケット片Pを生地Wと一緒にミシンの縫
目形成位置まで移動する。
次に加工布折曲げ装置1は、以下の通り、テーブル14
に突設した土台14aに設けられている。
図に示す如く、土台14aには、支持部材20が支軸20aに
よって回動可能に支持され、土台14aに装着されたエア
シリンダ21の動作に基づいて支持部材20が回動される。
支持部材20の下面に装着されたエアシリンダ22のピスト
ン22aには、支持板支持体23が装着されている。この支
持板支持体23には、ポケット片Pが載置され、ポケット
片Pの外形形状を決定する支持板24がその基端部にて着
脱可能に装着されている。また支持部材20に突設した一
対の軸支部25には、支軸26が架設され、その支軸26には
折曲げ押え板支持体27が回動可能に装着されている。こ
の折曲げ押え板支持体27には、折曲げ押え板28がその基
端部にて着脱可能に装着されると共に、支持部材20に設
けたエアシリンダ29のピストン30が連結されている。
また次に支軸26の両端に回動可能に設けた一対の支持
ブロック31には、板材によって平面略U字状に形成され
た折曲げ片支持体32がその基端部にて着脱可能に装着さ
れている。そして折曲げ片支持体32上には、折曲げ押え
板28の外周に位置するように、折曲げ片駆動装置として
の5個のエアシリンダ33が装着され、それらのピストン
34先端には、折曲げ片35を取り付けるための取付け片34
aがそれぞれ装着されている。一方、各折曲げ片35の起
立部分には、第3図に示すように上下に延びる一対の長
孔35aが形成され、各長孔35aを貫通して取付け片34aに
螺合されたネジ34bによって、各折曲げ片35がエアシリ
ンダ33に上下位置調節可能に装着されている。また各支
持ブロック31の上端と支持部材20の両側部との間には、
エアシリンダ36が配設され、その基端が支持部材20に回
動可能に連結されると共に、そのピストン37が前記支持
ブロック31の上端に連結されている。
尚、本実施例では、エアシリンダ21によって、支持板
24,折曲げ押え板28及び折曲げ片支持体32をテーブル14
に対して一体的に接近・離間させるための駆動装置が構
成されている。
また次に本実施例の加工布折曲げ装置1においては、
ポケット片Pの折曲げ精度を向上させるために、第2図
及び第3図に示す如く、折曲げ片支持体32に4個の間隔
調節装置41が備えられている。
即ち、折曲げ片支持体32において、折曲げ片35用のエ
アシリンダ33の外側には、各間隔調節装置41を設けるた
めの透孔42が形成され、折曲げ片支持体32には、各透孔
42にそれぞれ跨るように間隔調節装置41取り付け用の取
付け片43がねじ止めされている。そして各間隔調節装置
41は、上記各取付け片43に、各取付け片43を貫通する調
節ねじ44を上下動可能に螺合し、この調節ねじ44の下端
に合成樹脂よりなる押え片45をねじ止めすると共に、調
節ねじ44の上端に操作つまみ46を取り付け、更に調節ね
じ44の中間部に取付け片43上に位置するロックナット47
を挿通することにより、折曲げ片支持体32に設けられて
いる。
このように本実施例の加工布折曲げ装置1において
は、折曲げ片35が折曲げ片駆動装置としてのエアシリン
ダ33との相対位置を調整可能に装着されており、しかも
折曲げ片支持体32には、間隔調節装置41が設けられてい
る。このため、支持板24及び折曲げ片支持体32をテーブ
ル14よりも上方の離隔位置に配置した状態での各折曲げ
片35と支持板24との間隔Tは勿論のこと、第3図に示す
如く、支持板24及び折曲げ片支持体32をテーブル14上の
近接位置に配置した状態での各折曲げ片35の高さ位置も
適切に調整することができる。
ところでこのように折曲げ片35の位置調整を行なう際
には、折曲げ片35を支持板24の下方まで移動させたり、
支持板24から離間させて、ポケット片Pの布厚に対する
上記間隔T及びT′を確認する必要があり、こうした折
曲げ片35の移動を折曲げ片駆動用のエアシリンダ33を用
いて行うようにしていると、調整作業に手間がかかる。
そこで本実施例の加工布折曲げ装置1においては、折
曲げ片駆動装置としてのエアシリンダ33の駆動に、第4
図(b)に示す如く、高圧空気Paを収縮用の空気室33a
に供給すると共に伸張用の空気室33bを大気に開放して
大気圧Aとすることにより、折曲げ片35を支持板24から
離間した退避位置に保持する第1位置46aと、高圧空気P
aを伸張用の空気室33bに供給すると共に収縮用の空気室
33aを大気に開放して大気圧Aとすることにより、折曲
げ片35を支持板24下方に移動した曲げ位置に保持する第
2位置46bと、エアシリンダ33の両空気室33a,33bを大気
に開放させて折曲げ片35を支持板24に対して手動で近接
・離間することができるようにする第3位置46cと、を
有する3位置弁からなる駆動弁46を用い、上記折曲げ片
35の位置調整時に、駆動弁46を第3位置46cまで駆動し
て、折曲げ片35を支持板24に対して手動で近接、離間で
きるようにしている。
尚エアシリンダ21,22,29,36には、第4図(a)に示
す如く、上記と同様の第1位置48aと第2位置48bとを有
する2位置弁からなる駆動弁48が使用され、各エアシリ
ンダ21,22,29,36を常に伸張状態又は収縮状態で保持す
るようにされている。
次に第5図は、ポケット片Pを生地Wに自動で縫い付
けるために、加工布折曲げ装置1及びミシン11を駆動制
御する制御装置50の構成を表すブロック図である。
図に示す如く制御装置50は、CPU51,ROM52,RAM53,入出
力ポート54及びこれら各部を結ぶバスライン55を中心と
する周知のマイクロコンピュータにより構成され、駆動
回路56〜62を介して、各エアシリンダ21,22,29,33,36を
各々伸縮させる駆動弁48,46、ミシンモータ63、及びXY
布送りモータ65をそれぞれ駆動制御できるようにされて
いる。
また入出力ポート54には、当該装置50を、ポケット片
Pの折曲げ及びポケット片Pの生地Wへの縫いつけを行
なう縫製モードで動作させるか、或は折曲げ片35の位置
調整を行なう調整モードで動作させるかを切り替えるモ
ード切替スイッチ67と、外部から縫製指令を入力するた
めの縫製指令スイッチ68と、当該装置50が折曲げ片35の
位置調整モードで動作しているときに、支持板24,折曲
げ押え板28及び折曲げ片支持体32をテーブル14に対して
一体的に接近・離間させるための指令を入力する上下切
替スイッチ69と、がそれぞれ接続されており、当該装置
50は、これら各スイッチ67〜69からの指令を受けて動作
する。
尚モード切替スイッチ67及び縫製指令スイッチ68は、
加工布折曲げ装置1の側方に設けられた図示しない操作
パネルに配設され、上下切替スイッチ69は、足で操作可
能なフットスイッチとしてミシン11の下方に配設されて
いる。また図に示す如く上記各エアシリダ21,22,29,33,
36を伸縮させる駆動弁48,46には、図示しない配管を通
して、圧縮ポンプ70から出力され、調圧装置72にて調圧
された高圧空気Paが供給されている。
このように構成された制御装置50は、モード切替スイ
ッチ67を介して縫製モードが設定されているとき、縫製
指令スイッチ68を操作すると、加工布折曲げ装置1,ミシ
ンモータ63,及びXY布送りモータ65を以下のように駆動
して、ポケット片Pを生地Wに縫い付ける縫製制御を実
行する。
即ち、縫製モードが設定されているとき、縫製指令ス
イッチ68が操作されると、制御装置50は、まず上記各エ
アシリンダ21,22,29,33,36を駆動することにより、第7
図(a)〜(e)に示した従来と同様の手順で加工布折
曲げ装置1を駆動して、ポケット片Pを生地W上に載置
する。そしてXY布送りモータ65を駆動して、送り板19に
より、支持板24と共にポケット片Pを生地W上に押圧
し、次いでエアシリンダ22を駆動して、支持板24を後方
へ移動させることにより支持板24をポケット片Pから離
間させ、更にXY布送りモータ65を駆動して、送り板19を
針落下点まで移動させる。そして次にミシンモータ63を
駆動してミシン11を動作させると共に、XY布送りモータ
65を駆動して送り板19をX,Y方向へ移動させることによ
り、ポケット片Pを生地Wに縫い付ける。
尚、こうした縫製制御の動作については、前述の実開
昭63−91275号公報等に詳しく説明されているので、こ
れ以上の説明を省略する。
一方モード切替スイッチ67を介して、折曲げ片35の位
置調整を行なう調整モードが設定されている場合、制御
装置50は、第6図に示す調整制御処理を実行する。以
下、この調整制御処理について説明する。
図に示す如くこの調整制御処理が開始されると、まず
S1にて、折曲げ片駆動用のエアシリンダ33を第1位置46
aに制御して折曲げ片35を支持板25から離間した退避位
置に駆動した後、駆動弁46を第3位置46cに制御するこ
とにより、折曲げ片駆動用のエアシリンダ33の両空気室
33a,33bを大気に開放して、折曲げ片35を支持板24に対
して手動で近接・離間できるようにする。そして続くS2
にて、上下切替スイッチ69が操作されたか否かを判断
し、上下切替スイッチ69が操作されている場合には、S3
に移行して、フラグFがセットされているか否かを判断
する。
尚フラグFは、支持板24,折曲げ押え板28及び折曲げ
片支持体32が、テーブル14に対して近接位置にあるか離
隔位置にあるかを表すもので、フラグFが1,即ちセット
されているときに、これら各部がテーブル14に対して近
接位置にあるものとして予め設定されている。
次にS3にてフラグFがリセットされていると判断され
た場合、即ち支持板24,折曲げ押え板28及び折曲げ片支
持体32がテーブル14に対して離隔位置にある場合には、
S4に移行して、駆動装置としてのエアシリンダ21によ
り、支持板24,折曲げ押え板28及び折曲げ片支持体32を
一体的に下降させて、これら各部をテーブル14に対し近
接位置に配設する下降処理を実行し、続くS5にて、フラ
グFをセットする。
一方S3にてフラグFがセットされていると判断された
場合、即ち支持板24,折曲げ押え板28及び折曲げ片支持
体32がテーブル14に対して近接位置にある場合には、S6
に移行して、エアシリンダ21により、支持板24,折曲げ
押え板28及び折曲げ片支持体32を一体的に上昇させて、
これら各部をテーブル14に対して離隔位置に配設する上
昇処理を実行し、続くS7にて、フラグFをリセットす
る。
このようにS5又はS7の処理が実行されるか、S2にて上
下切替スイッチ69が操作されていないと判断された場合
には、S8に移行する。そしてS8では、縫製指令スイッチ
68が操作されたか否かを判断し、縫製指令スイッチ68が
操作されていなければ、再度S2に移行する。
一方S8で縫製指令スイッチ68が操作されていると判断
されると、今度はS9に移行し、エアシリンダ21,22,29,3
3及び36を全て駆動することにより、加工布折曲げ装置
1をポケット片Pの折曲げ動作を開始可能な初期位置に
制御する、装置の初期化駆動を行なう。そして続くS10
にて、ポケット片Pを生地Wに縫い付けるための一連の
縫製制御を実行し、再度S1に移行する。
このように本実施例の加工布折曲げ装置1において
は、モード切替スイッチ67により制御装置50の動作モー
ドが縫製モードから調整モードに切り替えられると、制
御装置50の上記S1の処理により、折曲げ片駆動用のエア
シリンダ33の両空気室33a,33bが大気に開放されて、折
曲げ片35を支持板24に対して手動で近接・離間できるよ
うになり、しかもこの状態で上下切替スイッチ69を操作
すれば、S2〜S7の処理により、支持板24,折曲げ押え板2
8及び折曲げ片支持体32が一体的に上下動される。この
ため本実施例によれば、支持板24及び折曲げ片支持体32
をテーブル14よりも上方の離隔位置に配置した状態での
各折曲げ片35と支持板24との間隔T、及び支持板24及び
折曲げ片支持体32をテーブル14上の近接位置に配置した
状態での各折曲げ片35の高さ位置の調整を、折曲げ片35
を支持板24に対して手動で近接・離間させ、抵抗を確め
ながら支持板24と折曲げ片35との相対位置を調整するこ
とができ、その調整作業を効率よく行うことが可能とな
る。
尚本実施例においては、モード切替スイッチ67が前述
の指令信号発生手段に相当し、モード切替スイッチ67に
より調整モードが設定されると上記S1の処理により折曲
げ片35を支持板24に対して手動で近接・離間できるよう
にする制御装置50が前述の折曲げ片駆動装置停止手段に
相当する。
また本実施例では、制御装置50の動作モードが調整モ
ードに切り替えられている状態であっても、縫製指令ス
イッチ68を操作すれば、S9及びS10により、一連の縫製
制御が実行される。このため折曲げ片35の位置調整を行
った後、一度縫製動作を実行させて、ポケット片Pの折
曲げ状態及び生地Wへの縫い付け状態を確認することが
でき、その調整作業をより効率よく行なうことが可能と
なる。
ここで上記実施例では、設定モードに関係なく、縫製
指令スイッチ68が操作された場合には、加工布折曲げ装
置1,ミシンモータ63,及びXY布送りモータ65を駆動する
ことにより、ポケットPを生地Wに縫いつける一連の縫
製制御を実行するものとして説明したが、この縫製制御
実行時に、第7図(e)に示した状態で動作を停止さ
せ、支持板24に対してポケット片Pが正しく折曲げられ
ているかを確認できるモードを設けるようにしてもよ
い。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明の加工布折曲げ装置によれ
ば、折曲げ片の位置調整時に、折曲げ片を支持板に対し
て手動で突出・離間させることができる。このため折曲
げ片を支持板に対して手動で移動させ、抵抗を確めなが
ら折曲げ片の位置調整を行うことができ、調整作業を効
率よく行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例の加工布折曲げ装置が搭載されたミシン
の外観を表す斜視図、第2図は加工布折曲げ装置の平面
図、第3図は加工布折曲げ装置の要部拡大断面図、第4
図はエアシリンダを駆動するのに使用される駆動弁の構
成を表す説明図、第5図は制御装置の構成を表すブロッ
ク図、第6図は制御装置で実行される調整制御処理を表
すフローチャート、第7図は加工布折曲げ装置の動作を
説明する説明図、である。 1……加工布折曲げ装置、11……ミシン 14……テーブル、24……支持板 21……エアシリンダ(駆動装置) 33……エアシリンダ(折曲げ片駆動装置) 32……折曲げ片支持体、35……折曲げ片 41……間隔調節装置(調節装置) 67……モード切替スイッチ(指令信号発生手段) 50……制御装置(折曲げ片駆動装置停止手段) P……ポケット片(加工布)、W……生地

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テーブル上方にて加工布が載置される支持
    板と、 該支持板の周囲に配設された折曲げ片支持体と、 該折曲げ片支持体に、上記支持板との上下方向の相対位
    置を調整可能に設けられ、上記支持板上面からはみ出た
    加工布を支持板下面側へ折曲げるための複数の折曲げ片
    と、 上記支持板及び折曲げ片支持体をテーブルに対して一体
    的に近接、離隔させる駆動装置と、 上記支持板及び折曲げ片支持体がテーブルに対して離隔
    位置にあるとき、上記折曲げ片を上記支持板下方へ突出
    させて、加工布を支持板下面側へ折曲げ、上記支持板及
    び折曲げ片支持体がテーブルに対して近接位置にあると
    き、上記折曲げ片を上記支持板から離間させる折曲げ片
    駆動装置と、 上記折曲げ片支持体に設けられ、上記支持板及び折曲げ
    片支持体がテーブルに対して近接位置にあるときの上記
    各折曲げ片とテーブル上面との間隔を調節可能な調節装
    置と、 を備えた加工布折曲げ装置において、 上記各折曲げ片を上記支持板に対して手動で突出・離間
    可能にするための指令信号を発生する指令信号発生手段
    と、 該指令信号により上記折曲げ片駆動装置の動作を停止さ
    せ、上記折曲げ片を手動で突出・離間可能状態に切り替
    える折曲げ片駆動装置停止手段と、 を設けたことを特徴とする加工布折曲げ装置。
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