JPS6231043Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、シヤンプー或いは洗顔クリーム等比較
的粘度の高い乳液を吐出させるようにした乳液用
ポンプ付き容器に係る。

この種容器は、容器体内に垂設されたシリンダ
内から、ノズル付きの押下げヘツドを上端に付設
させてなる作動部材を、上方付勢状態で起立させ
ておき、押下げヘツドを介して作動部材を上下動
させることで、上記容器体内乳液がシリンダ内に
吸上げられ、かつノズルから吐出するよう設けら
れているが、ノズル孔内に残つた乳液が乾燥によ
り固化し易く、すると該固化した乳液によりノズ
ル孔が閉塞され易い欠点があつた。

本案は上記欠点を除去したもので、以下図面に
ついて説明すると、１は乳液を収納させた容器体
で、該容器体頂壁の一方側部からは口頸部が起立
させてあり、該口頸部に保持筒２付きキヤツプ３
が螺合させてある。その保持筒を貫通させて作動
部材４のステム５が起立させてあり、該ステム上
端にはノズル６付き押下げヘツド７が付設させて
ある。尚ステム下端は環状ピストンに形成されて
おり、又該環状ピストンおよびステム下部は、上
記口頸部口頂面に、上端に付設させた外向きフラ
ンジを係合させて容器体内に垂下させたシリンダ
内に、上方へ付勢させて嵌合させてある。ステム
孔内には吐出弁が、又シリンダ下端から垂設させ
た吸上げパイプ内、又はシリンダ底部内には吸込
み弁が設けてあつて、上記押下げヘツドを介して
作動部材を上下動させることで、容器体内乳液が
シリンダ内に吸込みされ、かつステム孔を通つて
ノズルから吐出される。作動部材４は軸線を中心
として回動可能に設けておく。

容器体頂壁からは握持部形成杆８が上方へ突出
させてあり、その一部は押下げヘツド７側方に位
置させてある。そしてその部分外面には、ノズル
孔閉塞手段９としての突子が付設させてある。該
突子は、作動部材４を回し、ノズル６先端を圧接
させることで、その突子がノズル孔６ａ先端の開
口面を気密に閉塞するよう設けたものである。第
２図が示すように突子はノズル孔先端内に嵌合さ
れるよう設けるとよく、かつ該嵌合状態では、作
動部材の下降が不能であるよう設けるとよい。突
子に代えて短筒部を設け、該短筒部内にノズル先
端を嵌合させるようにすることも出来る。

本案は上記構成とするもので、ノズル孔先端の
開口面を気密に閉塞できるから、ノズル孔内に乳
液が残つてもその乾燥が防止されて固化せず、よ
つて固化乳液によるノズル孔の目塞りを防止で
き、又その閉塞手段は押下げヘツド側方に位置さ
せた握持部形成杆の一部外面に付設させ、かつ作
動部材４は回動自在として、押下げヘツドのノズ
ル先端を上記閉塞手段に圧接可能に設けてあるか
ら、乳液吐出時は握持部形成杆が邪魔とならない
向きとして吐出させ、又使用後は向きを変えてノ
ズル孔先端を容易に閉塞できて便利である。更に
該ノズル孔先端閉塞時に、ノズル６は押下げヘツ
ドと握持部形成杆８との間に位置し、外方へ突出
しないから邪魔となることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案容器の側面図、第２図は、その要
部の拡大断面図である。 １……容器体、４……作動部材、６……ノズ
ル、９……閉塞手段。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 容器体１内に垂設されたシリンダ内から、ノズ
   ル６付きの押下げヘツド７を上端に付設させてな
   る作動部材４を、上方付勢状態で起立させ、上記
   押下げヘツドを介して作動部材を上下動させるこ
   とで、上記容器体内乳液がシリンダ内に吸上げら
   れ、かつノズルから吐出するよう設けられた乳液
   用ポンプ付き容器において、軸線を中心として上
   記作動部材を回動可能に設けると共に、上記作動
   部材の押下げヘツド側方に、容器体頂壁から突出
   させた握持部形成杆８の一部を位置させ、該部分
   外面に、上記作動部材を回動させてノズル先端を
   圧接させたとき、ノズル孔先端の開口面を気密に
   閉塞する閉塞手段９を付設させたことを特徴とす
   る乳液用ポンプ付き容器。