JPS6240330B2 - - Google Patents

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JPS6240330B2
JPS6240330B2 JP57230649A JP23064982A JPS6240330B2 JP S6240330 B2 JPS6240330 B2 JP S6240330B2 JP 57230649 A JP57230649 A JP 57230649A JP 23064982 A JP23064982 A JP 23064982A JP S6240330 B2 JPS6240330 B2 JP S6240330B2
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abal
gaba
aba
dea
brain
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JP57230649A
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JPS59118706A (ja
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Makoto Matsuda
Masakazu Sugawara
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Pyrrole Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は中枢神経系に対して抑制作用を有する
医薬組成物に係り、さらに詳しくは式(): で表わされる△−ピロリン(ABAL)、または
−ピロリン(ABAL)の前駆物質である式
(): で表わされる4−アミノブチルアルデヒドジエチ
ルアセタール(ABA−DEA)を主成分とする中
枢神経系に対して抑制作用を有する医薬組成物に
関する。 中枢神経系に於ては興奮、抑制等いずれも神経
伝達物質または精神神経内分必物質を介して作用
を発現している。4−アミノ酪酸(γ−アミノ酪
酸、GABA)は中枢神経系の細胞に幅広く大量に
分布されており、哺乳動物に於ても、中枢神経系
の抑制伝達物質として容認されつつある。またこ
れに関与する酵素つまりGABA合成酵素のダルタ
ミン酸脱炭酸酵素やGABA分解酵素の4−アミノ
酪酸アミノ基転移酵素も中枢神経組織に存在する
ことが明らかになつている。したがつて、この両
酵素のバランスの異常がGABA量の異常となり、
病的状態を惹起すると考えられる。多くはGABA
量の減少する場合であるがこの中にはビタミン
B6依存症候群、ハンチングトン舞踏病、テンカ
ンの一部も含まれる可能性があり、また抗けいれ
ん作用、筋弛緩作用、鎮静作用等もGABAに関連
している事が認められつつあるという現状であ
る。 中枢神経系のGABA量の減少の場合、GABAの
投与が考えられるが哺乳動物の中枢神経系には、
血液脳関門の存在のため、末梢から投与された
GABAはほとんど脳内に取込まれず〔Sze P.Y.
:Neuropharm.、10、103、(1971)、Oldendorf
W.H.:Am.J.physiol.、221、1629、(1971)、
Pardridge W.H.、Oldendrof W.H.:J.
Neurochem.、28、5、(1977)〕、そのため現在で
は脳内GABA含量を変化させるためにはGABA代
謝阻害剤等が用いられるが副作用があり、また長
期連用ではその薬物の残留の可能性もある。さら
にGABAのアゴニスト(類動体)も用いられる
が、これとてもGABAそのものではなく作用の一
部が類似しているに過ぎずGABA本来の作用を表
わさない。したがつて、投与後短時間で脳内に取
込まれ、それ自身直ちにGABAに変化し、GABA
量を増加させた後、GABAの生理的代謝経路で代
謝され、排泄される物質の検索が必要となり、多
年にわたり本発明者はこれを追求した結果、新規
な物質ABALおよびABA−DEAがこれらの条件
を完全に満たすことを見出した。 すなわち、ABA−DEAを塩酸(HCl)で加水
分解すると4−アミノブチルアルデヒドとなり、
これは同時にアミノ基との間で脱水が起こり、環
状イミン形の△−ピロリン(ABAL)となる。
本発明者は、このABALが脳から抽出精製した
NAD+依存酵素である4−アミノブチルアルデヒ
ド脱水素酵素によつて特異的に酸化され、GABA
になることをin Vitroで確認し〔Tago K.、
Kurioka S.、Matsuda M.:J.Neurochem.、39
803、(1982)〕、さらに本発明者は生体内でこれを
確認するため〔 3H〕ABALをマウスに皮下或は
経口投与し、いずれも血液脳関門を通過し、脳内
で上記ABAL脱水素酵素によりGABA転換し、さ
らに有機酸に代謝されること、また脳内のGABA
量の変化と自発運動量、抗けいれん作用等GABA
の抑制作用とが相関することを確認、さらに
ABA−DEAを経口投与すると胃中の塩酸により
加水分解されABALとなる。すなわちABA−
DEAはABALの前駆物質であり、体内でABALと
同様の作用を示すことを確認し、本発明を完成し
た。 尚、ABALおよびABA−DEAの性質を列挙す
ると、ABALの性質 スペルマ様臭を有し、苦味のわずかに黄色を帯
びた透明の液体で、水に微溶、トルエン、クロロ
ホルムに可溶、アルコール、エーテルに易溶であ
る。沸点は150〜160℃/15mmHgである。ABA−
DEAの性質 苦味を有するわずかに黄色を帯びた透明の液体
で、水、ベンゼン、およびトルエンに可溶、アル
コールに易溶である。沸点は196℃である。 本発明は特許法第38条ただし書第1号による併
合出願である。すなわち本願第1番目の発明は
ABALを主成分としたものであり、本願第2番目
の発明は加水分解によりABALを主成するABA
−DEAを主成分としたものである。 以下中枢神経系へのABALの取込み、GABAへ
の転換、薬理作用、毒性、用量用法、さらに
ABA−DEAの薬理作用、毒性、用量用法を実施
例によつて説明する。 実施例 1 本発明に関わるABALの合成 (その1) ABA−DEA100μを等容のエチルアルコール
に溶かし、20倍の蒸溜水を加え、37℃減圧下でア
ルコールを除く。その20μをとり、0.07M・
HCl 5.5mlに溶かしABA−DEAを加水分解して
ABALを合成する。ABALの濃度は、オルトアミ
ノベンズアルデヒドにより、2・3−トリメチレ
ン−1・2−ジヒドロキナゾリンとして確認する
〔Jacoby W.B.、Fredericks J.:J.Biol.Chem.、
234、2145、(1959)、Sakamoto S.、Soejima K.
:Chem.Pharm.Bull.、27、2220、(1979)〕。 (その2) 〔2・3− 3H〕プトレシン塩酸塩(2.5mCi、
25ml水溶液中7.8μmol含有)を5N−NaoHで中和
し、0.12ml水溶液中260mUのジアミン酸化酵素
を加え、37℃60分間反応させ、反応液をDowex
−50−H+カラム(0.7×3.5cm)に通し、40mlの
0.1N−HClで洗い、1N−HCl 14mlで流出する。
3H〕ABALの収量は約50%である。 実施例 2 ABALの脳内取込みおよびGABAへの転換 (その1) 皮下投与実験 合成法(その2)に従つて合成した〔 3H〕
ABAL投与群と〔 3H〕GABA投与の対照群との
2群とし、動物はDDY系体重約20gの雄性マウ
スである。 〔 3H〕ABALを使用前に苛性ソーダで中和
し、食塩濃度が150mMになるよう調整し、合成
法(その1)によるラベルしていないABALを加
えて、ABAL量として1mmol/Kg(34μCi/
Kg)をマウスに皮下注射する。対照群の場合も
3H〕GABAにラベルしていないGABAを加えて
1.5mmol/Kg(51μCi/Kg)を皮下注射する。 第1図に示すように〔 3H〕GABAは血中(点
線、△印)には存在するが、脳内(点線、〇印)
にはほとんど取込まれなかつた。〔 3H〕ABALは
血中に認められ、然かも脳内(実線、〇印)にも
投与後2.5分位から多量に認められ350nmol/g
脳の〔 3H〕GABAの生成が確認された。これは
正常値2500nmol/g脳の14%に相当し、脳内
GABA濃度を増加させた。 第2図は脳内に取込まれた〔 3H〕ABALの変
化を示すもので、〔 3H〕ABAL(点線、△印)が
3H〕GABA(実線、〇印)を生成し、さらに
3H〕有機酸(点線、●印)に代謝される。 (その2) 経口投与実験 皮下投与実験と同様に操作し、DDY系体重約
20gの雄性マウスにABALとして2mmol/Kg
(64μCi/Kg)をゾンデを用いて経口投与すると
第3図に示すように〔 3H〕ABALは血中(点
線、△印)に認められ、脳内(実線、〇印)にも
取込まれるが、その度合は肝(実線、●印)への
取込みに近く、かなり高い。 第4図は脳に取込まれた〔 3H〕ABALの変化
を示すもので〔 3H〕ABAL(点線、△印)が〔
3H〕GABA(実線、〇印)を生成し、さらに〔
3H〕有機酸(点線、●印)に代謝される。 実施例 3 自発運動量(回転篭法) (その1) ABAL 回転篭法によるマウスの自発運動量測定のため
DDY系雄性マウス(体重約20g)にABAL1m
mol/Kgを皮下注射すると、第5図のように、対
照群(生食水投与、実線、〇印)に比し、ABAL
投与群(実線、●印)は投与後直ちに運動量を減
少し、10分後では対照群の運動量の約90%の減少
(ほとんど動かなくなつた)を示し、時間の経過
とともに漸次回復し、70分間で元に復した。これ
は先に示した脳中のABALから生成したGABA量
が投与後10分で最大となり時間の経過につれて減
少する現象と相関している。(ED50は8mg/
Kg)。経口投与の場合、ABAL5mmol/KgをDDY
系雄性マウス(体重約20g)にソンデで投与する
と、第6図に示すように対照群(生食水投、実
線、〇印)に比し、投与群(実線、●印)は10分
後に50%まで減少し、80分位まで接持し、100分
後には元に復した。 第5図、第6図ともに縦軸は回転数を表わし、
図中の小図は、対照群回転数を100とした場合の
投与群の回転数を示したもので、縦軸は回転数、
横軸は投与後の時間(分)を示す。 (その2) ABA−DEA ABA−DEA5mmol/KgをDDY系マウス(体重
約20g)にゾンデで経口投与すると第7図に示す
ように投与群(実線、●印)は、20分後に90%運
動量を抑制し(対照群、実線〇印に比し)、80分
後で約50%迄回復し、100分後には、元に復し
た。ABAL経口投与と較べると、ABA−DEAの
場合は抑制が遅れて発現するが持続的である。
(ED50は50mg/Kg)第7図の縦軸は回転数を表わ
し、図中の小図は対照群回転数を100とした場合
の投与群の回転数を示したもので縦軸は回転数、
横軸は投与後の時間(分)を示す。 実施例 4 抗けいれん作用 DDY系雄性マウス(体重約20g)に脳内
GABA量を減少させ、けいれんを誘発させるチオ
セミカルバチツド(TSC)0.16mmol/Kgを腹腔
内投与し、これを2群に分け、1群には、それぞ
れ20分、30分、40分後にABAL1.0mmol/Kgを皮
下投与して投与群とし、他の1群には、それぞれ
20分、30分、40分後に生食水を皮下投与して対照
群とした。 結果は第8図に示すように対照群に於ては、
TSC投与後約50分前後でいずれも初発けいれん
が惹起したが、ABAL投与群では、いずれも、初
発けいれんの時間が遅れ、対照群に比し統計的有
意差を示し、けいれんの誘発を抑制した。 第8図中括弧内数字は実験動物数を示し、
ABAL投与群は●印、対照群は〇印である。 実施例 5 急性毒性 (その1) ABALの急性毒性 健康なDDY系雄性マウスを1群宛各10匹を用
い、各群に固型飼料と水道水を自由に摂取させて
飼育するとともにABALを経口、皮下および腹腔
内注射により投与し、その急性毒性を検べた。
LD50の算出は経口投与の場合7日間の死亡率か
ら、皮下、腹腔内注射の場合は、投与後3日間の
死亡率からそれぞれC.I.BlissのProbit法によつて
行つた。 【表】 (その2) ABA−DEAの急性毒性 (その1)と同じ方法によりABA−DEAの急
性毒性を調べた。 【表】 以上の実施例から明らかなようにABALは脳に
取込まれてGABAとなり、GABAの生理的代謝経
路を経て代謝され、脳内にあつては中枢神経系に
対し抑制作用を示し、すぐれた効果を発揮するも
のである。 また、ABA−DEAも経口投与によりABALと
なり、中枢神経系に於て抑制作用を現わす。すな
わち、ABALの前駆物質としてすぐれた効果を示
す。 ABALを人体に投与する場合経口的に1日200
〜1200mg服用するが症状に応じて、適宜増減して
さしつかえない。 また、ABA−DEAを人体に投与する場合は、
経口的に1日400〜2400mg服用するが症状に応じ
て適宜増減する。 以下、製剤の剤型を示すが、製剤はこれのみに
限定されるものではない。 (i) ABAL 着色軟カプセル製剤で、1カプセル中
ABAL200mgを含有する。 (ii) ABA−DEA 着色軟カプセル製剤で、1カプセル中ABA
−DEA400mgを含有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は注射された〔 3H〕ABALまたは〔
3H〕GABAが血中および脳内へ取込まれる量の
時間変化を示すグラフ、第2図は脳内に取込まれ
た〔 3H〕ABALの時間的変化を示すグラフ、第
3図は経口投与された〔 3H〕ABALが血中、脳
内および肝内へ取込まれる量の時間的変化を示す
グラフ、第4図は経口投与された〔 3H〕ABAL
の脳内における時間的変化を示すグラフ、第5図
はABALを皮下注射されたマウスの回転篭回転数
の時間的変化を示すグラフ、第6図はABALを経
口投与されたマウスの回転篭回転数の時間的変化
を示すグラフ、第7図はABA−DEAを経口投与
されたマウスの回転篭回転数の時間的変化を示す
グラフ、第8図はABALの抗けいれん作用を示す
グラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記の式()で表わされる4−アミノブチ
    ルアルデヒドジエチルアセタールを主成分とする
    中枢神経系に抑制作用を有する医薬組成物。
JP57230649A 1982-12-27 1982-12-27 中枢神経系に抑制作用を有する医薬組成物 Granted JPS59118706A (ja)

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JP57230649A JPS59118706A (ja) 1982-12-27 1982-12-27 中枢神経系に抑制作用を有する医薬組成物

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JP57230649A JPS59118706A (ja) 1982-12-27 1982-12-27 中枢神経系に抑制作用を有する医薬組成物

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Publication Number Publication Date
JPS59118706A JPS59118706A (ja) 1984-07-09
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ID=16911096

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JP57230649A Granted JPS59118706A (ja) 1982-12-27 1982-12-27 中枢神経系に抑制作用を有する医薬組成物

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Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CHEM ABSTR=1982 *

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JPS59118706A (ja) 1984-07-09

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