JPS6229384Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は一枚の厚紙等からサツク貼りにより簡
単に組立てることのできる収納部を二つ有するヒ
ンジ式の函に関するもので、チヨコレート、あめ
玉、キヤラメル等を一方の収納部に入れ、他方の
収納部におまけ等を入れるのに適したものであ
る。

従来、この種の函においては構造的に専用の製
函機を必要とするか、または手貼り作業でなけれ
ば製造できないという欠点があつた。このような
欠点を解消するために貼着位置を変えることによ
り従来のサツク貼機によつて製造できるような構
造にしたが本考案であつて、以下図面の実施例に
より本考案を詳細に説明する。

まず、第１図に示すように本考案は、折線ａ，
ｂ，ｃ，ｄを介して順次、貼着片９、内底壁１、
前壁２、外底壁３，、後壁４を連設し、前記内底
壁１には開口部１７を、該内底壁１と前壁２との
境界をなす折線ｂ上には切込み１８を設け、前壁
２、後壁４の上下端にはそれぞれ舌片１５，１
５，１５，１５を、外底壁３の上下端には、先端
に折線を介して差込片１３，１３を有する覆い片
１１，１１をそれぞれ連設して成る収納部Ａと、
折線ｆ，ｇ，ｈ，ｉを介して順次、後壁５、外蓋
６、前壁７、内蓋８、貼着片１０を連設し、該内
蓋８と前壁７との境界をなす折線ｈ上を起点とし
て内蓋８上に収納部Ａの切込み１８に対応する差
込片１９を形成し、前壁７と後壁５の上下端には
それぞれ舌片１６，１６，１６，１６を、外蓋６
の上下端には先端に線を介して差込片１４，１４
を有する覆い片１２，１２をそれぞれ連設して成
る収納部Ｂとから成り、収納部Ａの後壁４と収納
部Ｂの後壁５とを折線ｅを介して連設したことを
特徴とするものである。

次に本考案の函を組立てるには、第２図に示す
ようにまず、折線ｇを介して前壁７、内蓋８、貼
着片１０を内方に折曲げて、該貼着片１０を、折
線ｉが折線ｅと重なるように後壁４内面に貼着し
て収納部Ｂを筒状に形成する。次いで、折線ｃを
介して前壁２、内底壁１、貼着片９を内方に折曲
げて、該貼着片９を、折線ａが前記折線ｅ，ｉと
重なるように内蓋８外面に貼着して収納部Ａを筒
状に形成する。。

このように収納部Ａ、収納部Ｂを形成したら、
それぞれに内容物を収めて、舌片１５，１５，１
５，１５、舌片１６，１６，１６，１６を内方に
折曲げて、差込片１３，１３、差込片１４，１４
をそれぞれ内底壁１、内蓋８内側に差込んで覆い
片１１，１１、覆い片１２，１２により端部を覆
う。この状態を第３図に示してある。

最後に第４図に示すように差込片１９を切込み
１８に差込んで、収納部Ａと収納部Ｂを係止して
本考案の組立ては完予する。

本考案の函を使用するときは収納部Ａに例え
ば、チヨコレート等のお菓子を入れ、収納部Ｂに
おまけ等のプレミアムを入れておき、収納部Ａの
開口部１７からお菓子を取出し、収納部Ｂからは
覆い片１２を開けて取出せば良い。

また、お菓子を取出すのを途中で止めるときは
折線ｅを軸として収納部Ａと収納部Ｂとをお互い
に向けて回動させ、差込片１９を切込み１８に差
込んで閉封すれば良い。

本考案の函は以上のような構成になつているの
で次のような優れた実用上の効果を有する。

(イ) 収納部Ａ、収納部Ｂのそれぞれの貼着片を、
境界をなす折線ｅを越えて他方の収納部の領域
で貼着してあるので、安価なサツク貼り機によ
る自動貼りが可能である。

(ロ) 組立てる前は収納部Ａ，Ｂを筒状に形成した
状態で扁平に折りたたんでおけるので輸送・保
管のスペースをとらない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
本考案の展開平面図、第２図乃至第３図は組立途
中を示す斜視図、第４図は本考案の完成斜視図で
ある。 １……内底壁、２，７……前壁、３……外底
壁、４，５……後壁、６……外蓋、８……内蓋、
９，１０……貼着片、１１，１２……覆い片、１
３，１４……差込片、１５，１６……舌片、１７
……開口部、１８……切込み、１９……差込片、
２０……補強片、ａ，ｂ，ｃ，ｄ，ｅ，ｆ，ｇ，
ｈ，ｉ……折線、Ａ，Ｂ……収納部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 折線を介して順次、貼着片、内底壁、前壁、外
   底壁、後壁を連設し、前記内底壁には開口部を、
   該内底壁と前壁との境界をなす折線上には切込み
   を設け、前壁、後壁の上下端にはそれぞれ舌片
   を、外底壁の上下端には、先端に折線を介して差
   込片を有する覆い片をそれぞれ連設して成る収納
   部Ａと、折線を介して順次、後壁、外壁、前壁、
   内壁、貼着片を連設し、該内蓋と前壁との境界を
   なす折線上を起点として内蓋上に前記切込みに対
   応する差込片を形成し、前壁と後壁の上下端には
   それぞれ舌片を、外蓋の上下端には先端に折線を
   介して差込片を有する覆い片をそれぞれ連設して
   成る収納部Ｂとから成り、収納部Ａの後壁と収納
   部Ｂの後壁とを折線を介して連設し、収納部Ｂの
   貼着片を収納部Ａの後壁内面に、収納部Ａの貼着
   片を収納部Ｂの内蓋外面に各々貼着するようにな
   したことを特徴とする収納部を二つ有するヒンジ
   式函。