JPS6230558Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、双胴高速半ホイル船に関するもの
である。

従来技術とその問題点 従来、コンテナトレーンと、これを跨ぐ双胴船
とよりなり、双胴船がコンテナトレーンにそつて
前後方向に移動自在でかつコンテナと着脱自在と
なされたコンテナ列群洋上航送装置が知られてい
る（特公昭46−9492号参照）。

しかしながら、上記コンテナ列群洋上航送装置
における双胴船は、２つの胴を船橋でつないだも
のであつて、コンテナトレーンを曳航、押航また
はその両方を行なうものにすぎず、双胴船自体に
は貨物を積載し得ないものであつた。ところで、
近時双胴高速半ホイル船は、従来の水中翼船より
も大きな12000トンクラスのものも建造可能にな
つてきており、大型化が可能となつている。

この考案の目的は、大型化する双胴高速半ホイ
ル船の２つの胴を利用して水密構造の貨物倉を取
付けるとともにこの貨物倉の浮力によりデツキに
も多くの貨物を積載し、一挙に大量貨物を輸送し
うるようにしたことにある。

この考案による双胴高速半ホイル船は、上記の
目的を達成するために、貨物積載デツキを備えて
おり、２つの胴の間に水密構造の貨物倉が着脱自
在に収められているものである。

実施例 この考案の実施例を、以下図面を参照して説明
する。

第１図および第３図は、２つの胴２の間から貨
物倉３が外されてかつデツキ５上にコンテナに収
められた貨物４が積載せられ、半ホイルで高速航
行する状態の双胴高速半ホイル船１を示す。

第２図は、２つの胴２間に貨物倉３が収めら
れ、排水型で低速航行する状態の双胴高速半ホイ
ル船１を示す。

貨物倉３は、第４図に示されているように、バ
ージ状である。そしてこの貨物倉３は水密構造と
なされ、かつバラストタンクを具備している。

第４図ないし第６図は、双胴高速半ホイル船１
の２つの胴２の間に、船尾側よりバージ状貨物倉
３に収める状態を順次示す。すなわち、第４図は
収める前、第５図は収める途上および第６図は収
めた後の状態を示す。

第７図は、２つの胴２の間に貨物倉３が収めら
れかつデツキ５上にもコンテナに収められた貨物
４が積載せられ貨物の大量輸送を行なう状態を示
す。

考案の効果 この考案による双胴高速半ホイル船は、貨物積
載デツキを備えており、かつ２つの胴の間に水密
構造の貨物倉が着脱自在に収められているので、
貨物倉の浮力によりデツキにも多くの貨物を積載
し、一挙に大量貨物を輸送しうる。

場合によつては、デツキに貨物を積載しなくて
もよいし、２つの胴の間から貨物倉を取除けば、
本来の高速船として使用しうるので便利である。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示す。第１図は貨物
倉が２つの胴の間に収められていない状態の双胴
高速半ホイル船の正面図、第２図は貨物倉が２つ
の胴の間に収められた状態の双胴高速半ホイル船
の正面図、第３図は貨物倉が２つの胴の間に収め
られずコンテナ船として用いられている状態を示
す双胴高速半ホイル船の側面図、第４図ないし第
６図は、双胴高速半ホイル船の２つの胴の間に、
船尾側よりバージ状貨物倉を収める状態を順次示
す側面図、第７図は貨物倉が装着せられかつデツ
キにも貨物が積載された状態を示す側面図であ
る。 １……双胴高速半ホイル船、２……２つの胴、
３……貨物倉、４……貨物、５……貨物積載デツ
キ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 貨物積載デツキ５を備えており、かつ２つの胴
   ２の間に水密構造の貨物倉３が着脱自在に収めら
   れている双胴高速半ホイル船。