JPS6240628Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、水に浮かして遊ぶ水遊び玩具に関
するものであり、水に浮かばし、手動ポンプを操
作して給水又は給気して簡単に小船などの浮上部
材を推進させて遊ぶことができる水遊び玩具を提
供することを目的とする。

次に、図面に基いてこの考案の一実施例を説明
する。

Ａはこの玩具の主たる構成部材である浮上体で
あり、中空に形成し、又は中に樹脂発泡体のよう
な独立気泡を有する部材を充填して、水上に浮く
ように形成された基部１を有する。この浮上体Ａ
は任意の形態を有してもよい。図示の例では、熱
帯の小鳥の形に作られ、基部１の上面に熱帯植物
に似せた模擬樹木２，３が立設され、この樹木
２，３の間にはハンモツク４が結合され、これに
人形５を寝かせることができる。また、基部１の
上には、丘の形をしたスライダ６が設けられ、そ
の中央頂部には基部１内まで貫通する縦孔７が形
成され、その孔内に押し上げ棒８が昇降自在に挿
入されている。押し上げ棒８の上端部は、くぼま
せてあり、これに水色を着色してプール９を模し
てある。そして、押し上げ棒８の下端部は、基部
１の中空部に設けた支軸１０により揺動自在に支
持されたレバー１１の一端に枢支され、レバーの
他端には、基部１の上面から基部内に挿入した操
作片１２の下端部が枢支されている。通常は、押
し上げ棒８が自重により降下して、スライダ６の
頂部内側に収納されており、また、操作片１２も
基部１の上面から上方に突出されている。従つ
て、スライダの頂部、すなわち、押し上げ棒８の
上面に、人形５をその脚をスライダの滑降路６ａ
側に向けて載せ、操作片１２を押下すると、押し
上げ棒８が突上げられるため、人形の傾きが大き
くなり、脚を下側にして滑降路６ａを滑降し、こ
の浮上体を浮かばしている水の中に落ち込む。

また、浮上体Ａの基部１の底面には、下方に突
出する軸１３が設けられ、この軸に、管材で作ら
れた腕１４の一端が回転自在に支持されている。
そして、この腕の一端に後述のパイプ１５の一端
を接続し、かつ、軸１３に対して回転自在に支持
するため、第３図に示すように、中空連結部材１
６を軸１３にねじ１７により回転自在に取付け、
中空連結部材の出口１６ａに腕１４の一端を差し
込んで結合し、孔あき突起１６ｂをパイプ１５の
一端に差し込んで結合してある。

前記腕１４の他端は上方に折り曲げられ、この
先端に小船やイルカなどの魚に模した浮上物体１
８が着脱自在に取付けられている。浮上物体は底
面から下方に突出する中空の連結部１９を有し、
この連結部にはその連結部の孔に連通し、かつ、
浮上物体の後方に開口する排水口２０を有する吐
出管２１が設けられている。そして、この浮上物
体は前記排水口２０を前記軸１３を中心とし、腕
１４を半径とする円の接線に沿つた後方に向け
て、連結部１９に腕１４の先端を差し込んで、腕
に連結される。

また、前記パイプ１５は可撓性を有し、適宜の
長さを有する。そして、パイプの自由端には、手
で圧縮・解放を繰返して水を吸い込み、吐出する
ポンプ２２が結合されている。第１図に示すよう
に、このポンプは常時膨脹するように復元力をす
る弾性中空部２２ａと、その中空部の内部負圧に
より内方に開く逆止弁を備えた吸入部２２ｂと、
中空部２２ａから突出する吐出部２２ｃとを有
し、吐出部にパイプ１５の自由端を差し込み、又
はその逆に吐出部２２ｃをパイプ１５の孔に差し
込んで結合してある。

上記構成により、浮上体Ａを風呂の浴槽又は簡
易プールに浮かばし、ポンプ２２を水中に入れて
手で中空部２２ａの圧縮・開放を繰返えすと、ポ
ンプは給水ポンプとして作用し、吸入部２２ｂか
ら水が吸い込まれ、吐出部２２ｃから吐出される
ため、パイプ１５及び腕１４の中を通り、浮上物
体の吐出管２１から勢いよく吐出される。水はほ
ぼ軸１３を中心とし、腕１４を半径とする円の接
線に沿つて後方に吐出されるため、浮上物体に推
進力が働き、浮上物体が軸１３を中心として浮上
体Ａの周りを回転する。

また、ポンプ２２を水面から出して圧縮・解放
を繰返すと、ポンプは吸気ポンプとして作用し、
空気がパイプ１５、腕１４を介して吐出管２１よ
り後方に噴出されるため、浮上物体は気泡を噴出
しながら前進し、浮上体の周りを回わる。浮上物
体１８は腕１４から着脱自在であるから、浮上物
体の他の種類として、第４図に示すように腹に設
けた連結孔１９ａに腕１４の上端を有し、背に小
孔２０ａを有する模擬鯨１８ａを差し込んで結合
し、ポンプ２２を水中に入れて動作させ、腕に給
水することにより、小孔２０ａから噴水２３を生
じさせて、いわゆる鯨の塩吹き遊びをすることが
できる。

上記実施例では、ポンプ２２より供給される水
の吐出により浮上物体に推進力を生じさせる手段
として、腕１４の先端に浮上物体を連結し、その
浮上物体に後方に開放する排水口を有する吐出管
２１を設けたが、第５図に示すように、腕１４の
先端に水平方向後方に開口する吐出管２１ａを設
け、この腕に突設した連結部材１９ｂを介して浮
上物体１８ｂを着脱自在に結合するようにしても
よい。

上述のように、この考案によれば、風呂の浴槽
又は簡易プールに浮かばし、ポンプを操作するこ
とにより浮上体の周りを浮上物体に回転させて遊
ぶことができ、楽しい水遊びができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の斜視図、第２図
は一部を透視図で示す正面図、第３図は要部断面
図、第４図は他の浮上物体の例を示す断面図、第
５図は他の実施例を示す要部斜視図である。 Ａ……浮上体、１……基部、５……人形、６…
…スライダー、８……押し上げ棒、１２……操作
片、１３……軸、１４……腕、１５……パイプ、
１８，１８ａ，１８ｂ……浮上物体、２１，２１
ａ……吐出管、２２……ポンプ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (イ) 浮上体と、 (ロ) 前記浮上体の底面から下方に突出する軸に一
   端において回転自在に支持されて、前記浮上体
   の水平方向外方まで延出する、管材で形成され
   た腕と、 (ハ) 前記腕の自由端に設けられ、前記軸を中心と
   し、前記腕を半径とする円の接線方向に開口す
   る吐出管と、 (ニ) 前記腕の自由端に取付けられた浮上物体と、 (ホ) 前記腕の一端に一端を接続したパイプと、 (ヘ) 前記パイプの他端に接続したポンプとからな
   り、 (ト) 前記ポンプからパイプ及び腕を介して前記吐
   出管まで連通していることを特徴とする水遊び
   玩具。