JPS6235405Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は組立て式テーブルに関するものであ
る。

〔考案の技術的背景とその問題点〕

ホテルのガーデンやプールサイドなどにおいて
使用される組立て式のテーブルとしては、従来、
複数本の脚パイプを組合わせたテーブル脚の各脚
パイプの上端を、テーブル天板の裏面周囲にビス
止めまたはスポツト溶接等の手段によつて取付け
た脚パイプ取付け用ブラケツトにボルト止めして
組立てられる構成のものが知られているが、この
組立て式テーブルでは、テーブル天板に脚パイプ
取付け用ブラケツトを取付けているビス止の頭部
またはスポツト溶接部等がテーブル天板の表面に
見えるために、テーブル天板表面の外観が損なわ
れ、そのために高級感が得られないという問題を
もつていた。

〔考案の目的〕

この考案は上記のような実情にかんがみてなさ
れたものであつて、その目的とするところは、テ
ーブル天板に脚パイプ取付け用ブラケツトを取付
けておかなくてもテーブル天板をテーブル脚に取
付けることができるようにして、テーブ天板から
脚パイプ取付け用ブラケツト及びこれを取付ける
ためのビスやスポツト溶接部等を一切なくし、テ
ーブル天板表面の外観がビスの頭部やスポツト溶
接部等によつて損われるのを防いで高級感をもた
せた組立て式テーブルを提供することにある。

〔考案の概要〕

すなわち、この考案は、周囲を裏側に折り曲げ
たテーブル天板と、上端部外周に前記テーブル天
板の外周方向に向かつて突出する複数の突出部を
形成したテーブル脚と、このテーブル脚の各突出
部に基端部を枢着して斜めに引起し可能に取付け
られ、水平に倒された状態でテーブル天板周囲の
折曲げ部を内側から押圧固定すると共に斜めに引
起すことによつてテーブル天板周囲の折曲げ部か
ら離脱されるテーブル天板固定部材とを備えた構
成のものである。

〔考案の実施例〕

以下、この考案の一実施例を図面を参照して説
明する。

第１図及び第２図において、図中１はアルミニ
ウム合金等の金属板からなる円形のテーブル天板
であり、このテーブル天板１は、その周囲を第９
図及び第１０図に示すように裏側にＵ字状に折曲
げたものとされている。なお、このテーブル天板
１の中心にはパラソル（図示せず）を立てるため
のパラソル支柱挿入孔２が設けられている。

３はアルミニウム合金等からなる金属パイプを
角枠状に折曲げてその両端部を溶接した構成の少
なくとも３本（この実施例では４本）の脚パイプ
４，４を組合わせたテーブル脚であり、このテー
ブル脚３は、２本の脚パイプ４，４を背中合せに
結合した２つの分割体を組合わせて組立てられて
いる。

第３図及び第４図はそれぞれ前記テーブル脚３
の分割体３ａ，３ｂを示したもので、一方の分割
体３ａは２本の脚パイプ４，４をパラソル支柱支
持筒５を介して結合した構成とされ、他方の分割
体３ｂは２本の脚パイプ４，４を前記一方の分割
体３ａのパラソル支柱支持筒５と嵌合する筒体６
を介して結合した構成とされており、前記テーブ
ル脚は、この２つの分割体３ａ，３ｂを互いに直
交させて組み合せると共に、一方の分割体３ａの
パラソル支柱支持筒５の小径部５ａを他方の分割
体３ｂの筒体６に嵌合して止めネジ（図示せず）
により固定することによつて組立てられるように
なつている。

また、前記テーブル脚３の上端部外周つまり各
脚パイプ４，４の上辺部の先端には、第５図〜第
８図に示すように、テーブル天板１の外周方向に
向かつてほぼ水平に突出する突出部４ａが形成さ
れており、この突出部４ａには、水平に倒された
状態でテーブル天板周囲の折曲げ部１ａ（第９図
及び第１０図参照）を内側から押圧固定すると共
に斜めに引起すことによつてテーブル天板周囲の
折曲げ部１ａから離脱されるテーブル天板固定部
材７が取付けられている。

このテーブル天板固定部材７は、前記脚パイプ
４の突出部４ａにかぶさる巾の断面コ字形アーム
からなつており、このテーブル天板固定部材７
は、その基端部を前記突出部４ａの基端にピン８
によつて枢着されて斜めに引起し可能に取付けら
れている。また、このテーブル天板固定部材７
は、その先端部が前記脚パイプ４の突出部４ａの
先端よりもある程度突出する長さとされており、
このテーブル天板固定部材７の先端は合成樹脂キ
ヤツプ７ａによつて被覆されている。

また、前記脚パイプ４の突出部４ａと前記テー
ブル天板固定部材７との先端側には、それぞれテ
ーブル天板固定部材７を突出部４ａ上に倒したと
きに互いに合致するボルト通し孔９ａ，９ｂが設
けられており、このボルト通し孔９ａ，９ｂに
は、水平に倒された状態でテーブル天板周囲の折
曲げ部１ａを内側から押圧固定しているテーブル
天板固定部材７を脚パイプ４にロツクするための
ロツクボルト１０（第６図参照）が通されるよう
になつている。

しかして、前記テーブル脚３へのテーブル天板
１の取付けは、第９図に示すように各脚パイプ
４，４のテーブル天板固定部材７，７を斜めに引
き起した状態でその上にテーブル天板１を載置
し、このテーブル天板１を下側に押し下げて第１
０図に示すように各テーブル天板固定部材７，７
をほぼ水平に倒してやることにより、各テーブル
天板固定部材７，７の先端で前記テーブル天板の
周囲の折曲げ部１ａを内側から押圧固定すること
によつて行われ、またテーブル天板１の取り外し
は、テーブル天板１を引上げて各テーブル天板固
定部材７，７を斜めに引起し、テーブル天板周囲
の折曲げ部１ａから第９図に示すように各テーブ
ル天板固定部材７，７を離脱させてやることによ
つて行われる。

すなわち、この組立て式テーブルは、周囲を裏
側に折り曲げたテーブル天板１と、上端部外周に
テーブル天板１の外周方向に向かつて突出する複
数の突出部４ａ，４ａを形成したテーブル脚３
と、このテーブル脚３の各突出部４ａ，４ａに基
端部を枢着して斜めに引起し可能に取付けられ、
水平に倒された状態でテーブル天板周囲の折曲げ
部１ａを内側から押圧固定すると共に斜めに引起
すことによつてテーブル天板周囲の折曲げ部１ａ
から離脱されるテーブル天板固定部材７とを備え
たものであつて、このテーブルによれば、従来の
テーブルのようにテーブル天板に脚パイプ取付け
用ブラケツトを取付けておかなくても、テーブル
天板１をテーブル脚３に取付けることができるか
ら、テーブル天板１から脚パイプ取付け用ブラケ
ツト及びこれを取付けるためのビスやスポツト溶
接部等を一切なくすことができ、従つてテーブル
天板表面の外観がビスの頭部やスポツト溶接部等
によつて損われるのを防ぐことができるから、テ
ーブルに高級感をもたせることができる。

〔考案の効果〕

この考案によれば、テーブル天板に脚パイプ取
付け用ブラケツトを取付けておかなくてもテーブ
ル天板をテーブル脚に取付けることができるよう
にして、テーブ天板から脚パイプ取付け用ブラケ
ツト及びこれを取付けるためのビスやスポツト溶
接部等を一切なくし、テーブル天板表面の外観が
ビスの頭部やスポツト溶接部等によつて損われる
のを防いでテーブルに高級感をもたせることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示したもので、第
１図及び第２図はテーブル全体の平面図及び正面
図、第３図及び第４図はテーブル脚を構成する２
つの分解体の側面図、第５図及び第６図は脚パイ
プ上端部の拡大正面図及び平面図、第７図及び第
８図は第５図のＡ−Ａ線及び第６図のＢ−Ｂ線に
沿う断面図、第９図及び第１０図はテーブル天板
の取付け方法を示すテーブル両側部の拡大断面図
である。 １……テーブル天板、１ａ……折曲げ部、３…
…テーブル脚、４……脚パイプ、７……テーブル
天板固定部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 周囲を裏側に折り曲げたテーブル天板と、上端
   部外周に前記テーブル天板の外周方向に向かつて
   突出する複数の突出部を形成したテーブル脚と、
   このテーブル脚の各突出部に基端部を枢着して斜
   めに引起し可能に取付けられ、水平に倒された状
   態でテーブル天板周囲の折曲げ部を内側から押圧
   固定すると共に斜めに引起すことによつてテーブ
   ル天板周囲の折曲げ部から離脱されるテーブル天
   板固定部材とを備えたことを特徴とする組立て式
   テーブル。