JPS6241625Y2

JPS6241625Y2 -

Info

Publication number: JPS6241625Y2
Application number: JP17592183U
Authority: JP
Priority date: 1983-11-16
Filing date: 1983-11-16
Publication date: 1987-10-24
Also published as: JPS6083431U

Description

【考案の詳細な説明】机上に載置した電話器等の電気機器のコード類
を、机の外側に突出させずに机上に引出すように
した、従来の装置は、使用する部材が目立つて、
机の美観を損うので、高級な木製机等には不適当
であり、また、天板を加工する必要があるので、
製作が面倒であつた。

本考案は、上述の欠点を可及的に解消した、机
におけるコード類の挿通装置に関するもので、以
下、添付の図面に示す実施例に基いて、具体的に
説明する。

第１図は、本考案を適用した木製机を示すもの
で、天板１の後端には、その全幅に亘つて、低寸
の垂下片１ａが垂設されている。

天板１の左右両側端面には、天板１の前後長よ
り若干短寸の、装飾を兼ねる目地棒２を介して、
前後長が天板１のそれと等長をなす脚板３の上端
が、前端同士を揃えて固着され、天板１と脚板３
の後端同士間には、第３図に示すように、前向き
の凹欠部４が形成されている。

机上に電気機器を載置しない場合には、凹欠部
４は、第２図〜第４図に示すように、閉塞材５と
着脱目地材６をもつて閉塞されている。

閉塞材５は、左右幅と高さが、共に目地棒２の
それと等しく、かつそれと同材質よりなる直方体
ブロツク状をなし、その後面下部には、後方を向
く係合突起７が突設されている。

着脱目地材６は、左右幅が目地棒２のそれと等
しく、かつ高さが目地棒２のそれよりやや大寸
で、かつそれと同材質よりなる板状を呈し、その
前面における上記係合突起７に対応する個所に
は、後方を向く係合溝８が切設されている。

また、着脱目地材６の内側面前下部には、内方
に突出する膨出部６ａが形成され、その中央に
は、着脱目地材６を側方に貫通する通孔９が穿設
されている。

上記閉塞材５と着脱目地材６の上面同士を揃え
て、係合突起７と係合溝８を係合させ、両者を、
上面が目地棒２の上面と等高になるまで、下方よ
り凹欠部４に挿入し、着脱目地材６の通孔９へ挿
通した蝶ねじ１０を、脚板３の内面要所に埋設し
た雌ねじ筒１１に螺締することにより、着脱目地
材６は脚板３に固着され、かつ閉塞材５は、目地
棒２と着脱目地材６との間に保持される。

この際、着脱目地材６の膨出部６ａの上面と後
面は、それぞれ天板１の下面と垂下片１ａの内面
に当接している。

従つて、着脱目地材６が水平軸まわりに回動す
ることはなく、閉塞材５が抜け外れたり、がたつ
いたりすることはない。

第１図想像線で示すように、天板１上に電気機
器１２を載置する際には、着脱目地材６とともに
閉塞材５を取外して、コードを、後方より凹欠部
４の奥部に挿入した後、着脱目地材６のみを取付
ければよい。

上述の本考案装置は、取付けた閉塞材５と着脱
目地材６が、目地棒２と等幅をなして一直線上に
並び、かつ目地棒２と同質材より形成されている
ので、目立たず、机の美観を損うことはない。

また、コードを挿通する際、その接続を一時外
す必要がなく、挿通操作は、工具類を必要とせず
簡単であるとともに、天板１に、本装置取付けの
ための加工を施す必要がないので、机の製作が容
易である。

さらに、図示を省略したが、天板１上に、書類
棚や小型の本立て等を載置する際には、それらの
下面側端に簡単な突起を垂接して、上述のコード
挿通孔に、コードに代えて、突起を係合させるこ
とにより、天板１における書類棚等の水平移動を
防止することができる。

さらに、必要に応じ、本装置を、目地棒２の前
方、あるいは前方と後方に設けて、机上を多様に
活用することができる。

なお、着脱目地材６を、脚板３に、２本のねじ
等で止着し、あるいは適宜の回り止めを設けるこ
とにより、膨出部６ａを省略することができる。

また、上述においては、脚板３の上端を、天板
１の縁材に兼用したが、脚板３を、天板１の端部
より中心寄りに垂設して、天板１の端部に、適宜
の縁材を設けてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を適用した机の平
面図、第２図は、第１図におけるＡ部の後方拡大
斜視図、第３図は、同じく分解斜視図、第４図
は、第２図におけるＢ−Ｂ線縦断面図。１……天板、１ａ……垂下片、２……目地棒、
３……脚板、４……凹欠部、５……閉塞材、６…
…着脱目地材、６ａ……膨出部、７……係合突
起、８……係合溝、９……通孔、１０……蝶ね
じ、１１………雌ねじ筒、１２……電気機器。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) 天板の側端面と脚板の間に、天板の前後長よ
り短寸の目地棒を挾設することにより、天板と
脚板の後端同士間に、前向きの凹欠部を形成
し、かつこの凹欠部の後端部に、凹欠部の前後
長より短寸の着脱目地材を、回動不能に取付け
ることにより、目地棒と着脱目地材との間に、
上下方向を向く電気機器のコード挿通用空間を
形成してなる机におけるコード類挿通装置。 (2) 着脱目地材の内側面下部に、上面が天板の下
面に当接する膨出部を設けてなる実用新案登録
請求の範囲第(1)項に記載の装置。 (3) コード挿通用空間が、着脱目地材に対して係
合突起と係合溝を介して互いに係合する閉塞材
で閉塞されている実用新案登録請求の範囲第(1)
項または第(2)項に記載の装置。