JPS623173Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はスウイング面の高さとスウイング速
度の計測を容易におこなえるようにした野球バツ
トに関する。

従来、野球バツトのスウイング特性を計測する
簡便な計測器がなかつたためスウイング技能の向
上のためには専門のコーチによる直接指導か、あ
るいはスウイング状況をITVカメラを用いて
VTRに記録し後にこれを選手とコーチが再生し
て確察し指摘・指導するという問接指導かのいず
れかの手段によつており、選手が客観的データに
もとづいて単独に技能向上をはかるというのが容
易でなかつた。

このような問題点を除去するためホームベース
に類似の形状を有するセンサ部に指向性のするど
い光線を発生するレーザ発振器を設け、このレー
ザ発振器からの出力ビームを複数に分割して上述
のセンサ部の上方に射出し、野球バツトが出力ビ
ームを横切る時刻の差を野球バツト表面での反射
を利用して計測し頭記スウイング面の傾きと高さ
及びスウイング速度を求める計測器が開発された
が、野球バツトの表面での反射率が低いため同計
測器の使用可能な場所は直射日光のない比較的暗
い日中か夜間に制限され実用度が低くかつた。

この考案はこの欠点を除去するため野球バツト
の表面に再現性の反射特性を有する反射シートを
接着した野球バツトに関するもので以下図面につ
いて詳細に説明する。

第１図はこの考案による野球バツトである。図
において１は木製又は金属製の通常の野球バツ
ト、２は住友スリーエム社製スコツチライト印ハ
イ・インテンシテイ・グレード反射シート3870、
又は3871又は3872を幅約10mm、長さ約400mmに切
断して野球バツト１に埋め込んだ反射シートであ
る。

また、第２図はこの考案による野球バツトの他
の実施例である。図において３は第１の実施例に
おける反射シート２よりも短い別の反射シートで
ある。反射シートがこのように野球バツト１に埋
め込んで接着されているから、スウイング測定器
の光ビームを第２図中の領域ａ又は領域ｃで横切
つた場合と領域ｂで横切つた場合ではスウイング
測定器が受信する反射光強度の時間変化は異なつ
たものとなる。反射シート３の長さを野球バツト
１の適正打領域（meet point）に等しくしてお
けば、第２の実施例における野球バツトを用いた
場合には単にスウイング速度やスウイング面の高
さと傾きだけでなくスウイング位置の適正度をも
計測することが可能になる。

なお上記反射シートを保護するために透明な樹
脂などによる保護層でシート部分を覆つておけば
シート表面の劣化あるいは剥れを防ぐことができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案による野球バツトの図、第２
図はこの考案によるバツトの他の実施例の図であ
る。図において１は野球バツト本体、２及び３は
野球バツト本体に埋め込んで接着された再帰性反
射シートである。なお図中同一あるいは相当部分
には同一符号を付して示してある。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 木製あるいは金属製野球バツトの表面をバツ
   トの軸方向に長く掘り込んで再帰性反射シート
   を埋めこんで接着してあることを特徴とする野
   球バツト。 (2) 再帰性反射シートとして１本又は長さの異な
   る複数本の反射シートを用いたことを特徴とす
   る実用新案登録請求の範囲第(1)項記載の野球バ
   ツト。 (3) 埋めこんである再帰性反射シートの表面を透
   明な保護層でおおつてあることを特徴とする実
   用新案登録請求の範囲第(1)項記載の野球バツ
   ト。