JPS6239105B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6239105B2
JPS6239105B2 JP4822882A JP4822882A JPS6239105B2 JP S6239105 B2 JPS6239105 B2 JP S6239105B2 JP 4822882 A JP4822882 A JP 4822882A JP 4822882 A JP4822882 A JP 4822882A JP S6239105 B2 JPS6239105 B2 JP S6239105B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
layer
synthetic resin
metallic luster
transparent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP4822882A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58166038A (ja
Inventor
Kengo Nishihama
Norihiko Kobayashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP4822882A priority Critical patent/JPS58166038A/ja
Publication of JPS58166038A publication Critical patent/JPS58166038A/ja
Publication of JPS6239105B2 publication Critical patent/JPS6239105B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は立体感のある金属光沢層を有する積層
シートに関するものである。
従来、合成樹脂製シートの片面全面に金層箔を
貼着一体化してなる金属箔貼積層シートが知られ
ている。
しかしながら、該シートにはそれを構成する合
成樹脂製シートと金属箔との熱膨張率の差異に起
因して積層界面において剥離がみられたり、ふく
れやボイド等が発生し水分や塵埃等が侵入すると
いう不利がみられる。
そこで本発明者らは積層シート、特には金属光
沢層を積層してなるシートについて鋭意研究を重
ねた結果本発明を完成するに至つたものであつ
て、本発明は表面に凹凸を有する合成樹脂製シー
トの該凸状部表面に金属光沢層を設け、該シート
の表面を覆つて透明合成樹脂層を設けてなるもの
である。
上述したような構成からなる本発明に係る積層
シートは、合成樹脂製シートの凸状部のみに金属
光沢層が設けられているので合成樹脂製シートと
金属光沢層との熱膨張率の差に基づく変形等が該
シートの凹状部にて吸収され、常温下においては
もちろんのこと、かなりの高温下においてもそれ
ら構成材料の剥離、ふくれ、ボイドの発生等は全
く生じないという顕著な作用効果を有する。
また、合成樹脂製シートとして無数の貫通細孔
を有するものを使用してなるものは上述したよう
な利点がより一層効果的に得られるとともに、対
象物への貼着時において使用する接着剤の余剰分
が該細孔から逃げるようになり、通常の平滑面を
有するものに比較して接着作業ないし接着強度が
向上し、さらに貼着時もしくは貼着後におけるし
わの発生となる歪、引張り等が吸収され、結果と
して外観的にきわめて良好な状態を得ることがで
きるほか、被貼着面の地色が任意の有色である場
合にはそれが該細孔を通してみられることによつ
て該凸状部に設けられた金属光沢層とのほどよい
調和による美的効果が得られる。
つぎに本発明に係る積層シートを添付の図面に
基づき詳細に説明する。
第1図は本発明の積層シートの基本的態様を示
す部分拡大断面図であり、図中の1は表面に多数
の凹凸(凸状部11)を有する合成樹脂製シー
ト、2は金属光沢層、3は光学的に透明な合成樹
脂層である。第2図は本発明の積層シートの他の
態様を示すものであつて、これは合成樹脂製シー
ト1′として無数の貫通細孔21を設けてなるも
のである。
まず、本発明の積層シートにおいて基材層を構
成する合成樹脂製シート1,1′はその表面に多
数の凸状部11をもつものであることが必須とさ
れる。この凸状部の形状、大きさ、点在状態等に
ついては特に制限はなく、これらは目的、用途あ
るいは装飾効果等を考慮し任意決定すればよい
が、後述する金属光沢層が熱膨張を起こした場合
でも隣接する凸状物が相互にくつつき合つて伸び
やしわを生じない程度の間隔をもつものであれば
よく、例えば形状については、三角柱、四角柱、
六角柱等の角柱状、真円柱、楕円柱等の円柱状、
さらには異形柱状等をあげることができ、また大
きさの巾(第1図におけるa)についてはミリメ
ートルオーダー〜センチメートルオーダー程度、
高さ(同b)については100μmオーダー〜ミリ
メートルオーダー程度とすればよく、さらに点在
状態については繰り返し状等のように規則的に設
けてもよく、また任意に不規則的に設けてもよ
い。
このシートの平均的厚さ(図中のc)はおおむ
ね0.05mm以上とされるが、これはあまり薄すぎる
ものである場合には凸状部と凹状部との差が小さ
いものとなつて本発明の目的を良好に達成するこ
とができないようになるからである。
なお、その上限については特に規定されないが
一般的には1mm程度以下とされる。
また、本発明については該合成樹脂製シートに
は前述したような接着性、防しわ性、装飾性等を
付与する目的で無数の貫通細孔を設けることが望
ましい。この貫通細孔についても形状、個数等に
は何ら制限はなく、例えばこの細孔は部分的に凸
状部にかかつていても何ら差支えなく、また部分
的に密となつていてもよい。
さらにこのシートは無色透明、無色不透明、有
色透明、有色不透明のいずれであつてもよく、こ
れは使用目的等に応じて任意とすればよいが、と
くに無色透明のものを使用した場合には金属光沢
層のみでなく、応用時における相方の貼着面が本
来有する色調との組合せによりあらたな色あいが
得られる。
このようなシートを構成する材料としては、例
えばポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
プロピレン、ポリ酢酸ビニル、ポリスチレン、ポ
リブタジエン、ポリメタクリル酸メチル等やこれ
らの共重合体、さらにはこれらのブレンド物等を
あげることができる。これらの内でも流動性の高
いペーストレジン、例えばポリ塩化ビニルペース
トレジンは特に好適である。
なお、上記したシートの裏面は必要に応じてエ
ンポス加工を施したりしてもよく、こうすること
により適用時において一層確実な接着性を付与す
ることができる。
つぎに、上記したシート1,1′の凸状部11
に設けられる金属光沢層2としては金属箔、塗
膜、蒸着膜等があげられ、これらは転写、塗布、
蒸着、積層等により施すことができ、この層は金
色、銀色、銅色等のほかに任意の色が付された有
色金属光沢を有するものであつてもよい。
この金属光沢層は上述したようにシート1,
1′の凸状部11のみに設けることが原則的であ
るが、若干量であれば凹状部に設けられていても
よい。これはその全面に設けた場合には従来にお
ける不利を解消することができないようになるほ
か、点在によりもたらされる効果(立体感)が半
減ないし全く得られないようになるからである。
該金属光沢層2の厚さについては、これから得
られるシートに金属光沢を付与することができる
厚さとすれば充分であり、具体的にはミリミクロ
ンオーダー〜ミリメートルオーダーの範囲とされ
る。
さらに透明合成樹脂層3は、該積層シートにお
ける金属光沢層を保護するとともに例えば強度、
耐摩耗性、耐擦過性を向上させ、また光沢層に光
学的立体感を与え、さらには汚染防止ないしは汚
染された場合における除去を容易にする等の目的
で設けるものである。
上述のような理由から該樹脂層3は光学的に透
明であることが必須とされるが、必ずしも無色透
明であることには制限されず有色透明であつても
よく、さらには半透明であつてもよい。
この樹脂層3の厚みは大体0.2〜1.0mm程度とさ
れる。これは該範囲以下であると薄すぎて上記し
た金属光沢層の保護の目的を達し得ないばかりか
光学的にも立体感に劣るものとなる。他方、上記
した範囲以上であると得られるシートにしわが発
生し易く光学的にも立体感が損なわれるようにな
る。
該透明合成樹脂層3を構成する材料としては、
例えばポリ塩化ビニル、ウレタン、エチレン―酢
酸ビニル共重合樹脂等があげられ、とくに後二者
は耐摩耗性にすぐれた層を形成し得る。
なお、ポリ塩化ビニルに可塑剤を多量に配合し
てなるものを用いた場合には、マイグレーシヨン
あるいはブリーデイングにより、ちりやほこり等
を吸着しやすくなり、またたとえそれらが付着し
たとしても水溶性にすぐれることから容易に水洗
により除去することがきるという効果が得られ
る。
図面には、積層シートとしてシート1の凹部が
空間とされているものを例示したが、この空間部
は必ずしも形成させる必要はなく透明樹脂層を構
成する材料と同一もしくは異種のものが密に充填
されていてもよい。
つぎに本発明に係る積層シートは種々の方法に
より製造することができ、これには例えば第3図
aに示すようにまず微小凹凸を有する回転ドラム
4に合成樹脂を供給し(―原料供給工程A―)キ
ヤステイング法により、表面に凹凸を有する合成
樹脂製シート1を作成したのち(要すれば貫通細
孔を設ける)(―セツテイング工程B―、―冷却
工程C―)、このシート1とアルミニウム等を蒸
着してなる転写シート5とを該転写シートの蒸着
面がシート1の凸状部表面と相対向するような状
態で2個のドラム6,6′で加熱加圧して転写シ
ートのアルミニウム蒸着膜をシート1の凸状部に
転写し、ついで同図cに示すように前記で得たシ
ートの転写面を覆うように透明合成樹脂シート3
を積層し加熱加圧して一体化後冷却するかあるい
は凹凸を設けたシート1と透明合成樹脂層3との
間に空間部が形成されないように同図eに示すよ
うにそれらの間にペースト状樹脂3′を充てんし
加熱加圧して一体化する方法等をあげることがで
きる。
なお、上記した方法の内でも後者の方法は前者
の方法に比較してh1<h2となつて金属光沢層の色
あいが良好に発揮されるが、これは加工時におけ
る圧力の差に起因し凸状部が変形されないために
金属光沢層にひび割れが発生しないためと推測さ
れる。
加熱温度、加圧圧力については構成材料によつ
ても若干異なるが、基材層1および透明合成樹脂
層3の構成材料としてポリ塩化ビニルからなるも
のを使用した場合には、温度を80〜200℃、圧力
を0.5〜20Kg/cm2とすることが望ましい。
さらに上記一体化に際しては、従来から合成樹
脂成形品の接着時に使用されている接着剤、接着
助剤、プライマー等を用いてもよい。
本発明に係る積層シートにおいて、合成樹脂製
シートの凸状部への金属光沢層のより強固な固定
一体化を得ようとする場合には、該シートと透明
合成樹脂層を同一の材料とすることがよく、これ
によれば接着剤等をあえて使用することなくその
目的を達成することができる。
本発明の積層シートは、これをそのまま壁紙、
天井紙、床材等の室内装飾用、テーブルクロス等
の家庭台所用等をはじめとし種々の用途に応用す
ることができるほか、例えば第4図に示すように
従来公知のビニル―アスペスト、合成ゴム系等か
らなるタイルD(ただし図中の7はタイルベース
層、8はタイルカラー層)上に貼着一体化する等
して使用に供することもでき、この場合タイルカ
ラー層8として任意の色調のものを選択すること
により、これが金属光沢層とほどよい調和を保持
して良好な色感を与えることができる。
つぎに本発明の実施例および応用例をあげる。
実施例 1 ポリ塩化ビニル(商品名TK―1300、信越化学
社製)100重量部、DOA(可塑剤)50重量部、ビ
スフエノールA30重量部およびCa―Zn系安定剤
0.3重量部からなるコンパウンドを使用し、エン
ボスロールを使用し成形を行ない(第3図a)、
第2図の1′に相当するような多数の凸状および
貫通細孔を有する厚さ0.5mmのシートを得た(凸
状部の高さ0.3mm)。
ついで第3図bに示すように二本ロールからな
る装置を使用し、これに上記で得たシートとアル
ミニウムを蒸着したシートとを、シートの凸状部
分にアルミニウム蒸着膜が転写するような状態で
加熱加圧しながら通過させ(加熱温度120℃、加
圧圧力3Kg/cm2)、ついで冷却したところ、該凸状
部のみにアルミニウム蒸着層がきわめて良好に転
写された。
また、平均重合度800のポリ塩化ビニル100重量
部とDOP(可塑剤)30重量部からなるコンパウ
ンドを使用しカレンダーロール法にて厚さ0.5mm
の透明シートを得た。
つぎに、この透明シートを前記で得たシートの
アルミニウム蒸着膜の転写面に載置し温度120
℃、圧力3Kg/cm2の条件で加熱加圧したところ、
第2図に示すような積層シートが得られ、このも
のは立体感ある金属光沢模様を看者に与えること
ができた。
この積層シートを壁紙として使用し、−10℃〜
+60℃で1時間のヒートサイクル試験を1ヶ月間
行つたが剥離、歪み等は全く見られなかつた。
また、該シートに強制的に塵埃を付着させたの
ち、このものを水洗したところ、塵埃は容易に除
去することができた。
実施例 2 実施例1における厚さ0.5mmの透明シートの代
りにペーストレジン(商品名E―20、信越化学社
製)を使用し、加熱温度を180℃としたほかは上
記実施例1と同様にして積層シートを得た。
ここで得られたシートを縦に裁断し、凹凸状態
を実施例1で得た積層シートのそれと比較観察し
たところ、この実施例2で得た積層シートは実施
例1のものに比較して凹凸部の変形、破壊等は全
く見られず、また看者をしてきわめて立体感のあ
る金属光沢感を示した。
応用例 応用例として上記で得た積層シートを、表面の
カラー層が青色である市販のビニル―アスペスト
系床タイルに貼着し第4図に示すようなタイルを
得た。
このものは基材シート1の細孔からタイルのカ
ラー層の青色と金属光沢模様の両者がほどよく調
和しきわめて良好な美感を示した。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はいずれも本発明に係る積
層シートのそれぞれ異なる態様を示す縦断面図、
第3図は本発明に係る積層シートの製造工程を示
す逐次工程図、第4図は応用例を示す縦断面図で
ある。 1…表面に凹凸を有する合成樹脂製シート、2
…金属光沢層、3…透明合成樹脂層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 表面に凹凸を有する合成樹脂製シートの該凸
    状部表面に金属光沢層を設け、該シートの表面を
    覆つて透明合成樹脂層を設けてなる積層シート。 2 表面に凹凸を有する合成樹脂製シートが、無
    数の貫通細孔を有するものである特許請求の範囲
    第1項記載の積層シート。
JP4822882A 1982-03-26 1982-03-26 積層シ−ト Granted JPS58166038A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4822882A JPS58166038A (ja) 1982-03-26 1982-03-26 積層シ−ト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4822882A JPS58166038A (ja) 1982-03-26 1982-03-26 積層シ−ト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58166038A JPS58166038A (ja) 1983-10-01
JPS6239105B2 true JPS6239105B2 (ja) 1987-08-21

Family

ID=12797567

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4822882A Granted JPS58166038A (ja) 1982-03-26 1982-03-26 積層シ−ト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58166038A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01141050A (ja) * 1987-11-27 1989-06-02 Toppan Printing Co Ltd 立体感を有する化粧シート

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58166038A (ja) 1983-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003003639A5 (ja)
GB2134009A (en) Decorative surface covering
JP3419886B2 (ja) 転写シート
JP2001001444A (ja) 金属調化粧板および金属調化粧シート
JPS6239105B2 (ja)
JP2001138468A (ja) 装飾シート及びそれを用いた成形品の加飾方法
JP4297260B2 (ja) 化粧材及びその製造方法
JPH0324942A (ja) 立体感を有する化粧シート
JPH0214111A (ja) 賦形用フィルム
JPH04128041A (ja) 化粧材シート及びその製造方法
JPS61254334A (ja) ラミネ−ト式エンボス粘着シ−トの製造法
JP2581150B2 (ja) 金属光沢をもつ化粧シートの製造方法
JP5150988B2 (ja) 加飾シートの製造方法
JP2576513Y2 (ja) 成形用シートおよび絵付け成形品
US20110059269A1 (en) Matboard having textured surfaces
JPS6110414A (ja) 化粧シ−ト
TWI703043B (zh) 可撓性貼紙及其成形方法
JPH04128042A (ja) 化粧材シート及びその製造方法
JPS5818906B2 (ja) ソウシヨクバン
JP2000062097A (ja) グラニット調化粧板
JP2022054340A (ja) 加飾フィルム、加飾フィルムの製造方法、加飾成形体及び加飾成形体の製造方法
JPH0332469B2 (ja)
JPH04133729A (ja) 成形用シート
JPH09300536A (ja) 装飾シート
JPS5826989Y2 (ja) 窓ガラス用接着テ−プもしくはシ−ト