JPS6232492Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はポツト・急須等の開口縁に係止する茶
濾に関し、特に、各種の大きさの急須・ポツト等
に使用可能な汎用性茶濾に関する。

従来の技術 従来のポツト・急須等の開口縁に係止する茶濾
としては小孔が複数穿設されたアルミ・プラスチ
ツクまたはメツシユでできた椀状茶濾があつた。

従来技術の問題点 しかしながら、この種の急須用茶濾にあつて
は、たとえ、種々の大きさの茶濾を造つたとして
も急須・ポツト等の形、大きさがまちまちなた
め、開口縁に係止できないという問題点があつ
た。

問題点を解決するための手段 本考案に係る汎用性茶濾は弾性を有する合成樹
脂製の掛合リングと茶濾本体からなつている。

掛合リングの上端には外向きフランジが形成さ
れ、下端には内向きフランジが形成されている。

そして、この掛合リングの一ケ所において所定
間隔の切除き部が形成されている。

一方、茶濾本体は濾過部の上端に縁部が形成さ
れ、この縁部が前記掛合リングの上向きフランジ
上に係合するのである。

実施例 以下、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。

第１図〜第４図において１は急須、２は蓋体で
ある。急須１の開口縁１ａには段部１ｂが形成さ
れている。３は茶濾で、掛合リング４と茶濾本体
５とから構成されている。

前記掛合リング４は、短円筒形のリング状部４
ｃと、このリング状部４ｃの上端部に形成された
外向きフランジ４ａと、下端部に形成された内向
きフランジ４ｂとから構成され、弾性を有する合
成樹脂からなつている。前記外向きフランジ４ａ
は急須１の段部１ｂに係止する一方、内向きフラ
ンジ４ｂ上には後述の茶濾本体５の縁部５ａが係
合されるのである。

この掛合リング４は第１〜４図に示すように１
ケ所で軸線方向に所定の間隔切除６かれている。

作 用 本考案によれば第２図に示すように急須１の開
口部１ａの径が中くらいの大きさのときは、掛合
リング４に何の変形も加えないで急須１の段部１
ｂに外向きフランジを掛合する。

そして、小型の茶濾３の縁部５ａを、掛合リン
グ１の内向きフランジ上４ｂに掛合させる。この
時内向きフランジ４ｂの最も内側の部分に縁部５
ａの外縁部が係合する。

次に、第３図に示すように、急須１の径が最も
小さいときは、掛合リング４の径を縮めるように
切除部６の両端部を当接させて、これに茶濾５を
係合させる。

このとき内向きフランジ４ｂの上面に完全に縁
部５ａが重なる。

第４図に示すように、急須１の開口部が最も大
きいときは、同じ掛合リング４を用い、大径の茶
濾７を用いる。このとき、大径の茶濾７の縁部７
ａを掛合リング１に掛合させると、掛合リング１
はその径が広がり、径の大きい急須にも係合でき
る。

考案の効果 本考案に係る汎用性茶濾によれば、径の異なる
１，２個の掛合リングと、３個程度の茶濾があれ
ば、任意の組合せによつて種々の大きさの急須に
ピツタリした茶濾を提供できるという効果があ
る。また、掛合リングの上向きフランジは平面状
なので、蓋体が浮くということがない。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は本考案に係る汎用性茶濾の一
実施例を示すもので、第１図は使用状態を示す分
解斜視図、第２図は径が中ぐらいの急須への使用
状態を示す部分断面斜視図、第３図は径の小さい
急須への使用状態を示す部分断面斜視図、第４図
は径の大きい急須への使用状態を示す部分断面斜
視図である。 １……急須、１ａ……開口縁、１ｂ……段部、
２……蓋体、３……茶濾、４……掛合リング、４
ａ……外向きフランジ、４ｂ……内向きフラン
ジ、４ｃ……リング状部、５，７……茶濾本体、
５ａ，７ａ……縁部、５ｂ……濾過部、６……切
除部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 茶濾本体５と掛合リング４とからなり、前記茶
   濾本体５は濾過部５ｂの上縁に縁部５ａが形成さ
   れ、他方、前記掛合リング４は急須、土瓶類１の
   開口縁１ａに係止する外向きフランジ４ａがリン
   グ状部４ｃの上端に形成され、下端には前記茶濾
   本体５の縁部５ａが係合する内向きフランジ４ｂ
   が形成されており、さらに、この掛合リング４は
   一ケ所が縦方向に所定間隔切除かれ６ていること
   を特徴とする汎用性茶濾。