JPS6228886B2 - - Google Patents

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JPS6228886B2
JPS6228886B2 JP1244080A JP1244080A JPS6228886B2 JP S6228886 B2 JPS6228886 B2 JP S6228886B2 JP 1244080 A JP1244080 A JP 1244080A JP 1244080 A JP1244080 A JP 1244080A JP S6228886 B2 JPS6228886 B2 JP S6228886B2
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voice coil
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Harushige Nakagaki
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、負荷インピーダンスの値に拘わら
ず、入力信号の大きさに比例した負荷電流を得る
ことのできる増幅器、特に電力増幅器に関するも
のである。
オーデイオ再生装置において増幅器などは極限
に近いところまで性能向上が計られ、歪率特性は
−100dBのレベルまで改善されて来ている。とこ
ろが、その入力と出力手段であるテープ、デイス
ク、スピーカなどの性能は特に歪の点で著しく劣
つている。例えば、スピーカでは、その歪率特性
は−60dB前後のレベルにあるのが現状である。
一方、入力の方はPCM録音の出現によつて増
幅器の性能に近づいていく傾向にあり、トータル
システムのHi―Fi化を達成するために、スピー
カの歪率改善に対する要望が強い。更に、ボイス
コイルの抵抗値が、入力信号の大きいときに発生
する熱によつて上昇することによりボイスコイル
の電流が少なくなり、入力信号と出力(音圧)の
直線性が損なわれるという問題がある。これらは
すべて、増幅器とスピーカが従来は電圧で扱われ
ていることに起因している。以下その概要につい
て述べる。
現在、一般的である動電型スピーカの駆動部で
発生する力Fは、有効磁束密度B、ボイスコイル
の長さl、およびボイスコイルに流れる電流iの
積(B・l・i)で表わされる。ここで電気―機
械変換が歪なしに行なわれるためには、電流iが
スピーカ入力信号に完全に比例し、且つ機械系の
力係数(Force Factor)であるBとlの積
(Bl)が一定である必要がある。
しかし、実際には、スピーカは電圧源で駆動さ
れており、スピーカ磁気回路のインピーダンスが
非直線であるため、入力信号が無歪みであつても
ボイスコイル電流iは歪みを生ずる。更に、歪み
を発生したボイスコイル電流iによつて作られる
交流磁束が、マグネツトの作る磁束に重畳して有
効磁束密度Bを変調するため、力係数(B・l)
も歪みを発生することになる。
次に、スピーカ入力信号と出力(音圧)の非直
線性について述べる。第1図に従来のスピーカ駆
動回路の1例を示した。1は入力端子、2は電圧
増幅器、3は電圧負帰還回路、4はスピーカを示
す。本図にてスピーカ4のインピーダンスをR
L、電圧増幅器2の閉ループ利得をKvとすれば、
スピーカ4のボイスコイル電流iは式(1)で表わさ
れる。
i=e/R=K・e/R ……(1) 式(1)から、スピーカのインピーダンスRLの変
動によつてボイスコイル電流i、すなわちスピー
カの駆動力Fが変動することが分る。実際に、ス
ピーカでは、ボイスコイルに電流が流れるとボイ
スコイルが発熱し、そのインピーダンスRLは注
入された電力の積分値に比例して上昇する。すな
わち、入力信号ei(∝e0)のレベルに応じてボイ
スコイル電流iが減少するため、スピーカの出力
音圧は低下し、第2図に示したように非直線とな
る。
このため、音楽信号等の再生時において、大入
力(e0)が連続して印加される場合には、リミツ
タがかかつた状態で聴いているのと等価になり、
又、大入力の後に来る小入力に対しては、インピ
ーダンスRLの上昇によつて、電流が減少してし
まうため、音楽信号等の入力を忠実に再生するこ
とができない。
以上のようなスピーカの電流歪みおよび出力音
圧の非直線性は、増幅器とスピーカの間を電圧で
扱つていることに原因がある。したがつて、増幅
器とスピーカの間を電流で扱う電流駆動方式にす
れば、スピーカ磁気回路の非直線性による歪みの
悪化を招くことなく、且つ、スピーカインピーダ
ンスの値に無関係に入力に比例した音圧特性が得
られるわけである。
その一例として従来行なわれている電流駆動方
式を第3図に示した。5は抵抗を示し、その他の
第1図と同一符号は同一物を示す。この例では、
スピーカ4を帰還ループの中に入れてスピーカに
流れる電流iを抵抗5で検出し、これを負帰還し
て歪みを改善するいわゆる直列負帰還形増幅器が
用いられている。これにより、その電流歪みを、
第1図の場合に比べ系の帰還量に相当する分だけ
改善することができる。
第3図において、スピーカ4のインピーダンス
をRL、抵抗5の値をRf、増幅器2の閉ループ利
得をKvとすれば、出力e0、ボイスコイル電流i
はそれぞれ式(2)、式(3)で表わされる。
e0vi=R+R/Ri/Ri
……(2) (Rf≪RLとする) i=e/R+R1/R・ei……(3) 式(3)より明らかなように、スピーカ4のボイス
コイルを流れる電流iは、インピーダンスRL
無関係である。すなわちボイスコイル電流iは入
力信号eiのレベルに比例して決定され、スピー
カインピーダンスRLの変動に対しては式(2)から
判るようにスピーカ供給電圧e0のレベルが影響を
受けるだけである。
このことは、上記したボイスコイルの発熱によ
るインピーダンス変動に左、右されることなく入
力信号eiに比例した一定電流がスピーカに供給
されることを意味しており、入力信号eiとスピ
ーカ音圧の関係を、第4図に示したように、直線
性の良い特性とすることができる。
しかし、第3図に示した増幅器においては、以
下に挙げる欠点がある。
(1) スピーカのインダタクンス(L)成分による
検出電流の位相遅れがあるため、広帯域にわた
つて安定な帰還をかけることができない。
(2) スピーカ端子が接地できず、誤つて接地され
た場合には、過大入力によつてスピーカが破壊
する危険がある。
本発明の目的は、上記した従来技術の欠点をな
くし、従来のような帰還をかけることなしに負荷
電流歪みの発生を抑え、且つ負荷インピーダンス
の熱変動に影響されることなく、入力信号レベル
と出力電流の直線性が良好に保たれるような電力
増幅器、特にスピーカ用の電力増幅器を提供する
にある。
従来の電流駆動増幅器において安定性が悪く、
しかも負荷(スピーカ)の1端子を接地できない
のは負荷(スピーカ)が帰還ループの中に取り込
まれている点に原因がある。
そこで本発明では、負荷(スピーカ)を帰還ル
ープから外し、負荷(スピーカ)には、入力信号
に応じて独立に安定化された電流駆動源から電流
を供給するという駆動構成をとることにより、上
記目的を達成した。
まず、本発明の原理を第5図を参照して説明す
る。
ここで6は入力信号源ei、7,8はトランジ
スタ、9はダイオード、10,11,12は抵
抗、13,14は直流電圧源、15は直流阻止用
コンデンサを示し、その他第1図、第3図と同一
の符号は同一物を示す。第5図は、第1,3図に
示したような帰還ループを省略し、スピーカ4を
入力信号eiのレベルに応じて安定化された電流
源トランジスタ8で駆動しようとするものであ
る。
以下に各部の動作を説明する。
トランジスタ7は、直流電圧源14のバイアス
電圧によつて動作点が設定されており、抵抗1
0,11、ダイオード9には、上記バイアス電圧
を抵抗10の値で除した値にほゞ等しい直流バイ
アス電流が、直流電圧源13から供給されてい
る。ダイオード9と抵抗11およびトランジスタ
8と抵抗12で構成される部分が直流源に相当す
る。明らかなように、この部分はカレントミラー
回路を構成するもので、ダイオード9および抵抗
11に流れる電流をトランジスタ8側に伝達する
動作を行なう。
すなわち、第5図の回路は、入力電圧eiをト
ランジスタ7で増幅し、抵抗10両端の出力電圧
を抵抗11、ダイオード9の部分で電流に変換
し、その出力電流をトランジスタ8で反転増幅
し、増幅された電流をスピーカ4のボイスコイル
に供給するものである。
ここで、ダイオード9を設けたのは、トランジ
スタ8のベース・エミツタ間しきい値電圧を打ち
消すためであり、又、抵抗11,12を設けたの
は、その定数設定により電流増幅又は電流減衰を
可能とならしめるためである。すなわち、抵抗1
1の値をR11、抵抗12の値をR12とし、R11>R12
に設定すれば電流増幅が可能で、又R11<R12とす
れば電流減衰が可能となる。
このような構成において、入力信号eiに対す
るスピーカボイスコイル電流iおよびトランジス
タ8の出力電圧e0はそれぞれ式(4),(5)で表わされ
る。
i=R11/R10×R12×ei=A・ei ……(4) A=R11/R10×R12 e0=i・RL=A・RL・ei ……(5) 式(4)より明らかなように、スピーカボイスコイ
ルの電流iはスピーカインピーダンスRLに無関
係である。ボイスコイル電流iは入力信号ei
レベルのみに比例して決定され、スピーカインピ
ーダンスRLの変動は、式(5)より判るように、供
給電圧e0のレベル変化をもたらすだけである。す
なわち、第5図の回路によれば電流帰還ループを
設ける必要なしに、第3図の場合と同様な効果が
得られ、しかも、スピーカ端子を接地することが
できる。
又、この第5図の回路によれば、ボイスコイル
電流iの歪みもスピーカインピーダンスRLには
無関係となり、入力信号eiの歪みによつて決ま
るようになる。すなわち、スピーカ磁気回路のイ
ンピーダンスが如何なる非直線性をもつていて
も、これによつてボイスコイル電流iが歪みを発
生することはなく、この場合、スピーカ供給電圧
e0がインピーダンスの非直線性に応じて歪むだけ
である。
第6図に本発明の他の原理を示した。16,1
7はトランジスタ、18はダイオード、19,2
0は抵抗、21は直流電圧源、22,23はそれ
ぞれトランジスタ7および16のベース・エミツ
タ間しきい値電圧を打消すバイアス用の直流電源
であり、その他第5図と同一の符号は同一物を示
す。図からも明らかなように、第6図の回路は、
第5図の電流増幅器をプツシユプル構成としたも
のである。
動作時に、入力信号eiが正の時にはトランジ
スタ7を導通させてトランジスタ8部から成る電
流源でスピーカ4を駆動し、一方、入力信号ei
が負の時にはトランジスタ16を導通させてトラ
ンジスタ17部から成る電流源でスピーカ4を駆
動する。その他の詳細な動作は、第3図と全く同
様であるため省略するが、第6図の特徴はスピー
カに直流電流が流れないことにある。
すなわち、第5図ではトランジスタ8を能動領
域で動作させるため、スピーカ4にはトランジス
タ7の直流動作電流に応じた直流電流が流れる
が、第6図のプツシユプル構成では、トランジス
タ8と17の直流電流を同一に設定すれば、直流
電流はトランジスタ8から17へ、縦方向に流れ
るだけでスピーカ4に流れ込むことはない。
第5図、第6図の回路においては、いずれの場
合も、スピーカ4のボイスコイル電流iの歪み
は、入力信号eiの歪みのみによつて決まること
を述べたが、厳密にいえばカレントミラー回路部
での歪みの劣化がある。つまりダイオード9のア
ノード・カソード間とトランジスタ8のベース・
エミツタ間の各指数特性が完全に一致しないため
に、実際のスピーカボイスコイルに供給される電
流iは入力信号eiの歪みより劣化する。
この点を考慮した本発明の一実施例を第7図を
参照して説明する。24は負帰還増幅器を示し、
その他第5図と同一の符号は同一物を示す。本実
施例は上記したトランジスタの非直線性によるカ
レントミラー回路での電流歪みを負帰還によつて
改善しようとするもので、負帰還増幅器24の正
入力端子はトランジスタ7の出力端子(コレク
タ)に、負入力端子はトランジスタ8の接地端子
(エミツタ)に、又その出力端子はトランジスタ
8の入力(ベース)端子にそれぞれ接続されてい
る。
このような回路構成によれば、トランジスタ8
の非直線性に起因して抵抗12の両端電圧に発生
する非直線歪み、すなわちスピーカのボイスコイ
ル電流iの歪みは、帰還系の一巡ループ利得量だ
け軽させることができる。
本実施例では、抵抗12の端子電圧を100%帰
還(帰還率β=1)しているため、系の一巡ルー
プ利得量は負帰還増幅器24の開ループ利得に等
しい。従つて、スピーカ4のボイスコイル電流i
の、トランジスタ8に起因する非直線歪みは、負
帰還増幅器24の開ループ利得に応じた量だけ軽
減されることになる。
一方、入力信号eiに対するスピーカのボイス
コイル電流iおよび出力電圧e0はそれぞれ式(6)、
式(7)で表わされる。
i=e/R10×R11×K/1+K×1/R1211/R10×R12・ei=A・ei ……(6) K;負帰還増幅器24の開ループ利得(K
≫1) e0=i・RL=A・RL・ei ……(7) 明らかなように、式(6),(7)は第5図の回路で得
られた式(4),(5)と等しい。すなわち、本実施例に
よつても、スピーカのボイスコイル電流iは入力
信号eiのレベルのみに応じて決定され、スピー
カインピーダンスRLには無関係になる。又、電
流増幅率Aは、抵抗11と抵抗12の比の選定に
よつて任意に設定が可能である。
第8図は、本発明の他の実施例を示す。25は
第2の負帰還増幅器を示し、その他第6図、第7
図と同一の符号は同一物を示す。本実施例は、ス
ピーカに直流電流が流れるのを阻止するために第
7図の電流増幅器をプツシユプル構成としたもの
で、第4図の場合と同様に、入力信号eiが正の
時には、トランジスタ7を導通させてトランジス
タ8部から成る電流源でスピーカ4を駆動し、一
方、入力信号eiが負の時には、トランジスタ1
6を導通させてトランジスタ17部から成る電流
源でスピーカ4を駆動するものである。その他の
詳細な動作は第7図の場合と同様であるため省略
する。
前述のように、第8図の実施例では、トランジ
スタ8およびトランジスタ17の電流歪みは、そ
れぞれ個々には改善される。しかしながら、これ
らの合成波であるスピーカのボイスコイル電流i
に注目した場合、正、負電流源の電流増幅率のア
ンバランスによつて、電流iには正、負振幅差を
生じる場合がある。
すなわち、抵抗11と抵抗19および抵抗12
と抵抗20は勿論同一の値に設定されるのは言う
までもないが、これらが個々にバラツキを持つ
と、正、負の電流源の電流増幅率がアンバランス
となり電流iに正、負振幅差が発生する。この様
子を第9図に示した。本図は、負半波の電流増幅
率より正半波の電流増幅率の方が大きい場合、す
なわち、抵抗値のバラツキによりその比R19/R20
とR11/R12との間にR11/R12>R19/R20なる関係
が成立すると想定した時のものである。
第9図の電流波形をフーリエ展開すると、周知
のように、式(8)が得られる。
f(x)=1/π(A−B)+A+B/2sinx +2(A−B)/π(1−2)cos2x+2(A−
B)/π(1−4) cos4x+… ……(8) すなわち、正、負の振幅差によつて偶数次高調
波を発生する。そして、この時の歪み率Dは式(9)
によつて表わされる。これを定量的にみれば、例
えば5%の電流増幅率のアンバランスに対して、
約1%の歪みを発生することになる。
以上の点を勘案して、電流増幅率のアンバラン
スを補正するようにした本発明の他の実施例を第
10図に示した。図中の26,28,29は抵
抗、27は可変抵抗器を示し、その他第8図と同
一の符号は同一物を示す。図から明らかなよう
に、本実施例は、上記した抵抗のバラツキによる
正、負電流増幅率のアンバランスを、一方の負帰
還増幅器の利得を調整することによつて解消する
ものである。
すなわち、一方の負帰還増幅器25の閉ループ
利得を抵抗28,29で固定しておき、他方の負
帰還増幅器24の閉ループ利得を可変抵抗器27
の調整によつて制御し、正、負電流増幅率を対称
にしようとするものである。その他の動作は第7
図、第8図と同等である。
なお、ここでは、負帰還増幅器24の利得を調
整可能な構成としているが、可変抵抗器27と抵
抗29を入れ換え、負帰還増幅器25の利得を調
整するようにしても良いことは明らかである。
又、抵抗29も可変抵抗器に置き換えて両方の負
帰還増幅器の利得を調整し得る構成としてもよい
ことは当然である。更にそれぞれの負帰還増幅器
の利得調整は、抵抗26,28を可変抵抗器に置
き換えることによつても可能であることは、言う
までもないことである。
本実施例において、入力信号eiの正の半波に
対するトランジスタ8の電流、すなわちスピーカ
のボイスコイル電流iAは式(10)で表わされる。
A=e/R10×R11×K/1+Kβ×1/R12/R10・R11/R12・1/β……(1
0) (KβA≫1) βA;抵抗26と可変抵抗器27の値で決
まる帰還率 又、入力信号eiの負の半波に対するトランジ
スタ17の電流すなわちスピーカのボイスコイル
電流iBは同様に式(11)で表わされる。
B/R10・R19/R20・1/β……(
11) βB;抵抗28,29の値で決まる帰還率 (10),(11)式から明らかなように、ボイスコイル電
流iの正、負の電流増幅率、すなわち、第9図に
示した電流波形A,Bの波高値は、可変抵抗器2
7の調整による帰還率βAの制御によつて抵抗値
にバラツキがあつても対称にすることが可能であ
る。なお、可変抵抗器27の代りに(あるいはそ
の他に)抵抗26,28,29の少なくとも1つ
を可変抵抗器とした場合には、これらを調整して
電流波形A,Bの波高値を対称にできることは明
らかであろう。
以上に図示説明したどの実施例においても、従
来例のような帰還ループが設けられていないた
め、スピーカ端子を接地することが可能となつて
いる。又、従来の電流帰還型増幅器の欠点である
スピーカボイスコイルのインダクタンス成分によ
る不安定性等も解消されるものである。
更に、スピーカの駆動を、入力信号に応じて安
定化された電流駆動源で行なうため、入力信号と
スピーカ音圧の関係は、ボイスコイルの発熱によ
るインピーダンス変動に左右されることなく、第
4図に示したような良好な直線性を得ることがで
きる。
第11図は、従来の電圧増幅器を用いた場合の
スピーカボイスコイルの電流歪み特性と本発明に
よる電流増幅器を用いた場合のそれとの比較例で
ある。同図で、曲線aはスピーカを第1図の電圧
増幅器で駆動した時のもの、又、曲線bは本発明
による電流増幅器で駆動した時のものである。こ
のデータから、本発明によつてスピーカのボイス
コイル電流歪みは約1桁程度軽減されていること
が分かる。
なお、以上においては本発明をスピーカ駆動に
適用した場合について述べたが、本発明は、入力
電圧に比例した出力電流が必要とされるような一
般的用途(例えば測定装置や定電流電源など)に
も適用できることは明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の電圧増幅器のブロツク図、第2
図はその入力・音圧特性例図、第3図は従来の電
流増幅器のブロツク図、第4図はその入力・音圧
特性例図、第5図および第6図は本発明の原理を
示す回路図、第7図、第8図および第10図はそ
れぞれ本発明の実施例を示す回路図、第9図は第
8図の回路の特性例図、第11図はスピーカボイ
スコイルの電流歪み特性例図である。 4……スピーカ、24,25……負帰還増幅
器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 電圧増幅器と、該電圧増幅器の出力電圧を電
    流に変換する電圧―電流変換器と、該電圧―電流
    変換器の出力電流を反転増幅する電流増幅器とを
    具備して成る電力増幅器において、該電流増幅器
    の出力能動素子の接地端子を抵抗を介して電源に
    接続すると共に該電流増幅器の入力に帰還し、該
    出力能動素子の出力端子に負荷を接続するように
    構成したことを特徴とする電力増幅器。 2 該電力増幅器をプツシユプル構成としたこと
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の電力増
    幅器。 3 該電流増幅器の利得を制御する調整装置をさ
    らに具備したことを特徴とする特許請求の範囲第
    1または第2項記載の電力増幅器。
JP1244080A 1980-02-06 1980-02-06 Electric power amplifier Granted JPS56110307A (en)

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JP2015056705A (ja) * 2013-09-11 2015-03-23 オンキヨー株式会社 ヘッドホン用増幅器およびヘッドホン再生装置

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