JPH0510826Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、防じんマスクのろ過室の構造に関す
る。

第１図は、ろ過室１を有する防じんマスクの一
例を示す。

第２図は、フイルタを取付けた従来公知のろ過
室１の縦断面図である。図中、２はマスク本体３
に取付けられる本体、４は本体２に螺着した蓋
体、５はフイルタである。フイルタ５の周縁部
は、本体２の環状フイルタ挟持面と蓋体４に一体
的に形成されたフイルタ挟持用環状部片６とによ
り挟持されている。なお、７は吸気通孔である。

フイルタは、マスクの使用に際し随時交換する
必要があるが、この従来公知のろ過室の構造で
は、その取付けに際し、回動するフイルタ挟持用
環状部片６によりフイルタ６がねじられて変形す
ることがあるため、フイルタ６の周縁部を常に確
実に気密に挟持することができないという欠点を
有する。

本考案の目的は、前記欠点のない防じんマスク
のろ過室を得ることにある。

本考案の特徴は、前記フイルタ挟持用環状部片
を蓋体に対し回動自在に構成した点にある。

第３図は、本考案に係るろ過室の一実施例を示
す第２図同様の縦断面図である。図中、１１はマ
スク本体に取付けられる本体、１２は本体１１に
螺着した蓋体である。蓋体１２には、フイルタ挟
持用環状部片１３を有するフイルタ挟持体１４が
回転自在に取付けられている。フイルタ挟持用環
状部片１３は蓋体１２とほぼ同心に配置され、本
体１１の内側に本体１１に対しほぼ同心的に形成
した環状フイルタ挟持面１５と協力して、円形フ
イルタ１６の全周縁部１７を気密に挟持してい
る。なお、フイルタ挟持用環状部片１３の形状
は、円形フイルタ１６の全周縁部を気密に挟持で
きるものであれば、多角形状にしてもよい。

この構成によれば、フイルタ挟持用環状部片１
３は、蓋体１２に対し回動自在であるので、蓋体
１２の螺着締め付けに際し、蓋体１２と共に回動
することなく、単に本体１１の環状フイルタ支持
面１５に向けて押圧されるだけである。したがつ
て、フイルタ１６は、フイルタ挟持用環状部片１
３によりねじられて変形することなく、常に正常
な状態に取付けられる。

本考案によれば、フイルタの取付け不良の生じ
るおそれがない防じんマスクのろ過室を得ること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はろ過室を有する従来公知の防じんマス
クの一例を示す側面図、第２図は従来公知のろ過
室の縦断側面図、第３図は本考案のろ過室の一実
施例を示す縦断側面図である。 １……ろ過室、３……マスク本体、１１……本
体、１２……蓋体、１３……フイルタ挟持用環状
部片、１４……フイルタ挟持体、１５……環状フ
イルタ挟持面、１６……円形フイルタ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. マスク本体に取付けられる本体１１と、本体１
   １に螺着された蓋体１２と、蓋体１２に回動自在
   に取付けられたフイルタ挟持体１４とから成り、
   そして、本体１１の内側には環状フイルタ挟持面
   １５が形成され、フイルタ挟持体１４には環状フ
   イルタ挟持面１５と協同してフイルタ１６の全周
   線を気密に挟持するフイルタ挟持用環状部片１３
   が設けられていることを特徴とする防じんマスク
   のろ過室。