JPS62290821A - 低スキツドマ−クウオ−キングビ−ム炉用スキツドボタン - Google Patents

低スキツドマ−クウオ−キングビ−ム炉用スキツドボタン

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JPS62290821A
JPS62290821A JP13466086A JP13466086A JPS62290821A JP S62290821 A JPS62290821 A JP S62290821A JP 13466086 A JP13466086 A JP 13466086A JP 13466086 A JP13466086 A JP 13466086A JP S62290821 A JPS62290821 A JP S62290821A
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skid
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skid button
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清 高木
Tadashi Naito
内藤 粛
Osamu Nakatani
修 中谷
Hisashi Hiraishi
平石 久志
Takeshi Shinozaki
斌 篠崎
Toru Kawai
徹 河合
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は、鋼片等を加熱するウオーキングビーム炉に使
用するスキッドボタンに関し、特に、炉内最高温度が1
ooo℃を超えるような高温の加熱炉のスキッドボタン
の改良に関する。
〔従来の技術〕
加熱炉においては、in4片等の被加熱材(以下単に鋼
材という)の製品品質を向上させるために、スキッドマ
ークと呼ばれる鋼材の加熱温度むらを極小にすることが
請求されている。
従来は加熱炉にブツシャ一式加熱炉が採用されていたが
、鋼材と鋼材支持装置間で同じ部位を滑って搬送し常に
鋼材支持装置と接しているために、スキッドマークが大
きく、これを避けるために近年はウオーキングビーム式
加熱炉へ変換しつつある。
ウオーキングど−ム式加熱炉の鋼材支持装置はスキッド
ビームとその上部にスキッドボタンを装備したもので、
移動ビームと固定ビームにより構成され、高温の炉内で
矩形波繰返し運動によって材料を搬送している。
一方炉内は通常1ooo℃以上の高温であり、ウオーキ
ングビームは内部を水冷し、その外周を耐火材でライニ
ングしている。スキッドボタンは、スキッドビームの上
面に固着されている。
スキッドボタンはスキッドビームの水冷の影響を受ける
ために、鋼材と接する先端は炉内温度より低温になり、
その状態で材料と接するので、ウオーキングビーム炉に
おいてもスキー7ドマークが生ずる。スキッドボタンの
材料はコバルト系の耐熱鋳鋼またはニッケルクロム系の
耐熱鋳鋼で、スキッドビームの水冷の影響を小さくする
ために、ボタンの高さを高くして鋼材と接する先端の温
度を炉内温度に近づけるようにしているが、逆にボタン
がより高温になるため、ボタン材料の圧縮強度が不足し
て圧縮変形(通称へたり)が発生し、短期間でスキッド
ボタンの取換えが必要になる問題がある。
なお一般の耐熱鋳鋼の圧縮強度は、使用される温度が高
くなれば低下する。従ってボタン高さを高くすればする
程、単位面積当りの圧縮負荷を小さくしなければ対応で
きないが、それだけ鋼材とスキッドボタンの接触面積が
大きくなり、n!4材の非接触部からの入熱が不足し、
同様にスキッドマークが発生する。
以上のことから、スキッドボタンは、高温での圧縮変形
抵抗が大きく、スキッドマーク低減のために、鋼材との
接触面積が小さく、高さの高いものが要求されている。
また、スキッドビームも熱損失を極力小さくするために
耐火材トライニングをしているが、このライニングの厚
さが50mmに満たない程度に薄い場合はスキッドボタ
ンに左程影響を及ぼさない、しかし50mm以上に厚く
なるとその保温効果により冷却水の影響がスキッドボタ
ンの上部まで達し、鋼材と接触する面の温度が低下する
従ってライニングを厚くした場合はスキッドボタンの全
高さをある程度高くする必要がある。
なお炉内最高温度が1000℃に達しないような加熱炉
においては従来の耐熱合金を用いて十分にスキッドマー
クの低減を図ることができるので本発明の対象とするの
は炉内最高温度が1000℃以上となる炉である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ウオーキングビーム炉の材料支持装置は、鋼材を載荷す
る際に、大きな動的負荷が作用するので、靭性を有した
材料が望ましい。ファインセラミックス等の脆性材料製
のスキッドボタンはこの動的負荷に対しては非常に不安
定で、割れが生じやすい、また、セラミックス製ボタン
はスキッドビームに直接取付けることが困難で、箱状の
ケースの中におさめる必要があり(例えば特開昭60−
26615号)、特にボタンの高さが高くなると、非常
に不安定となり脱落の原因となる。
本発明が解決しようとする問題点は、 (1)高温で要求される圧縮強度と靭性を兼ね備えた材
料を要すること。
(2)スキッドボタンを一体に製造すること。
(3)経済的なスキッドボタンであること。
(4)スキッドマーク低減の効果が得られる迄ボタンの
高さを高めること。
である。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は炉内最高温度が1000℃を超えるウオーキン
グビーム炉に用い、周囲を耐火材でライニングしたスキ
ッドボタンビームに取り付けるスキッドボタンであって
、その特徴的技術手段は、次の通りである。
(a)被加熱材と接する上側部分を、耐熱金属とセラミ
ックスの複合材とし、スキッドビームに固定する下側部
分を耐熱合金で構成したこと。
(b)前記上側部分の複合材は、セラミックス含有率を
30〜70重量%としたこと。
(C)スキッドボタンの全高さを140mm以上にした
こと。
(d)スキッドビームの耐火材ライニングのスキッドボ
タンと接する位置での厚さを50 m m以上にしたこ
と。
である。
〔作用〕
木発明者らは、コバルト系耐熱鋳鋼(Co含含有量4御
〜50 たはニッケルクロム系耐熱鋳鋼(Ni2O,Cr35重
量%程度で各種のものがある)の材料に対して、高温で
の圧縮負荷に耐える強度を有し、ウオーキングビーム炉
のスキッドボタンに要求される高温靭性を兼ね備えた材
料として,セラミックスと耐熱金属との複合材料をかね
て開発した(特開昭6O−54295)。
耐熱金属とセラミックスの溶融体を混合、急冷すると、
耐熱金属のマトリックスに0.01〜0.1pmの微細
なセラミックスの分散粒子が均一に分布される.この分
散粒子と耐熱金属のマトリックスとの複合により,高温
での圧縮強度と靭性を兼ね備えた材料特性が発揮される
.この複合材料はファインセラミックスの脆性材料と金
属の延性材料との中間に位置づけされた材料であり、セ
ラミックスの複合率を変えることによって特性を変化さ
せることができる特徴をもっている.この複合材はタン
グステン不活性ガスアーク源を利用して溶融体を作るこ
とができ,容易に耐8PI鋼と一体化して目的としたス
キッドボタンの形状を製造することができる。
本発明によるスキッドボタンの構成を第1図に示す1図
において1はセラミックス複合材で、2はコバルト合金
等の耐熱合金であり、前述の如く、一体化させである.
3はスキッドビームであり、その内部に冷却水4を通水
することにより冷却されている.ここでセラミックス複
合材の高さをa、耐熱合金の高さをbとし、スキッドボ
タンの全高さをhになるよう構成する。
また、5は耐火材を用いたスキッドビーム3のライニン
グで、スキッドボタンlと接する位置での厚さはtで示
す。
セラミックスを分散粒子にして、コバルト系合金の耐熱
金属をマトリックスにしたセラミックス複合材の高温靭
性値を第2図に示した.一方つオーキングビーム炉のス
キッドボタンとして性能を発揮するのに必要な靭性につ
いて実加熱炉で評価テストを行った結果、セラミックス
含有率が30〜70重量%(1100℃における靭性値
1 0 0 〜3 0 kg − cm)の範囲内であ
れば、割れや圧縮変形(へたり)がなく、長期間使用に
耐えることを発見した。この実験結果を第3図に示す。
第3図は、炉の雰囲気温度1280℃の炉内において、
ボタンの大きさが幅50mmX[さ130mmX高さ2
00mm+7)ものを用い、220〜260mm厚の加
熱スラブをランダムに装入し、つすーキングビームの動
作回数約105回の条件でセラミックス含有率が1O1
15、25、35、50、65、75、85、90重量
%のボタンを各2ケづつ取付けて行った試験結果を示し
たものである.第3図は横軸にセラミックス含有率(重
驕%)をとり、縦軸に割れ、正常、変形の三水準を表示
したものである0図中の記号は×:変形穴のもの(3〜
10mm) Δ:変形発生し、かつ進行するもの (0.5〜3 m m ) 0:正常(変形は使用上問題にならない)φ:ポタン上
側縁部に欠損または割れ等が生じたもの を示している。第3図からセラミックス含有量が30〜
70重量%のとき構成.kTであることが知られる。な
お、横軸に( )内に示した数字は1100℃における
衝撃値(kg−am)である。
次に、第4図に実験で得られた、耐熱合金とセラミック
ス複合材の高温許容圧縮変形抵抗値の比較を示す。許容
圧縮変形抵抗値は、」二足実炉のテスト実績から、圧縮
変形(へたり)の評価方法について1時間当りの厚み方
向変位が0. 0 2 5 96発生する時の単位面積
出りの荷重で評価すればよいことも判明し、第4図はそ
の評価に従っている。
その結果、従来の耐熱鋳鋼より非常に高い強度を有して
いることが確認された。
一方、スキッドボタンの高さhと耐火材のライニング5
の厚さtとにより、スキッドボタンの鋼材と接する先端
(以下単に先端という)における温度は前述の如く変化
し、当然のことながらスキッドボタンの高さhが低い程
、また、ライニング厚さtが厚い程炉内温度より低くな
る。
第5図にスキッドボタンの高さhが200mm、150
mm、120mmの場合に耐火材のライニングの厚さt
を変化させて炉内温度と、スキッドボタン先端温度との
差を調べた結果を示す。
この図で判るようにスキッドボタンの高さhが2QOm
mのときにライニングの厚さtが110mm以下でスキ
ッドボタンの先端温度は炉内温度とほぼ等しくなり、ス
キッドボタンの高さhが150mmのときはライニング
厚さtを100mm以下にしても炉内温度より約20℃
低くなる。またスキ7ドボタンの高さhを120mmに
すればその先端温度は大きく低下し、使用できない0以
上からスキッドボタンの高さは140mm以L、好まし
くは150mm以上とする。さらにスキッドボタンの高
さを200mm以上に高くすれば、ライニングの厚さが
厚くなってもボタン先端の温度を、炉内温度にほぼ等し
くすることができるが、スキッドボタンの高さhを余り
高くすると、ボタン自体の剛性の問題もあり、また経済
上の理由からも限度があり、最大270mm〜280m
m程度と見積られ、そのときのライニングの厚さtも2
00mm前後までが好ましい、またライニングの厚さの
下限は50mmとする。これは50mm以下ではスキッ
ドボタン先端に対して影響が全く及ばないためである。
以上により本発明ではスキッドボタンの高さを140m
m以上とし、ライニングの厚さを50mm以上とした。
次にスキッドボタンの高さ方向位置Yでどのように温度
が変化するかを調査し、第6図の結果を得た。この調査
は炉内温度が1280℃の場合にスキッドボタンの高さ
hを200mm、150mmとし、それぞれ耐火材(セ
ラミックファイバ)の厚さtを50mm、100mmに
してライニングを施工し実験を行ったものである。この
図より、ライニングの厚さが50mmのときはスキッド
ボタンの高さhにかかわらず、同一高さの位置ではほぼ
同一温度となり、ライニングの厚さが100mmのとき
は50mmのときより、同じ高さの位置では、低い温度
となっている。従って、スキッドボタンの構成りからみ
れば、ライこングの厚さはスキッドボタンの先端に冷却
水の影響が及ばない限り厚い方がよく、70〜80 m
 m程度以上が望ましい。
このことからif図のようにスキッドボタンを構成した
際にセラミックス複合材1と接する先端面A、の温度を
炉内温度とほぼ等しくすることができ、しかもセラミッ
クス複合材1と耐熱合金2の接続面Aりの温度が低くな
っているので、耐熱合金2の許容圧′l&J変形抵抗を
十分確保することができる。
なお、第6図に示すスキッドボタンの高さ方向各位置Y
における温度は、炉の最高温度、スキッドボタンの全高
さh、耐火材のライニング厚さtの条件が決まれば、実
験または計Inにより求めることができる。
〔実施例〕
実施例1 炉内最高温度が1280℃の場合、スキッドボタンのJ
Z側部分に30 玉M%セラミックス含有の複合材を、
下側部分にコバルト合金を用い、スキッドボタンの先端
温度をできるだけ炉内温度に近づけるために、スキッド
ボタンの全高さhを200mmにし、耐火材のライニン
グ厚さtを100mmにした。
30重量%セラミックス合有複合材の先端温度1280
℃において許容される圧縮変形抵抗は第4図から0.1
kg/mm’である。一方スキッドボタンの下側部分を
構成するコバルト合金もセラミックス複合材と同一の許
容圧縮変形抵抗値により設計すればセラミックス複合材
の体積を最も小さくすることができる。そこでコバルト
合金の圧縮変形抵抗0.1kg/mrrr’が許容され
る温度を第4図から求めると、1210℃となる。従っ
て第6図からh=200mm、t=100mmの条件で
スキッドボタンの温度が1210℃になる高さYを求め
ると約170mmとなる。すなわち30重量%セラミッ
クス含含有量材lの高さaを30mm、コバルト合金2
の高さbを170mmにすれば最も理想的なスキッドボ
タンが得られる。
実施例2 スキッドボタン先端の温度が多少低くてもよい場合、ス
キッボタンの全高さhを150mmにし、その他の条件
は実施例1と同様にした。
この場合は30重量%セラミックス含含有量材1の先端
温度は第6図から1260℃(すなわち炉内温度より2
0℃低い)で、この温度における許容圧縮変形抵抗は第
4図から約0.11kg/mrn’である。そしてこの
場合はスキッドボタンの下側部分にNi、Cr合金を使
用した。第4図からNi、Cr合金の許容圧縮変形抵抗
0.11kg/mm’が確保できる温度は約1OOo℃
である。
従ッテ第6図かI”+h=L50mm、t=100mm
の条件で1000℃となるスキッドボタンの高さ方向位
置Yは105mmとなる。そこで30重量%セラミック
ス含含有量材lの高さaを45mm、Ni、Cr合金の
高さを105mmにして全高さh=150mmのスキッ
ドボタンを構成し、耐火側を100mmの厚さでライニ
ングした。
実施例3 セラミックス複合材として、例えば70重量%セラミッ
クス含有率のものを使用すれば炉温1280℃程度にお
いて0.4kg1mrrfmj後の圧縮変形抵抗が許容
され、受圧面積をさらに小さくすることが可能であるが
、鋼材側の許容圧縮変形抵抗により制限されることがあ
る。一般に炉内温度が1280℃程度の場合、スラブの
許容圧縮変形抵抗は0.20kg/mrrr’を採用す
ることが多い。従って、スキッドボタンの設計圧縮変形
抵抗も0.2kg/mm’を超えることができない。従
ってこのような場合はセラミックス含有率が50℃量%
〜55重量%のものを使用すれば炉内最高温度が128
0℃程度であれば許容圧縮変形抵抗のみからみれば十分
であるが、保守上の問題その他で長寿命化等の観点から
敢えてセラミックスの含有率の高い例えば70重量%セ
ラミックス含有率のものを使用する場合もある。
しかし、経済的、技術的観点からは好ましくない。スキ
ッドボタンの全高さを高くした場合、ボタン自体の剛性
を維持するためにある程度の断面積が必要な場合もあり
、また例えば前述のようにセラミックス含有量が70重
量%の複合材を使用した場合は炉内温度が1280℃と
して、0.4kg/mrn′まで圧縮変形抵抗が許容さ
れるにもかかわらず鋼材側の条件から0.2kg/mr
n’で使用せざるを得ない、このような場合にスキッド
ボタンの上側部分を全てセラミックス複合材とすると経
済的に損失となる。
また、セラミックス複合材をある程度厚くすると、1l
f1.ff14合金と一体化するために溶融肉盛りする
際にセラミックス複合材に割れが発生するとがある。
これらの問題の対策として本発明では第7図及び第8図
に示すごときスキッドボタンを開発した。
第7図は上側部分のセラミックス複合材1aをリング状
にして、耐熱合金2の頂部を取り巻くように形成しであ
る。この場合のセラミックス複合材の厚さeは35mm
未満とする。第9図はセラミックス含有複合材を耐熱合
金と一体化したときの割れ発生状況を示したもので、O
印は正常なもの、φ印は−1,1れ発生を示す。割れ発
生はセラミックスの含有率には余り関係なく第9図のよ
うになる。すなわち厚さeが35mm以上になると第9
図に示すように耐熱合金と一体化する工程で割れが多発
する。
スキットヒームの設計条件から、スキ7.ドボタンの大
きさを幅60mm、長さ120mm、高さ200 mm
、ボタン1個の最大荷重800kg、炉内最高温度12
80℃が決められている場合に、この条件で、第7図に
示すようにスキッドボタンの上側部分に50重量%セラ
ミックス含含有合材1aを、下側部分にコバルト合金を
使用した。炉内温度1280℃におけ50重量%セラミ
ックス含含有合材の許容圧縮変形抵抗は第4図から0.
18kg/mrrr’であり、この複合材に必要な断面
積は800kg+0.18kg/mrrr’=4444
mm’となる。そこでリングの厚さeを15mm(面Q
 4500 mm’)にした、そしてコバルト合金との
接続部A2の高さbは、コバルト合金が0.18 kg
/mrrf (実質的には800÷4500=0.17
8kg/mrrr”)に耐え得る温度1120℃(第4
図)から145mm(第6図、但し耐火材のライニング
厚さは100mmとした)となる、従って高さ200m
mのコバルト合金の上部外周に第7図の如く50重量%
セラミックス含含有合材1aを厚さe=15mm、高さ
a=55mm、耐火材ライニングの厚さt=100mm
となるように構成した。
実施例4 ここで、セラミックス複合材を弔にリング状にした場合
に、その先端での圧縮変形抵抗が不足する場合の例をあ
げる。実施例3の場合に、スキッドボタン1個当りの荷
重を、1250kgとし、他の条件は同じとする。50
重量%セラミックス含有率の複合材を第8図のようにキ
ャップ状に形成す□ればその先端のA1面の面圧は12
50÷(60X120)=0.174kg/mm’で炉
内温度1280℃における許容圧縮変形抵抗0.18k
 g / m rn’以下となり使用できる。そしてリ
ング形状部分の厚さe=15mmとすればこの部分のセ
ラミックス複合材の断面積は4500mrn’で、圧縮
応力は1250kg+4500mrn’=0.28kg
/rnrrfとなる。従って、コバルト合金2がセラミ
ックス複合材との接続部A2面において0.28 k 
g/mrn’の圧縮変形抵抗を確保できるためにはこの
部分の温度が1050℃以−ででなげればならない、そ
こでスキッドボタンの全高さh=200mm、ライニン
グ厚さ100mmから高さY=130mmが求まる。こ
こで注意を要することはセラミックス複合材1bの頂部
下面A3近傍の強度が不足する場合が生じることである
。ここでは頂部の厚さd=20mmにした。そこで第6
図より、Y= 180mm(7)高さの温度は1240
℃となり、この温度における50重狼%セラミックス複
合材とコバルト合金の許容圧縮変形抵抗はそれぞれ0.
12kg/mm’、0.075 k g/mrn’とな
り、それぞれの面積(4500mrn’及び2700m
rn’)から許容される荷重は954kg+202kg
= 1147kgとなり、1250kgに足りない。こ
の場合は第8図で鎖線で示したようにリング部分の上側
を厚くする(具体的に5は厚い部分で約16mm)か、
または頂部の厚さdを厚く(具体的には28mm)して
この部分の温度を下げ、この部分の圧縮変形抵抗を大き
くする。
第8図の例は、セラミックス複合材をキャップ状にして
1bとし、耐熱合金2の上部を覆ったものである。スキ
ッドボタンを第7図のようにリング状にした場合セラミ
ックス複合材1a先端A1の許容圧縮変形抵抗が不足す
るような場合とか、逆に第1図のようにスキッドボタン
を構成するセラミックス複合材の圧縮変形抵抗にゆとり
がありすぎる場合(この場合は実施例3のように複合材
をリング状にしてもよい)等にセラミックス複合材の形
状を第8図に示すようにキャップ状にすることにより経
済的で合理的なスキッドボタンが得られる。この場合も
第7図の例と同様セラミックス複合材1bのリング部分
の厚さeは35mm未満とする。そして、その頂部の厚
さdは12mm以J二35 m m未満とする。第10
図にキャップ形の50重量%セラミックス含含有合材頂
部の厚みdと変形との関係を示した。頂部厚さdが12
mm未満では第10図に示すように変形量が大きくなり
、不具合が生じる。第10図はセラミックス含有率が5
0重呈%の複合材について調査したものであるが他の含
有率でもほぼ同様の傾向を示した、またリング部の厚さ
eは第9図で説明した通り35mm未満の方がよい、な
おセラミックス複合材をリング状、またはキャップ状に
した場合その厚みeは少なくとも8mm以上にするがよ
い、セラミックス複合材1bの先端A1の許容圧縮変形
抵抗にゆとりがありすぎて、キャップ状にする場合にも
一応この部分の強度を確認しておく方が安全である。
以上の結果にもとづき、スキッドボタ全高さh=200
mm、キャー2プ状の50重量%セラミックス含含有合
材1bの高さa=70mm、その頂部厚さd=20mm
、リング部の厚さeを下部15mm、上部16mm、コ
バルト合金の高さbを130mm、ライニング厚さ10
0mmとしてスキー71ボタンを構成した。
なお以上の説明ではスキッドボタンの全断面積は同一ボ
タンにおいては全高さにわたって同一としたが、セラミ
ックス含有複合材と、耐熱合金の接続面A2の許容圧縮
変形抵抗を選択するにあたり、スキッドボタン先端面A
1の面積より多少広くすればA2面の耐熱合金の許容圧
縮変形抵抗を小さくできる利点があり、これは第7図、
第8図の例にも言えることは勿論である。
また以上はボタンの断面形状を角状にした例について述
べたが丸形ボタンでも同様の設計ができる。
次に上述の実施例1〜4についての実炉実験結果につい
て説明する。実施例1〜4のスキッドボタンを各1個実
炉に設けて、炉内最高温度が1280℃のウオーキング
ビーム炉により実験を行った。この炉の被加熱材はスラ
ブで最大厚さは260mmであり、各スキッドボタンは
このスラブ厚さに対して、設計上の許容圧縮変形抵抗が
実荷重と一致するように配置した。
この状y8で約1年使用したところ、実験用の4個のス
キッドボタンには全く異常は見出せなかった。
なお上記の例は炉内温度1280℃、耐火材のライニン
グ厚さ100mmについて、またスキッごボタンの高さ
も実施例2を除いて200mmとしたが、他の条件につ
いてもこれらの例と同様に設計することができることは
いうまでもない。
〔発明の効果〕
本発明によれば、スキッドマークの顕著な低減により製
品品質の向上に大きく寄与した。また本発明のスキッド
ボタンは長期間経過後も大きな変形もなく良好な耐久性
を発揮した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のスキッドボタンの構成を示す側面図、
第2図はセラミックス含有率と靭性値の関係を示すグラ
フ、第3図はセラミックス含有率による使用限界の実験
結果を示す図表、第4図は圧縮変形抵抗の比較を示すグ
ラフ、第5図はスキッドボタン高さと、ライニング厚さ
により変化するスキッドボタン先端温度と、炉内温度と
の差を示すグラフ、第6図はスキッドボタンの高さ方向
位置での温度変化を示すグラフ、第7図、第8図は本発
明の他のスキッドボタンの例を示す断面図、第9図はセ
ラミックス複合材と耐熱合金を一体化する工程での複合
材の割れ発生状況を示す図表、第10図はキャップ形状
のセラミックス複合材の頂部厚さと、変形量の関係を示
すグラフである。 1・・・セラミ−、クス複合材 2・・・耐熱合金 3・・・スキッドビーム 4・・・冷却水 5・・・耐火材ライニング

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 炉内最高温度が1000℃を超えるウォーキングビ
    ーム炉に用い、周囲を耐火材でライニングしたスキッド
    ビームに取り付けて被加熱材を支持するためのスキッド
    ボタンであって、被加熱材と接する上側部分を耐熱金属
    とセラミックスの複合材とし、スキッドビームに接する
    下側部分を耐熱合金製とするとともに、前記上側部分の
    複合材はセラミックス含有率を30〜70重量%とし、
    かつ、スキッドボタンの全高さを140mm以上とし、
    さらに前記スキッドビームのライニングのス キッドボタンとを接する位置での厚さを50mm以上と
    したことを特徴とする低スキッドマークウォーキングビ
    ーム炉用スキッドボタン。 2 複合材が耐熱合金の上部を取り巻くリング状に形成
    されている特許請求の範囲第1項に記載の低スキッドマ
    ークウォーキングビーム炉用スキッドボタン。 3 複合材が耐熱合金を覆うキャップ状に形成されてい
    る特許請求の範囲第1項に記載の低スキッドマークウォ
    ーキングビーム炉用スキッドボタン。
JP61134660A 1986-06-10 1986-06-10 低スキッドマークウォーキングビーム炉用スキッドボタン Expired - Lifetime JPH07103419B2 (ja)

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