JPS6229277B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はデイーゼルエンジンを備えるタンカー
の防爆に使用される不活性ガスの生成法に関する
もので従来酸素濃度が６〜16パーセントで高い為
不活性ガスとしては不適性とされ大気に無為に放
出されているデイーゼルエンジンの排ガスを回収
し冷却、洗滌の後不活性ガス発生装置からの低酸
素濃度不活性ガスに混合して適性な酸素濃度の不
活性ガスを生成する事を特徴としており、燃焼式
不活性ガス発生装置の必要不活性ガス生成量の減
少を可能とするもので以て燃焼式不活性ガス発生
装置の容量及び燃料消費量を減少し得る優れた効
果を有して居る。

燃焼式不活性ガス発生装置の容量の決定は要求
される不活性ガスの酸素濃度を基に、使用される
デイーゼルエンジンの排ガスの酸素濃度と不活性
ガス発生装置の酸素濃度の設定によるその混合比
率により決定する。

即ち、要求される不活性ガスの酸素濃度が４パ
ーセント以下でデイーゼルエンジン排ガスの酸素
濃度が10パーセントとし燃焼式不活性ガス発生装
置から生産される不活性ガスの酸素濃度が２パー
セントの場合、その混合比は１：３となり要求さ
れる不活性ガス量に対し燃焼式不活性ガス発生装
置の容量を本発明方法により25パーセント縮少す
る事が可能となる、従つて燃料消費量もほぼ比例
して減少させる事が可能となる。

次に本発明の実施例の詳細を説明する。

図に於てデイーゼルエンジン１の排気管２の適
当な個所に吸込ダクト３を結合し高温ガス遮断弁
４を設けダクト３を通してデイーゼルエンジン排
ガスの一部はスクラバー５に導入される。スクラ
バー５でこのガスは冷却、洗浄、脱硫されデミス
ター６で脱水、脱塵を行いフアン７に依りガスの
吸込吐出を行う。フアン７の前後には止弁８が配
置され更に開度調整弁９、逆止弁１０を通して混
合、緩衝タンク１５に送り込まれ、このタンク１
５内で燃焼式不活性ガス発生装置１２で生成され
止弁１３、逆止弁１４を通して送り込まれた酸素
濃度の低い純正の不活性ガスと効果的混合し主供
給弁１６を経て不活性ガス供給１８を通して使用
側に送り込まれる。

使用側の状態変化、デイーゼルエンジンの負荷
変動や運転初期段階に於ける不活性ガス組成の不
安定等本装置運転中を通して適性且つ適量の不活
性ガスを使用側に送り込む為に酸素濃度検知器１
９及び圧力検知器２０を設け状態変化に対処出来
る様にされている、即ち酸素濃度検知器１９は不
活性ガス中の酸素濃度を検知し酸素濃度が設定値
以上になつた場合警報し且つ自動的に主供給弁１
６を閉じ大気放出弁１７を開とし不適性なガスを
大気へ放出する、又圧力検知器２０は使用側の不
活性ガス要求量に依り変化するガスの管内圧力を
検知しその圧力に応じ開度調節弁９の開度を調整
し同時に戻し調整弁１１を開度調整弁９と逆作動
せしめ不活性ガスの供給量を調整する。

本発明の方法は上記の如き構成を有するので燃
焼式不活性ガス発生装置の必要不活性ガス生成量
の減少が可能となり、燃焼式不活性ガス発生装置
の容量及び燃料消費量が減少され経済的である。

【図面の簡単な説明】

図は本発明に係るタンカーに於ける防爆用不活
性ガスの生成法を示す系縮図である。 尚、図中の主要部の符号は次の通りである。１
……デイーゼルエンジン、２……排気管、３……
吸込ダクト、４……高温ガス遮断弁、５……スク
ラバー、６……デミスター、７……フアン、８…
…止弁、９……調節弁、１０……逆止弁、１１…
…調整弁、１２……燃焼式不活性ガス発生装置、
１３……止弁、１４……逆止弁、１５……混合緩
衝タンク、１６……主供給弁、１７……大気放出
弁、１８……不活性ガス供給管、１９……酸素濃
度検知器、２０……圧力検知器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 防爆に要求される酸素濃度より十分に小さい
   低酸素濃度を有し冷却洗滌された不活性ガスを不
   活性ガス発生装置により生成し、高酸素濃度を有
   し冷却洗滌されたデイーゼルエンジンの排ガスを
   上記不活性ガスに混合し、混合後のガスの酸素濃
   度を酸素濃度検知器により検知して、防爆に要求
   される酸素濃度以下を保つように上記混合量を調
   整するようにしたことを特徴とするタンカーに於
   ける防爆用不活性ガスの生成法。