JPS6231457B2

JPS6231457B2 -

Info

Publication number: JPS6231457B2
Application number: JP56090120A
Authority: JP
Inventors: Aguri Tanaka
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1981-06-09
Filing date: 1981-06-09
Publication date: 1987-07-08
Also published as: JPS57202616A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は密封容器内に絶縁ガスを充填したガ
ス絶縁電気装置に関するものである。

従来、この種の装置としては第１図に示すもの
があつた。図において、１は主タンク、２はしや
断部で絶縁支持台３により支持され、その両端は
ブツシング導体４にそれぞれ接続されている。主
タンク１のフランジ部１ａには盲蓋５が、フラン
ジ部１ｂには盲蓋６がそれぞれ取付けられ、主タ
ンク１内の絶縁性のSF₆ガス７を密封する構造に
なつている。盲蓋５の内側には吸着剤８を収納し
たケース９が取付けられ、盲蓋６の内側にも吸着
剤８を収納したケース１０が取付けられている。
これらの吸着剤８は主タンク１内に密封されてい
るSF₆ガス７に含まれた水分やアークによるSF₆
ガスの分解ガスを吸着するために設けられてお
り、SF₆ガス７は常に新鮮なガスに保たれる。

次に従来品のガス絶縁しや断器の作用について
説明する。第１図において、しや断部２は開極状
態を示し、ブツシング導体４とともにSF₆ガス７
を密封した主タンク１内に収納されている。両端
のブツシング導体４に通電される電流はしや断部
２によつてしや断される。

従来のガス絶縁しや断器は以上のように構成さ
れているので、吸着剤８がしや断部２から比較的
離れた箇所に設置されており、また、吸着剤８を
収納したケース９，１０の面がそれぞれ片側面だ
けしかSF₆ガス７に接していないため、吸着剤８
の吸着効果が悪く、吸着効果を上げるためにはケ
ース９，１０の直径や深さを大きくする必要があ
るなどの欠点があつた。

この発明は上記欠点を除去するためになされた
もので、絶縁ガスを充填した密封容器内に収納さ
れた電気機器と密封容器との間に所定の距離を保
つて複数個の穴を有する容器状のシールド体を設
け、このシールド体の中に吸着剤を収納すること
により、吸着面積が広く、吸着効果を向上できる
ガス絶縁電気装置を提供する。

以下、この発明の一実施例を図について説明す
る。第２図は本発明のガス絶縁しや断器の断面図
を示す。図において、１１は主タンク、１２は機
構タンクで、図示されていない単極機構部が収納
されており、アダプタフランジ１３を介して主タ
ンク１１に取付けられている。アダプタフランジ
１３には絶縁支持台３が固定され、図示されてい
ないピスンを支えを介してピストン１４が摺動可
能なる様に取付けられている。

ピストン１４の外周に配設されたパツフアシリ
ンダ１５には可動接触子１６とノズル１７が取付
けられている。また、図示されていないピストン
支えにはシールド１８とアダプタ１９が取付けら
れ、アダプタ１９の先端には図示されていないチ
ユーリツプ接触子を介してブツシング導体２０に
接続されており、その接続部の外周はシールド２
１により覆われている。

一方、固定側の絶縁支持台２２には固定接触子
支え２３が取付けられ、この固定接触子支え２３
には固定接触子２４、シールド２５、アダプタ１
９がそれぞれ取付けられている。アダプタ１９は
図示されていないチユーリツプ接触子を介してブ
ツシング導体２０に接続され、その接続部の外周
はシールド２１により覆われている。絶縁支持台
２２は盲蓋２６に取付けられ、この盲蓋２６は主
タンク１１のフランジ部１１ａに固定されてい
る。また、主タンク１１のフランジ部１１ｂには
盲蓋２７が取付けられ、盲蓋２６，２７はそれぞ
れ図示されていないガスケツトにより密封されて
いる。２８は本発明の吸着剤８を収納した複数個
の穴を有するシールド体で、主タンク１１の内周
面に設けられた数個の取付座１１ｃを介して、主
タンク１１の内面に沿つて充電部に対して円心状
に取付けられ、シールド体２８は取付が容易なよ
うに２分割され、中空半円筒状になつている。

第３図は本発明の一実施例のガス絶縁しや断器
の断面詳細図で第２図のＡ−Ａ断面図を示し、第
４図は第３図のＢ矢視図を示す。

第３図と第４図において、主タンク１１の内周
面には８カ所の取付座１１ｃが設けられ、この取
付座１１ｃに中空半円筒状の複数個の穴を有した
シールド体２８がボルト２９により固定され、シ
ールド体２８内には吸着剤８が収納されている。
シールド体２８に設けられた８カ所のボルト取付
穴２８ａの周辺は凹形状をしており、ボルト２９
の頭部がシールド体２８の内側面より飛び出さぬ
ように電界を緩和する構造になつている。

吸着剤８はシールド体２８の取出口２８ｂから
出し入れするようになつており、取出口２８ｂに
はカバー３０がボルト３１により取付けられる。

次に、第２図に示された本発明の一実施例のガ
ス絶縁しや断器の動作について説明する。図はガ
ス絶縁しや断器の開極状態を示したもので投入時
には図示されていない操作機構からの動力によ
り、バツフアシリンダ１５やノズル１７と一体に
なつた可動接触子１６が図において右方向へ移動
して、固定接触子２４に接触投入される。

また、開極時には上記動作と全く逆の順序で動
作を行い、この時、バツフアシリンダ１５とピス
トン１４の間のSF₆ガス７が圧縮され、パツフア
シリンダ１５に設けられた図示されていない数個
の穴を通じて、固定接触子２４と可能接触子１６
の間に発生したアークに吹きつけられて、通電電
流及び短絡電流がしや断される。このしや断時に
発生したアークによるSF₆ガスの分解ガスは本発
明の中空半円筒状のシールド体２８の中に収納さ
れた吸着剤８により吸着される。

また、吸着剤８は主タンク１１内に侵入した水
分も吸着し、SF₆ガス７を常に新鮮なガスに保
つ。また、上記実施例では中空半円筒状の２つ割
形状のシールド体を、ガス絶縁しや断器用タンク
の内周面に沿つて充電部に対して円心状に設けた
場合について説明したが、シールド体の形状は中
空円筒状で３分割以上何分割でもよく、中空半円
筒状の形状でなくても、電界に支障がなく且つ吸
着面積が広く保てる形状であれば金網または鋳物
形状ほか如何なる形状であつてもよく、上記実施
と同様の効果を奏する。

また、シールド体の材料は金属、非金属、絶縁
物いずれの材料であつてもよく、シールド体の表
面に設けられた複数個の穴についても如何なる形
状、大きさ、配置であつてもよく、上記実施例と
同様の効果を奏する。

以上のように、この発明によれば、複数個の穴
を有した容器状のシールド体に吸着剤を収納し、
このシールド体をタンク内周面に一定の間隔を保
つて配置構成したので、吸着面積の大きな吸着剤
容器が提供でき、SF₆ガス中の水分や分解ガスの
吸着能力をより大きくすることができるという効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のガス絶縁しや断器を示す断面
図、第２図はこの発明の一実施例によるガス絶縁
しや断器を示す断面図、第３図は第２図のＡ−Ａ
線における断面図、第４図は第３図のＢ方向から
見た正面図を示す。図において、１，１１……主タンク、２……し
や断部、８……吸着剤、９，１０……ケース、
３，２２……絶縁支持台、１６……可動接触子、
２４……固定接触子、２８……シールド体、２
９，３１……ボルト、３０……カバー、５，６，
２６，２７……盲蓋、４，２０……ブツシング導
体。なお、同中同一符号は同一または相当部分を
示す。

Claims

【特許請求の範囲】

１電気機器の充電部を絶縁ガスが充填された密
封容器内にそれぞれ絶縁支持して構成したガス絶
縁開閉装置において、上記電気機器の充電部と所
定の距離を隔てて、複数個の穴を有する容器状の
シールド体を上記密封容器の内周面と所定の間隔
を保つて上記電気機器の充電部とほぼ同心状に配
設し、上記絶縁ガス中に含まれる水分及び分解ガ
スを吸着する吸着剤を上記シールド体に収納した
ことを特徴とするガス絶縁電気装置。