JPS6242358Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は砂などの微粒子含有水分測定装置の考
案に係り、連続的に供給される砂などの微粒子に
附着含有された水分量をその連続した供給を継続
したままで適宜且つ的確に測定することのできる
装置を提供しようとするものである。

砂のような微粒子に含有附着された水分は種々
に変化し、例えば１つの山として堆積された砂に
おいてもその表層部と内層部における含有水分が
異り、又同じ表層部においても朝と日中ないし夕
方において夫々に変化し、勿論その天候条件によ
つても大幅に変動する。ところでこのような砂な
どに関し従来一般的には上記のように含有附着水
分の異つた砂についてそのまま漫然秤量してモル
タル又はコンクリート調整用に供されているが、
上記のように附着含有水分量が異る以上、同じく
秤取された砂であつてもその真の砂の重量は当然
に影響を受け、実際の砂の重量又は容積が変化す
る。然してこのように秤取された実際の砂の量が
異るならば調合されたモルタル又はコンクリート
の配合比も亦変化し強度その他の特性が変動する
ことは自明である。特に本考案者等が曩に提案し
た技術（昭和54年特許願第12164号（特開昭55−
104958号公報参照）など）によるときはこの砂の
附着水分を一定とした砂に対し所定のセメントを
配合して混合調整された生配合物を利用して上記
したモルタル又はコンクリートを調整することに
よりその造形物における強度を充分に高め、殊に
バラツキの僅少な安定した強度その他の特性値を
示すことができるが、このような技術手法に従つ
た場合において秤取された砂などの含有水分の変
動することはその影響が絶大であり、折角の新規
且つ合理化された技術の有利性を殆んど失うこと
になる。然してこのような砂などに関して単にそ
の水分を測定すること自体に関しては従来からそ
れなりのものが提案され且つ実用化されていると
しても上記のような砂などはそのモルタル又はコ
ンクリートを調整されるに当つて連続的に供給さ
れ流れ作業方式によつて混練調整されるのが量産
的に操業する上における枢要な要件であり、斯様
にして連続的に送給される砂などに関し、上述の
ように刻々に変化するような条件下においてその
附着含有水分を有効に測定し管理することが必要
である。しかもこのような砂などの水分を測定す
るにはそれなりの測定時間を必要とし、斯かる測
定時間に亘つて砂などの流れを停止すると流れ作
業方式に従つた混練調整が中断される。

本考案は上記したような実情に鑑み検討を重ね
て考案されたものである。即ち本考案によるもの
の実施態様を添附図面に示すものについて説明す
ると、第１図から第４図には上記したような本考
案による測定装置の１例が示されており、コンベ
アなどによつて連続的に砂などの微粒子を送り込
まれるシユート１の中間部に側方に微粒子の通過
域を存せしめた状態でガイド１２が対設され、該
ガイド１２はシユート１の外部に延出して平板状
の上記微粒子の堆積手段２を案内するように成つ
ており、又この堆積手段２の尾端部にはエヤシリ
ンダーのような進退操作手段３が取付けられてい
て上記シユート１内に適宜進退し得るように成つ
ている。又このような堆積手段２の上方中間部に
は上記シユート１内にカバー７が形成され、該カ
バー７内に測定端子４を突設した水分測定機構５
が対設され、該測定機構５にもシリンダーのよう
な進退操作手段６が設けられていて、これを堆積
手段２上に堆積された砂などの被測定物１０中に
進退させ得るように成つている。１２，１３およ
び１６は夫々架台を示すものである。

即ちこの第１〜４図に示すものの使用操作につ
いて説明すると、一般的には堆積手段２をシユー
ト１の域外に後退させておくことによりコンベア
の如きで連続的に供給される砂などの微粒状測定
物は何等の支障なしに供給されるが、測定に当つ
ては操作手段３によつて堆積手段２をシユート１
の域内に進出させることによりその上に被測定物
粒子を適切に堆積せしめ得ることは明かであり、
斯うして被測定物１０が堆積した条件下において
測定端子４を有する測定機構５を進出させること
により該測定端子４と堆積した被測定物との間に
有効な接触条件を形成することができ、高周波共
振回路その他の通電条件を使用した測定結果を的
確に得しめることができる。なおこの場合におい
て堆積手段２の側方に形成されている開口部１１
から被測定物は順次落下しているわけであるから
その連続供給性を実質的に阻害することがなく、
又測定機構５は堆積静止した被測定物中にその端
子が挿入されるものであるから流下する被測定物
の流れによつて端子４その他が損傷せしめられる
こともない。

第５図には本考案によるもう１つの実施態様が
示されており、コンベア９によつて連続的に砂の
ような微粒子を落し込まれるようにされたシユー
ト１ａの一側にカバー１７が設けられ、該カバー
１７内に上記した第１〜４図のものと同様な測定
端子４を有する測定機構５が下向きに設けられ、
操作手段６によつて昇降操作されるように成つて
おり、又このようなカバー１７の下方に受板２２
と筒状部体２２ａより成る堆積手段２ａが各別の
ガイド１２，１２および操作手段３，３ａで進退
操作されるように成つている。堆積手段２ａがシ
ユートの微粒子落下域に進出してもコンベア９か
らの供給落下が継続されることは勿論である。

即ちこの実施態様によるものの使用操作につい
て説明すると、カバー１７の下方に実線で示すよ
うに位置している受板２２と筒状部体２２ａを共
に仮想線で示すようにカバー１７の域外に突出さ
せることにより上記したような砂などの連続的に
供給される被測定物をその円筒部体２２ａ内に堆
積させ得ることは明かであり、斯うして円筒部体
２２ａ内に堆積されたものは両部体２２，２２ａ
の関係をそのままとして同時に後退させて再びそ
の実線位置に戻し、この状態で操作手段６により
測定機構５を降下させることにより所期する附着
含水量の測定をなし得ることは上記した第１〜４
図の場合と同じである。斯うして測定結果が得ら
れたならば受板２２を更に後退させてその先端を
筒状部体２２ａの域外に後退させることにより筒
状部体２２ａに受けられていた被測定物をシユー
ト１ａの流れの中へ戻すことができることは明か
であり、第１〜４図の場合と同様に被測定物の静
止条件下で的確な測定結果を比較的少い筒状部体
２２ａ内の被測定物によつて得しめることができ
る。

以上説明したような本考案によれば連続的に供
給される砂などの粉粒物送給条件を継続したまま
で目的の附着含有水分を適宜且つ随時に測定操作
することができ、それによつて種々に変動する連
続供給砂粒などに関する含有水を有効に把握測定
し精度の高い水分値の制御、調整を可能にし優質
の各種成形体などを得しめるものであり、被測定
物が静止条件下で堆積されたものに対して測定操
作するわけであるから高周波共振回路その他の電
気的条件を利用した測定が的確になされ得るだけ
でなしに測定端子その他の損傷をも適切に避けし
め、しかも上記のようにホツパーとしては連続的
な供給を継続できるのでモルタルやコンクリート
などの混練調整に支障を来すことがないなどの作
用効果を有し、実用上その効果の大きい考案であ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施態様を示すものであつて、
第１図は本考案による１つの実施形態についての
ホツパー部分の平面図、第２図はその側面図、第
３図はその堆積手段および測定機構の配設関係を
示す平面図、第４図はその部分切欠側面図、第５
図は本考案によるもう１つの実施態様についての
部分的な切断側面図である。 然してこれらの図面において、１，１ａはシユ
ート、２，２ａは堆積手段、３，６は進退操作手
段、４は測定端子、５は測定機構、７，１７はカ
バー、９はコンベア、１０は被測定物、１１は開
口部、１２はガイド、２１は回動式の堆積手段、
２２は受板、２２ａは筒状部体を示すものであ
る。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 砂などの微粒子を連続的に送給するためのシ
   ユートと該シユート内において前記微粒子の堆
   積可能状態を形成するようにされた堆積手段お
   よびこの堆積手段上に堆積された前記微粒子に
   対して埋装操作される測定機構とより成り、前
   記堆積手段が上記シユートの中間部に微粒子通
   過域を残して設けられ、しかも該堆積手段に進
   退操作手段を設けたことを特徴とする砂などの
   微粒子含有水分測定装置。 ２ シユートの中間部において設けられたガイド
   にそい該シユートの一側に設けられた進退操作
   手段により進退操作される平板状の堆積手段に
   対し該堆積手段に対向して進退操作される測定
   機構を上記シユートの他側に設けた実用新案登
   録請求の範囲第１項に記載の砂などの微粒子含
   有水分測定装置。 ３ シユートの一側に取付けたカバー内に昇降操
   作される測定機構を設け、前記カバーの下方に
   該カバーの域外に進出するようにされた受板と
   筒状部体より成る堆積手段を設け、しかもこれ
   ら受板と筒状部体に対し各別の進退操作機構を
   配設した実用新案登録請求の範囲第１項に記載
   の砂などの微粒子含有水分測定装置。