JPS62288209A

JPS62288209A - 耐衝撃性砂防ダム

Info

Publication number: JPS62288209A
Application number: JP12916886A
Authority: JP
Inventors: Mamoru Takasaki; 守高崎; Hideaki Saito; 秀明斉藤
Original assignee: Bridgestone Corp
Current assignee: Bridgestone Corp
Priority date: 1986-06-05
Filing date: 1986-06-05
Publication date: 1987-12-15

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】３、発明の詳細な説明（産業上の利用分野）この発明は、山間部等における土石流を堰止めるために
設けられる耐衝撃性砂防ダムに関する。

（従来技術）一般に水流を伴った土石流を堰止めるための砂防ダムと
しては、従来、おもに、第６図に示すようなコンクリー
ト構造物の砂防ダムｌがあった。

このような砂防ダムでは、大小種々の岩石の衝撃を受け
るが、とくに巨大岩石の運動エネルギーは大きく、その
ため、第７図に示す如く、局部破損や砂防ダムの底部が
破損する曲げによる破損があった。また、補強・修理に
は莫大な費用を要していた。

（発明が解決しようとする問題点）したがって、従来の砂防ダムでは、土石流の衝撃に酎え
るため、ダムを巨大に構築する必要があり、コンクリー
ト量が増大して、建設費が高くなり、また、コンクリー
トは緩衝能力が極めて低いために、土石流による磨滅、
欠損が激しく耐久性の低いものであった。

そこで、この発明は、大洪水時等に発生する土砂流中の
巨大岩石の堰止めに、十分緩衝能力を有し、砂防ダムの
衝撃による破壊と磨滅を解決した耐久性の優れた耐衝撃
性の砂防ダムを提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段）この発明に係る耐衝撃性砂防ダムは、河川、とくに山間
部における巨大岩石を混えた土石流に対し、その流れ方
向と略垂直に河川に渡設されたコンクリート製の砂防ダ
ムにおいて、前記土石流の衝撃を受ける砂防ダムの前面
に鋼板等よりなる受衝板を持つゴム弾性体を設けた耐衝
撃性砂防ダムである。

（実施例）第１図に示すものは、この発明の耐衝撃性砂防ダムの断
面図で、第２図は、その平面図である。

１は鉄筋等の補強材を内部に持つコンクリート構造物の
砂防ダムであって、土石流中の岩石２の衝撃に耐えうる
様に、河床３に、その下部が埋設されている。４はゴム
弾性体からなる緩衝装置であって、これにより土石流中
の岩石２により砂防ダム１が大きい衝撃を受けることな
く堰止められるものである。緩衝装置４は、第２図に示
す如く、河川巾方向に複数個設けられたゴム弾性体５よ
りなり、前面には岩石２等と直接接触する受衝板６が設
けられている。この受衝板６は、岩石２の衝撃荷重を分
散するため、複数個のゴム弾性体５にわたり一体ものと
する方がよい。

第３図に示すものは、ゴム弾性体５の一例であるが、中
空筒体をなし、これに軸線方向に荷重を加えた場合緩衝
能力が次の通り、高いものである。

サイズ　　　　　１１５０φＸ　１１５ＯＬ最大荷重　
　　　８０　ｔｏｎ吸収エネルギー　３０　ｔｏｎ−ｍ７は受衝板６または砂防ダムｌに取付けるための取付用
フランジ、８は取付用フランジ７に設けられたボルト孔
である。

９は中空筒体のゴム弾性体５の外周面に設けられた周溝
であって、通常、取付用フランジ７に設けられた隅ゴム
１０の近傍に設けられ、岩石２の衝撃荷重を受けて、変
形する際、変形を安定させ、しかも、緩衝能力を向上さ
せるものである。

第４図は前記中空筒形のゴム弾性体５が２個横方向に並
べて砂防ダムｌに取付けられ、それらの前面にはゴム弾
性体２個にわたる受衝板６が設けられている。受衝板６
には、■型鋼等の補強材１１が用いられる亀ゴム弾性体
５は受衝板６等の重量で前だれを起し易いが、それを防
止するため、チェノ等よりなる吊り具１２を用いるとよ
い、　１３は、ゴム弾性体５を砂防ダムｌに取付けるア
ンカーボルトである。

第５図は他の実施例であって、ゴム弾性体５は断面梯形
をなし、その長手方向を砂防ダムｌに横方向に取付けた
ものである。

（発明の効果）以上説明したように、この発明は、砂防ダムの前面にゴ
ム弾性体を設けることにより、とくに、雨の降り続いた
洪水時に起る土石流中の岩石の流れを緩衝的に堰止め、
下流域の安全を確保するとともに、砂防ダム自体は、軽
構造の安価なものに出来るうえ、破損の少ない長い耐久
性のあるものになしえる顕著な効果のあるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第５図は、この発明に係る図面であり、第１図
は全体概略の側面図、第２図はその平面図、第３図はゴ
ム弾性体の一例である中空筒体の斜視図、第４図はゴム
弾性体を取付けた砂防ダムの斜視図、第５図は受衝板を
付けたゴム弾性体の他の実施例の斜視図、第６図は従来
の砂防ダムの側面図、第７図は従来の砂防ダムの破損を
示す側面図である。１・・・砂防ダム　　　　２・・・岩石３・・・河床　
　　　　　４・・・緩衝装置５・・・ゴム弾性体　　　
６・・・受衝板７・・・取付用フランジ　８・・・ボル
ト孔９・・・周溝　　　　　　ｌＯ・・・隅ゴム１１・
・・補強材　　　　　１２・・・吊り具１３・・・アン
カーボルト特許出願人　　株式会社　ブリデストン代理人弁理士　
　久　　米　　英　　−代理人弁理士　　鈴　　木　　
悦　　部第１図　　　　第２図第３図第４図第５図

Claims

【特許請求の範囲】

河川の土石流の方向と略垂直に河川に渡設されたコンク
リート製の砂防ダムにおいて、前記土石流の衝撃を受け
る砂防ダム面にゴム弾性体からなる緩衝装置を設けた耐
衝撃性砂防ダム。