JPS6236167B2 - - Google Patents

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JPS6236167B2
JPS6236167B2 JP3917979A JP3917979A JPS6236167B2 JP S6236167 B2 JPS6236167 B2 JP S6236167B2 JP 3917979 A JP3917979 A JP 3917979A JP 3917979 A JP3917979 A JP 3917979A JP S6236167 B2 JPS6236167 B2 JP S6236167B2
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JP
Japan
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rotating shaft
shaft body
amount
signal
unbalance
Prior art date
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Application number
JP3917979A
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English (en)
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JPS55131416A (en
Inventor
Atsushi Shoji
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Akashi Seisakusho KK
Original Assignee
Akashi Seisakusho KK
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Publication date
Application filed by Akashi Seisakusho KK filed Critical Akashi Seisakusho KK
Priority to JP3917979A priority Critical patent/JPS55131416A/ja
Publication of JPS55131416A publication Critical patent/JPS55131416A/ja
Publication of JPS6236167B2 publication Critical patent/JPS6236167B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、回転軸体の中心線を求めるためのマ
スセンタリング方法およびその装置に関し、特に
自動車用クランク軸の中心線を求めるのに用いて
好適のマスセンタリング方法およびその装置に関
する。
従来の自動車用クランク軸におけるセンタリン
グ手段としては、まずクランク軸の両端ジヤーナ
ルを適宜の治具で固定し、ついでこのジヤーナル
端面における該治具の中心線位置に対応する部分
をクランク軸の中心線としてセンタリング穿孔を
施すことが行なわれている。
ところで、一般には、このようにクランク軸に
センタリング穿孔を施したのちに、クランク軸の
ジヤーナルやクランクピン等を切削加工すること
が行なわれるので、加工前のジヤーナルを押さえ
ている治具の中心線からクランク軸の中心線を求
めるような従来のセンタリング手段では、予じめ
求めておいた中心線が、加工後に大幅にずれてし
まうので、このずれた中心線を上記の予じめ求め
ておいた中心線に再び合わせるために、多量の修
正用重錘を必要とする問題点がある。
本発明は、このような問題点を解決しようとす
るもので、加工前に予じめ求めた回転軸体の中心
線が、加工後においてもあまりずれないようにし
て、修正用重錘の使用量を少なくできるようにし
た回転軸体のマスセンタリング方法およびその装
置を提供することを目的とする。
このため、本発明の回転軸体のマスセンタリン
グ方法は、回転軸体にマスセンタリングを施すに
際し、まず上記回転軸体の軸方向に沿う微少厚さ
をもつた各薄片について上記回転軸体のジヤーナ
ルを押えている保持部材の中心線から該薄片の外
周までの距離を計測することにより上記各薄片の
形状を測定し、ついで上記各薄片の形状から得ら
れる重心位置に基づいて上記各薄片についての不
つりあい量を算出してから、上記不つりあい量を
上記回転軸体の両端における不つりあい量に換算
したのち、上記両端における不つりあい量に基づ
き上記回転軸体の偏心量を算出し、上記回転軸体
の両端における端部偏心量が零になるように上記
保持部材による上記ジヤーナルの保持位置を調整
して上記回転軸体の中心線を求めることを特徴と
している。
また、本発明の回転軸体のマスセンタリング装
置は、回転軸体の両端ジヤーナルを保持しうる一
対の保持部材と、上記回転軸体を上下方向に移動
調整すべく上記保持部材に取付けられた回転軸体
上下移動部材と、上記回転軸体を左右方向に移動
調整すべく上記保持部材に取付けられた回転軸体
左右移動部材と、上記保持部材を介して上記回転
軸体を回転させる回転駆動機構とをそなえると共
に、上記保持部材の案内孔を通じ上記回転軸体の
端面にマスセンタリング穿孔を施すためのドリル
をそなえ、上記回転軸体の回転角度位置を検出す
る回転角度位置検出器と、上記回転軸体に沿い平
行移動しながら該回転軸体の軸方向に沿う微少厚
さをもつた各薄片について上記保持部材の中心線
から該薄片の外周までの距離を計測するレーザー
式測長器と、該測長器と同期して上記回転軸体に
沿い平行に移動しながら上記測長器の移動量を計
測する移動量検出器とが設けられると共に、上記
回転角度位置検出器からの検出信号により制御さ
れながら上記測長器からの信号を互いに直交する
2つの分力信号に分ける信号分力器と、上記移動
量検出器からの検出信号により制御されながら上
記信号分力器からの2つの分力信号にそれぞれ基
づき上記各薄片についての不つりあい量を算出す
る薄片不つりあい量算出器と、上記移動量検出器
からの検出信号により制御されながら上記薄片不
つりあい量算出器からの不つりあい量信号を上記
回転軸体の両端における不つりあい量信号に換算
する換算器と、該換算器からの両端不つりあい量
信号に基づき上記回転軸体両端における上下およ
び左右方向の不つりあいによる偏心量を算出し上
記回転軸体の両端における2つの上下方向調整用
端部偏心量信号と2つの左右方向調整用端部偏心
量信号とを出力しうる端部偏心量変換器とが設け
られて、上記上下方向調整用端部偏心量信号が上
記の各回転軸体上下移動部材に入力せしめられる
と共に、上記左右方向調整用端部偏心量信号が上
記の各回転軸体左右移動部材に入力せしめられる
べく結線されたことを特徴としている。
以下、図面により本発明の一実施例としての回
転軸体のマスセンタリング装置について説明する
と、第1図はその全体の概略斜視図とその電気回
路図とを示す説明図、第2,3図はいずれもその
作用を説明するための模式図である。
第1図に示すごとく、回転軸体としての自動車
用クランク軸1の両端ジヤーナル1a,1bを保
持しうる保持部材としてのチヤツク円盤2,3が
一対設けられている。
さらに、各チヤツク円盤2,3は、その軸4,
5を介し軸受6,7で回転自在に支承されてい
る。
また、各チヤツク円盤2,3のチヤツク部に
は、一対の回転軸体上下移動部材8,8および
9,9が配設されており、更に各チヤツク部にお
ける回転軸体上下移動部材8,8および9,9か
ら、それぞれ90度離隔した位置には、一対の回転
軸体左右移動部材10,10および11,11が
配設されていて、これによりクランク軸1を上下
方向およびこれと90度ずれた左右方向にそれぞれ
移動調整することができる。
なお、これらの対をなす移動部材8〜11の一
方は、油圧力や電動力で作動する能動的なもの
で、その他方はばね力で作動する受動的なもので
あり、したがつて一方の移動部材を作動させる
と、他方の移動部材にばね力が蓄えられながらク
ランク軸1の端部が上から下または左から右へ移
動してその調整がなされるが、上記一方の移動部
材を不作動状態にしてフリーの状態にすると、他
方の移動部材のばね力が作用して、クランク軸1
の端部が下から上又は右から左へ移動してその調
整がなされるようになつている。
さらに、チヤツク円盤3の軸5には、回転駆動
機構RDが連結されている。すなわち、この軸5
にはプーリ12、Vベルト13およびプーリ14
を介して電動機15が連結されており、この電動
機15を作動させると、軸5が回わり、これによ
りチヤツク円盤3およびクランク軸1更にはチヤ
ツク円盤2およびその軸4が一体に回転する。
また、チヤツク円盤2,3の各軸4,5には、
案内孔4aが形成されており、各案内孔の一方の
開口は軸受6,7側に形成され、他方の開口はチ
ヤツク円盤2,3にクランク軸1を取付けた場合
にクランク軸1の端面に当接するように形成され
ている。
さらに、各軸受6,7付近には、ドリル16,
17が設けられており、各ドリル16,17の刃
16a,17aを案内孔へ挿入してゆくことによ
りクランク軸1の端面にマスセンタリングのため
の穿孔を施すことができるようになつている。
また、チヤツク円盤3の軸5には、プーリおよ
びベルトを介してクランク軸1の回転角度位置を
検出する回転角度位置検出器18が連結されてお
り、この回転角度位置検出器18は軸5が回転す
ると、回転角度に応じた信号S18例えば正弦波信
号やパルス信号を発生するようになつている。
ところで、チヤツク円盤2,3に保持されたク
ランク軸1の軸方向と平行に、ベツド19が固定
されており、このベツド19の長手方向に沿い配
設された案内レール19aには、移動台20が摺
動可能に取付けられている。
この移動台20には、案内レール19aと平行
に配設されたラツク21に噛合して移動台20を
移動させうるピニオン付き電動機22が搭載され
ると共に、レーザー式測長器23およびこの測長
器23の移動量を計測する移動量検出器24が搭
載されている。なお、電動機22としてはパルス
モータが用いられる。
したがつて、測長器23や移動量検出器24等
を搭載した移動台20は、クランク軸1の軸方向
に沿い平行に移動することができ、その結果クラ
ンク軸1の軸方向に沿う微少厚さをもつた各薄片
についてチヤツク円盤2,3の中心線から各薄片
の外周までの距離rを計測することができる。
この距離rの計測原理を第2図を用いて説明す
る。
レーザー式測長器23の先端からチヤツク円盤
2,3の中心線までの距離をL0とし、同先端か
ら各薄片1iの外周までの距離をLとすると、距
離L0は既知であり、距離Lは測長器23により
計測することができるので、距離L0から計測距
離Lを引けば距離rを計測することができるもの
である。したがつて、測長器23からは(L0
L)なる信号S23を出力しうるようにしておけ
ば、この測長器23から距離rが計測されて出力
されることになる。
ところで、第1図に示すごとく、測長器23か
らの信号S23は信号分力器25へ入力されるよう
になつている。
この信号分力器25は、互いに並列に接続され
た144個のスイツチからなるスイツチ群25aを
そなえており、上記各スイツチには、0゜から5
゜おきに355゜までの合計72個の値に対応するサ
インおよびコサインの値をそれぞれ持つ定数掛算
器が接続されている。
また、スイツチ群25aの開閉制御は、回転角
度位置検出器18からの検出信号S18により行な
われる。すなわちクランク軸1が基準角度位置に
あるときは、SIN0゜およびCOS0゜の各重みを有
する定数掛算器に接続されているスイツチがオン
の状態となり、クランク軸1が上記基準角度位置
から5゜ずつ回転してゆくにつれてSIN5゜およ
びCOS5゜、SIN10゜およびCOS10゜…の各重み
を有する定数掛算器にそれぞれ接続されているス
イツチが順次オンの状態となつてゆくように構成
されている。このようにしてクランク軸1が1回
転すると、再びSIN0゜およびCOS0゜の各重みを
有する定数掛算器に接続されたスイツチがオンの
状態になり、更にクランク軸1が回転してゆく
と、以下に続くスイツチが順次にオンの状態にな
つてゆく。
したがつて、スイツチ群25aを構成するサイ
ン項に関係のある72個のスイツチ群と、コサイン
項に関係のある72個のスイツチ群とは、クランク
軸1の回転角度に同期して各スイツチ群内で各ス
イツチがサイクリツクに開閉する。
これにより、測長器23からの信号S23は、こ
の信号分力器25で、回転角度位置検出器18か
らの検出信号S18に制御されながら、クランク軸
1の回転角度位置に応じた互いに直交する2つの
分力信号SS,SCに分けられる。
そして、これらの2つの分力信号SS,SCはそ
れぞれ薄片不つりあい量算出器26へ入力され
る。
この薄片不つりあい量算出器26は、計測すべ
き薄片1iの数i(i=1〜n;整数)の2倍の
数のスイツチが互いに並列に接続されたスイツチ
群26aをそなえており、各スイツチには、入力
されてくる信号の総和を出力しうる一種の積分器
としての信号総和器26bと、この信号総和器2
6bからの信号に薄片1iの厚さ、クランク軸1
の比重および薄片1iの重心位置情報を有する数
を掛けあわせた信号を出力しうる掛算器26cと
が直列に接続されている。
また、スイツチ群26aの開閉制御は、移動量
検出器24からの検出信号S24により行なわれ
る。すなわちクランク軸1の両端間の長さをl、
クランク軸一端から計測すべき、第1番目の薄片
11までの距離をa1、同じく計測すべき第i番目の
薄片1iまでの距離をai、同じく計測すべき最後
の薄片1oまでの距離をaoとすると、移動量検出
器24は、a1、…、ai、…、aoという離散的な
値を読み取つて、スイツチ群26aへその信号
S24を伝送する。
ここで、スイツチ群26aの各スイツチに第1
図の上から順に1、…、n、n+1、…、2nと
いう順位を付すると、移動量検出器24が距離a1
を計測した場合は、第1番目と第(n+1)番目
のスイツチがオンの状態になり、距離a2、…、a
i、…、aoを順次計測してゆくにつれて、第2番
目と第(n+2)番目のスイツチ、…、第i番目
と第(n+i)番目のスイツチ、…、第n番目と
第2n番目のスイツチが順次オンの状態になつて
ゆく。
なお、移動量検出器24の検出信号S24は、電
動機22へも伝えられ、この信号により電動機2
2の停止する時期も制御される。
したがつて、第1図に示すごとく、レーザー式
測長器23が第i番目の薄片1iについての距離
rを計測している状態では、スイツチ群26aの
第i番目と第(n+i)番目のスイツチが閉じて
おり、この状態でSIN0゜からSIN355゜までの重
みを有する合計72個の信号SSが、第i番目のス
イツチへ順次入力されると共に、COS0゜から
COS355゜までの重みを有する合計72個の信号S
Cが、第(n+i)番目のスイツチへ順次入力さ
れる。
その後は、各スイツチに接続された信号総和器
26bで上記の各信号の総和がとられてから、掛
算器26cで所要の値を掛けられて薄片1iにつ
いての不つりあい量が算出されるようになつてい
る。
これにより、薄片不つりあい量算出器26は、
移動量検出器24からの検出信号S24により制御
されながら、信号分力器25からの2つの分力信
号SS,SCに基づき、距離aiのところにある薄
片1iについての不つりあい量を算出することが
できる。
次に、これらの不つりあい量情報を有する信号
Si,UCi(i=1〜n)は、換算器27へ入力
されて、第3図に示すようなクランク軸1の両端
1a,1bにおける不つりあい量信号USL,US
,UCL,UCRに換算される。ここで信号USL
0゜方向(前述の上下方向を0゜方向とする。)
のクランク軸端部1aにおける換算された不つり
あい量信号、信号USRは0゜方向のクランク軸端
部1bにおける換算された不つりあい量信号、信
号UCLは90゜方向(前述の左右方向を90゜方向と
する。)のクランク軸端部1aにおける換算され
た不つりあい量信号および信号UCRは90゜方向の
クランク軸端部1bにおける換算された不つりあ
い量信号である。
この変換器27は、第1図に示すごとく4n個
の定数掛算器が並列に接続された掛算器群27a
をそなえており、この掛算器群27aは、ai
lおよび(l−ai)/l(i=1〜n)の重み
をそれぞれ有する定数掛算器対がn組集まつて構
成された第1掛算器群と、この第1掛算器群と全
く構成を有する第2掛算器群とで構成されてい
る。
そして、この第1掛算器群へは、前記薄片不つ
りあい量算出器26からの信号USiが、第2掛算
器群へは、信号UCiがそれぞれ入力されている。
すなわち、第1番目の信号USlおよびUC1は、そ
れぞれ第1および第2掛算器群中のa1/lと(l
−a1)/lの重みを有する定数掛算器対へ入力さ
れて、信号a/lUS1および(l−a)/lUS1
びにa/lUC1 および(l−a)/lUC1が出力され、第i番目の信
号USi およびUCiは、それぞれa/lUSiおよび(l−a
)/lUSi 並びにa/lUCiおよび(l−a)/lUCiとして
出力されるよ うになつている。
さらに、第1および第2の換算器群の中のa
i/lの重みを有する各掛算器は、それぞれその
出力側を第1および第2の信号総和器27b,2
7cの入力側に選択的に接続されると共に、(l
−ai)/lの重みを有する掛算器は、それぞれ
の出力側を第3および第4の信号総和器27d,
27eの入力側に選択的に接続されている。
したがつて、各信号総和器27b〜27eから
は、クランク軸両端における不つりあい量信号U
SL,USR,UCL,UCRが出力される。
なぜなら、距離aiの位置にある薄片1iについ
ての不つりあい量をUSi,UCiとすれば、クラン
ク軸両端の不つりあい量USL,USR,UCL,UCR
はそれぞれ次式であらわされるからである。
したがつて、この換算器27において、(1)〜(4)
式の演算が施されていることになる。
また、移動量検出器24からの検出信号S24
掛算器群27aに制御信号として入力されてお
り、この検出信号S24を受けると、測長器23が
距離aiにある薄片1iを計測しているときは、こ
の掛算器群27a内のai/lおよび(l−a
i)/lの重みを有する定数掛算器対が2組作動
するように構成されている。
これによりこの換算器27は、移動量検出器2
4からの検出信号S24により制御されながら薄片
不つりあい量算出器26からの不つりあい信号U
Si,UCiをクランク軸1の両端1a,1bにおけ
る不つりあい量信号USL,USR,UCL,UCRに換
算することができる。
そして、これらの換算された信号USL,USR
CL,UCRは、端部偏心量変換器28の4つの入
力端子へ入力される。
この端部偏心量変換器28は上下方向調整用の
端部偏心量変換器29と、左右方向調整用の端部
偏心量変換器30とで構成されており、変換器2
9には信号USL,USRが、変換器30には信号U
CL,UCRがそれぞれ入力されている。
ここで、両変換器29,30は同一構造を有し
ているため、上下方向調整用端部偏心量変換器2
9についてのみ説明する。
まず、信号USL,USRが入力されると、(USL
+USR)/Mなる演算が施されて上下方向の静的
不つりあいによる偏重心eSが求められると共
に、(USL−USR)/Ixなる演算が施されて上下
方向のモーメント不つりあいによる偏心量ΦS
求められ、つぎにこの偏重心eSと偏心量ΦSとに
基づいてeS+ΦS・h、eS−ΦS・hなる演算が
施されてクランク軸1の両端1a,1bにおける
2つの上下方向調整用端部偏心量信号ε+S,ε-S
が出力されるようになつている。
なお、符号Mはクランク軸1の質量、Ixはク
ランク軸1の軸方向に対する慣性モーメント、h
はクランク軸1の重心位置からクランク軸端まで
の水平距離をそれぞれ示している。
同様にして、左右方向調整用端部偏心量変換器
30からはeC+ΦC・h、eC−ΦC・hなる値を
有する2つの左右方向調整用端部偏心量信号ε+
,ε-Cが出力されるようになつている。
ここで、eC=(UCL+UCR)/M、ΦC=(UCL
−UCR)/Ixである。
そして、この変換器29の出力端は回転軸体上
下移動部材8,9に接続されると共に、変換器3
0の出力端は回転軸体左右移動部材10,11に
接続されている。
したがつて、信号ε+S,ε-Sは回転軸体上下移
動部材8,9へ入力され、信号ε+C,ε-Cは回転
軸体左右移動部材10,11へ入力されて、各信
号ε+S,ε-S,ε+C,ε-Cが零になるようにクラ
ンク軸1の上下および左右方向の微調整が行なわ
れるようになつている。
本発明の回転軸体のマスセンタリング装置は、
上述のごとく構成されているので、クランク軸1
にドリル16,17でマスセンタリング穿孔を施
すには、まずクランク軸1の両端をチヤツク円盤
2,3で保持してから、電動機15を作動させて
クランク軸1を回転させる。このときクランク軸
1の回転角度位置は回転角度位置検出器18にて
検出されている。
ついで、移動台20を案内レール19aに沿い
移動させる。そのときの移動台20の移動制御
は、移動量検出器24にて行なわれる。
すなわち、移動量検出器24が距離a1、a2
…、ai、…、aoを検出するたびに移動台20は
停止し、各距離aiでのクランク軸1の軸方向に
沿う微少厚さをもつた各薄片1iについて、チヤ
ツク円盤の中心線から薄片1iの外周までの距離
rをレーザー式測長器23で計測する。
そして、この距離rはクランク軸1が1回転す
る関連続的に計測され、これにより各薄片1i
形状を測定することができる。
なお、この距離rを計測されるべき薄片1i
は、クランク軸1の切削加工されない部分即ちバ
ランスウエイトやクランクアームについてのもの
である。
さらに、測長器23で得られた距離r情報を有
する信号S23は、信号分力器25へ入力され、こ
こでrSIN0゜、rSIN5゜、・・、rSIN355゜なる情
報を有する信号SSと、rCOS0゜、rCOS5
゜、・・、rCOS355゜なる情報を有する信号SC
とに分けられてから、各信号SS,SCは薄片不つ
りあい量算出器26へ入力される。
この薄片不つりあい量算出器26では、各薄片
iの形状から得られる重心位置に基づいて各薄
片1iについての不つりあい量信号USi,UCiを出
力し、各信号USi,UCiは、換算器27へ入力さ
れて、ここでクランク軸1の両端1a,1bにお
ける不つりあい量信号USL,USR,UCL,UCR
換算される。
そして、各信号USL,USR,UCL,UCRは、端
部偏心量変換器28へ入力されて、この端部偏心
量変換器28にて、クランク軸両端1a,1bに
おける上下および左右方向の静的不つりあいによ
る偏重心eS,eCとモーメント不つりあいによる
偏心量ΦS,ΦCとに変換され、更にこれらの偏重
心eS,eCと偏心量ΦS,ΦCとに基づいてクラン
ク軸両端1a,1bにおける2つの上下方向調整
用端部偏心量信号ε+S,ε-Sと2つの左右方向調
整用端部偏心量信号ε+C,ε-Cとに変換されて各
信号ε+S,ε-S,ε+C,ε-Cが出力される。
このようにして出力された一方の信号ε+S,ε
-Sは回転軸体上下移動部材8,9へ入力されると
共に、他方の信号ε+C,ε-Cは回転軸体左右移動
部材10,11へ入力されて、各移動部材8〜1
1は各信号ε+S,ε-S,ε+C,ε-Cが零になるよ
うにチヤツク円盤2,3によるジヤーナル1a,
1bの保持位置を調整する。
このように調整した後は、数回前述と同じ操作
を繰返して再度零調整を行ない、その後ドリル1
6,17にて、クランク軸1の端面にマスセンタ
リング穿孔を施して、クランク軸1の中心線を求
めることが行なわれる。
その後は、ジヤーナルやクランクピン等を切削
加工することが行なわれるが、この切削加工によ
る中心線のずれは、従来の手段に比べるとはるか
に少なく、したがつて修正用の重錘は非常に少な
くてすむ。
なお、上述の信号処理は、その大部分をコンピ
ユータで処理される。
また、前述の実施例のごとく、回転角度位置を
5゜おきに設定する代わりにマスセンタリングの
精度をどの位にするかによつて適宜の角度おきに
設定することができる。
さらに、前述の実施例のごとく、移動量検出器
24と測長器23とが共に移動台20上に搭載さ
れるように構成するほか、互いに同期運転する別
個の移動台にそれぞれ搭載されてもよい。
以上詳述したように、本発明のマスセンタリン
グ方法およびその装置によれば、回転軸体の切削
加工されない部分に基づいて、マスセンタリング
が施されるので、その後に回転軸体を切削加工し
ても、回転軸体の中心線はほとんどずれず、これ
により多くの修正用の重錘を必要としないですむ
利点がある。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施例としての回転軸体のマス
センタリング装置を示すもので、第1図はその全
体の概略斜視図とその電気回路図とを示す説明
図、第2,3図はいずれもその作用を説明するた
めの模式図である。 1…回転軸体としての自動車用クランク軸、1
a,1b…クランク軸両端、2,3…保持部材と
してのチヤツク円盤、4,5…軸、4a…案内
孔、6,7…軸受、8,9…回転軸体上下移動部
材、10,11…回転軸体左右移動部材、12…
プーリ、13…Vベルト、14…プーリ、15…
電動機、16,17…ドリル、16a,17a…
ドリル刃、18…回転角度位置検出器、19…ベ
ツド、19a…案内レール、20…移動台、21
…ラツク、22…電動機、23…レーザー式測長
器、24…移動量検出器、25…信号分力器、2
5a…スイツチ群、26…薄片不つりあい量算出
器、26a…スイツチ群、26b…信号総和器、
26c…掛算器、27…換算器、27a…掛算器
群、27b,27c,27d,27e…信号総和
器、28…端部偏心量変換器、29…上下方向調
整用の端部偏心量変換器、30…左右方向調整用
の端部偏心量変換器、RD…回転駆動機構。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 回転軸体にマスセンタリングを施すに際し、
    まず上記回転軸体の軸方向に沿う微少厚さをもつ
    た各薄片について上記回転軸体のジヤーナルを押
    えている保持部材の中心線から該薄片の外周まで
    の距離を計測することにより上記各薄片の形状を
    測定し、ついで上記各薄片の形状から得られる重
    心位置に基づいて上記各薄片についての不つりあ
    い量を算出してから、上記不つりあい量を上記回
    転軸体の両端における不つりあい量に換算したの
    ち、上記両端における不つりあい量に基づき上記
    回転軸体の偏心量を算出し、上記回転軸体の両端
    における端部偏心量が零になるように上記保持部
    材による上記ジヤーナルの保持位置を調整して上
    記回転軸体の中心線を求めることを特徴とする、
    回転軸体のマスセンタリング方法。 2 回転軸体の両端ジヤーナルを保持しうる一対
    の保持部材と、上記回転軸体を上下方向に移動調
    整すべく上記保持部材に取付けられた回転軸体上
    下移動部材と、上記回転軸体を左右方向に移動調
    整すべく上記保持部材に取付けられた回転軸体左
    右移動部材と、上記保持部材を介して上記回転軸
    体を回転させる回転駆動機構とをそなえると共
    に、上記保持部材の案内孔を通じ上記回転軸体の
    端面にマスセンタリング穿孔を施すためのドリル
    をそなえ、上記回転軸体の回転角度位置を検出す
    る回転角度位置検出器と、上記回転軸体に沿い平
    行移動しながら該回転軸体の軸方向に沿う微少厚
    さをもつた各薄片について上記保持部材の中心線
    から該薄片の外周までの距離を計測するレーザー
    式測長器と、該測長器と同期して上記回転軸体に
    沿い平行に移動しながら上記測長器の移動量を計
    測する移動量検出器とが設けられると共に、上記
    回転角度位置検出器からの検出信号により制御さ
    れながら上記測長器からの信号を互いに直交する
    2つの分力信号に分ける信号分力器と、上記移動
    量検出器からの検出信号により制御されながら上
    記信号分力器からの2つの分力信号にそれぞれ基
    づき上記各薄片についての不つりあい量を算出す
    る薄片不つりあい量算出器と、上記移動量検出器
    からの検出信号により制御されながら上記薄片不
    つりあい量算出器からの不つりあい量信号を上記
    回転軸体の両端における不つりあい量信号に換算
    する換算器と、該換算器からの両端不つりあい量
    信号に基づき上記回転軸体両端における上下およ
    び左右方向の不つりあいによる偏心量を算出し上
    記回転軸体の両端における2つの上下方向調整用
    端部偏心量信号と2つの左右方向調整用端部偏心
    量信号とを出力しうる端部偏心量変換器とが設け
    られて、上記上下方向調整用端部偏心量信号が上
    記の各回転軸体上下移動部材に入力せしめられる
    と共に、上記左右方向調整用端部偏心量信号が上
    記の各回転軸体左右移動部材に入力せしめられる
    べく結線されたことを特徴とする、回転軸体のマ
    スセンタリング装置。
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