JPS6241182Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、冷蔵庫等の開閉扉用収納装置に係
り、特に開閉扉の裏面にビン等を収納する為の容
器が着脱自在に設けられた冷蔵庫等の開閉扉用収
納装置に関する。

一般に冷蔵庫等の開閉扉裏面には物品の収納容
器が設けられ、出来るだけスペースを有効に活用
しようとしている。通常この容器には、背の高い
ビン類並びに罐類等の多種多用の物品が収納され
る。この為従来の容器においては、背の低い物品
の出し入れを容易にする為にその前後壁を低くし
て容器の底を浅くすると、背の高いビン類を収納
した場合に扉開閉時の衝撃等で背の高いビンが容
器から脱落する虞れがある。逆に容器の前後壁を
高くして容器の底を深くすると、背の低い物品の
出し入れが不便である。

また、従来の容器においては多種多様な物品に
適用し得る仕切板を設けることが出来ない為、容
器内で物品が乱雑に収納され、更に容器内で物品
が移動する等の不具合があつた。

本考案は、このような事情に鑑みてなされたも
ので、多種多様な物品を収納できる冷蔵庫等の開
閉扉用収納装置を提案することを目的としてい
る。

本考案は、前記目的を達成する為に、開閉扉に
着脱自在な容器を具えた冷蔵庫等の開閉扉用収納
装置において、容器の両側壁に仕切板の両端折曲
部を枢支し、この仕切板は一方の位置で容器を前
後方向に２分すると共に他方の位置で容器の一方
の前後壁と同一面を形成することを特徴としてい
る。

以下添付図面に従つて本考案に係る冷蔵庫等の
開閉扉用収納装置の好ましい実施例を詳説する。

第１図では冷蔵庫の開閉扉の部分斜視図が示さ
れ、開閉扉１０の裏面には縦壁１２，１２が膨出
成形される。この縦壁１２，１２の対向する面に
は突起１４，１４が形成されている。

一方、容器１６は、第１図，第２図に示すよう
に箱状に形成され、左右側壁１８，１８、前後壁
２０，２２、底壁２４を有している。一方の前後
壁２２は他方の前後壁２０よりその高さが若干高
くなるように構成されている。更に、側壁１８，
１８には前後方向中央部に凹部２６，２６（図で
は片側のみ図示）が形成され、この凹部２６，２
６には開閉扉１０に容器１６を装着する際に突起
１４，１４が嵌入する。側壁１８，１８からは上
方に向けて支持板３０，３０が形成されている。
この支持板３０，３０には物品の仕切板３２が枢
支される。即ち、仕切板３２の両端は折り曲げら
れて折曲部３４，３４が形成され、この折曲部３
４，３４は支持板３０，３０の外側に位置してピ
ン３６，３６により支持板３０，３０に枢支され
ている。折曲部３４，３４には、前後方向に長孔
３８，３８が形成され、この長孔３８，３８には
支持板３０，３０に設けられたピン３６，３６が
挿入されている。従つて仕切板３２は長孔３８の
範囲内で前後方向に移動することができる。尚、
ピン３６は割り構造の合成樹脂製拡縮ビスを用い
てもよい。

以上の如く構成された本実施例によれば、容器
１６にの高いビン類を収納する場合には仕切板３
２を第１図で示す位置に回動し、仕切板３２を前
後壁２２と同一面となるようにする。これにより
前後壁２２の高さが実質的に高くなり、背の高い
ビン等が容器１６から脱落することはない。ま
た、仕切板３２を第２図で示す位置に回動する
と、容器１６内は前後方向に２分され、従つて仕
切板３２の手前側には比較的背の低い物品を収納
し、仕切板の奥側には背の高い物品を収納すれば
多種多様な物品を整理して収納することが出来る
と共に背の低い物品の出し入れも容易である。ま
た、仕切板３２は、前後方向に移動自在であるの
で、物品の大きさにあわせてその前後位置を調節
することが出来る。

尚、容器１６は、開閉扉１０に前後方向いずれ
の方向にでも装着することができる。

前記実施例において、容器１６は開閉扉１０か
ら取り外すと、卓上型調味料収納ケースとしても
利用することができる。

前記実施例では、本考案を冷蔵庫の開閉扉１０
に適用したが、本考案は流し台、ガス台等の開閉
扉にも応用することができる。

以上説明したように、本考案に係る冷蔵庫等の
開閉扉用収納装置によれば、容器の側壁に仕切板
の両端折曲部を枢支し、背の高い物品を収納する
場合には仕切板を回動して実質的に前後壁を高く
することができるので、ビン等が脱落することは
ない。また、容器を前後方向に２分する仕切板を
設けているので、多種多様の物品が整理して収納
され、背の低い物品の出し入れも容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本実施例の容器を冷蔵庫の開閉扉裏面
に装着する状態を示す斜視図、第２図は本実施例
の容器の斜視図である。 同図中、１０は開閉扉、１２は縦壁、１４は突
起、１６は容器、１８は側壁、２０，２２は前後
壁、２６は凹部、３２は仕切板、３４は折曲部、
３６はピン、３８は長孔、である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 開閉扉の裏面に、前後壁、左右側壁、底壁か
   らなる箱状の容器を着脱自在に設けた冷蔵庫等
   の開閉扉用収納装置において、容器の両側壁に
   仕切板の両端折曲部が枢支され、仕切板は一方
   の位置で容器を前後方向に２分すると共に他方
   の位置で一方の前後壁と同一面を形成すること
   を特徴とする冷蔵庫等の開閉扉用収納装置。 (2) 仕切板の両端折曲部若しくは容器の側壁のい
   ずれか一方には前後方向に長孔が形成されると
   共に他方にはこの長孔に枢支されるピンが設け
   られ、仕切板は前後方向に移動可能であること
   を特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項の
   冷蔵庫等の開閉扉用収容装置。