JPS6240328Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は太陽電池パネルと蓄電池とを電力源と
した街灯とか、地震等の災害発生時における避難
場所などの表示灯に用いて好適な点灯装置に関す
る。

この種のものとしては、既に太陽電池パネル
と、その出力により充電される蓄電池とをコント
ローラーにて制御することで、夜間にあつては、
上記昼間における充電済蓄電池により蛍光灯など
を点灯するようにしたものが提案されている。

ところが上記蓄電池とコントローラーは雨雪の
侵入から、これを保護しなければならないため、
別途用意された収納箱内に入れられて、当該収納
箱を、太陽電池パネルや蛍光灯が設けられている
支柱の傍側にあつて、地上に設置したり、地中に
埋設したりしている。

しかしこの際特に鉛蓄電池を用いたときなど
は、当該電池から水素ガスが発生するので、これ
を逃がすため収納箱にガス抜き口を開設しなけれ
ばならず、このような構成とすれば、当該ガス抜
き口から収納箱内に雨雪や地中の水分が侵入して
くることゝなり、この結果収納箱内の蓄電池等が
使いものにならなくなつてしまう欠陥がある。

本考案は上記の如き難点を解消しようとするも
ので、これを図示の実施例によつて詳記すれば、
第１図の通り所望場所に立設された中空支柱１に
は、その先端部に太陽光を受光し得るよう既知の
太陽電池パネル２が固設されていると共に、その
下位には蛍光灯などの光源３が内設された照明灯
４を設けてある。

さらに本考案ではコントローラー５と、所要数
の蓄電池６，６……とが、中空支柱１に内装され
ていると共に、第２図に示される通り中空支柱１
にはガス抜き口７を開口するのである。

この際ガス抜き口７の開設位置としては、中空
支柱１の上位であることが望ましく、しかも図示
例の如く太陽電池パネル２の直下に設けたり、ま
た照明灯４の直下に開口するなどして、雨雪が中
空支柱１内へ侵入しないよう配慮するのがよく、
さらにまた別途図示しない雨雪用カバーなどを中
空支柱１の外壁に付設することもできる。

またガス抜き口７からの雨雪侵入が完全に阻止
できない場合には、中空支柱１の基根部に図示し
ない排出口を開口しておくのがよい。

さらに前記した蓄電池６，６……は、単に中空
支柱１に内装するだけでなく、同支柱１に設けた
開閉扉８，８……を開成することによつて、当該
蓄電池６，６……を必要に応じ出入自在としてあ
る。

図示例では蓄電池６，６……が、中空支柱１に
内設の棚受９，９……上に載置されており、この
際棚受９，９……は、これにより中空支柱１が遮
断されないようガスが通過でき、かつ配線１０が
挿通できる連通空所１１を残設して取着されてお
り、さらに当該蓄電池９，９……に接続したリー
ド線１２，１２′は、同電池９，９……に隣装し
て中空支柱１に内設したアダプター１３，１３…
…と着脱自在なるよう接続されている。

尚こゝで前記のコントローラー５についても、
第１図のように、上記蓄電池９，９……の場合と
同じく、開閉扉８′を設けて出入自在となし、か
つアダプター１３′をも設けてリード線により接
離自在なるよう内装しても、また単に適当な位置
に固設しておいてもよい。

そして上記の諸構成部材は第５図にて示される
通り、太陽電池パネル２が、太陽光を受けること
によつて得られた発生電力により、コントローラ
ー５を介して蓄電池６，６……が充電され、かつ
夜間にあつては例えばタイマーなどを内蔵した当
該コントローラー５によつて、所定時間だけ蓄電
池６，６……により前記光源３が点灯され得るよ
う接続され、既知の電気回路を構成している。

従つて上記構成によるときは、蓄電池６，６…
…から発生したガスは、中空支柱１の連通空所１
１を通過してガス抜き口７から外気へ放出されて
しまい、また、当該点灯装置が設けられている避
難場所に、避難者が集つて来た場合などにあつて
は、開閉扉８，８……を開いて蓄電池６，６……
を取り出すことにより、これを別途用意したラン
プ等に接続して携帯用の電灯として活用すること
もできることゝなり、この際アダプター１３，１
３……を設けておけば、これよりリード線１２，
１２′を外しての簡易迅速な利用が可能となる。

本考案は上記実施例によつて具現される通り、
中空支柱１に太陽電池パネル２と、光源３とを設
けると共にコントローラー５と蓄電池６，６……
とを具備し、太陽電池パネル２の受光による発生
電力によつて上記蓄電池６，６……を充電し、夜
間には上記コントローラー５により、蓄電池６，
６……を電源とする前記光源３の点灯に切換え自
在としたものにおいて、上記の蓄電池６，６……
とコントローラー５とを中空支柱１に内装すると
共に、当該蓄電池６，６……を出入自在とした開
閉扉８が中空支柱１に設けられ、さらに当該中空
支柱１には蓄電池６，６……からの発生ガスを外
気に放出するガス抜き口７が開口されてなるもの
であるから、従来の如く収納箱を用意したり、こ
れを埋設したりすることが不必要となり、蓄電池
６，６……、コントローラー５が中空支柱１に内
装されているので、これら部材は雨雪の侵入によ
つて腐蝕または使用不能となつてしまうことな
く、かつ蓄電池６，６……からの発生ガスは、中
空支柱１を介してガス抜き口７から外気に放出さ
れるから、ガス充満による支障をも解消できる。

しかも上記内装の蓄電池６，６……は、随時開
閉扉８，８……の開閉操作によつて自由に出し入
れできるので、所望電気機器の電源として、当該
中空支柱１から切り離しての利用ができ、このた
め災害発生時などは、特に至便であると共に、点
検修理などに際しても、その作業が容易となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る点灯装置の一部を切欠し
た正面説明図、第２図は同装置の一部を切欠した
先端部分の側面図、第３図は蓄電池内装箇所の縦
断側面図、第４図は同箇所の縦断正面図、第５図
は同装置の充電点灯回路図である。 １……中空支柱、２……太陽電池パネル、３…
…光源、５……コントローラー、６……蓄電池、
７……ガス抜き口、８……開閉扉。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 中空支柱に太陽電池パネルと、光源とを設け
   ると共にコントローラーと蓄電池とを具備し、
   太陽電池パネルの受光による発生電力によつて
   上記蓄電池を充電し、夜間には上記コントロー
   ラーにより、蓄電池を電源とする前記光源の点
   灯に切換え自在としたものにおいて、上記の蓄
   電池とコントローラーとを中空支柱に内装する
   と共に、当該蓄電池を出入自在とした開閉扉が
   中空支柱に設けられ、さらに当該中空支柱には
   蓄電池からの発生ガスを外気に放出するガス抜
   き口が開口されてなる太陽電池を用いた点灯装
   置。 (2) ガス抜き口が中空支柱の上位にあつて、太陽
   電池パネルまたは光源により、雨雪の侵入が阻
   止可能な位置に開口されている実用新案登録請
   求の範囲第１項記載の太陽電池を用いた点灯装
   置。