JPS6237066Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は合成樹脂製の前面カバーを具えた空気
調和機の構造に関し、とくに輸送中等において高
温雰囲気中に長期間おかれた場合に前面カバーが
変形を生じない様にするための構造を提供するも
のである。

従来の空気調和機においては、第４図の如く本
体外胴１１の室内側前面に前面カバー１２を装設
し、同前面カバー１２の開口部に前扉１３を着脱
自在に装設しており、この前面カバー１２は合成
樹脂の成形品が用いられ、しかも開口部の枠部全
体に前面カバー１２が載つた形で装着されるの
で、例えば熱帯地域への輸送時等において高温雰
囲気中に長期にわたりおかれると前面カバー１２
の枠部の弱い所、すなわち中央部が点線で示すよ
うにわん曲し、いわゆるクリープ変形が生ずる等
の欠点を有していた。

本考案は上記従来型の欠点を除去するもので、
以下図に示す一実施例について本考案を説明する
と、１は空気調和機の前面カバーで、同前面カバ
ー１の吸込側および吹出側に夫々開口２，３を形
成し、同開口２の開口縁には前扉４を着脱自在に
装着するため、段凹部による額縁状の受け部５を
形成し、この受け部５の縦桟６，７の近傍の底辺
上には第２図の如く前扉４を載置するため所要高
さｈ，たとえば0.5乃至１程度で所要巾の受け座
８を突設する。

以上の様な構成により前面カバー１の開口２に
前扉４を装設すると、保持用スプリングの押圧
力、および扉の自重等による荷重は受け部５の底
辺の全面に加わることなく上記受け座８の部分に
集中的に加えられる。この受け座８の位置する開
口２の隅部は縦桟６，７があるので、機械的強度
が大きく、上記前扉４の装着による荷重を受け止
めることができ、さらに熱帯地域に輸送する際の
如く、高温の雰囲気に長時間おかれた場合でも、
前面カバー１の弱い中央部には荷重が加えられる
ことなく、クリープによる変形を生ずることはな
い。しかも、これ等は上記の様な極めて簡単な構
成にして安価に実施できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す空気調和機の
前面カバーの正面図、第２図は同じく前面カバー
の要部斜視図、第３図は同前面カバーの要部断面
図、第４図は従来型の空気調和機の斜視図であ
る。 同図中、１は前面カバー、２・３は開口、４は
前扉、５は受け部、６・７は縦桟、８は受け座で
ある。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体外胴の前面に前面カバーを装着し、同前面
   カバーに着脱自在に前扉を装設してなる空気調和
   機において、上記前面カバーには前扉の受け部を
   形成するとともに、同受け部の縦桟の近傍に前扉
   を載置する受け座を突設してなることを特徴とす
   る空気調和機。