JPS6240687Y2

JPS6240687Y2 -

Info

Publication number: JPS6240687Y2
Application number: JP7702982U
Authority: JP
Priority date: 1982-05-27
Filing date: 1982-05-27
Publication date: 1987-10-17
Also published as: JPS58183251U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、ポータブルクラツシヤに関するもの
である。

（従来の技術）従来のポータブルクラツシヤは、概略次のよう
な構成のものである。これを第２図について説明
すると、１はポータブルクラツシヤの台車であつ
て、この台車１には前輪２と後輪３が取付けられ
ている。台車１にはクラツシヤ４が搭載されてお
り、更にこのクラツシヤ４上のホツパー５には、
原石を供給するための上ホツパー６が台車１より
の支持部材７で支持されている。

クラツシヤ４は、台車１上に設置されたモータ
ー８からＶベルト９を介して回転されるＶプーリ
ー１０の回転軸の偏心部の作用で揺動する動歯１
１と、これに対向して固定されている不動歯１２
とを具えており、ホツパー５かな供給される原石
は、動歯１１と不動歯１２との間に挾み込まれ圧
縮破砕されて粒状となり、排出口１３からコンベ
ア１４に排出されて車体側方に搬送されるように
なつている。

また、台車１には、先のモーター８とは別のモ
ーター１５が取付けてあり、このモーター１５で
回転される偏心板１６がロツド１７を往復動さ
せ、更にこのロツド１７が支持部材７に固定の水
平板１８上のローラ１９によつて、上ホツパー６
の底部を水平往復動させて、上ホツパー６からの
原石をクラツシヤ４のホツパー５に対して供給す
るようになつている。

（考案が解決しようとする問題点）以上説明したような従来のポータブルクラツシ
ヤは、タイヤ式であるため、現場内での移動が簡
単であり、適所において原石の破砕作業を行なう
ことができるものではあるが、このものは、前後
輪２，３間に架設した台車１の上に、クラツシヤ
を搭載し、これにホツパー５、更にこの上にホツ
パー６を設置しているために、トラツクによる搬
送時に、トラツク荷台とポータブルクラツシヤの
高さとの和が交通規制の対象となり、また重心が
高くなつて搬送時に安定性がよくないという欠点
があつた。

（問題点を解決するための手段）本考案は、上記のような欠点を除去するため
に、ポータブルクラツシヤの全体の高さを低くし
て、交通規制の適用を受けないようにするととも
に、トラツクによる搬送時の安定を良くすること
を目的とするもので、この目的を達成するため
に、本考案のポータブルクラツシヤにあつては、
クラツシヤを前後輪の間に支持部材をもつて支架
することにより、クラツシヤ自体を台車の一部材
に使用するようとともに、上ホツパーの代りに背
の低いプレートフイーダーを用いるようにしたも
のである。

すなわち、本考案は、前輪と後輪との間にクラ
ツシヤを支架するに当り、その下底が、ほぼ両輪
の車軸の位置にあるように、両輪の車軸のフレー
ムに固定された支持部材によつて、その両側面を
支持するとともに、このクラツシヤ上のホツパー
に対するプレートフイーダーを、後輪の上方部に
設ける構成をとつている。

（実施例）以下、本考案の実施例を図面について説明す
る。

第１図は、本考案のポータブルクラツシヤの正
面図であつて、４が従来機と同様のクラツシヤで
ある。その他、従来機と同様の部分については同
じ符号が付けてある。

クラツシヤ４は、それ自体が従来機の台車に相
当する部分の一部をなすものであり、このクラツ
シヤ４は、支持部材２０，２１，２２，２３で前
後輪２，３の間に架設されている。支持部材２
０，２１，２２，２３は正面側のものだけが示さ
れているが、背面においても同様となつている。

支持部材２０，２１は、それぞれの一部がクラ
ツシヤ４の枠体４ａの側面下部と上部に固定され
ており、他端は、前輪２の車軸フレーム２４上に
固定されている。

また、支持部材２２，２３は、それぞれの一端
が、前記支持部材２０，２１と同様にクラツシヤ
４の枠体４ａ側面下部と上部とに固定されてお
り、他端が横架された部材２５に固定されてい
て、支持部材２２の中間部が後輪３の車軸フレー
ム２６上に固定されている。

そして、クラツシヤ４は、その下底４ｂが、ほ
ぼ車軸フレーム２４及び２６の位置にある。２７
はプレートフイーダーであつて、これは、従来機
の上ホツパー６と同様にクラツシヤ４のホツパー
５に原石を供給するためのものであるが、このプ
レートフイーダー２７は、従来機の上ホツパー６
に比べてその高さが低く、枠体２８と、この枠体
２８内にあつて、この枠体２８に対して水平往復
自在な底板２９からなり、底板２９の後部には傾
斜板３０が設けられている。そして、このプレー
トフイーダー２７は、その枠体２８が、支持部材
２２に固定された４本の支柱部材３６によつて支
持されている。

底板２９は、下端が前記横架部材２５から突設
した支持片３１に枢支されたレバー３２の上端に
突片２９ａで連結されている。このレバー３２の
中間には、ロツド３３が、枢支連結されており、
このロツド３３が、支持部材２３に設置されたモ
ーター３４で回転される偏心板３５の作用で往復
動し、これによつてレバー３２が揺動するように
なつている。この偏心板３５は１つの支柱部材３
６とクラツシヤ４の間の部材３９を介して架設し
た３角板４０に取付けてある。

したがつて、前記プレートフイーダー２７の底
板２９は、レバー３２の揺動に応じて、支柱部材
３６，３６間に横架した部材３８上に設置したロ
ーラ３９上を往復動し、これによつてプレートフ
イーダー２７に投入された原石がスムーズに矢印
ａで示すようにクラツシヤ４のホツパー５に供給
されるようになつている。

また、クラツシヤ４を駆動するためのモーター
８と、ポータブルクラツシヤ全体の操作盤４１と
は、支持部材２１を利用して部材４２，４３で取
付けられている。

なお、以上の実施例においては、プレートフイ
ーダー２７を取付けたものについて説明したが、
このフイーダーは、またプレート式に代えて振動
式のものにしてもよい。

以上のような構成のポータブルクラツシヤは、
モーター３４及びモーター８を稼動させて、原石
をプレートフイーダー２７に投入すると、モータ
ー３４の回転により、偏心板３５、ロツド３３、
レバー３２を介してフイーダーの底板２９は、ロ
ーラー３７上を往復動するから、これにより原石
はホツパー５内にスムーズに供給され、これから
クラツシヤ４内に供給される。

モーター８の回転は、Ｖベルト９、Ｖプーリー
１０を介して、それの回転軸を回転させるが、こ
の軸は偏心部を有するため、これにより動歯１１
は揺動して、供給された原石は、不動歯１２との
間に挾み込まれ、圧縮破砕されて細石状となつて
排出口１３より排出される。

（考案の効果）本考案は、クラツシヤをその下底が前後輪の間
にあつて、ほぼ両輪の車軸の位置にあるように、
両輪の車軸フレームに固定された支持部材によつ
て両側より支架されるとともに、原石をクラツシ
ヤ上のホツパーに供給するプレートフイーダーを
後輪の上方部に設けた構成としたから、従来機の
ようにクラツシヤを搭載する台車は不要となり、
それだけクラツシヤの高さが低くなるとともに、
クラツシヤ上のホツパーに供給する背の低いプレ
ートフイーダーと相俟つて、機体全体の高さを低
くすることができて、トラツクにて搬送すると
き、荷台上における積荷の高さの交通規制の制限
を受けることはなく、また全体として高さが低い
から、重心が低くなり、トラツクにて搬送する時
においても安定性を確保することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のポータブルクラツシヤの概略
の正面図、第２図は従来のポータブルクラツシヤ
の概略の正面図である。符号、２……前輪、３……後輪、４……クラツ
シヤ、５……ホツパー、２０，２１，２２，２３
……支持部材、２４，２６……車軸フレーム、２
７……プレートフイーダー。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

前輪と後輪との間にクラツシヤを支架するに当
り、その下底が、ほぼ両輪の車軸の位置にあるよ
うに、両輪の車軸フレームに固定された支持部材
によつて、その両側面を支持するとともに、その
クラツシヤ上のホツパーに対するプレートフイー
ダーを、後輪の上方部に設けたことを特徴とする
ポータブルクラツシヤ。