JPS6233187B2 - - Google Patents

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JPS6233187B2
JPS6233187B2 JP16522779A JP16522779A JPS6233187B2 JP S6233187 B2 JPS6233187 B2 JP S6233187B2 JP 16522779 A JP16522779 A JP 16522779A JP 16522779 A JP16522779 A JP 16522779A JP S6233187 B2 JPS6233187 B2 JP S6233187B2
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JP
Japan
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bobbin
main body
core
oscillators
hanging
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JP16522779A
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JPS5688068A (en
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Zenzaburo Tsukumo
Shinsuke Tsukumo
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  • Unwinding Of Filamentary Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は主に紡機特に精紡機あるいは粗紡機の
クリールに使用されるボビン・ハンガーに関する
ものである。さらにこの原理を後述例示の如く応
用発展させることにより繊維機械のみならず一般
産業機械に広く利用可能である。とくに自動倉
庫、連続運搬装置等に活用すれば著るしい合理化
のメリツトが出る可能性がある。
ボビン・ハンガーは吊下本体の下側からボビン
を挿し込み、吊下本体の中空内部に仕舞われてい
る左右一対の揺動子をそれぞれ左右横方向は開き
突出せしめてボビンの肩部を係止し、またボビン
取外しのときはボビンを吊下本体から外す動作に
連動して突出している揺動子を吊下本体内に自動
的に仕舞い込む様にしたものでボビン・クリール
部が簡素化され、ボビンの取付け、取外しが便利
で近時多く使用されているがこれら従来から実用
されているボビン・ハンガーの形式には第9図
A,B,Cに夫々図示した通り次の3種に大別さ
れる。
(1) A図に示すものは2個の揺動子30,30′
の上部を吊下本体2内壁に対象に設けた縦長凹
溝80,80′中に遊置したピン31で遊嵌的
に連結し、本体2の下部に設定した案内窓孔1
4によつて降下する一対の揺動子30,30′
を下向きに開き、これと上部からの円錐形クサ
ビ駒32との併用により強制調芯する型式。
(2) B図に示すものは吊下本体2の下部中央に1
個の駒30をピン31によつて取りつけ駒30
が間欠的に90゜回動を繰り返えす仕組みでこれ
と上方から降下する調心補正用の円錐形クサビ
駒32とを併用して強制的に調芯する型式。
(3) C図に示すものは2個の揺動子30,30′
を上下交互に間欠的に移動する芯体5に連結用
ピン31で左右対象状に吊下するよう揺動子上
部で揺動的に取りつけ、別に本体2の下部中央
に設定した分離案内ピン15で一対の揺動子3
0,30′を下向きに開閉するようなし、これ
と上方から降下する円錐クサビ駒32とを併用
して強制調芯する型式。
であつてこの種ボビン・ハンガーはいずれもボビ
ンを2個の揺動子で吊持するものである。従つて
ボビン支持が2点のため不安定となり、またハン
ガーの中心線に合致して吊持されない状態となり
易く、これがため粗糸引出の際及び引出し中にボ
ビンの回転が不円滑になつたり、或は偏心回転し
たりミソスリ運動などを生起する原因ともなり粗
糸に張力不同を生じたり、ボビン肩部へのキズ付
き等を発生し、これが原因で斑糸、篠切れ等を生
じておつた。これを予防するため必ず吊下本体に
補正クサビの役目をさせる円錐体32を併用する
がその効果は厳密なものではない。
本発明はこの従来のボビン・ハンガーの欠点に
鑑み、在来の発想から脱皮することによつて其の
構成並びに構造を根本的に変革改良したものでそ
の発想転換のポイントはボビンの吊持方式を重力
の平衡作用を直接利用した相似放射状3接点によ
る自動調心支持としたことにある。
本発明の実施例として図示したボビン・ハンガ
ーは紡機のうち精紡機、粗紡機の粗糸供給用クリ
ール部に首振り、揺動並びに回動自在に吊り下げ
設置されるものでその概略を説明するとつぎの通
りである。
第1図に示すようにハンガー1の吊下本体2に
ボビン挿入孔22を嵌合させて下方からボビン1
6を挿入して後、本体2の上部に形成したカラー
9の鍔部をボビン16の上端面部21で突き上げ
本体2を内蔵の圧縮ばね24に抗して所定距離上
昇せしめてからボビン16を下降に転ずると圧縮
ばね25の反発力によつて本体2の上部に内装し
た切替えクラツチ装置が瞬間に作動し、これに伴
い同時に本体2の中心部にあつて上極に占位して
いた芯体5がその腹中で摺動を起し反対下極に向
つて急速度で降下変位して錠止されたまま吊下本
体2自体が正規原点位置に復帰する。比の時点で
吊下本体2に仕組んだ3個一組の揺動子束7(各
揺動子は夫々7′,7″,7とする)は芯体5の
制御を受け第4図に示す如く一斉に(OX1)、
(OX2)、(OX3)方向へ向つて放射状相似に本体2
の筒体外周面から3方に張り出し、次いで降下し
て来たボビン16の肩周面20を3個一組とした
等角度3方相似放射の揺動子7′,7″,7で形
成した円錐形相当の傾斜面107夫々は10
7′,107″,107の各肩部当りにおいて放
射状相似3接点支持の形態に懸架し、ボビン16
を自動調心的に吊持して粗糸引出しの速度に順応
し、所定トルク制動下に粗糸の引出し張力を調整
しながら吊下本体2とボビン16両者の各中心軸
を合致せしめ、以て同一鉛直回動軸(yy′)を常
時共有した状態において安定した円滑な回動を行
なうようなしたものである。
以下に本発明の主体たる吊下本体2の構成原理
とその構造、作動、機能に就き詳述する。
これを構成する要素は (a) ボビン・ハンガーの主体をなし、その構成要
素を体内の各部適所に収納装備して機能する吊
下本体2。
(b) その軸心中央部に嵌装されて本体2の腹部中
央で(yy′)中心軸上を同心に上下に摺動変位
して3個一組の形状相似となる揺動子7′,
7″,7を本体2の中心点Oを原点とした3
等分角度方位(OX1)、(OX2)、(OX3)に対し
相似に揺動放射並びに揺動集芯させるための制
御の役目をする芯体5。
(c) 吊下本体2の下部にあつて本体2の円周等配
位置に本体2の軸芯に対して放射状(OX1)、
(OX2)、(OX3)に設けた揺動子誘導のための縦
長案内窓孔14。
(d) 此の案内窓孔から突出、没入するようになし
て本体2内に遊置した3個の相似形揺動子7
夫々は7′,7″,7。
(e) この揺動子の出没を制御するため、本体2へ
ボビンを挿入して後の本体2突上げ操作に連動
せしめて芯体5自体を上極並びに下極に間欠的
に且つ交互に移動変位させ、その両極点に錠止
せしめる切替え錠止作動装置。
(f) ボビン16の上部端面21と当接させて吊下
本体2を突き上げるためその筒体8の上部に形
成した鍔部9の6つの主要素で構成し、これに
蓄積作動エネルギー源として2個を一対とした
圧縮ばね24,25を組み合せ使用してある。
以上の構成要素のうち芯体5の移動、変位並び
に両極点におけるこれが錠止の仕組みとして本発
明に適用した位置決めキー・ブツシユ107併用
の鋸歯形クラツチ切替え錠止作動装置は適切にし
て確実、堅牢無比に安定しており本発明によるボ
ビン・ハンガー構成上に抜群の威力を発揚してい
る要素の一つであることが実証されている。(第
3図参照)。
第1図、第2図及び第6図におけるA図はいず
れも芯体5がその上極点に於て錠止された状態を
同じく各図のB図は芯体5が下極点に降下移動し
て錠止された状態を示している。その連動作動は
第1図Aに代表される揺動子開始の状態が原点と
なる。
即ち、先ずボビン16を本体2の筒体8の下側
から挿入後、更にボビン16を押し上げて、ボビ
ン上端面21でカラーの下鍔部aを本体2の上昇
限界まで、内装の上部圧縮ばね24に抗して突上
げると第3図B及びC図に示す如くトツプクラツ
チ101に押し下げられたボツトムクラツチ10
8に相当する芯体5はキー・ブツシユ109に設
置のキーによる深溝91の錠止から外され瞬間的
にトツプクラツチ101の制御下に移る。此の時
点でボビン16を下降させ始めると本体2もこれ
に順応して降下する。トツプクラツチ101は本
体2とは別の上部構造体に属しているためA図の
如く圧縮ばね24の反発作用で離脱して行きボツ
トムクラツチ108の浅溝92が案内溝98内の
キー99の先端面の傾斜面に案内されて次の浅溝
92底部に至つてキー・ブツシユ109に捕捉さ
れて錠止する。此の時芯体5は下降限界まで移行
変位して錠止された状態となりボビン16は懸架
支持される姿態となる。図面中13はスナツプリ
ング止め溝、95はトツプクラツチの尖端傾斜
歯、106はキー・ブツシユである。第1図、第
2図及び第6図におけるB図がそれぞれ此の姿態
を示している。斯くの如く、ボビン16を吊下本
体2に挿入して後、ボビン16の上端面21を吊
下本体2に形成したカラーの下鍔部9に当接させ
て本体2を上昇から下降への所定距離間を一往復
だけ摺動させる操作に連動してボツトムクラツチ
108と1体化された状態にある芯体5を上向き
及び下向きに交互間欠的に移動変位させその各定
位極点において錠止させる。以後同様に吊下本体
2を上下に一往復だけ作動させる操作の度毎に、
これと同調して一作動するクラツチ切替え錠止装
置によつて芯体5は所定の上極及び下極の2点間
を間欠的に交互に往復移行しながら3個一組の揺
動子7′,7″,7に対する集心と放射の揺動動
作の制御を交互循環的に繰り返えす。(第3図に
其の作動状況が詳細に示してある。)この制御動
作に順応して3個の揺動子7′,7″,7はボビ
ン16の肩小径部20に対し開放→吊持→開放→
吊持を第6図A→同図B(第6図a→同図b)の
如く循環的に機能転換を繰り返えし、これによつ
て本発明に係るボビン・ハンガーの重要なる機能
の一つたるボビン16に対する挿脱の全操作機能
が達成される。
更に本発明の主要内容に就き図示した実施例に
よつて詳細な説明を加える。
第1図Aは本発明に係るボビン・ハンガーの構
成、構造の全容を示したものである。図面に示す
ように芯体5はその上極点に上昇占位し、これに
伴つて3個の揺動子7′,7″,7は夫々集束し
て筒体8内に完全に没入(閉塞)の状態で、ボビ
ン16を挿入する体制にある。此の状態でボビン
16を本体2の下部から差し込んだ後更に押し上
げる動作により、ボビン16の上端面21が筒体
8の上部に固定したカラー部9の下鍔部を突き上
げる。そのため吊下本体2全体がばね24に抗し
て上昇する。此の作動を受け、本体2に内装した
芯体5の変位作動を司るクラツチ切替装置(第3
図参照)が図面のB→C→A順に切替え作動を起
して第1図Bに示す如く揺動子7′,7″,7が
放射状に拡開したボビン吊持の姿態となる。即
ち、この吊下本体2の下部に仕組んだ3個の揺動
子7′,7″,7はその下側端面部と本体2の下
側3方に設定した縦長案内窓孔14′,14″,1
4に連らなる溝の底部、並びにボツトム・キヤ
ツプ33との3者合体で形成した揺動軸を中心軸
として上向きに揺動開閉する形式の吊持構造を成
している。従つて前記吊下本体2の押上げ操作で
第3図に示したら芯体5の変位切替え作動が生起
され、芯体5が本体2の軸(yy′)と同心に揺動
子束7の上方からその中央部に向けて強制的に降
下して来る。このため第1図Aに示す如く閉塞し
て筒体8内に没入集中した状態に在る3個一対の
揺動子7′,7″,7は第1図B及び第4図に示
す如くボツトム・キヤツプ33の内側壁で限定さ
れた限界まで夫々の軸心31′,31″,31を
支点となして本体2の下部周面3等分位に放射状
に設定された縦長案内窓孔14′,14″,14
に案内され揺動して外部に張り出し上向きの拡開
状態を呈する。
本発明に係る等分角(120゜×3)放射状
(OX1)、(OX2)(OX3)の相似3接点調心支持方
式の主なる特徴の一つとして3個の各揺動子にか
かる負荷状態が第4図に示す如くV1=V2=V3
関係を保ちながらこれら各力の方向が凡て
(yy′)軸に相当する本体2の軸芯Oに調心集中し
3方向からの力が完全に均衡状態となり、且つ、
此の時点で各揺動子7′,7″,7と芯体5との
接触点における接圧関係が(yy′)軸方向に対し
てはデツド・ポイントの関係にあるよう構成され
ている。また第8図に示した揺動子束7の円錐形
相当のボビン支持要部107の傾斜角度(θ)の
実用最適値はθm〜n=90゜〜60゜間にあること
が実証された。また機能上必要な条件として
(P3)点における接線(GnM3)の垂直線(P3Gp
が揺動子束7の揺動中心点31即ち、夫々の軸心
31′,31″,31より内側上方を通過する関
係にあることが重要である。斯くして制御動作の
最終点に達した芯体5は最下位極点を占位し、本
体2の上部に固定したキー・ブツシユ109に設
定したマスター・キー99によつて錠止される。
此の状態が完成された直後に本体2に添つて降下
して来るボビン16はそのボビンの肩小径部20
を第1図B及び第4図に示す拡開状態の一組の揺
動子束によつて形成された円錐形相当の傾斜滑り
面107′,107″,107で受け止められ
る。その直後から重力の作用を受け続け第7図に
示す多様な接点の平衡変位を小刻みに繰り返えし
ながら敏感に調心してその平衡状態たる原点Aに
瞬時に復元する。第7図B,C,Dは何れもボビ
ン16を吊下げた直後における不均衡姿態を示し
ており自動調心作用の過程における代表的姿勢を
表現している。(δ)は偏心量である。(夫々は
(δ)′(δ)″(δ)で示す) ボビン取外しに際してはボビン16の押上げに
よつてカラーと1体の本体2を押し上げ、これに
伴つて再び上記クラツチ装置部の回動切替え作用
を介してスプリング25の作用で芯体5を上極ま
で押し上げることにより芯体5は最初の上極変位
位置に復帰して第1図Aに示すように3個の揺動
子17′,17″,17は完全に閉じられて筒体
内に没入するからボビンの取外しは容易に行われ
る。
第7図A,B,C,Dは本発明に係る3個の揺
動子17′,17″,17により形成した円錐形
相当の傾斜面を利用した放射3接点吊持方式にお
ける自動調心作用の状態を図示したもので、此の
うちA図はその原点となる基本の正常吊持姿態を
示す。即ちボビン16と吊下本体2両者の各中心
軸(bb)′と(PR)が重力の平衡作用で調心合致
して鉛直軸(yy′)を共有した状態の吊持姿勢を
示す。他のB,C,Dの各図は何らかの外力を受
け、またはボビン吊下操作完了の直後における復
元のための減衰運動の過程にある瞬間的姿勢変化
を示す。このうちB図では左側揺動子の一点のみ
で、C図では逆に右側揺動子の一点のみでボビン
16を支持した不均衡状態を示している。またD
図では両者中心軸(bb′)と(PR)とが相互に偏
心して吊持された不均り合い状態を示す。これら
の例示では対象2個の揺動子間に限つて単純化し
た説明に留めてあるが、本発明に係る放射状3接
点支持方式における調心作用はこれらを3次元的
に組み合せたもので、その原理は同一である。本
発明の装置では斯るボビン16の中心軸(bb′)
と吊下本体2の中心軸(PR)との偏向または偏
心的不均衡が錯綜して吊持された不安定な姿態維
持は瞬時たりとも許されない。即ち重力による平
衡調心作用により原点に向う復元力(t)及び
(Q)が急速減衰的に作用して本装置の原点たる
A図に瞬間的に復帰して正常姿勢を維持確保す
る。
本発明に係る他の実施例として第6図A及びB
図の断面に示した揺動子束7の開閉を制御する芯
体の構成と機能に関し、芯体5を芯体自身とボツ
トム・クラツチ体108との2体に図示の如く分
離しボツトム・クラツチ108の下部体たるスピ
ンドル部105を芯体(5)の軸心部に穿つた芯穴の
ステツプ104で軸受け状に支持する。これによ
りクラツチ切替え時におけるボツトム・クラツチ
108のトルク抵抗値を最小に押え、クラツチ切
替え装置の作動を安全且つ円滑に行い得るよう構
成したものである。更に芯体5の円筒頂部には鍔
部103を形成し芯体用作動ばね25の上端面を
此の鍔部下端面によつて支持する。このためボツ
トム・クラツチ108側からは常時此のばね圧に
抗し、その反作用として芯体5を押し上げる方向
の力が働く関係となるため芯体5とトツプ・クラ
ツチ101はスピンドル105を介して次の如く
なる。即ち芯体5の上昇、降下の方向(yy′)に
対しては共に両者全く1体となつて作動し、回動
方向に対しては芯体5の側ではばね25との接面
における回動抵抗のため殆んど回動せず、これに
反しトツプ・クラツチ108側のみは瞬間にして
鋭敏な回転運動を起し得る最も好ましい形態が構
成される。
本発明に係る芯体5の構成並びにその形態に関
しては第1図に示す如く、ボツトム・クラツチ1
08の部分と芯体5とが全く1体となつた形式の
もの、及び第6図A,Bの断面図に示す如くボツ
トム・クラツチ108と芯体5を2体に分割して
これを一体的に組み合せた形式、並びに第2図に
示す如く芯体5を2段に構成することもできる。
此の型式は芯体5の下部中間に小頚部11を設け
芯体の最尖端部10を直接制御用の芯体部に設定
したものである。揺動子7′,7″,7が閉ざさ
れた時、芯体尖端部10は3個の揺動子7′,
7″,7で形成されるポケツト内におさまると
同時に揺動子の傾斜面107′,107″,107
の各先端部が芯体中間の小頚部11で形成した
凹部に収納されるよう構成される。
上記の如く種々の様式に共通して芯体5が上極
に占位し揺動子束が閉塞可能な状態にある時各揺
動子7′,7″,7をして第5図A,Bに示した
実施例のようにA図の常に揺動子が拡開した形
態、これとは逆にB図の常に閉塞した形態の何れ
かに安定保持して置く必要のある場合の対策とし
て本発明では次の如き構成が用意されている。
即ち、第5図Aに示した実施例では吊下本体2
下部15の中心部を貫通する孔115中に図に示
す如く圧縮スプリング(または発泡樹脂系等の弾
発子)27を装入するか、B図の如く此の孔115
中にマグネツト(磁化)された物体27′を封入
することによつて上記条件は確実に満足される。
これらの方法を実用することによつて操業時の作
業員にとつて安定した操作感を与えることができ
る。また特殊なケースとして第2図Bにおける場
合は芯体尖端部10をマグネツト化することによ
つて上記B図の形態の実現が可能である。尚図に
示した吊下本体2の下底に下方から覆せたボツト
ム・キヤツプ33は縦長案内窓孔14の下底構造
15と合体して揺動子束7の揺動軸心部31を形
成する要素となる以外に各揺動子7′,7″,7
の拡開揺動限界となる内側壁を形成すると同時に
吊下本体2の下底部を保護し、ボビン16の挿入
を円滑、容易ならしめる。またボツトム・キヤツ
プ33は上記弾発子、マグネツト27′等の封入
時の蓋ともなる。尚揺動子の組み込みは極めて簡
潔、安全、容易となる。
尚上記に説明したローター・ハウジング23は
ボビン・ハンガーの最上部と最下部の別個な機能
構造体との中間に占位してこれらを平衡調心状態
に吊持連結すると同時にこれに固着したトツプク
ラツチを介してピボツト202の下端頚部を受け
た正規主軸受溝造部を形成する。一方、吊下本体
2に内装のクラツチ切替装置起動のための本体突
上げ操作時における本体2自身の往復摺動を案内
制御し、動作復元直後からは本体2と密着合体し
て共に調心吊持された状態を保持する。此の時吊
下本体2とローター・ハウジング23とをテーパ
ー接面で機能結合する形式は本発明に係るボビ
ン・ハンガーの自動調心性能を高度に補完するも
のである。
結局、本発明は以上の構成によりつぎのような
実施態様がとられるものである。
(1) 先ず芯体がその上極点に位置する時には揺動
子を吊下本体内に没入自在に解放してボビン挿
脱の自由を許し、次に芯体が下極に降下占位し
た時は揺動子を芯体が制御して一斉に本体中心
軸に対し放射状相似に張り出し占位せしめ、次
いで筒体にそつて降下するボビンの肩周部をこ
れら3個の揺動子によつて形成した円錐形相当
の傾斜面の肩部で放射状相似3接点支持の形態
に吊持してボビンを調心自在に吊持することに
より重力による平衡作用を利用して吊下本体と
被吊下体たるボビン両者の各中心軸を共有の鉛
直回動軸線に互に合致せしめて吊持回動する。
(2) 揺動子束7の下側端面を揺動軸部31に設定
し、これを対として吊下本体2の下部15周面
に設定した縦長案内溝14中に拘束的に収納
し、限定された揺動角範囲を揺動自在なる状態
に嵌合遊置することによつてこれら一対の揺動
子束をして上向き開閉形式に構成し、本体2の
腹中にあつてこれと同芯的且つ独自に昇降摺動
して変位する芯体5の作動で本体2の軸心
(yy′)に対し放射方向(OX1、OX2、OX3)へ対
象的相似に揺動せしめて錠止制御する。
(3) ボビン7の夫々にかかる負荷が芯体5に及ぼ
す分ベクトルとして軸芯(yy′)に対し直角方
向からのみ作用し且つ、X→O、X→O、X→
O各等分に中心Oを向つて集中しそれらの合成
ベクトルが完全に均衡するよう働き同時に縦軸
(yy′)方向に対する分ベクトルは常時零とな
る。
(4) 上部構造体たる回転切替えクラツチ体108
と下部構造体たる制御用芯体5とを2つに分離
して遊嵌結合構造と成すことにより、本体軸芯
(yy′)と同芯的に昇降変位する方向に対しては
ばね圧によつて両者相互に拘束状態で一体的に
作動し、他方、回動方向に対してのみ、両者が
夫々同芯にして自在なる作動関係を保持する。
(5) ばね弾性またはマグネツトによる弾発力乃至
吸引力を利用して揺動子を制御する芯体の位置
がその上極点にあつて制御が開放側(OFF)
にある時、一対の揺動子束7の姿態を上向きに
常時開かせた状態または閉じた状態の何れかに
保持する。
以上説明したように本発明は上部吊下構造体に
よつて吊下本体を回動、揺動自在に吊持する形態
となしたボビン・ハンガーに於て吊下本体の下部
周面に等分角3方放射状相似に3つの縦長案内溝
を配設し、これに連通する室内に下方を揺動軸と
なした3個1組の揺動子を遊置し、別に本体軸中
央部に本体と軸心を共有する様芯体を独立に嵌合
遊置し、ボビンを下方から吊下本体に差込む動作
による本体自身の上下一往復摺動に一連動する様
になした内装の切換ロツク装置の作動を介し芯体
をして本体軸心と同心に上下方向交互に移動せし
め同時に上下各変位極点において夫々錠止せし
め、これと揺動子出没の作動制御を関連させ、ボ
ビン保持時一斉に揺動子の上端面部を本体軸心に
対し放射状対象相似に案内溝窓孔から張出した状
態に制御を行い、3個の揺動子が形成する円錐形
相当の肩部傾斜端面で3接点滑り支持する自動調
心吊持するようにしたものであるからつぎのよう
なすぐれた効果を有するものである。即ち、 (1) ボビン・ハンガーのボビン吊持状態は調心作
用によつて確実に鉛直垂持されて至極安定して
おり、その中心軸を軸芯として円滑に回動する
ため篠引出し速度に対応して偏心回転、ミソス
リ運動などの不正な回転をすることなく正常な
粗糸張力を保持し、斑糸、篠切れなどの発生を
安全に防止する。
(2) 揺動子束による3接点支持はボールを用いた
3接点支持方式と比較して性能的には遜色は認
められず、このことは調心機能の点でも同等と
見做せる。特にこれが長所として揺動開閉方式
では吊下本体の筒体面からの揺動子の張り出し
寸法を大きくすることが可能であることからボ
ール3点支持方式のものに比較してもボビン孔
の各サイズに対する共用性、汎用圧の点で優れ
ていることにある。その他ボール3点支持方式
と同様パツケージの著るしい増加や過酷な使用
条件に対しても充分に満足することが出来る素
質、強度、耐用特性を保有するものである。
(3) 揺動子の製造方法を多様化することが出来、
夫々の用途に応じプラスチツク成形、焼結合
金、プレスなど量産時の採算性、経済性の自由
度が許容される。また吊下本体の成形が大巾に
簡潔化され量産面でのコスト・ダウンに大きく
寄与する。
(4) 揺動子束の揺動の中心軸を吊下本体の最下低
部にボトム・キヤツプを併用して設定した構造
にすると揺動子の作動の確実性、精度の保持、
強度並びに耐久性、負荷に対する安全率などの
必要なる特性の増強に役立ち、その安全性、信
頼度は従来品に比して大きく進歩する。例えば
吊下げ荷重の限界値は確実に数倍に増強され耐
久性は倍加以上に強化される。
(5) 芯体を2体構成にするとクラツチ切替えの信
頼性が飛躍的に向上され、ボビン挿脱の操作の
安全化に著るしい効果をもたらすことができ
る。またボール3点調心支持方式の場合たまた
ま変則的に発生するボール支持部単独の急激な
強制回転によつて起る突発的クラツチ切替えの
ミス作動は此の芯体の2体構成によりなくな
る。尚制御用芯体のみの部分的取替え(芯体外
径寸法の変更)によつて揺動子の拡開時の張出
し寸法を任意に変更することも簡便に実施され
る。
(6) また上部構造体を調心吊持方式に改めること
に関連して本発明に係る揺動子束の制御方式、
並びに円錐形相当の懸架用傾斜滑り接面の適切
な形態構成等々に亘たる一連の平衡的調心要素
の相乗効果は本発明の他に類を見ない優れた特
色でボビン・ハンガーの吊持減衰性能の強化に
寄与するところが大である。このことは2個の
揺動子を使用する従来品にとつて不可欠とされ
る「逆円錐形芯出し補正金具」を不用と成し、
しかもボビン挿入部の内径と吊下本体の外径と
の隙間に余分なクリヤランスがあつても調心機
能には全く支障がない。
尚本発明ボビン・ハンガーは構造簡単で部品数
も少なく、製作時のバラツキを最小に押さえ得て
しかも精度が出し易くために多量生産に適すると
共に操業時の取扱いも簡便容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るボビン・ハンガーの基本
的な第1実施例であつて、そのA図は要部を断面
にて示す正面図(揺動子は閉じ状態)、そのB図
は揺動子を拡開させた状態の縦断正面図、第2図
は第2実施例の揺動子部分の縦断面を示し、その
A図は揺動子が閉じた状態、そのB図は拡開状態
を示す。第3図A,B,Cは芯体の変位転換及び
錠止作動を司るクラツチ切替装置の仕組み並びに
その切替え循環の作動機能に関する説明図であ
る。第4図は第1図BのE−E′線縦断面図、第
5図は揺動子開、閉手段の例を示す縦断面図、第
6図は第3実施例であつてそのA図は揺動子閉塞
の状態を、そのB図は拡開状態を示し、そのa図
及びb図は夫々A図及びB図に対応するE−
E′線の断面図。第7図は本発明に係る吊下構造
の自動調心作用の機能状態を説明する図面でその
A図は調心平衡作用の復帰原点の姿勢を示し、
B,C,D図はいずれも揺動状態を示す。第8図
は揺動子の吊持支持時における傾斜角度の許容範
囲とその限界に就て解析した説明図、第9図は形
式別に分類した従来例と本発明に係わるボビン・
ハンガーの例とのボビン吊持部分の相違点を明ら
かにした図面であつて、そのA,B,Cの各図は
従来例をD図は本発明の例を示し、各図ともその
,図は夫々揺動子の閉塞状態と拡開状態とを
示す横断面図、その図はボビン吊持状態の縦断
正面図である。 2……吊下本体、5……芯体、7……揺動子
束、7′,7″,7……揺動子、14……縦長案
内窓孔、16……ボビン、24……圧縮ばね(ト
ツプクラツチ)、25……圧縮ばね(ボツトムク
ラツチ)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 上部吊下構造体によつて吊下本体を回動、揺
    動自在に吊持する形態となしたボビンハンガーに
    於て、吊下本体の下部周面に等分角三方放射状に
    3つの縦長案内溝を配設し、これに連通する本体
    下底に設けた揺動軸受室内に下方を揺動軸となし
    た3個1組の揺動子を嵌装し、別に本体軸中央部
    に本体と軸心を共用するよう芯体を独立に嵌合遊
    置し、ボビンを差込む動作による本体自身の上下
    一往復に一連動する様にした内装の切換ロツク装
    置の作動を介して、芯体をして本体軸心と同心に
    上下方向交互に移動せしめ、同時に上下各変位極
    点において夫々錠止せしめ、これと揺動子出没の
    作動制御を関連させ、ボビン保持時芯体の下端が
    3個の揺動子の上端面部間に挿入され一斉に揺動
    子の上端面部を本体軸心に対し放射状に縦長案内
    溝から張り出した状態に制御を行い、3個の揺動
    子が張り出されることにより形成する円錘形相当
    の肩部傾斜面で3接点滑り支持するようなし、一
    方、ボビンの挿脱時には揺動子をして芯体による
    制御から開放自由状態となし、ボビン挿入孔部の
    通過接触作動によつて自ら本体内に集心没入する
    よう構成したことを特徴とするボビンハンガー。
JP16522779A 1979-12-18 1979-12-18 Bobbin hanger for textile machine Granted JPS5688068A (en)

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JPS5688068A JPS5688068A (en) 1981-07-17
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