JPS6238356A - 原子炉容器上蓋の検査方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、原子炉運転開始後、定期的に実施することが
義務づけられている供用期間中検査を行なう際に採用さ
れる原子炉容器上蓋の検査方法に関するものである。

従来の技術 従来、原子炉容器上蓋の溶接部等の超音波探傷は、原子
炉容器から取外した上蓋を専用置き場に設置し、そして
外面からのみ手動で実施している。

発明が解決しようとする問題点 上記の従来方法では、例えば第２図で示す上蓋−の鏡（
５０Ａ）とフランジ（５０Ｂ）との溶接部ｌ５１１に対
して超音波探傷を行なう場合、次のような問題がある。

０Ａ−Ｂ−Ｃ−Ｄを超音波探傷するに際して、基準によ
り、試験体積■よシも広い走査範囲−を探傷する必要が
ある。一般に原子炉容器の上蓋−の板厚（１）は大きい
ので、母材と温情金属との境界部を探傷するには斜角法
を用いる必要があるが、−探触子探傷法ではもちろんの
こと、送信用と受信用の２個の探触子を用いるタンデム
探傷法でも探触子走査範囲が広くなる・従って、定めら
れた探傷範囲の近傍にフランジやノズル等が存在する複
雑形状部に対しては、探触子走査範囲が限定され、探傷
不能部分を生じる恐れがある。

０　また探傷可能な範囲でも、場所によっては超音波エ
コーの透過距離が大きくなるので、探傷感度が低下する
。

０　手動で行なうことから、各検査時期で探傷位置の再
現が困難である。

本発明の目的とするところは、上記の問題点を解決した
原子炉容器上蓋の検査方法を提供する点にある。

問題点を解決するための手段 すなわち本発明の原子炉容器上蓋の検査方法は、原子炉
容器から取外した上蓋を、上面開放で且つ有底筒状の原
子炉容器上蓋検査用架構上に設置し、その際に上蓋に設
けられている取付は用のボルト孔を架構上面に設けた案
内ビンに嵌合し、この状態で制御盤からの制御により、
上蓋の外面に対向する外面超音波探傷装置と内面に対向
する内面超音波探傷装置とを周方向で同期移動させて探
傷すると同時に、上蓋の外面に対向するポ／Ｖ　）孔間
リガメント用超音波探傷装置を周方向で移動させて探傷
すると共に、架構内に設けた内面目視用テレビカメラ装
置により上蓋内面を撮影し、そして探傷データならびに
撮影画像を制御盤で表示し記録するものである。

作用 かかる構成の本発明によると、専用の設備を用い、遠隔
自動で且つ平行して複数の検査を行なえ、また案内ビン
の嵌合により各検査時期に同じパターン（同じ位置）で
検査し得る。さらに検査データは画像化により目視確認
し得ると同時に、記録し保存し得ることになる。

実施例 以下に本発明の一実施例を第１図に基づいて説明する。

検査設備は、上面開放で且つ有底筒状の原子炉容器上蓋
検査用架構（１）と、この架構（１）上に据付けた上蓋
（２）の外面に対向する外面超音波探傷装置（３）と、
上蓋（２）の内面に対向する内面超音波探傷装置（４）
と、上蓋（２）の外面に対向するホルト孔間リガメント
用超音波探傷装置（５）と、架構（１）内に設置した内
面目視用テレビカメラ装置（６）と、外部の制御室に設
置した制御盤（７）とから構成される。

前記上蓋（２）は、鏡（２Ａ）とフランジ（２Ｂ）とを
溶接部（８）により一体化することで構成され、フラン
ジ（２Ｂ）の周方向複数箇所には上下方向に貫通するボ
ルト孔（９）が形成されている。また鏡（２人）には、
制御棒駆動装置案内管等の内部構造物αＱが取付けられ
ている。

前記架構（１）は、検査のために原子炉容器から取外し
た上蓋（２）を据付けるものであり、前述したように複
数の超音波探傷装置（３）　（４）　（５）等が設置さ
れている。この架構（１）は、鋼製、コンクリート製ま
たは鉛を全面鋼でケーシングした構造物であり、所定の
放射線遮蔽機能を備えている。架構胴部の上面は据付け
られる上蓋（２）のフランジ面が接するようになってお
り、胴部上面に設けた案内ビンＱｌ）’にポ／ｌ／）孔
（９）に嵌合させることにより、上蓋（２）の据付は精
度を高めるとともに、各検査時期で常に同じ方向に据付
けを行なう。架橋（１）の胴部上面には、環状の外部走
行用レー〜（２）が複数の脚支柱（６）を介して配設さ
れ、この外部走行用レール（２）は外面超音波探傷装置
（３）とポルシト孔間リガメント用超音波深傷装置（５
）探傷支持案内を行なう。また架構（１）の内部には、
内面超音波探傷装置（４）の支持案内を行なう環状の内
部走行用レーρα荀が複数本の脚支柱Ｑ５を介して配設
される。

外面超音波探傷装置（３）と内面超音波探傷装置（４）
とは斜角法−によシ溶接部（８）を探傷するもので、外
面まだは内面からの探傷、或いは外面から送信し　　　
　“内面で受信（この逆も可）の形をと９、両探触子Ｑ
ＱＱηを同期させることによる探傷も可能である。

また両層音波探傷装置（３）　（４）は、前述した探触
子（各４１式または２式）αＩＱη、探触子Ｑ＊　Ｑ７
）の保持・駆動部（ト）ａ呻、モニター用テレビカメラ
町りおよび走行治具（イ）翰等からなる。

前記ボルト孔間リガメント用超音波探傷装置（５）は垂
直法によるもので、１個の探触子（ハ）、保持・駆動部
（ホ）、モニター用テレビカメラ（ホ）、および走行治
具（イ）等からなる。

前記内面目視用テレビカメラ装置（６）は、架構内部の
中央部に配設した固定式カメラ（ハ）とマニプレータ付
きの３６０度回軸回転メラ翰とからなシ、上蓋（２）の
内面および内部構造物αＱの表面などの目視検査に用い
られる。

前記制御ｆ＃ｃ（７）は、遠隔自動で行なわれる検査に
必要な制御と検査状況の監視、ならびにデータの記録と
処理を行なうもので、現場から離れた制御室内に設置さ
れる。制御盤（７）は、探触子αすαη（ハ）、走行治
具（イ）（至）（ロ）、およびテレビカメラ（１）Ｑη
（ホ）（ト）翰の操作・制御を行なう制御装置、各テレ
ビカメラ（ホ）ａｍ）　ＩＪ　ＨＨ用のモニターテレビ
からなる画像表示装置、データタイプライタ−、フロッ
ピーディスク、磁気ディスク、プリンタプロッター等か
らなるデータ収録装置、ならびにコンピュータを備えた
データ処理装置から構成されている。

上記実施例によると、原子炉容器から取外した上蓋（２
）ヲ、そのボルト孔（９）を案内ピンＱυに嵌合させて
架構（１）上に設置する。これにより上蓋（２）を各検
査時期に常に同じ向きとし得、且つ位置決めし得る。こ
の状態で制御盤（７）側からの制御により、外面超音波
探傷装置（３）と内面超音波探傷装置（４）とを、夫々
の走行用ｖ　−ｔｖ　Ｃｌ２Ｑ４）上で同期させて移動
させる。この同期移動中に、探触子α＊ａ”ｈの一方か
ら送信し、他方で超音波エコーを受信し、以って所期の
探傷を行なう。この探傷時にポルシト孔間リガメント用
超音波深傷装置ｆｔ（探傷も移動されて所期の探傷が行
なわれており、また内面目視用テレビカメラ装＠（６）
により上蓋（２）の内面等が撮影されている。そして探
傷データや撮影画像は制御盤（７）の画像表示装置に表
示され、同時にデータ収録装置に記録されることになる
。

前記架−（１）は、それ自体遮蔽機能を持っているため
、胴部や底部は厚内構造物から成る検査設備の場合であ
るが、これらを薄因構造物から成る水槽式とし、内部に
遮蔽用水を張る方式も可能である。

内部走行用レー〜α→、および内聞目視用テレビカメラ
装置（６）の設置部に噴射式の除染装置を取り付ける（
併設する）ことにより、上蓋（２）の内面や内部構造物
（１０の外面に付着している放射性物質の除染にも利用
できる。この場合に除染装置として３次元ノズｌｖを備
えた高圧水ジェット装置が有効である。

発明の効果 上記構成の本発明によると次のような効果を期待できる
。

０　上蓋の鏡−フランジ間溶接部は、内外に設けた超音
波探傷装置を同期移動させながら、一方探触子によシ送
倍し、他方探触子により受信することにより探傷するこ
とができ、これによシ探触子走査範囲を大きく取る必要
がないので、近傍にノズル等の存在する複麗形状部の探
傷にも適用できる。

０　超音波エコーの透過距離が比較的短かいので、探傷
感度が高くなって検査の精度を向上できる。

０　上蓋溶接部の超音波探傷、ポルト孔間リガメントの
超音波探傷、および上蓋内面の目視検査を遠隔自動で且
つ並行作業で実施できるので作業効率全向上でき、併用
期間中検査の期間短縮をはかることができる。

０　上蓋を据付ける架構自体、主要放射線源である上蓋
内面や内部構造物に付着している放　　　゛耐性物質に
対するａ蔽機能を持っており、且つ探傷作業は遠隔自動
で行なわれるので、作業員の放射線被曝を低減（極減）
できる。

０　供用期間中検査は一定期間ごとに実施する−が、探
傷の結果、許容欠陥であっても、その後の供用期間中検
査で当該欠陥の成長を定量的に把握する必要があるので
、欠陥位置は精度良く記録しておく必要がある。本発明
では架構への上蓋の据付けの際には、ボルト孔と案内ピ
ンとの嵌合によって常に方向を決めることができ、且つ
正確に位置決めすることができるので、各検査時期で探
傷位置および探触子走査範囲を再現でき、欠陥の成長な
どを正確に把握することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す供用期間中検査作業時
の概念図、第２図は従来におけるだ接部の探傷必要範囲
の説明図である。 （１）・・・原子炉容器上蓋検査用架構、（２）・・・
上蓋、（２Ａ）・・・鏡、（２Ｂ）・・・フランジ、（
３）・・・外面超音波探傷装置、（４）・・・内面超音
波探傷装置、（５）・・・ポルト孔間リガメント用超音
波深傷装置、（６）・探傷内面目視用テレビカメラ装置
、（７）・・・制御盤、（８）・・・溶接部、（９）・
・・ボルト孔、α１）・・・案内ピン、□□□・・・外
部走行用レール、Ｑ４１・・・内部走行用レール、αＱ
Ｑη・・・探触子、（イ）Ｑ］）・・・モニター用テレ
ビカメラ、（ハ）・・・探触子、（１）・・・モニター
用テレビカメラ、弼・・・固定式カメラ、翰・・・３６
０度回転式カメラ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、原子炉容器から取外した上蓋を、上面開放で且つ有
   底筒状の原子炉容器上蓋検査用架構上に設置し、その際
   に上蓋に設けられている取付け用のボルト孔を架構上面
   に設けた案内ピンに嵌合し、この状態で制御盤からの制
   御により、上蓋の外面に対向する外面超音波探傷装置と
   内面に対向する内面超音波探傷装置とを周方向で同期移
   動させて探傷すると同時に、上蓋の外面に対向するボル
   ト孔間リガメント用超音波探傷装置を周方向で移動させ
   て探傷すると共に、架構内に設けた内面目視用テレビカ
   メラ装置により上蓋内面を撮影し、そして探傷データな
   らびに撮影画像を制御盤で表示し記録することを特徴と
   した原子炉容器上蓋の検査方法。