JPH10123001A - 不釣合い計測方法および装置 - Google Patents

不釣合い計測方法および装置

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JPH10123001A
JPH10123001A JP29340496A JP29340496A JPH10123001A JP H10123001 A JPH10123001 A JP H10123001A JP 29340496 A JP29340496 A JP 29340496A JP 29340496 A JP29340496 A JP 29340496A JP H10123001 A JPH10123001 A JP H10123001A
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JP
Japan
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unbalance
rotating body
rotation axis
rotator
amount
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JP29340496A
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English (en)
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Masahiro Nishida
政弘 西田
Yoshiharu Maeno
吉春 前野
Hiroshi Kanamori
宏 金森
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Akashi Corp
Original Assignee
Akashi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1および第2の回転体が共通軸線上で相互
に組込まれた複合回転体についての不釣合い計測によっ
て、各回転体の不釣合いの方角および不釣合い量を個別
に正確に検出することができるようにする。 【解決手段】 第1の回転体と第2の回転体とが共通軸
線上で組合わされた複合回転体の不釣合いを計測する不
釣合い計測装置は、角度センサー14と、振動ピックア
ップ19と、上記複合回転体の最大不釣合いの方角およ
びその方角における不釣合い量を演算するベクトル合成
演算装置23と、第1回目の計測によって得られた第1
の不釣合いベクトルと上記各回転体間の相対位相角を1
80゜ずらせた後の第2回目の計測によって得られた第
2の不釣合いベクトルとのベクトル和およびベクトル差
に基づいて、上記各回転体の最大不釣合いの方角とその
方角における不釣合い量を演算する回転体別不釣合いベ
クトル演算装置45とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、共通の回転軸線周
りに相互に相対回転が可能に組合わされた第1の回転体
および第2の回転体を有する複合回転体の不釣合いを計
測して各回転体の不釣合いの方角および不釣合い量を検
出する不釣合い計測方法およびそのような不釣合い計測
を行なうための装置、さらには不釣合い計測に基づき不
釣合いを修正することができる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば第1の部品と第2の部品と
が互いに組合わされた状態で、同第1の部品と第2の部
品との間に相対的に位相の変化が生じるような場合、第
1の部品と第2の部品とについてそれぞれ回転軸に対し
て不釣合いを修正してから、第1の部品と第2の部品と
を互いに組みつける、という方法が取られていた。しか
しながら、例えば自動車部品として差動装置における差
動制限や四輪駆動車の動力伝達を目的として使用されて
いるビスカスカップリングのように、第1の部品と第2
の部品とを相互に組込んでから不釣合い計測を行なわな
いと正確に不釣合いを計測することができない場合があ
る。
【0003】図4には、上記のビスカスカップリングの
1例が示されている。図4において、ハブ1の外周面上
には、Xリング3を介して相対回転可能にハウジング2
が装着されており、ハブ1とハウジング2との間に形成
された環状の密閉室内にはハブ1と共に回転するインナ
プレート4と、ハウジング2と共に回転するアウタプレ
ート5とスペーサリング6と粘性流体としてのシリコン
オイル7とが内装されており、粘性流体であるシリコン
オイル7の剪断抵抗を利用してトルクを伝達するように
なっている。このような構造を持つビスカスカップリン
グは、共通の回転軸線周りに相互に相対回転が可能に組
合わされた第1の回転体としてのハブ1および第2の回
転体としてのハウジング2を有し、上記第1の回転体と
上記第2の回転体との間に作用する伝達トルクが設定値
以下である間は上記第1の回転体および上記第2の回転
体が一体的に回転し、上記伝達トルクが設定値を超える
と上記第1の回転体と上記第2の回転体との間に上記相
対回転が生じる複合回転体を構成している。このような
複合回転体においては、上述のように、第1の部品であ
る第1の回転体と第2の部品である第2の回転体とを相
互に組込んでから不釣合い計測を行なわないと正確に不
釣合いを計測することができない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、第1の回
転体と第2の回転体とを相互に組込んでから不釣合い計
測を行なわないと正確に不釣合いを計測することができ
ない場合に、従来は、第1の回転体および第2の回転体
の不釣合いを個別に正確に計測するための適当な方法あ
るいは装置がなかった。そこで、本発明は、第1の回転
体と第2の回転体とを相互に組込んでから不釣合い計測
を行なわないと正確に不釣合いを計測することができな
いような複合回転体であっても、第1の回転体および第
2の回転体の不釣合いの方角および不釣合い量を個別に
正確に検出することができる不釣合い計測方法およびそ
のような不釣合い計測を行なうための装置、さらには不
釣合い計測に基づき高精度で不釣合いを修正することが
できる装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明の不釣合い計測方法は、共通の回転軸線周り
に相互に相対回転が可能に組合わされた第1の回転体お
よび第2の回転体を有し、上記第1の回転体と上記第2
の回転体との間に作用する伝達トルクが設定値以下であ
る間は上記第1の回転体および上記第2の回転体が一体
的に回転し、上記伝達トルクが設定値を超えると上記第
1の回転体と上記第2の回転体との間に上記相対回転が
生じる複合回転体の不釣合いを計測する不釣合い計測方
法であって、上記第1の回転体および上記第2の回転体
が任意の相対位相角度で組合わされた状態の上記複合回
転体を一体の回転体として回転させて不釣合い計測を行
ないそのときの上記回転軸線周りの上記複合回転体上の
最大不釣合いの方角とその方角における不釣合い量を計
測する第1の段階と、同第1の段階の計測の後上記第1
の回転体と上記第2の回転体とを相対的に反転させて上
記回転軸線周りの相対位相角度を180゜だけずらせる
第2の段階と、上記第2の段階における反転後の複合回
転体を一体の回転体として回転させて不釣合い計測を行
ないそのときの上記回転軸線周りの上記複合回転体上の
最大不釣合いの方角とその方角における不釣合い量を計
測する第3の段階と、上記第1の段階における計測によ
って得られた上記回転軸線周りの最大不釣合いの方角と
その方角における不釣合い量に係る第1のベクトルと上
記第3の段階における計測によって得られた上記回転軸
線周りの最大不釣合いの方角とその方角における不釣合
い量に係る第2のベクトルとのベクトル和およびベクト
ル差に基づいて上記第1の回転体の上記回転軸線周りの
最大不釣合いの方角とその方角における不釣合い量およ
び上記第2の回転体の上記回転軸線周りの最大不釣合い
の方角とその方角における不釣合い量とを演算により求
める第4の段階とを含んでいる。
【0006】また、本発明の不釣合い計測装置は、共通
の回転軸線周りに相互に相対回転が可能に組合わされた
第1の回転体および第2の回転体を有し、上記第1の回
転体と上記第2の回転体との間に作用する伝達トルクが
設定値以下である間は上記第1の回転体および上記第2
の回転体が一体的に回転し、上記伝達トルクが設定値を
超えると上記第1の回転体と上記第2の回転体との間に
上記相対回転が生じる複合回転体の不釣合いを計測する
不釣合い計測装置であって、上記第1の回転体および上
記第2の回転体が組合わされた状態の上記複合回転体を
一体の回転体として回転させて不釣合い計測を行ないそ
のときの上記回転軸線周りの上記複合回転体上の最大不
釣合いの方角とその方角における不釣合い量を計測する
複合回転体計測装置と、同複合回転体計測装置による第
1回目の計測によって得られた上記複合回転体の上記回
転軸線周りの最大不釣合いの方角とその方角における不
釣合い量に係る第1の不釣合いベクトルと上記第1回目
の計測の後上記第1の回転体と上記第2の回転体とを相
対的に反転させて上記回転軸線周りの相対位相角度を1
80゜だけずらせて行なわれる上記複合回転体計測装置
による第2回目の計測によって得られた上記回転軸線周
りの最大不釣合いの方角とその方角における不釣合い量
に係る第2の不釣合いベクトルとのベクトル和およびベ
クトル差に基づいて上記第1の回転体の上記回転軸線周
りの最大不釣合いの方角とその方角における不釣合い量
および上記第2の回転体の上記回転軸線周りの最大不釣
合いの方角とその方角における不釣合い量とを演算する
回転体別不釣合いベクトル演算装置とを備えている。
【0007】さらに、本発明の不釣合い計測装置は、共
通の回転軸線周りに相互に相対回転が可能に組合わされ
た第1の回転体および第2の回転体を有し、上記第1の
回転体と上記第2の回転体との間に作用する伝達トルク
が設定値以下である間は上記第1の回転体および上記第
2の回転体が一体的に回転し、上記伝達トルクが設定値
を超えると上記第1の回転体と上記第2の回転体との間
に上記相対回転が生じる複合回転体の不釣合いを計測す
る不釣合い計測装置であって、モータにより回転駆動さ
れ上記複合回転体を上記回転軸線周りに回転する回転軸
と、同回転軸により回転駆動される角度センサーの出力
に基づきSIN信号およびCOS信号を発生するSIN
・COS信号発生器と、上記複合回転体の上記回転軸線
周りの回転運動に伴って上記回転軸に作用する不釣合い
振動を検出して上記不釣合い振動に対応した不釣合い振
動信号を発生する振動ピックアップと、上記不釣合い振
動信号に上記SIN・COS信号発生器から送られた上
記SIN信号を掛け合わせて第1の積信号を発生する第
1の掛算器と、上記不釣合い振動信号に上記SIN・C
OS信号発生器から送られた上記COS信号を掛け合わ
せて第2の積信号を発生する第2の掛算器と、上記第1
の積信号と上記第2の積信号とに基づいて上記複合回転
体の上記回転軸線周りの最大不釣合いの方角およびその
方角における不釣合い量を演算するベクトル合成演算装
置と、第1回目の計測によって得られた上記回転軸線周
りの上記複合回転体上の最大不釣合いの方角とその方角
における不釣合い量に係る第1の不釣合いベクトルと第
2回目の計測によって得られた上記回転軸線周りの上記
複合回転体上の最大不釣合いの方角とその方角における
不釣合い量に係る第2の不釣合いベクトルとのベクトル
和およびベクトル差に基づいて上記第1の回転体上の上
記回転軸線周りの最大不釣合いの方角とその方角におけ
る不釣合い量および上記第2の回転体上の上記回転軸線
周りの最大不釣合いの方角とその方角における不釣合い
量とを演算する回転体別不釣合いベクトル演算装置とを
備えている。
【0008】また、本発明の不釣合い計測装置におい
て、上記不釣合い計測装置が、上記回転体別不釣合いベ
クトル演算装置の演算結果に基づいて上記各回転体の上
記回転軸線周りの最大不釣合いの方角を表示する表示機
能と、上記各回転体の最大不釣合いの方角における不釣
合い量を表示する表示機能とを有する表示装置を備えて
いる。
【0009】さらに、本発明の不釣合い計測装置は、試
験体としての上記回転体の設置位置に上記回転体を設置
して不釣合い計測をする間は上記回転体から離れて上記
回転体の自由な回転を許容し、上記回転体に対し不釣合
い修正用加工手段により不釣合い修正加工を行なう際に
は上記不釣合い修正加工手段により上記回転体に加えら
れる加工力に見合う対抗力を上記回転体に対して付与す
る当金と、上記不釣合い修正用加工手段および上記当金
を上記回転軸線に直交する方向に沿って相対間隔調整可
能にそれぞれ支持するとともに上記不釣合い計測装置の
本体に対して上記回転軸線に直交する方向に沿った自由
な移動が許容されるように上記不釣合い計測装置の本体
により案内支持手段を介して支持された浮動基台とを備
えている。
【0010】また、本発明の不釣合い計測装置におい
て、上記浮動基台が、上記不釣合い計測装置の本体側に
設けられた上記案内支持手段により、上記回転軸線に直
交する方向に移動自在に案内され、上記不釣合い計測装
置の本体との間に介裝されたばね手段のばね力により常
に上記回転軸線から離反する向きに偏倚力を受けている
とともに、上記不釣合い計測装置の本体側に設けられた
伸縮可能な押圧作動手段により当接されて上記ばね力に
抗して上記回転軸線に向けて押圧され移動することがで
きるように、上記不釣合い計測装置の本体により支持さ
れている。
【0011】さらに、本発明の不釣合い計測装置におい
て、上記浮動基台上には、上記回転軸線に直交し上記浮
動基台の移動方向に延びる仮想線に沿って、上記回転軸
線から見て一側において、左右1対のクランプピース
と、同1対のクランプピース間においてドリルブッシュ
を上記仮想線に沿って進退させることができ上記回転体
に対し不釣合い修正加工を行なう際には上記ドリルブッ
シュを前進させて駆動する上記不釣合い修正用加工手段
とが配設され、他方、上記仮想線に沿って、上記回転軸
線の他側には、上記ドリルブッシュが前進して上記回転
体に上記仮想線方向の加工力が加わっている間は上記回
転体に当接して上記加工力に見合う対抗力を上記回転体
に対して付与する左右1対の当金と、同1対の当金間に
おいて上記1対のクランクピースと協動して上記回転体
を挟持するための第3のクランプピースを上記仮想線に
沿って進退させることができる伸縮シリンダとが配設さ
れている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態について説明する。図3に本発明の不釣合い計測方
法について説明するためのベクトル図を示す。同図にお
いて、共通の回転軸線周りに相互に相対回転が可能に組
合わされた第1の回転体および第2の回転体を有し、同
第1の回転体と第2の回転体との間に作用する伝達トル
クが設定値以下である間は上記第1の回転体および上記
第2の回転体が一体的に回転し、上記伝達トルクが設定
値を超えると上記第1の回転体と上記第2の回転体との
間に上記相対回転が生じる複合回転体の不釣合いを計測
するに当たって、まず、第1の段階として、上記第1の
回転体および上記第2の回転体を任意の相対位相角度で
上記複合回転体として組合わせ、組合わされた複合回転
体を、一体の回転体として回転させて不釣合い計測を行
ない、そのときの回転軸線周りの上記複合回転体上の最
大不釣合いの方角とその方角における不釣合い量を計測
する。このときの複合回転体上の最大不釣合いの方角と
その方角における不釣合い量を、図3(1)に示すよう
に、ベクトルU0で表わすこととすると、このベクトル
0は、第1の回転体の最大不釣合いの方角とその方角
における不釣合い量を示す未知のベクトルUUと、第2
の回転体の最大不釣合いの方角とその方角における不釣
合い量を示す未知のベクトルULとの合成ベクトルであ
る。
【0013】次いで第2の段階として、上記第1の回転
体と上記第2の回転体とを、上記第1の段階における相
対位相状態から相互に相対的に反転させて上記回転軸線
周りの相対位相角度を180゜だけずらせる。その際、
例えば上記第1の回転体を後述のようなクランプ機構に
より固定しておいて、上記第2の回転体を上記第1の回
転体に対して上記回転軸線周りに180゜だけ相対的に
回転させる。
【0014】第3の段階として、上記第2の段階におけ
る反転後の複合回転体を一体の回転体として回転させて
不釣合い計測を行ない、そのときの上記回転軸線周りの
上記複合回転体上の最大不釣合いの方角とその方角にお
ける不釣合い量を計測する。このときの複合回転体上の
最大不釣合いの方角とその方角における不釣合い量を、
ベクトルU1で表わすこととすると、このベクトルU
1は、例えば第1の回転体が第2の回転体を基準にして
180°回転したものと考えると、図3(2)において
実線で示すように、第1の回転体の最大不釣合いの方角
およびその方角における不釣合い量を示す未知のベクト
ルUUと、第2の回転体の最大不釣合いの方角とその方
角における不釣合い量を示す未知のベクトルULとの合
成ベクトルである。
【0015】第4の段階として、上記第1の段階におけ
る計測によって得られた上記回転軸線周りの最大不釣合
いの方角とその方角における不釣合い量に係る第1のベ
クトルU0と上記第3の段階における計測によって得ら
れた上記回転軸線周りの最大不釣合いの方角とその方角
における不釣合い量に係る第2のベクトルU1とのベク
トル和およびベクトル差に基づいて上記第1の回転体の
上記回転軸線周りの最大不釣合いの方角とその方角にお
ける不釣合い量UUおよび上記第2の回転体の上記回転
軸線周りの最大不釣合いの方角とその方角における不釣
合い量U1とを演算により求める。すなわち、図3
(2)のベクトル図において成り立つ以下の式に従って
上記各ベクトルUUおよびU1の演算を行なう。
【0016】
【数1】 UU =(U1−U0)/2 UL =(U1+U0)/2
【0017】図1に、本発明の1実施の形態に係る不釣
合い計測装置の全体構成を示す。同図において、複合回
転体として、共通の回転軸線周りに相互に相対回転が可
能に組合わされた第1の回転体および第2の回転体を有
し、上記第1の回転体と上記第2の回転体との間に作用
する伝達トルクが設定値以下である間は上記第1の回転
体および上記第2の回転体が一体的に回転し、上記伝達
トルクが設定値を超えると上記第1の回転体と上記第2
の回転体との間に上記相対回転が生じるような複合回転
体の不釣合いを計測する不釣合い計測装置は、モータ1
0により駆動プーリ11、伝動ベルト13および被動プ
ーリ12を介して回転駆動され上記複合回転体としての
試験体16を上記回転軸線周りに回転する回転軸9を有
する。試験体16は、回転軸9と同芯で回転軸9と一体
的に回転する角度盤15に対して、初期に設定された設
定方位角度が回転中にずれないように、治具としてのク
ランプ17により固定される。
【0018】回転軸9には角度センサー14が連結され
ており、回転軸9の回転に伴ってこの角度センサー14
が回転駆動される。そして、回転軸9の回転に伴って回
転駆動される角度センサー14の出力に基づいてSIN
・COS信号発生器14Aにより生成された、発生電圧
1 の、回転軸9の回転軸線したがって試験体16の回
転軸線に垂直な面内における第1の座標軸方向の発生電
圧成分E1 sinωt に係る第1の電圧検出信号が第1の
掛算器21へ送られるとともに、上記発生電圧E1 の、
上記回転軸線に垂直な面内において上記第1の座標軸と
交わる第2の座標軸方向の発生電圧成分E1 cosωt に
係る第2の電圧検出信号が第2の掛算器22へ送られ
る。
【0019】回転軸9の外周面上には、不釣合い計測装
置のフレーム側にばね18を介して揺動自在に支持され
た振動台8が、回転軸9と同芯に回転軸9に対して相対
回転自在に配設されており、この振動台8に付設された
振動ピックアップ19が、試験体16である複合回転体
の回転軸線周りの回転運動に伴って回転軸9に作用する
周期的な不釣合い振動を電気量E2 sinωt の形で検出
して、同不釣合い振動に対応した不釣合い振動信号を調
整回路20を通して第1の掛算器21および第2の掛算
器22へ送る。
【0020】第1の掛算器21は、上記不釣合い振動信
号に上記第1の電圧検出信号を掛け合わせて値{(E1
×E2)/2}cosφに比例した第1の積信号を発生し、
また第2の掛算器22は、上記不釣合い荷重信号に上記
第2の電圧検出信号を掛け合わせて値{(E1×E2)/
2}sinφに比例した第2の積信号を発生する。ベクト
ル合成演算装置23は、第1の掛算器21から送られた
第1の積信号と第2の掛算器22から送られた第2の積
信号とに基づいて、上記複合回転体の上記回転軸線周り
の最大不釣合いの方角およびその方角における不釣合い
量を演算し、その結果をそれぞれ複合回転体最大不釣合
い方角表示装置24およびその方角における複合回転体
最大不釣合い量表示装置25に表示する。
【0021】回転体別不釣合いベクトル演算装置45
は、ベクトル合成演算回路23からの信号に基づき、第
1回目の計測によって得られた上記回転軸線周りの上記
複合回転体上の最大不釣合いの方角とその方角における
不釣合い量に係る第1の不釣合いベクトルU0 と第2回
目の計測によって得られた上記回転軸線周りの上記複合
回転体上の最大不釣合いの方角とその方角における不釣
合い量に係る第2の不釣合いベクトルU1とのベクトル
和およびベクトル差に基づいて上記第1の回転体上の上
記回転軸線周りの最大不釣合いの方角とその方角におけ
る不釣合い量および上記第2の回転体上の上記回転軸線
周りの最大不釣合いの方角とその方角における不釣合い
量とを演算し、その結果をそれぞれ第1の回転体最大不
釣合い方角表示装置41、第1の回転体最大不釣合い量
表示装置42、第2の回転体最大不釣合い方角表示装置
43、および第2の回転体最大不釣合い量表示装置44
に表示する。
【0022】図2(1)ないし(3)に、それぞれ図1
の実施の形態に係る不釣合い計測装置に適用することが
可能な、不釣合い修正装置の順次異なった作動状態にあ
る要部平面図を示す。
【0023】まず図2(1)において、不釣合い計測装
置の本体には、浮動基台26が、回転体36の回転軸線
に直交する方向、すなわち図2(1)の左右方向に移動
自在に、図示されていない例えば案内レール等の案内支
持手段を介して支持されている。浮動基台26は、不釣
合い計測装置の本体との間に介裝された引張りばね等の
ばね手段27のばね力により常に回転体36の回転軸線
から離反する向きに、すなわち図2(1)の左方に偏倚
力を受けているとともに、不釣合い計測装置の本体側に
設けられた押圧シリンダ等の伸縮可能な押圧作動手段3
7により当接されて、ばね手段27のばね力に抗して回
転体36の回転軸線に接近する向きに、すなわち図2
(1)の右方へ押圧されて、移動することができる。
【0024】上記浮動基台26上には、回転体36の回
転軸線に直交し浮動基台26の移動方向すなわち図2
(1)の左右方向の中心線に沿って、回転体36の回転
軸線から見て一側に、すなわち押圧シリンダ等の押圧作
動手段37のある側に左右1対のクランプピース30、
31が固定されているとともに、同1対のクランプピー
ス30、31間において、ドリルブッシュ29を浮動基
台26の上記中心線に沿って進退させることができ回転
体36に対し不釣合い修正加工を行なう際にはドリルブ
ッシュ29を図2(3)に示すように前進させて駆動す
るドリルユニット等の不釣合い修正用加工手段28が配
設されている。
【0025】さらに、上記浮動基台26上には、浮動基
台26の上記中心線に沿って、回転体36の回転軸線の
他側に、図2(3)に示すように、ドリルブッシュ29
が前進して回転体36に浮動基台26の上記中心線の方
向に加工力が加わっている間は、回転体36に当接して
ドリルブッシュ29の加工力に見合う対抗力を回転体3
6に対して付与する左右1対の当金32、33と、同1
対の当金32、33間において1対のクランクピース3
0、31と協動して、図2(2)に示すように、回転体
36を挟持するための可動の第3のクランプピース34
を浮動基台26の上記中心線に沿って進退させることが
できる伸縮シリンダ35とが配設されている。
【0026】試験体の設置位置に回転体36を設置して
不釣合い計測をする間は、図2(1)に示すように、押
圧シリンダ等の伸縮可能な押圧作動手段37が前進する
一方で、ドリルブッシュ29がドリルユニット等の不釣
合い修正用加工手段28の収縮作動により、また可動の
第3のクランプピース34が伸縮シリンダ35の収縮作
動により、それぞれ後退し、回転体36から離れて、回
転体36の自由な回転を許容する。
【0027】試験体の設置位置に設置された回転体36
をクランプ機構により固定するときは、図2(2)に示
すように、伸縮シリンダ35を伸長作動させて、可動の
第3のクランプピース34を浮動基台26の上記中心線
に沿って前進させ、回転体36を、1対のクランクピー
ス30、31との間で挟持する。このとき、浮動基台2
6は、ばね手段27のばね力に抗して調整移動をする。
【0028】回転体36に対し不釣合い修正用加工手段
28により不釣合い修正加工を行なう際には、不釣合い
修正加工手段28の作動によりドリルブッシュ29が前
進して回転体36に当接し、同時に、シリンダ35が収
縮作動をして第3のクランプピース34が後退すること
により、当金32、33が回転体36に当接することと
なり、その後のドリルブッシュ29による回転体36に
対する加工中は、当金32、33が、不釣合い修正加工
手段28のドリルブッシュ29により回転体36に加え
られる加工時押圧力に見合う対抗力を上記回転体36に
対して付与する。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明の不釣合い計測方
法によれば、以下のような効果が得られる。 (1)共通の回転軸線周りに相互に相対回転が可能に組
合わされた第1の回転体および第2の回転体を有し、上
記第1の回転体と上記第2の回転体との間に作用する伝
達トルクが設定値以下である間は上記第1の回転体およ
び上記第2の回転体が一体的に回転し、上記伝達トルク
が設定値を超えると上記第1の回転体と上記第2の回転
体との間に上記相対回転が生じる複合回転体の不釣合い
を計測する不釣合い計測方法であって、上記第1の回転
体および上記第2の回転体が任意の相対位相角度で組合
わされた状態の上記複合回転体を一体の回転体として回
転させて不釣合い計測を行ないそのときの上記回転軸線
周りの上記複合回転体上の最大不釣合いの方角とその方
角における不釣合い量を計測する第1の段階と、同第1
の段階の計測の後上記第1の回転体と上記第2の回転体
とを相対的に反転させて上記回転軸線周りの相対位相角
度を180゜だけずらせる第2の段階と、上記第2の段
階における反転後の複合回転体を一体の回転体として回
転させて不釣合い計測を行ないそのときの上記回転軸線
周りの上記複合回転体上の最大不釣合いの方角とその方
角における不釣合い量を計測する第3の段階と、上記第
1の段階における計測によって得られた上記回転軸線周
りの最大不釣合いの方角とその方角における不釣合い量
に係る第1のベクトルと上記第3の段階における計測に
よって得られた上記回転軸線周りの最大不釣合いの方角
とその方角における不釣合い量に係る第2のベクトルと
のベクトル和およびベクトル差に基づいて上記第1の回
転体の上記回転軸線周りの最大不釣合いの方角とその方
角における不釣合い量および上記第2の回転体の上記回
転軸線周りの最大不釣合いの方角とその方角における不
釣合い量とを演算により求める第4の段階とを含んでい
るので、第1の回転体と第2の回転体とを相互に組込ん
でから不釣合い計測を行なわないと正確に不釣合いを計
測することができないような複合回転体であっても、複
合回転体上の最大不釣合いの方角とその方角における不
釣合い量についての計測値に基づいて、第1の回転体お
よび第2の回転体の不釣合いの方角および不釣合い量を
ぞれぞれ個別に正確に検出することができる(請求項
1)。また本発明の不釣合い計測装置によれば、以下の
ような効果が得られる。 (2)共通の回転軸線周りに相互に相対回転が可能に組
合わされた第1の回転体および第2の回転体を有し、上
記第1の回転体と上記第2の回転体との間に作用する伝
達トルクが設定値以下である間は上記第1の回転体およ
び上記第2の回転体が一体的に回転し、上記伝達トルク
が設定値を超えると上記第1の回転体と上記第2の回転
体との間に上記相対回転が生じる複合回転体の不釣合い
を計測する不釣合い計測装置であって、上記第1の回転
体および上記第2の回転体が組合わされた状態の上記複
合回転体を一体の回転体として回転させて不釣合い計測
を行ないそのときの上記回転軸線周りの上記複合回転体
上の最大不釣合いの方角とその方角における不釣合い量
を計測する複合回転体計測装置と、同複合回転体計測装
置による第1回目の計測によって得られた上記複合回転
体の上記回転軸線周りの最大不釣合いの方角とその方角
における不釣合い量に係る第1の不釣合いベクトルと上
記第1回目の計測の後上記第1の回転体と上記第2の回
転体とを相対的に反転させて上記回転軸線周りの相対位
相角度を180゜だけずらせて行なわれる上記複合回転
体計測装置による第2回目の計測によって得られた上記
回転軸線周りの最大不釣合いの方角とその方角における
不釣合い量に係る第2の不釣合いベクトルとのベクトル
和およびベクトル差に基づいて上記第1の回転体の上記
回転軸線周りの最大不釣合いの方角とその方角における
不釣合い量および上記第2の回転体の上記回転軸線周り
の最大不釣合いの方角とその方角における不釣合い量と
を演算する回転体別不釣合いベクトル演算装置とを備え
ているので、第1の回転体と第2の回転体とを相互に組
込んでから不釣合い計測を行なわないと正確に不釣合い
を計測することができないような複合回転体であって
も、複合回転体計測装置と、回転体別不釣合いベクトル
演算装置との作動により、複合回転体上の最大不釣合い
の方角とその方角における不釣合い量についての計測値
に基づいて、第1の回転体および第2の回転体の不釣合
いの方角および不釣合い量をぞれぞれ個別に正確に検出
することができる(請求項2)。 (3)共通の回転軸線周りに相互に相対回転が可能に組
合わされた第1の回転体および第2の回転体を有し、上
記第1の回転体と上記第2の回転体との間に作用する伝
達トルクが設定値以下である間は上記第1の回転体およ
び上記第2の回転体が一体的に回転し、上記伝達トルク
が設定値を超えると上記第1の回転体と上記第2の回転
体との間に上記相対回転が生じる複合回転体の不釣合い
を計測する不釣合い計測装置であって、モータにより回
転駆動され上記複合回転体を上記回転軸線周りに回転す
る回転軸と、同回転軸により回転駆動される角度センサ
ーの出力に基づきSIN信号およびCOS信号を発生す
るSIN・COS信号発生器と、上記複合回転体の上記
回転軸線周りの回転運動に伴って上記回転軸に作用する
不釣合い振動を検出して上記不釣合い振動に対応した不
釣合い振動信号を発生する振動ピックアップと、上記不
釣合い振動信号に上記SIN・COS信号発生器から送
られた上記SIN信号を掛け合わせて第1の積信号を発
生する第1の掛算器と、上記不釣合い振動信号に上記S
IN・COS信号発生器から送られた上記COS信号を
掛け合わせて第2の積信号を発生する第2の掛算器と、
上記第1の積信号と上記第2の積信号とに基づいて上記
複合回転体の上記回転軸線周りの最大不釣合いの方角お
よびその方角における不釣合い量を演算するベクトル合
成演算装置と、第1回目の計測によって得られた上記回
転軸線周りの上記複合回転体上の最大不釣合いの方角と
その方角における不釣合い量に係る第1の不釣合いベク
トルと第2回目の計測によって得られた上記回転軸線周
りの上記複合回転体上の最大不釣合いの方角とその方角
における不釣合い量に係る第2の不釣合いベクトルとの
ベクトル和およびベクトル差に基づいて上記第1の回転
体上の上記回転軸線周りの最大不釣合いの方角とその方
角における不釣合い量および上記第2の回転体上の上記
回転軸線周りの最大不釣合いの方角とその方角における
不釣合い量とを演算する回転体別不釣合いベクトル演算
装置とを備えているので、第1の回転体と第2の回転体
とを相互に組込んでから不釣合い計測を行なわないと正
確に不釣合いを計測することができないような複合回転
体であっても、振動ピックアップにより検出され、ベク
トル合成演算回路により演算されベクトル化された複合
回転体上の最大不釣合いの方角とその方角における不釣
合い量に基づいて、回転体別不釣合いベクトル演算装置
により、第1の回転体および第2の回転体の不釣合いの
方角および不釣合い量をぞれぞれ個別に正確に検出する
ことができる(請求項3)。 (4)上記不釣合い計測装置が、上記回転体別不釣合い
ベクトル演算装置の演算結果に基づいて上記各回転体の
上記回転軸線周りの最大不釣合いの方角を表示する表示
機能と、上記各回転体の最大不釣合いの方角における不
釣合い量を表示する表示機能とを有する表示装置を備え
ているので、表示装置に表示された表示の内容を確認し
ながら第1の回転体および第2の回転体の不釣合いの方
角および不釣合い量を個別に正確に検知し、不釣合いを
見逃すことなく適切な不釣合い修正加工を施すことがで
きる(請求項4)。 (5)試験体としての上記回転体の設置位置に上記回転
体を設置して不釣合い計測をする間は上記回転体から離
れて上記回転体の自由な回転を許容し、上記回転体に対
し不釣合い修正用加工手段により不釣合い修正加工を行
なう際には上記不釣合い修正加工手段により上記回転体
に加えられる加工力に見合う対抗力を上記回転体に対し
て付与する当金と、上記不釣合い修正用加工手段および
上記当金を上記回転軸線に直交する方向に沿って相対間
隔調整可能にそれぞれ支持するとともに上記不釣合い計
測装置の本体に対して上記回転軸線に直交する方向に沿
った自由な移動が許容されるように上記不釣合い計測装
置の本体により案内支持手段を介して支持された浮動基
台とを備えているので、回転体に対し不釣合い修正用加
工手段により不釣合い修正加工を行なう際には、浮動基
台の自己位置調整機能が働き、当金が、回転体を損傷さ
せることなく、不釣合い修正加工手段により上記回転体
に加えられる加工力に見合う対抗力を上記回転体に対し
て付与することによって、安定した状態の下で不釣合い
修正加工を高精度で行なうことができる(請求項5)。 (6)上記浮動基台が、上記不釣合い計測装置の本体側
に設けられた上記案内支持手段により、上記回転軸線に
直交する方向に移動自在に案内され、上記不釣合い計測
装置の本体との間に介裝されたばね手段のばね力により
常に上記回転軸線から離反する向きに偏倚力を受けてい
るとともに、上記不釣合い計測装置の本体側に設けられ
た伸縮可能な押圧作動手段により当接されて上記ばね力
に抗して上記回転軸線に向けて押圧され移動することが
できるように、上記不釣合い計測装置の本体により支持
されているので、回転体に対し不釣合い修正用加工手段
により不釣合い修正加工を行なう際には、浮動基台の自
己位置調整機能が働き、当金が、回転体を損傷させるこ
となく、不釣合い修正加工手段により上記回転体に加え
られる加工力に見合う対抗力を上記回転体に対して付与
することによって、安定した状態の下で不釣合い修正加
工を高精度で行なうことができる(請求項6)。 (7)上記浮動基台上には、上記回転軸線に直交し上記
浮動基台の移動方向に延びる仮想線に沿って、上記回転
軸線から見て一側において、左右1対のクランプピース
と、同1対のクランプピース間においてドリルブッシュ
を上記仮想線に沿って進退させることができ上記回転体
に対し不釣合い修正加工を行なう際には上記ドリルブッ
シュを前進させて駆動する上記不釣合い修正用加工手段
とが配設され、他方、上記仮想線に沿って、上記回転軸
線の他側には、上記ドリルブッシュが前進して上記回転
体に上記仮想線方向の加工力が加わっている間は上記回
転体に当接して上記加工力に見合う対抗力を上記回転体
に対して付与する左右1対の当金と、同1対の当金間に
おいて上記1対のクランクピースと協動して上記回転体
を挟持するための第3のクランプピースを上記仮想線に
沿って進退させることができる伸縮シリンダとが配設さ
れているので、左右1対のクランプピースと伸縮シリン
ダにより作動される第3のクランプピースとにより確実
に回転体を挟持して回転体に対する浮動基台および不釣
合い修正用加工手段の位置決めを正確に行なうことがで
き、また、回転体に対し不釣合い修正用加工手段により
不釣合い修正加工を行なう際には、浮動基台の自己位置
調整機能が働き、当金が、回転体を損傷させることな
く、不釣合い修正加工手段により上記回転体に加えられ
る加工力に見合う対抗力を上記回転体に対して付与する
ことによって、安定した状態の下で不釣合い修正加工を
高精度で行なうことができる(請求項7)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施の形態に係る不釣合い計測装置
の全体構成説明図である。
【図2】図2(1)〜図2(3)は、それぞれ図1の実
施の形態に係る不釣合い計測装置の互いに異なった状態
にある要部平面図である。
【図3】図3(1)および図3(2)は、それぞれ本発
明の不釣合い計測方法を説明するためのベクトル図であ
る。
【図4】従来の複合回転体としてのビスカスカップリン
グの1例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ハブ 2 ハウジング 3 Xリング 4 インナプレート 5 アウタプレート 6 スペーサリング 7 シリコンオイル 8 振動台 9 回転軸 10 モータ 11 駆動プーリ 12 被動プーリ 13 伝動ベルト 14 角度センサー 14A SIN・COS信号発生器 15 角度盤 16 試験体 17 治具としてのクランプ 18 ばね 19 振動ピックアップ 20 調整回路 21 第1の掛算器 22 第2の掛算器 23 ベクトル合成演算回路 24 複合回転体最大不釣合い方角表示装置 25 複合回転体最大不釣合い量表示装置 26 浮動基台 27 引張スプリング等のばね手段 28 ドリルユニット等の不釣合い修正用加工手段 29 ドリルブッシュ 30,31 クランプピース 32,33 当金 34 可動当金 35 シリンダ 36 回転体 37 シリンダ 40 記憶装置 41 第1の回転体最大不釣合い方角表示装置 42 第1の回転体最大不釣合い量表示装置 43 第2の回転体最大不釣合い方角表示装置 44 第2の回転体最大不釣合い量表示装置 45 回転体別ベクトル演算装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共通の回転軸線周りに相互に相対回転が
    可能に組合わされた第1の回転体および第2の回転体を
    有し、上記第1の回転体と上記第2の回転体との間に作
    用する伝達トルクが設定値以下である間は上記第1の回
    転体および上記第2の回転体が一体的に回転し、上記伝
    達トルクが設定値を超えると上記第1の回転体と上記第
    2の回転体との間に上記相対回転が生じる複合回転体の
    不釣合いを計測する不釣合い計測方法であって、上記第
    1の回転体および上記第2の回転体が任意の相対位相角
    度で組合わされた状態の上記複合回転体を一体の回転体
    として回転させて不釣合い計測を行ないそのときの上記
    回転軸線周りの上記複合回転体上の最大不釣合いの方角
    とその方角における不釣合い量を計測する第1の段階
    と、同第1の段階の計測の後上記第1の回転体と上記第
    2の回転体とを相対的に反転させて上記回転軸線周りの
    相対位相角度を180゜だけずらせる第2の段階と、上
    記第2の段階における反転後の複合回転体を一体の回転
    体として回転させて不釣合い計測を行ないそのときの上
    記回転軸線周りの上記複合回転体上の最大不釣合いの方
    角とその方角における不釣合い量を計測する第3の段階
    と、上記第1の段階における計測によって得られた上記
    回転軸線周りの最大不釣合いの方角とその方角における
    不釣合い量に係る第1のベクトルと上記第3の段階にお
    ける計測によって得られた上記回転軸線周りの最大不釣
    合いの方角とその方角における不釣合い量に係る第2の
    ベクトルとのベクトル和およびベクトル差に基づいて上
    記第1の回転体の上記回転軸線周りの最大不釣合いの方
    角とその方角における不釣合い量および上記第2の回転
    体の上記回転軸線周りの最大不釣合いの方角とその方角
    における不釣合い量とを演算により求める第4の段階と
    を含むことを特徴とする、不釣合い計測方法。
  2. 【請求項2】 共通の回転軸線周りに相互に相対回転が
    可能に組合わされた第1の回転体および第2の回転体を
    有し、上記第1の回転体と上記第2の回転体との間に作
    用する伝達トルクが設定値以下である間は上記第1の回
    転体および上記第2の回転体が一体的に回転し、上記伝
    達トルクが設定値を超えると上記第1の回転体と上記第
    2の回転体との間に上記相対回転が生じる複合回転体の
    不釣合いを計測する不釣合い計測装置であって、上記第
    1の回転体および上記第2の回転体が組合わされた状態
    の上記複合回転体を一体の回転体として回転させて不釣
    合い計測を行ないそのときの上記回転軸線周りの上記複
    合回転体上の最大不釣合いの方角とその方角における不
    釣合い量を計測する複合回転体計測装置と、同複合回転
    体計測装置による第1回目の計測によって得られた上記
    複合回転体の上記回転軸線周りの最大不釣合いの方角と
    その方角における不釣合い量に係る第1の不釣合いベク
    トルと上記第1回目の計測の後上記第1の回転体と上記
    第2の回転体とを相対的に反転させて上記回転軸線周り
    の相対位相角度を180゜だけずらせて行なわれる上記
    複合回転体計測装置による第2回目の計測によって得ら
    れた上記回転軸線周りの最大不釣合いの方角とその方角
    における不釣合い量に係る第2の不釣合いベクトルとの
    ベクトル和およびベクトル差に基づいて上記第1の回転
    体の上記回転軸線周りの最大不釣合いの方角とその方角
    における不釣合い量および上記第2の回転体の上記回転
    軸線周りの最大不釣合いの方角とその方角における不釣
    合い量とを演算する回転体別不釣合いベクトル演算装置
    とを備えたことを特徴とする、不釣合い計測装置。
  3. 【請求項3】 共通の回転軸線周りに相互に相対回転が
    可能に組合わされた第1の回転体および第2の回転体を
    有し、上記第1の回転体と上記第2の回転体との間に作
    用する伝達トルクが設定値以下である間は上記第1の回
    転体および上記第2の回転体が一体的に回転し、上記伝
    達トルクが設定値を超えると上記第1の回転体と上記第
    2の回転体との間に上記相対回転が生じる複合回転体の
    不釣合いを計測する不釣合い計測装置であって、モータ
    により回転駆動され上記複合回転体を上記回転軸線周り
    に回転する回転軸と、同回転軸により回転駆動される角
    度センサーの出力に基づきSIN信号およびCOS信号
    を発生するSIN・COS信号発生器と、上記複合回転
    体の上記回転軸線周りの回転運動に伴って上記回転軸に
    作用する不釣合い振動を検出して上記不釣合い振動に対
    応した不釣合い振動信号を発生する振動ピックアップ
    と、上記不釣合い振動信号に上記SIN・COS信号発
    生器から送られた上記SIN信号を掛け合わせて第1の
    積信号を発生する第1の掛算器と、上記不釣合い振動信
    号に上記SIN・COS信号発生器から送られた上記C
    OS信号を掛け合わせて第2の積信号を発生する第2の
    掛算器と、上記第1の積信号と上記第2の積信号とに基
    づいて上記複合回転体の上記回転軸線周りの最大不釣合
    いの方角およびその方角における不釣合い量を演算する
    ベクトル合成演算装置と、第1回目の計測によって得ら
    れた上記回転軸線周りの上記複合回転体上の最大不釣合
    いの方角とその方角における不釣合い量に係る第1の不
    釣合いベクトルと第2回目の計測によって得られた上記
    回転軸線周りの上記複合回転体上の最大不釣合いの方角
    とその方角における不釣合い量に係る第2の不釣合いベ
    クトルとのベクトル和およびベクトル差に基づいて上記
    第1の回転体上の上記回転軸線周りの最大不釣合いの方
    角とその方角における不釣合い量および上記第2の回転
    体上の上記回転軸線周りの最大不釣合いの方角とその方
    角における不釣合い量とを演算する回転体別不釣合いベ
    クトル演算装置とを備えたことを特徴とする、不釣合い
    計測装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の不釣合い計測
    装置において、上記不釣合い計測装置が、上記回転体別
    不釣合いベクトル演算装置の演算結果に基づいて上記各
    回転体の上記回転軸線周りの最大不釣合いの方角を表示
    する表示機能と、上記各回転体の最大不釣合いの方角に
    おける不釣合い量を表示する表示機能とを有する表示装
    置を備えたことを特徴とする、不釣合い計測装置。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし4のうちのいずれか1つ
    に記載の不釣合い計測装置において、試験体としての上
    記回転体の設置位置に上記回転体を設置して不釣合い計
    測をする間は上記回転体から離れて上記回転体の自由な
    回転を許容し、上記回転体に対し不釣合い修正用加工手
    段により不釣合い修正加工を行なう際には上記不釣合い
    修正加工手段により上記回転体に加えられる加工力に見
    合う対抗力を上記回転体に対して付与する当金と、上記
    不釣合い修正用加工手段および上記当金を上記回転軸線
    に直交する方向に沿って相対間隔調整可能にそれぞれ支
    持するとともに上記不釣合い計測装置の本体に対して上
    記回転軸線に直交する方向に沿った自由な移動が許容さ
    れるように上記不釣合い計測装置の本体により案内支持
    手段を介して支持された浮動基台とを備えたことを特徴
    とする不釣合い計測装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の不釣合い計測装置にお
    いて、上記浮動基台が、上記不釣合い計測装置の本体側
    に設けられた上記案内支持手段により、上記回転軸線に
    直交する方向に移動自在に案内され、上記不釣合い計測
    装置の本体との間に介裝されたばね手段のばね力により
    常に上記回転軸線から離反する向きに偏倚力を受けてい
    るとともに、上記不釣合い計測装置の本体側に設けられ
    た伸縮可能な押圧作動手段により当接されて上記ばね力
    に抗して上記回転軸線に向けて押圧され移動することが
    できるように、上記不釣合い計測装置の本体により支持
    されていることを特徴とする、不釣合い計測装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の不釣合い計測装置にお
    いて、上記浮動基台上には、上記回転軸線に直交し上記
    浮動基台の移動方向に延びる仮想線に沿って、上記回転
    軸線から見て一側において、左右1対のクランプピース
    と、同1対のクランプピース間においてドリルブッシュ
    を上記仮想線に沿って進退させることができ上記回転体
    に対し不釣合い修正加工を行なう際には上記ドリルブッ
    シュを前進させて駆動する上記不釣合い修正用加工手段
    とが配設され、他方、上記仮想線に沿って、上記回転軸
    線の他側には、上記ドリルブッシュが前進して上記回転
    体に上記仮想線方向の加工力が加わっている間は上記回
    転体に当接して上記加工力に見合う対抗力を上記回転体
    に対して付与する左右1対の当金と、同1対の当金間に
    おいて上記1対のクランクピースと協動して上記回転体
    を挟持するための第3のクランプピースを上記仮想線に
    沿って進退させることができる伸縮シリンダとが配設さ
    れていることを特徴とする、不釣合い計測装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110108411A (zh) * 2019-05-17 2019-08-09 中国葛洲坝集团机电建设有限公司 使用数码相机连拍确定水轮发电机机组动平衡相位角方法
JP2021060254A (ja) * 2019-10-04 2021-04-15 株式会社長浜製作所 動釣合い試験機および動釣合い試験機における不釣合いの補正方法

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