JPS6233563A

JPS6233563A - 廃物を含む汚砂の洗浄方法

Info

Publication number: JPS6233563A
Application number: JP17475485A
Authority: JP
Inventors: Shigekatsu Mikami; 三上　重勝; Takashi Saito; 隆斉藤; Yukio Nishida; 幸雄西田
Original assignee: Tsukishima Kikai Co Ltd
Current assignee: Tsukishima Kikai Co Ltd
Priority date: 1985-08-08
Filing date: 1985-08-08
Publication date: 1987-02-13
Also published as: JPH0556185B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、ポンプ場や下水処理場の沈砂池におけるし渣
を含む汚砂の洗浄方法に関する。

〔従来の技術〕

近年、生活の向上に伴って、生活汚水中の粗大ゴミおよ
び有機分の割合が高くなってきている。

含む有機性のゴミ等の廃物類が沈殿し、沈砂池底部はヘ
ドロ化する傾向にある。

いずれにしても、この種のし渣を含む汚砂を、粗大ゴミ
および有機性のゴミ分と、無機性の砂分とを分離処理す
る必要がある。

ちなみに汚水沈砂池えの流入水中の成分を第６図に示す
。沈降性し渣と浮遊性し渣は便宜的に分類したもので両
者は一般に同一視されている。

そこで、従来、し渣を含む汚砂の処理に際して、これら
汚砂類をそのまま水切ホッパーもしくはサンドベッドに
投入し、水を切るだけで排出する方法のほか先行第１法
として、第４図のように、沈砂池５０の汚砂類を水と共
にポンプ５１によりすイクロン５２に導き、汚砂類と水
とに分離し、分離後の汚砂類を、汚砂洗浄槽５３へ供給
し、そこで大量の洗浄用清水（上水まだは井水）を供給
するとともに、曝気ブロア５４から送入したエアによシ
ェア攪拌するか、あるいは機械攪拌によシ洗浄する方法
を一般に採っている。５５は沈砂排出機である。

また、第５図のように、先行第２法として、サイクロン
５２に投入する前に廃物類ΣＳ中から廃物Ｓｎ　を取り
除く目的で、４〜５ｆｆｉｌ１１目巾の粗目スクリーン
５６を用いて除去し、粗大廃物をコンベア５７により系
外へ排出するとともに、廃物除去後の汚水が８０％以上
含まれている汚砂に対して、汚砂洗浄攪拌槽５８におい
て外部清水（上水、井戸水等）による洗浄水によって希
釈しながら攪拌した後、ポンプ５９によシサイクロン５
２に導き、そこで濃縮した汚砂を汚砂洗浄槽５３におい
てさらに洗浄水を与えながら洗浄する方法もある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、前者の水切りのみの方法では、有機性の高い汚
砂の有機分がやがて腐敗し、悪臭やノ・工の発生をもた
らし、２次公害の原因となるとともに市街地ではトラッ
クによる搬送が困難である。

この点、先行第１法は、上記問題が少いけれども、サイ
クロン５２の出口や配管内において、し渣等により閉塞
するトラブルが頻繁に発生し、これを常時監視する作業
員が必要となり、閉塞した場合には、配管を分解する必
要があり、維持管理上の大きなネックとなっている。一
方、洗砂洗浄槽では、ヘドロ水が約８０係程度入ったし
渣を含む汚砂を洗浄するが、大量の清水を必要とし経済
的でないし、また希釈混合して余剰水中（オーバーフロ
ー水）に浮遊したし渣等から砂分を分離することかでき
ず、依然、洗浄砂中には４０〜５０チ程度の微細廃物が
除去できずに残留し、完全な処理とは言い豊い。しかも
、この方法は、設備全体をみても、処理効率に対する設
備費および運転費があまシにもかかり過ぎる。

他方、先行第２法では、微細廃物を完全に除去できず、
しかも粗大な廃物は別に洗浄する必要が　　　・ある。

さらに、同法は、先行第１法に比較して、洗浄砂中に含
まれる廃物割合は少くなるものの、洗浄水として大量に
消費するとともに、組合せ機器点数が多くなシ、設備費
および維持管理費が嵩゛む。

そこで、本発明の目的は、洗浄水を系外部から受けるこ
となく系内で賄えるとともに、洗浄効果も高い汚砂の洗
浄方法を提供することにある。

〔問題点を解決するだめの手段〕

上記問題点を解決するだめの本発明は、汚水沈砂池、第
１の超微細スクリーン、第２の超微細スクリーン、およ
び洗浄水を利用して微細廃物と砂分とを分離する汚砂洗
浄装置を備えた設備を用い：前記汚水沈砂池において沈
降したし渣を含む汚砂を第１スクリーンに導いて汚水を
分離してその汚水は沈砂池に戻すとともに、し渣を含む
汚砂は前記汚砂洗浄装置へ供給してし渣と砂分とに分離
し、他方で汚水沈砂池における沈降汚砂を含まない清澄水を
第２スクリーンに導き粗浮遊物質を除去し、除去した後
の清水を前記汚砂洗浄装置での洗浄水として利用するこ
とを特徴とするものである。

〔作用〕

本発明では、第１スクリーン３０Ａにおいて、し渣Ｎを
含む汚砂Ｓ、を分離し、汚砂洗浄装置４０に供給し、そ
こで微細廃物Ｍと砂分Ｓ１とを分離している。この場合
洗浄水Ｗ！が必要となるが、これは沈砂池２３の清澄水
２５から第２スクリーンにおいて浮遊物質３４を除去し
たものを用いることによって賄っているので、十分に清
浄度をもった清水によって洗浄できるとともに、洗浄水
を系内から取っているので、清水の使用量がきわめて少
くて済む。そして、浮遊物質の一部を第２スクリーンで
除去するから、汚砂清浄装置の負担が軽くなる。さらに
、全体としてみたとき、設備構成が簡素となシ、設備費
および維持費が少くなる。

〔発明の具体例〕

以下本発明を第１図に示す具体例によってさらに詳説す
る。

流入梁２０から流入した汚水は、ゲート２１を通り、さ
らに粗目スクリーン２２を通ってスクリーンし渣Ｓ２が
除かれ汚砂沈砂池２３に流入する。

沈砂池２３には、砂留部２３ａが形成されており、ここ
に砂分Ｓ！および比重の大きい残存廃物類を多量に含む
汚砂Ｓが沈殿し、ヘドロ化する。このし渣Ｎを含む汚砂
Ｓの組成としては、廃物分７０チ、水分３０％程度であ
る。し渣Ｎを含む汚砂類を砂留部２３ａに残した汚水は
、細目スクリーン２４においてし渣Ｎが除去され、ＢＯ
Ｄ約２００ｐｐｍ程度の処理汚水２５となって、ポンプ
２６により排水される。し渣Ｎはコンベア２７により排
出される。

一方で、スリーン目詰り防止機構をそれぞれ有し、約３
００ミクロンおよび７５〜１００ミクロンのスリットを
有する第１および第２超微細スクリーン３０Ａ、３０Ｂ
がそれぞれ用意される。

４０は後に例を詳述する汚砂洗浄装置である。

さて、砂留部２３ａに沈殿した汚砂２８は、揚砂ポンプ
２９により第１スクリーン３０Ａに導かれ、汚水３１と
汚砂Ｓとに分離される。汚水３１は沈砂池２３に戻され
る。し渣Ｎを含む汚砂Ｓは洗浄装置４０に投入され洗浄
されながらし渣Ｎ。

微細廃物Ｍおよび砂分Ｓ＋　　（第２図参照）とに分離
される。砂分Ｓ１は沈砂排出機２および洗砂搬出コンベ
ア３２により排出される。

また、沈砂池２３の処理汚水２５は、揚水２ンデ３３に
より第２スクリーン３０Ｂに導かれ、粗浮遊物３４の除
去を行なう。除去後、ＢＯＤ　２００ｐｐｍ以下、通常
１４０〜１５０　ｐｐｍ程度となった処理水３５は、処
理水槽３６に一旦貯留された後、昇圧ポンプ３７により
、一部Ｗ１は洗浄装置４０の洗浄水として利用され、残
部Ｗａ、Ｗ５はスクリーン３０Ａ、３０Ｂの目詰り防止
機構の洗浄水として利用される。

ところで、処理汚水２５に対して、オゾンや塩素等の滅
菌剤３８を添加すると、滅菌作用とともに粗浮遊物に対
する凝集効果によって第２スクリーン３０Ｂでの除去効
果が高まる。

次に汚砂洗浄装置４０の一例について詳説する。

第２図において、１は処理槽で、その底壁は傾斜されて
おり、底壁に沿ってたとえばスクリューコンベア方式の
沈砂排出機２が設けられている。

処理槽１には、水Ｗが満たされており、その水面部分に
分離体３が設けられている。この分離体３は、底部に多
数の透孔４ａを有し水平配置の分離板４を備えている。

分離板４の左方（第２図において）部分は左上方に傾斜
して水面上より浮き上っている。また、分離板４のほぼ
水平部分を囲んで下方にスカート部５が延在している。

し渣Ｎを含む汚砂Ｓは分離板４上への投入後、分離操作
を受けながら第２図左方へ移動するが、滞留時間を長く
するだめに、たとえば２枚の邪魔板６，６が汚砂Ｓの移
動方向に間隔を置いてそれと直交方向に配されている。

７は隔壁で、分離体３の周囲を区画しており、移送方向
末端を除くスカート部５は、この隔壁７と一体となって
いる。

８は投入シュート、９は供給されたし渣Ｎを含む汚砂Ｓ
を巾方向（第２図紙面を貫く方向）に分散させるだめの
分散槽で、分離板４上の始端部上方に配置されている。

かくして、汚砂Ｓは、分離板４上の始端部に投入される
。この投入の過程で、汚砂投入コンベア（後述）からの
し渣Ｎを含む原汚砂に対して、洗浄ノズル１０から洗浄
水が散水されるようになっている。

分離体３全体は、振動装置により実質的に上下に振動さ
れる。ここで、分離板４の水平部分は、振動に伴って水
面下および水面上に交互に位置すべき位置に予め配置さ
れる。かかる振動に伴う操作によって、後述の原理によ
って、砂分Ｓｌおよび微細ゴミやヘドロ分の微細廃物Ｍ
が分離板４の透孔４ａから沈降され、これと分離された
し渣Ｎは分離板４に沿って第２図左方へ邪魔板６，６に
よりその移動速度が低下されながらも移動する。分離板
４の水平部分から傾斜部の始端部に対向して洗浄ノズ）
し１１が設けられ、し渣Ｎに対して洗浄水による洗浄が
行なわれるようになっている。洗浄されだし渣Ｎは、振
動に関係なく常時大気中に位置する水切部４ｂにおいて
、上下振動による水切り効果が加えられた状態で水切り
が行なわれ、水は槽１内に落下し、水切り後のし渣Ｎは
槽１外に近接配置された排出コンベア１２によって排出
される。

さて、透孔４ａから水中に沈降する砂分Ｓ１および微細
廃物Ｍに対して、分離体３と沈砂排出機２との間にあっ
て、はぼ水平に水流を与えるべく、水平向きの微細廃物
用ノズル１３が配置されている。このノズル１３からは
、水またはエア、あるいは両者の混合体、さらには水に
代えてオゾン水もしくは次亜塩素酸ソーダ含有水などが
噴射される。これによって、砂分Ｓ！は比重的に重いの
でそのまま槽１の底部へ落下するが、軽い微細廃物Ｍは
、ノズル１３によって生成された水流に乗って、槽１の
端部へ向い、仕切板１４によって仕切られた流出トラフ
１５から槽１外へ排出される。

槽底へ沈降した砂分Ｓ１は沈砂排出機２により掻き上げ
られながら槽外へ排出される。このとき、沈砂分にもな
お微細廃物Ｍが付着していることもあるので、最終洗浄
ノズル１６によりて沈砂排出機２に向う水流を生成させ
、微細廃物Ｍを捲き上げ、前述の水平方流の水流に乗せ
て排出するようにしである。なお、第２図の２１は分離
体３上において、分離ゾーン、ｚ２はし液洗浄ゾーン、
ｚ３は水切ゾーンである。

ところで、分離板４の材質としては金属、樹脂繊維等の
ものを用いることができ、その透孔は・ぐフチ孔、コニ
カル孔、網状、スリット状等の適宜のものとすることが
できる。その径は、分離効率によって適切に選定される
が２〜１０聴φが好ましい。分離板４の振巾ｔは片側当
シ、３〜１０箪程度が好ましい。スカート長は３０〜８
０圏、特に５０〜６０■が好ましい。また、邪魔板６に
代えて、Ｓ字状の連続する行路によって滞留時間を取る
ことも可能である。會れシ　−　　、号金４→→釧１参
会ゐ。

ところで、上記汚砂洗浄装置においては、多数の透孔を
有する分離体の一部または全体が水面部分に配される。

第３図のように、この分離体３を上下に振動させると、
その振動に伴って透孔４ａ部分において気泡Ｂを伴う水
流Ｆが生じる。分離板４上のし渣Ｎを含む汚砂Ｓ（第２
図）は、分離板４が水面下に没する過程で、相対的に上
昇する水流によってし渣Ｎを含む汚砂Ｓが洗われ、特に
する過程で、透孔４ａ部分の汚砂Ｓは、相対的に下降す
る水流を受け、このとき汚砂Ｓから分離された微細廃物
Ｍおよび砂分Ｓ！が水流と共に水中へ沈降するようにな
る。し渣Ｎは、径が大きくまたは粘着性があったりする
ため、分離板４上に残留し、たとえば分離板４端部から
排出される。

また、分離体３下方において、たとえばノズル１３によ
り水平方向の水流が与えられる。その結果、第２図のよ
うに、分離板４の透孔４ａを通って沈降する微細廃物Ｍ
および砂分Ｓｌが水流を受ける。しかるに、砂分Ｓ１は
比重が大きいので、処理槽１の底部にそのまま沈降する
のに対して、微細廃物Ｍは比重が小さいので、水流を受
けると、水流に同伴して水流と共に槽外へ排出される。

かくして、粗大ゴミ分のし渣Ｎと有機分が大部分の微細
廃物Ｍと砂分Ｓ１とが効率的に分離される。

また、同装置では、上記の振動による分離に当って、ス
カート部５が形成されている。このスカート部５は、有
効分離部分を区画し、分離体３を上下動させるときに、
上下方向の水流およびエアリフトを強める効果がある。

もし、スカート部５がないと、水流およびエアリフトの
効果は小きい。

〔実施例〕

第１図の設備を用い本発明法に従って洗浄を行った。そ
の結果を、第１表に、先行第１および第２法と共に示す
。なお、流入原水のＢＯＤは１５００ｐｐｍである。

第　　１　　表このように、本発萌法によると、高い洗浄効果が得られ
るとともに、運転費が低減される。

〔発明の効果〕

以上の通シ、本発明によれば、洗浄水の使用量を大巾に
低減できるとともに、高い清浄効果が得られるなどの利
点がもたらされる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明法の実施のだめの設備の概要図、第２図
は汚砂洗浄装置の要部概要図、第３図はその分離原理説
明図、第４図および第５図は従来例の概要図、第６図は
、流入水中の成分分類図である。２３・・・汚砂沈砂池、２５−・・処理汚水、３０Ａ。３０Ｂ・・・第１．第２スクリーン、４０・・・汚砂洗
浄装置。第２図第６図手続補正書（自発）昭和６０年１・２月２５日

Claims

【特許請求の範囲】

（１）汚水沈砂池、第１の超微細スクリーン、第２の超
微細スクリーン、および洗浄水を利用して微細廃物と砂
分とを分離する汚砂洗浄装置を備えた設備を用い；前記汚水沈砂池において沈降したし渣を含む汚砂を第１
スクリーンに導いて汚水を分離してその汚水は沈砂池に
戻すとともに、し渣を含む汚砂は前記汚砂洗浄装置へ供
給してし渣と砂分とに分離し、他方で汚水沈砂池における沈降汚砂を含まない清澄水を
第２スクリーンに導き粗浮遊物質を除去し、除去した後
の清水を前記汚砂洗浄装置での洗浄水として利用するこ
とを特徴とするし渣を含む汚砂の洗浄方法。