JPS6235442A - 防爆型陰極線管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明はパネルのスカート部を緊縮バンドで補強して
なる防爆型陰極線管間するものである。

［従来の技術］ 第３図は従来のこの種の防爆型陰極線管の一例を示す斜
視図である０図において、（１）は陰極線管、（２）は
パネル、（２ａ）はフェース、（２ｂ）はスカート部、
（３）はファンネル部、（０はネック部で、上記パネル
（２）、ファンネル部（３）およびネック部（４）によ
り管体（５）を構成している。（６）はスカート部（２
ｂ）を取り巻き、所定の強さで緊縮する環状の緊縮バン
ド、（７）は緊縮バンド（６）に固定されている取付金
具、（８）は、第４図に明瞭に示すように、スカート部
（２ｂ）と緊縮バンド（８）との間に介在する粘着テー
プ等の補強材である。

緊縮バンド（６）の周長は、常温ではパネル（２）のス
カート部（２ｂ）の周長よりも短く、加熱して伸長した
場合にスカート部（２ｂ）より長くなり、この状態でス
カート部（２ｂ）に嵌め込み、冷却に伴う収縮による緊
縮力でスカート部（２ｂ）の外周面を緊縮するもので、
この緊縮バンド（６）により、陰極線管（１）のパネル
（２）等に衝撃が加えられてクラックが生じても、管体
（５）の爆縮を阻止する上で大きな効果が得られる。

すなわち、緊縮バンド（８）はパネル（２）のスカート
部（２ｂ）の外同面を緊縮することにより、応力つまり
真空変形歪を緩和すると同時に、パネル（２）からのク
ラックが第５図に示すようにファンネル部（３）へ成長
しようとするのを阻止する作用があることはよく知られ
ている。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、陰極線管内はほぼ真空状態にあるため、
表面１ｃｒｎ’当り約ＩＫｇの外圧を受けるので、大型
の陰極線管、形状の複雑な陰極線管あるいはパネル（２
）やファンネル部（３）の肉厚が薄い陰極線管のように
、外気圧に対してきわめて不利なものについては、つぎ
のような問題点があった。

すなわち、外気圧により管体（５）を変形させるような
真空変形歪が作用した場合、大型の陰極線管の場合には
その表面積が大きいため、真空変形乞が大きくなり、ま
た形状の複雑な陰極線管の場合には応力集中する個所が
新−だに生じ、さらノに、薄肉の陰極線管の場合には外
気圧による変形がより大きくなる。

したがって、この真空変形歪により陰極線管（１）のパ
ネル（２）が何等かの原因でクラックを生じたとき、第
５図に示すように、そのクラックはパネル（２）からフ
ァンネル部（３）へきわめて速い速度で成長し、いわゆ
る爆縮に至る。

しかしながら、従来の緊縮バンド（ｉｌｌ）ではその堅
締力不十分であるため、上記のような陰極線管の爆縮に
対して十分な効果が得られなかった。

また、従来、大型の陰極線管等に対しては、パネル（２
）のフェース面（２ａ）にガラスプレートを接着する補
強手段もあるが１画面品位の低下。

大幅なコストアップ等の問題がある。

この発明はこのような問題点を解決するためになされた
もので、爆縮防止効果を高めた防爆型陰極線管を提供す
ることを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ この発明に係る防爆型陰極線管はパネルのスカート部に
おいて環状の緊縮バンドの外周面を環状の締付バンドで
締め付けたことを特徴とする。

［作用］ この発明においては、緊縮バンドの外周を締付バンドで
さらに締め付けることにより、外気圧にとって最も大き
く変形しようとするパネルのスカート部を元に戻すこと
となり、いわゆる真空変形歪をより緩和する結果、管体
が爆縮するのを阻止することができる。

［実施例］ 以下、この発明の実施例を図面にしたがって説明する。

第１図はこの発明の一実施例を示す斜視図、第２図は第
１図の■−■線断面図である。第１図において、（８）
は環状の金属製締付バンドで、緊縮バンド（６）の外周
面を締め付けるように配置されている。　（１０）は締
付バンド（９）の両端を固定して環状のバンドとする固
定部で、第１図では締め付は後の固定部（１０）を示し
ている。この固定部（１０）は、締付バンド（８）の両
端部を重ねて空気抵抗溶接によりあるいは固定金具で締
付バンド（３）とともにかしめることにより形成される
。

このように緊縮バンド（６）の外周を締付バンド（９）
で締め付けることにより、パネル（２）のスカート部（
２ｂ）における補強が強力であるから、そのパネル（２
）のフェース（２ａ）にクラックが生じても、そのクラ
ックが管体（５）の全体へ急速に成長するのを阻止する
ことができるから、陰極線管（１）の爆縮を有効に防止
することができる。

Ｅ記実施例では、締付バンド（９）として金属バンドを
用いたが、金属以外でも同様の効果が得られる。

［発明の効果］ 以上説明したように、この発明によれば、緊縮バンドの
外周を締付バンドで締め付けることにより、緊縮バンド
のみの補強で対応できなかった大型の陰極線管等の防爆
性に大いに貢献することができる。

【図面の簡単な説明】

ＷＳ１図はこの発明の一実施例を示す斜視図、第２図は
、第１図のＩＩ　−ＩＩ線におけるスカート部の断面図
、第３図は従来例を示す斜視図、第４図は、第３図のＩ
Ｔ−ＩＴ線におけるスカート部の断面図、第５図は爆縮
過程を示す説明図である。 （１）・・・陰極線管、（２）・・・パネル、（２ｂ）
・・・スカート部、（６）・・・緊縮バンド、（９）・
・・締付バンド。 なお、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。 大　　岩　　　　増　　雄 第２図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）パネルのスカート部を加熱収縮により緊縮する環
   状の緊縮バンドで補強してなる防爆型陰極線管において
   、上記緊縮バンドの外周を締め付ける環状の締付バンド
   を備えた防爆型陰極線 管。
2. （２）スカート部と緊縮バンドとの間に接着テープ、粘
   着テープおよび接着材の１種もしくは複数種を介在させ
   てなる特許請求の範囲第１項記載の防爆型陰極線管。