JPS623833Y2 - - Google Patents

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JPS623833Y2
JPS623833Y2 JP1979176287U JP17628779U JPS623833Y2 JP S623833 Y2 JPS623833 Y2 JP S623833Y2 JP 1979176287 U JP1979176287 U JP 1979176287U JP 17628779 U JP17628779 U JP 17628779U JP S623833 Y2 JPS623833 Y2 JP S623833Y2
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eardrum
vibration
vibrations
electromagnet
electromagnets
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JP1979176287U
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JPS5693797U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、鼓膜の振動を電気的信号として良
好にピツクアツプし得るようにした電気打楽器に
関するものである。
従来、楽器の鼓膜の中央に軟鉄製等の磁性金属
板を貼付けると共にその下方に近接して電磁石の
鉄心を対向配置することにより、前記鼓膜の打撃
振動を電気的信号として検出するようにした電気
打楽器が提案されている(特公昭48−7455号公
報)。しかしながら、このような電気打楽器にお
いては、金属板を鼓膜に固着することが非常に難
かしく、たとえ固着し得たとしても長期に亘つて
使用する場合には接着剤の劣化あるいは鼓膜のは
げしい振動等により剥離したり、あるいはまた接
着不良により密着していない部分があると、その
部分による雑音等が発生し、鼓膜の振動を長期間
に亘つて忠実に再生することができないという欠
点を有している。また、金属板を鼓膜の中心部に
設けているため、鼓膜の中心部を叩いたときには
出力が大きく、周辺を叩いたときは出力が小さく
なつて感度むらが生じるとともに鼓膜の基本振動
だけが主に検出されるため、音色が単調になると
いう欠点があつた。
すなわち、振動体が膜であると、そこに生じる
振動は広い範囲に分布し、しかも多くの分割振動
も発生するので、大変複雑な振動となるものであ
る。したがつて、膜振動を忠実にピツクアツプす
るためには広い範囲の振動を必要に応じてピツク
アツプすることがドラム等の膜鳴楽器では重要な
意味をもつが、上述した通り従来は膜中心部の振
動をピツクアツプしているだけで、膜全体の振動
を忠実にピツクアツプするものではなかつた。
また、楽器の胴に圧電材粉末と可撓性樹脂を複
合してシート状に形成した複合圧電膜をとりつ
け、これによつて鼓膜の振動をピツクアツプする
ようにした電気打楽器が同一出願人によつて提案
(実願昭54−9153号)されているが、このものは
鼓膜の振動による胴の振動が非常に少なく、感度
上問題があり、また感度を上げればダンピングが
悪くなるなど、楽器自体の基本特性に問題があつ
た。
この考案は上記の点に鑑みてなされたもので、
簡単な構成により長期間に亘つて安定したピツク
アツプが可能で、しかも種々の音量、音色が得ら
れるようにした電気打楽器を提供するものであ
り、その特徴とするところは鼓膜を磁性体材料で
形成し、複数個の電磁石を設置位置に移動自在に
かつ鼓膜に対向して配設し、これら鼓膜と電磁石
とで電磁式ピツクアツプ装置を構成し、これによ
つて前記鼓膜の振動をピツクアツプするようにし
たものである。
以下、この考案を図面に示す実施例により詳細
に説明する。
第1図はこの考案の一実施例を示す一部破断平
面図である。同図において、ドラムヘツドとして
の鼓膜1はSFRP(スチール フアイバ レイン
フオースド プラスチツク)等の可撓性を有する
磁性体材料(但しこの考案にあつては磁性材料が
表面に塗布されたものも広義の磁性体材料として
含む)によつて形成され、その周縁部が図示しな
いヘツド枠に固定されて胴3の開口部を覆い、従
来周知の支持緊張手段(図示せず)によつて一定
の音高が得られるように一様な張力で支持緊張さ
れている。
前記胴3の内部には前記鼓膜1とで電磁式ピツ
クアネプ装置を構成する複数個、例えば一対の電
磁石7A,7Bが配設されている。これらの電磁
石7A,7Bは一端面が前記鼓膜1の裏面略中央
部と対向するコア8と、このコア8の周面に巻回
されたコイル9とでそれぞれ構成され、外部操作
されるレバー11,12の内端に固定されてい
る。前記コイル9の両端は胴3の外部に導出され
て図示しない検波−増幅装置に接続されている、
したがつて、鼓膜1とコア8との間には一定の磁
界が発生し、この磁界は鼓膜1が静止していると
きは安定状態を保持するが、鼓膜1に衝撃が加え
られて一定の振動範囲で振動を始めると、この振
動に比例して変化し、この変化が電磁石7A,7
Bによつて電気的信号としてピツクアツプされ
る。
なお、図中13,14は胴3に形成された長
孔、15,16は前記レバー11,12を胴3の
軸線と直交する方向に回動自在に支持するピンで
ある。
第2図は鼓膜1の各振動モードを示す説明図で
ある。すなわち、a,bは鼓膜1の外周辺の支持
点であり、鼓膜1はこの支持点a,bを節として
振動する。(イ)に示す基本振動はこの支持点a,b
のほかに節はないが、(ロ)に示す第1倍音振動は直
径の3等分点を含む円がさらに節となり、(ハ)に示
す第2倍音振動は直径の5等分点を含む円2個が
さらに節となり、(ニ)に示す第3倍音振動は直径の
7等分点を含む円3個がさらに節となる。節と節
との間は振幅の大きい腹となる。このように鼓膜
1の膜振動は同心円状に発生する。したがつて、
第1図に示すように、電磁石7Aを鼓膜1の裏面
中央に設け、電磁石7Bを第2倍音振動の腹に対
応する部分に設ければ、高次倍音をも同時に検出
できるため、鼓膜1の振動をより忠実にピツクア
ツプすることができる。この場合、前記電磁石7
A,7Bの設置位置を外部操作可能なレバー1
1,12によつて自在に変えることができるた
め、所望の倍音振動を検出することが可能であ
り、音色、音色に変化をつけ易く、演奏者の個性
を盛り込むことができる利点を有している。
また鼓膜1自体が磁性体材料で形成され、電磁
石7A,7Bと共に電磁式ピツクアツプ装置を構
成しているので、従来のように磁性金属板を鼓膜
1に貼着ける必要がなく、構造が簡単である。ま
た、磁性金属板を必要としないので、長期使用に
際しても剥離の心配がなく安定した電気的信号の
ピツクアツプが可能である。
第3図は本考案の他の実施例を示す要部断面図
である。本実施例は外部操作可能なレバー17に
ねじ部18を設けて、このおねじ部18にナツト
19を螺合させ、このナツト19と電磁石7Aを
第1のリンク20にて連結し、かつ前記電磁石7
Aと前記レバー17の先端に回転自在に設けられ
た連結子21とを第2のリンク22で連結し、前
記レバー17の回転操作によりリンク20,22
を開閉し、もつて電磁石7Aを上下移動させるよ
うにしたものである。すなわち、レバー17を回
転させると、ナツト19が前記おねじ部18の回
転に伴い左もしくは右に移動するため、リンク2
0,22が開いたり閉じたりすることで電磁石7
Aを上下移動させる。この場合、電磁石7Aが上
昇し、鼓膜1と電磁石7Aとの間隔が小さくなる
と、出力は大きくなり感度が向上する。なお、レ
バー17は回転ばかりでなく、第1図に示したレ
バー11,12と同様、水平方向にも移動し得る
ように構成されるものであつてもよい。2はヘツ
ド枠、4は締枠である。
なお、この考案は上記実施例に何ら限定される
ものではなく、コンガ、ボンゴ等の鼓膜を有する
全ての打楽器に対して適用し得るものである。
以上説明したように、この考案に係る電気打楽
器は、鼓膜自体を磁性体材料もしくは磁性体を塗
布してなる膜を形成し、その下方にコアとコイル
から成る複数の電磁石を設置位置に移動自在に配
置したので、従来のように磁性金属板を貼着する
必要がなく、したがつて長期間に亘つて安定した
電気的信号の検出が可能である。また、広い範囲
の鼓膜の振動を忠実にピツクアツプでき、しかも
電磁石の位置を変えれば、音量、音色に変化をつ
けることができ、その実用的効果は非常に大であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る電気打楽器の一実施例
を示す一部破断平面図、第2図は鼓膜の振動モー
ドを示す図、第3図はこの考案の他の実施例を示
す要部の断面図である。 1……鼓膜、3……胴、7A,7B……電磁
石、8……コア、9……コイル、10,11,1
2,17……レバー。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 打楽器の胴に張設された鼓膜の振動を電気的信
    号として取り出す電気打楽器におて、 前記鼓膜を磁性体材料で形成し、前記胴にコイ
    ルとコアからなる複数個の電磁石を設置位置に移
    動自在にかつ鼓膜と対向する如く配設し、これら
    鼓膜と電磁石とで電磁式ピツクアツプ装置を構成
    したことを特徴とする電気打楽器。
JP1979176287U 1979-12-21 1979-12-21 Expired JPS623833Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1979176287U JPS623833Y2 (ja) 1979-12-21 1979-12-21

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JP1979176287U JPS623833Y2 (ja) 1979-12-21 1979-12-21

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Publication Number Publication Date
JPS5693797U JPS5693797U (ja) 1981-07-25
JPS623833Y2 true JPS623833Y2 (ja) 1987-01-28

Family

ID=29686926

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JP1979176287U Expired JPS623833Y2 (ja) 1979-12-21 1979-12-21

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002021503A1 (fr) * 2000-09-07 2002-03-14 Shingo Tomoda Ensemble de batteries electroniques analogiques, piece pour ensemble de batteries electroniques analogiques, et unite a pedales

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JPS5423248A (en) * 1977-07-22 1979-02-21 Tokyo Sanyo Electric Co Ltd Thermal insulation plate incorporating coupling device and its manufacturing method

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JPS5693797U (ja) 1981-07-25

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